「(幼馴染を恋愛的に見るのは)いやーきついでしょ」と言ったオリ主が幼馴染達に娶られるまで後… 作:ネマ
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
おれは願を含めたボカロパロを書いていたと思ったらいつのまにかモアジャン大勝利&NTレオニを書いていた……
な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
と言うわけではい。今回はそんな感じです。というか割と際どいラインを攻めているから運営様に怒られたら消えます(迫真)だから、早めに読んでね!
今回、いつぞやかのニーゴ大勝利ルートより直接的な表現が増えているんですよね。まあ“ち”とか“ま”とか本当にヤバい直接表現は避けましたがもう大人しくR-18で書いておけよって作者も思っている。
だけど、通常投稿でギリギリの読者の想像力にお任せするエロティカもある!!
そう言うわけでめちゃくちゃハッチャけちゃいました☆……運営様許して(小声)
いつも通り設定崩壊・過去改変・キャラ崩壊・独自設定注意です
それでは、周りに人がいない事を確認して。どうぞお楽しみください
人間には三大欲求と呼ばれるモノがある。
そしてそれは生きていく上で重要な欲望の3つだと言われている。
食欲、性欲、睡眠欲。
誰も彼もが抱く欲望として確かに、それは相応しいモノだろう。
………で、あれば。こうして互いの欲望を、金という分かりやすい関係で縛って満たされ合う“未成年”というのは果たして健全なのか否か。
それを答えに出すにはもう、遅すぎた。
「……なに、考えてるの?」
深夜のネオン街。下品に輝く看板が立ち並び、その下では喧しく店員と見られる燕尾服もどきを着た男や客引きであろう派手な衣装の女が道を歩く男女問わず捕まえようと縦横無尽に動く。そのくせ、不思議と秩序があるかの様に行き交う人に喧騒とは程遠い。
そんな所謂夜の街を歩く少年少女が2人。仲睦まじげに手を繋いで歩いている。少女と見られる方はメガネをかけマスクをしたいかにも野暮ったい格好であるのに対し、少年はピアスやネックレス、ブレスレットをキラリと光らせいかにも遊び人みたいな印象を受ける。
「別に何も」
ここではそんな地方からのお上りさんが遊び人の毒牙にかかる事なんて特段珍しいことでは無いと誰もがその2人に注目しない。だが、その2人に特段珍しいことがあるとするのならば…少女の方が足取り軽やかだと見えることだろうか。いかにもな少年の方が嫌気というより落ち着いているようにも見える。
「そう?君は隠すの上手いからさ」
「おかげさまで」
黒い男物の帽子の隙間から青い髪を光輝かせ、少女は少年の前でターンした後に舌を出して笑う。まるでチェシャ猫かの様な蠱惑的なその姿を前に動じない少年との対称はまるで恋人関係以上を匂わせる。
もう今更隠す事では無いが、そう。彼、彼女との間に恋愛感情は一切ない。愛も恋も何もない2人の間にあるのは─────ただ、単純に少年は少女に金で抱かれる。というだけだ。
「どう?中々バレなかったね」
「バレたらマズイでしょう。どう考えても」
まるで手慣れた様にお城の様なホテルに入り少女はようやく帽子とマスクを取る。その中から姿を見せる美少女の姿に勘の良い…いや、アイドル系のニュースか雑誌を読んだことのある人々はこう思うだろう。元国民的アイドルグループ『ASRUN』のカリスマ的トップアイドルである桐谷遥である。と
では何故そんなトップアイドルがまるでお忍びかの様に如何わしいホテルに入って(尚、未成年である)少年と密会をしているのか。まあそんなモノわざわざ答えを口にするまでもない。ただ想像と違うのは少年の方が乗り気ではなく、遥の方が乗り気の様に見えるということだけだ。
「バレたら全部終わりだもんね。私たち」
「破滅願望は1人でやってくれ。巻き込むな」
笑いながら、少年の横に座り遥は頬擦りしながら少年の耳を甘噛みする。まるでその姿は嫉妬深い雌猫がマーキングするかの様にも見えるがこの2人の間には慣れた様子で、ある種の諦めた様に少年がぶっきらぼうに呟いた。
遥のバレたらおしまいというのは勿論、世間体だけではない。未成年、元トップアイドル、現アイドルグループの一員ともはや役満な現状にこれから、そして今まで身体を重ねた少年が親しいクラスメイトの想い人であるのだから遥が背徳感に狂うのも理解できないわけではないと少年は…いや、外夜願は苦々しくとも納得していた。
「でも貴方の人生全部買えるほどのお金は持ってるよ?」
「はいはい。さっさとシャワー浴びてくるんだな」
遥は願が何故男娼の様な事をしているのかよく分かっている。手玉の取り方も、トーク技術も、そして夜の方も全て願から(勝手に)学んだ。つまり遥にとって願とは師匠にして想い人と言っても過言ではない。だからこそ、遥は願を自分だけのモノにしたいと思うのはある意味当然の独占欲である。しかも身近に同じようなことを考えているのが二人いるのだ。
けどこうして願から返してくるのはどこまでもぶっきらぼうなその返し。まあもっともそれが願の素の口調だと分かっていると愛おしいモノだと遥はもう一度微笑みかけながらシャワー室へと姿を消していった。
「………はぁ」
そんな遥の姿にやってられるかとばかりに姿勢を崩す願。その瞳はいつもの様にキラキラと反射する光は無くどこまでも深く、暗いまるで引き摺り込まれるかの様な消えた輝きだけが願を反射していた。
週に数回。それが遥が願を買う平均的な回数である。食事やショッピングで終わらせる時もあればこうしてキチンとヤるべき所までヤってから解散する事の方が多いがそれでもよく精力的に続くモノだと願はため息を吐いた。
「………ねえ、まだ入ってこないの?」
そうしてボーッと座って待っているところに風呂の向こう側から声が聞こえる。少し不機嫌気味な遥の声の催促に願もはいはいと言わんばかりの投げやりな態度で足を動かして服を脱ぎ捨てる。
風呂を入るのに服など要る筈もない。横にキチンと遥が着ていた服を畳んでいるのを見て願は適当に投げ落とす。どうせ帰ったら洗濯するのだと考えれば適当でいいと多少気が軽くなる。
「待ってた。洗って」
「はいはい」
風呂場に入るとそこにはやはり生まれたままの姿の遥が願に手を伸ばす。触れるその肌にはシミひとつ無く、まるでシルクの様な肌触り。そしてどこか華開き始めた女性らしい蕾と、鍛えられているのだろうしなやかな品のある身体。
「全部ね」
「………別料金取るぞこの野郎」
だがそれ以上に気になるのは前回触れた時よりも確かに分かるほど膨らんだ胸と尻。成長期というにはあまりにも分かりやすく大きくなっており、このままではあの人を越えるのではないかと密かに願はとある3人の中で比べる。あの人は小さく見られがちだが実は相当デカい。……なんてそんな事を考えていたのがバレたのだろう今度は胸板に遥はキスマークを残して、また前を向いた。
「………久々に、お風呂でって気分だったんだけど」
「知らん。そう言え」
そうして風呂上がりに一言呟いた遥に願はこれまたぶっきらぼうに返す。ただでさえ扇情的だが、確かにこれは“生き恥”と言っても過言ではないほど薄くそしてどこも隠れていない遥のネグリジェを見て呟く。
全身どこにも無駄毛がない遥の体は見事なもので、薄い裾からチラリと覗かせる布ひとつ付けていない少女の裂け目からは興奮を思わせる水滴が大腿を伝っていた。
「それもそっか……」
「そうだ。このままマッサージで終わらせておくか?」
その視線に遥も気がついたのだろう。いつものようにニヤリと、そこにイヤらしく火照った頬に指を当てて、もう片手でその裂け目の中のピンク色を覗かせる様に誘った。何度も何度も咥えたはずのその中身はまだ初な処女のようなサーモンピンク色で、まるで食虫植物かのように、甘ったるい雌の臭いで誘う。
「冗談。ねぇ、げんくん?」
「………面白くない冗談だな」
いくら願にとって庇護するべき対象である少女たちには劣情は催さないと決めていても、ここまで露骨に誘うその姿を見れば嫌でも逆らえないのが男の性である。ゴクリと願が喉を鳴らした瞬間、遥から聞こえた想像もしていなかった名前の呼び方。そう呼ぶのはたった一人だけだったが故に願の思考は一瞬空白になる。
だがよくよく考えてみれば遥は願をそう呼ぶ幼馴染と同級生でクラスメイトであることを思い出した。最悪だ。そしてそういうことをするかしないかでいったらこの女はするだろう。
「?冗談じゃないよ。願、貴方の全てが欲しい」
こうして肌と肌を重ねあって以来、嫌でも願が心を開いて行くのを感じると遥は思っている。これが世に言われる快楽堕ち……と言っても、まだ願は心まで堕ちていないと願は信じている。残念なことだ。お金が無くても私を、私たちを抱くというのにまだ堕ちていないふりをするのだから。
「………こんな俺を?」
「そんな貴方を」
そんな話をしながら遥がベットで横になったのを見て、願も横になる。
罪悪感に、まるでハナから自分には価値がないと泣くことさえ出来ないどこか欠落した貴方。或いはそれこそが本当の貴方ならこうして肌を重ね合わせる事こそ、愛の証明になるのならそれは、それはとても素晴らしい事じゃない?と遥はふと見えた◼️◼️の顔に微笑む。
そうしていつものように好きにしろとばかりに顔を背けたのが合図だった。
「……じゃあ、いただきます」
願の上で熱った顔をした遥が微笑みながら、まるで貪るかの様に顔と顔を近づけたのだった。
初めはなんだったのか。願がどうしてこんな仕事をし始めたのか。最も彼自体も定かではない。ただ分かることと言えば、気がついたときにはもう慣れてしまった。ということだけ
思えばとても簡単な動機に過ぎなかった。お金が欲しいというただそれだけの欲望。それも大金が欲しいわけでは無かった。生活するのに困らないほどのお金が欲しいというだけで。最も、一度も顔を見たことのない推定親らしい何某から一定のお金は今も振り込まれているが、それに手を付けたいとは思わなかったから。
『どうしたの?おねーさん』
だが皮肉なことに願は最も手っ取り早くお金を稼ぐ方法を知っていた。容姿を整えて、過剰なばかりに自信満々で、そして下品なまでに装飾品を付けたら完成。生憎と話を聞いたりするのには慣れていた。そういうやり方も生き方も手慣れたモノだった。だって一度目を踏襲して、目を付けられないように日銭を稼ぐ。多少幼いこの身体も好事家には高く売れた。そういう手腕を身につけているのもアンバランスさがウケた。
そんな、ある日のことだった。
「きて、おきて!」
朝。何故か全身から疲労が取れない身体を動かして願は目を覚ます。昨晩も結局送って帰って、色々と片付けていたら既に日付は変わっていた。全身の筋肉が軋む音と、相変わらず違和感を訴える腰の悲鳴全てを意図的に切り捨てて起き上がる。
ベットに登ってこちらを見ている金色の髪のまだあどけなさが残る赤色の瞳。願の幼馴染である天馬 咲希がそこには女の子座りで座っていた。どこか心配そうに見つめる瞳に願は小さく返しのついた棘が刺さった様な違和感を飲み干す。
「………おはよう」
「おはよう!げんくん。下で待ってるね」
一瞬、顔も姿も似ても似付かぬ青髪のあの女を思い浮かべたが何の関係もない幻覚だろうと願はそれを追い出す。そうこうしていると目覚めた願に一度抱きついた後に咲希は部屋を出ていってしまった。
1人になった部屋で願はようやく寝巻きを脱ぐ。
胸板に付けられた鬱血痕だけが願の秘密を暴くのだろう。
「おはよー!願」
「おはよう。願」
勿論そんな願の秘密など着替えてしまえばバレることはない。もう慣れた制服に着替えてリビングに着いた時にはもう、願の幼馴染たち4人が思い思いの場所に座って願を迎えた。
したり顔でソファーに横になっている咲希に、その隣でギターを弾いている志歩。キッチンに立っている一歌と穂波。この4人こそ願が護るべき星の縁であり『ねがいぼし』
「ん、おはよう……」
「願、キチンと休まないとマズいよ?」
幼馴染たちは、願が昼夜問わず働いている事を知っている。
幼馴染たちは、願がバイトで忙しい事を知っている。
ただその仕事がどういうモノで、どういう姿をしているのか。それを知らないだけであって幼馴染たちは常に働いている姿を見る願の事を気にしている。
だからこそ極力朝食を食べない願に変わって幼馴染たちが料理しにくるのだ。願は放っておけば食事を抜くなんてザラだし倒れる寸前まで無茶をするというのが幼馴染一同の見解らしい。そしてそれに対して願自身も否定できないという悲しき現実があるのだった。
「そうだ……今日こそ、一緒にお茶しにいかない?」
そうして食べ終える頃、志歩がとあるスマホの画面を見せてくる。魅せられた画面にあるとあるカフェの写真。どちらかと言えば落ち着いたその雰囲気に願の興味も惹かれる。
その時だった。
願のスマホから鳴り響く音楽。どこか不吉な不協和音を奏でて願の黒塗りのスマホが震えていた。
『───────♫!』
それこそ次の仕事の合図。その事が幼馴染たちも分かっているのだろう。先程まで輝かせていた目も、期待に染まった顔色も全てが無に消すこの瞬間が幾ら願といえど罪悪感に見舞われる。
「………ごめん、難しそうだ」
「まあ、仕方ないよね……」
先程までとは打って変わって意気消沈する幼馴染たちに流石の願も顔を顰める。しかもこの音楽の相手は…ああ、本当に業が深すぎる。誰にも見えぬ様にため息を吐いた後、願はスマホを取り出して用件を見るのだった。
【放課後】
そうして時間が過ぎ、放課後。1人で家に帰る…と見せかけて向かった先は目と鼻の先にある志歩の家だった。肝心の志歩はまだ帰ってきておらず一体何のために向かったのか。もう思い出すまでもないが志歩には姉がいる。そう、アイドルをしかもアイドルとしてセンターをやっている姉が。
「待ってたわ。お疲れ様、願くん」
「ええ、雫さんもお疲れ様です」
その少女こそ日野森雫。ミステリアスで大人びた美貌で世の中を虜にするアイドルであり本日の願の仕事相手である。まるで親しいと…いや、実際に親しいのだろう。妹の幼馴染という事で、慣れた手つきで雫は自室まで案内して鍵を掛ける。
そこに立っていたのは、既に下着姿になっている雫の姿。
やはりアイドルとだけあって美肌を余す事なく晒して、まるで黒い蝶を連想させる様な透け透けの下着には本来隠すべき場所にはスリットが入っており、横から手を入れれば簡単に秘すべき場所に触れてしまえる。
「ごめんなさいね。きっとしぃちゃんたちとお茶でもする予定だったのでしょう?」
「……相変わらず、読みが鋭いですね」
ベットに横になりこちらを心配する雫に願は皮肉げに顔を歪める。透き通る様な水色の髪と青色の瞳を持つある意味人間の極地の様な美貌を持つこの少女は、少し顔を困らせるだけで全てを虜にする様な蠱惑的な美貌がそこにはある。
だが願は知っているのだ。わざわざ雫の最愛の妹の名前と今日本来なら放課後を過ごしていた行動まで口にして出すという意味がどういう事なのか……それはつまり全部この少女の掌の上という事だ。
「本当にそれだけだと思うの?」
「どうせ、貴女があのカフェの場所を教えたのでしょう?」
友達と行ってみたらどう?とでも言ったのだ雫は志歩に。そして志歩は見事雫の思惑通りにバイトで疲れている願を気分転換させるために誘うだろう。そうしてその時、ようやく雫は願に連絡を入れるのだ。逆らえないのを知っていて。
一体どういうつもりか。今日は直帰するだろう志歩にわざわざ
「ふふっ……ええ、そうよ。ご主人様?」
「本当に度し難い……」
その通り。流石は私の、私たち姉妹の最愛の人だと雫はベットの上で願を誘惑する様に脚を絡める。……だって妬ましかったから。昼間はしぃちゃんが独占しているくせにこうして貴方が付き合ってくれるのは週に2、3回もあるかどうか。
その頬を赤らめ、雫が上目遣いで挑発する。
ただ金と快楽というギブアンドテイクの関係のくせに既に番になった気になっているこの先輩に、願の内側からポツポツと加虐心が湧き上がる。もはやキュートアグレッションに近いその衝動は願の瞳から冷ややかな熱となって動き出す。
「来て……ね?」
そんな願の熱を待っていたとばかりに雫が両手を願に伸ばした。
「……ただいまー」
志歩が家に帰ってきたのは、放課後になって1時間ぐらいしてからだろうか。みんな今日は空いていたから願を誘ってお姉ちゃんが教えてくれたカフェでも行こうかと考えていたのに、そんな肝心の願が突然バイトに入ってしまったから今日は適当に話して帰ってきたのだ。
「ふぅん?……今日来てんだ」
そうして志歩がとりあえずリビングに向かうと、そこには雫の手書きで人を連れ込んでいると言う置き手紙があった。確かに見慣れない男物の靴があったのを見るといつものお姉ちゃんのボーイフレンドが来ているのだろうと志歩は察した。
その顔も姿も見た事ないが別に特に興味ない志歩にとって、別にお姉ちゃんが選んだ人なら問題ないだろうと基本的に放置している。…ただ、問題なのは少し色ボケ過ぎていると言うべきか。
「………どーしよ」
積極的に聞かなければ聞こえないがそれでもやはり壁隣だから聞こえるのだ。声を殺した声とか、激しくベッドが軋む音とか。もう志歩もそういう知識があるお年頃だ。大好きである幼馴染である願といつかは…という悶々とした妄想をするぐらいには知識を仕入れている。
お陰で今自室に居れば想像がかき立てられてこっちまでそういう気分になるのだと志歩は悩む顔で椅子に座った。お姉ちゃんの好きな人には興味ないがやはりどんな人かは興味として聞いてみたくなった。その結果、やはり姉妹だからというべきか血の繋がり故か好いてしまった男の特徴が似てしまうのもサイアクだ。私もいつかあんな唸り声と謝罪と甘ったるい…謂わば雌声と嬌声を出してナカを乞い願うのか。
「ま、まあ音楽聴いてたら……大丈夫、大丈夫……」
とはいえ、こうしてわかっている状態で下にいてもそれはそれで想像がかき立てられる。どうせなら気にしないのが一番だが気にしないと念じていれば念じているほど気になってしまうのが人の性というモノで、結局志歩は自室に入っていったのだ。
『───────♡!──────────♡♡♡』
「うわ……またやってるよ……」
そういう時だけキチンと鍵を掛けているのだから、流石は抜け目のないお姉ちゃんと言うべきか。外でも、どこでもお姉ちゃんが付き合っているなんて話はどこにも無いから本当に隠しているのが上手い。そこだけは見習うべきだろういつかは私たちだってバンドでプロになるのだから。
とはいえ、流石にこう。聞こえないが聞こえる喘ぎ声はどうにかならないモノかと志歩は頬を赤らめながら今どういう感じなのか想像してしまう。多分お姉ちゃんはベッドに顔を伏せながら、動物みたいに後ろから─────
『♡♡────────!!♡♡』
「………ぅ……ん」
そうして考えているといつのまにか志歩の脳内で雫と何某だった姿が志歩と願という勝手な妄想になってしまい更に志歩の胎が熱くなり始める。ジュクジュク…と内側から刺激してくるこの疼きに逆らえず、志歩は指を動かす。
「……げ、願ぅぅ……」
──────壁越しの真実とは、なんとも残酷である。
夜。もはや日付が変わろうとするその時間に願は街中を歩いていた。だがそれはいつかの繁華街などではなく、どちらかといえば人気が全く無くなった住宅街を徘徊するかの様に目的なく歩いていた。だがそれだけでは寝れない少年の散歩か何かだと思うだろう。その手に月明かりが反射したリードの様な何かを握っていなければ、の話だが。
勿論、夜中に犬の散歩をするだなんて特段珍しいことでは無い。だがその鎖は下に垂れておらずどちらかといえば殆ど同じ様な、彼の肩ほどの高さで止まっているのだ。一体何を彼はリードに掛けているのか。
──────月明かりがその姿を表した。
「……ほ、ホントに誰もいない、わよね?」
分かることは願が持っているリードの先にいるのは間違いなく人の姿をしていた。そこから分かるのはピンク色の髪に、顔にはサングラスとマスクを付けて男物のトレンチコートを着た存在であることだけ。
「最初しようって言ったの貴女でしたよね」
苛立ち混じりの冷ややかな願の声色。流石に一日に二回となれば幾ら余裕がある願といえどストレスがたまる。しかもその両方が別ベクトルとはいえこんなインモラルな事となれば願に掛かる負荷はもはや表面に出てくるほどだ。
意地返しとばかりに願が鎖を強く引っ張ると、鎖と結んでいた三点のどこかが強く刺激されたのだろう。コートの人物は小さく声を上げて身を守るように縮こまる。
「はー…これで満足ですか?愛莉さん」
小さく願はほとんど口パクのレベルでその名前を呼ぶ。この人の破滅的な行動には慣れたモノだが念願のアイドルらしいアイドルへの道が拓けたのだからそろそろ落ち着いてほしいというのが本音だった。
そう。願を買い占める遥、雫に続いての最後の三人目。その名前も桃井 愛莉というこれまた活発なキャラでバラエティで活躍したアイドルとして一世を風靡した立派なアイドルである。
「いえ……まだよ。キチンと役作りはしないと、ね?」
上目遣いの火照った…完全に出来上がった顔を見せながら愛莉は願に嘯いた。勿論、役作りだなんて嘘も方便もいいところだ。ただ興奮と悦楽で気持ちよくなるための言い訳に過ぎない。
長いトレンチコートの裾からは愛莉の太腿に伝う水滴の様な何かが見え隠れしている。願が鎖を弄べば、それに連動する様に伝う水滴の量も増え幾ら地面がコンクリートとはいえ隠しきれない水跡が浮かび上がる。
「あはぁ……すごっ……い」
「さっきと言ってること違いますよ」
勿論そんな様子の愛莉に願も気がついているのだろう。気が付かぬうちに願の愛莉を見る目は冷ややかで見下すかの様な視線でさえも愛莉の興奮を誘う。貴方がこう教え込んだんだよと言わんばかりに愛莉の可愛らしい八重歯を見せつけながらその場で内股になりながらピースをした。
人にはお見せできないレベルの、雄の劣情を煽る様な表情を受けて願はため息代わりの深呼吸をする。相変わらず人を誘うのが上手いと願はまるで蜘蛛の糸に掛かった羽虫の気分だ。
「いい、じゃないの……そろそろ、行く?」
「ええ。そうしましょうか……その前に」
どうなっているか。見せてください。
もう分かりきっている筈の中身に願はわざわざ踏み込んでいく。その時を、それを待っていたのだろう。ニンマリと愛莉は笑った後にひとつひとつ、まるで焦らす様にコートのボタンを外してその中身を見せつける。
最初に籠った熱故の湯気が少しだけ白い空気となって漏れ、その後に匂った強烈なまでの甘い匂い。そしてそれが気にならない目の前に広がる混じりっけ無い白の肌色と、毛に合わせた淡いピンク色を基調にリボンが付いたレース付きのガーターベルト。そうしてガーターベルトと太腿の間に挟まったピンク色の四角形とそこから繋がっているコード。
「……とんだド変態じゃないですか」
「あ、貴方が、そう教えたんでしょ!?」
ベルトとコードだけを身につけたどこからどう見ても通報不可避の痴女がそのコートの中にはいた。ご丁寧に四角形のメモリは弱から強まで揃っている。そんなある意味でショッキング、ある意味で予想はついていた目の前の惨状に願は手を額に天を仰ぎながら、呟いた。
確かに、そういう性癖があるという事実は仕込んでいるがまさか自分で試そうとするぐらいにハマるとは流石の願も考慮に入れていない。この前までは下着をつけ忘れるだとか可愛いモノだったのがいつの間にかこうして羞恥を楽しむ様になってしまったと願は流石に頭を抱えないわけにはいかなかった。
「で、どうするのよ!?……できれば、早くもう……」
流石にその格好で居させるのはマズい。願は愛莉にコートを着させ抱き寄せる。
いつもの姉貴分として大きく見えるその姿も、こんな夜の街で2人抱き合っていると華奢な少女に過ぎないとその小ささが見えてしまう。そんな姿に必死に偶像として生きているどこにでもいる普通の少女の姿を自分だけは否定しないのだと原点を思い出しながらも、願は抱き寄せて道を歩んでいく。
「………じゃあ、行きましょうか」
「え、ええ……貴方だけに踊りを見せてあげるわ」
そうして2人は夜の静寂に消えていくのだった。
「………んー。ここの歌詞……」
一人、咲希は自室でまだ半分以上白紙の楽譜とにらめっこしながら考えていた。Leo /needでは作詞は一歌が主体になるけれど作曲は志歩か咲希が主に書いている。今回はどうやら咲希が創るらしいがそんな肝心の咲希は小さなスランプに陥っていた。
最近は夜遅くまで願は働いているせいで電話も出来ないし、みんなも作業している時間だ。とは言ってもどうしても行き詰まってしまった咲希は気分変えとばかりに窓の外を覗いた。
「…………ん。あれ?」
閑静な住宅街。こんな時間に外を歩く人なんて居ないと言うのに今日は何故か人影が見える。街灯が逆光になって、顔までは分からないが2人立っているのが見える。1人はどこにでも居るようなラフな格好で、もう1人はコート?だろうか。こんな季節に珍しい事もあるものだと咲希はつい見入ってしまった。その瞬間、逆光の中から影だけが映る。咲希が目にしたそんなコート姿の誰かはピンク色の髪をしていた。
「………あいり先輩?」
自分の尊敬する先輩の名前が口から漏れ出る。だがその瞬間、咲希はその考えを否定する。まさかこんな時間にこんな場所で誰かと密会なんてするわけもない。しかも季節外れのコートだなんて…考える間もなく別の人だろうと切り捨てる。
「まさかね……」
そう、口にして咲希はまた机に目を向ける。チラリと最後に見えた誰かのコート姿は隣にいたラフな格好の誰かと抱き合っているのが見えた。随分と熱々なカップルか何かだろう。そう最後に納得して咲希はカーテンを閉めた。
そうして、咲希はいつものように音楽を頭に流しながら曲を組み立てていく。先ほど見た熱々カップル(仮称)のことなど忘れて……だがどうしてか咲希は最後カーテンを閉める時に見えたコンクリートを反射する光が脳内にチラついた。あれは一体何だったのだろうか?そう、あれはまるで────
「………………」
────あの夜、見た水溜りは自分の幻覚だったのだろうか。
外夜 願
諸悪の根源。大体こいつのせい。良かれと思って最低最悪を作り出す男。
この世界線では自らの身体を壊しながら働くより、手っ取り早く自分の身体を売りながら育った世界線。なんなら初期設定ではこっちを想像していた。だが思った以上に願くんが自罰的、破滅願望が強過ぎたが故にある意味健全に育っていった。
所謂レンタル彼氏、ママ活と呼ばれる手腕で生きていた願がある日出会っちまったのが水色の少女だった。…まあ雫さんですね。順番的には雫、愛莉、遥。かな?願は彼女たちに彼氏の真似事、性の手解き、そしてただ相手を気持ちよくさせる為の話術をその身体に教える代わりに金を得るという契約だった。
別に願は最初から彼女たちがアイドルだとか幼馴染の姉だとは知らず、ただ自分の罪科の証が誰かの助けになるのなら。という狂ったある種のメサイアコンプレックスに陥っていた事は否定しない。意外にも吸収速度は早かった少女たちに、これが終われば自分はもう◼️ねると思ってた事さえ見抜かれるまで後─────
そうして願は自分でも気が付かぬまま少女たちに絡め取られるかの様に堕ちていった。まあ最初にそう言う技術を教えたのは願だし…己の因果悪行を呪えとしか言いようがない。
日野森 雫
顔だけと言われ、信じる仲間たちからさえ妬み嫉妬が絶えない彼女が最初で最後にとった破滅的行動がレンタル彼氏だった。彼女は最初から願が妹の幼馴染だと知っていたが、いつの間にか妹にあげるには惜しいなと思えるぐらいには好意を抱いてしまった。
おそらく願はどこかで破滅して終わりたいんだろうなぁ…とは気がついている。だって最初に見つけた時にああ、同類だなと思ったぐらいだから。ある種の傷の舐め合い…なのかもしれない。だが、そこから始まる恋もあるだろうと最近はポジティブ。しぃちゃん、ごめんね?
気に入ってる行為は後ろから獣みたいに何もかも投げ捨ててスる事
最近の悩みはヒップが大きくなってきて下着を替える速度が速くなってしまった事
桃井 愛莉
自分が目指したアイドルとは全く違う形になってしまった事による現実と理想の乖離に悩まされている時に、雫からいいストレス発散方法があるんだけど…と誘われたのが最初で最後だった。
最初はまあまあね…と思っていたところが最後別れる時になったらま、まあまた会ってもいいわね。口も堅そうだし……と間違いなく即堕ち二コマを決める。あまりにもチョロい、チョロすぎる。
気に入っている行為は、願をご主人に見立てて命令されている風にスる事。
最近の悩みはバストが大きくなってきて下着が……との事。
桐谷 遥
この子は自分でレン彼やってる願を見つけ出したんじゃないかな?と思っている。多分最初は遥からのナンパ。所謂逆ナン。アイドルとして致命的なトラウマを背負ってしまった彼女は衝動的に願をナンパしたのだろう。
だがいつの間にかそんな事が吹っ飛ぶぐらいには願にハマってしまいいつしか自分のモノにしたい…!と思うぐらいにはなっている。根性で願を見つけ出し、彼が自分を明かすよりも先に願を暴いた。友人の幼馴染兼想い人を盗ってしまったのは非常に申し訳なく思っている……まあ恋愛は戦いだから、ね?
気に入っている行為は、凄い…とてもすごい衣服ともいえない服でスる事
最近の悩みはバストもヒップも大きくなって下着が……との事。
──────おや?
「……あ、みのり?うん、お疲れ様」
「ううん、何でもないの。ただみのりもアイドルとして気をつけないといけないからさ」
「そう、ストレスの発散とか。誰にもいえない事なんてこれからいっぱい出来るから」
「………そういうの聞いてくれる人、紹介しようと思うんだ」
日野森 志歩
気が付かぬうちにWSSだけでなくNTRが打ち込まれている非常に可哀想な子。
ごめんね。お姉ちゃんの想い人が自分の好きな人と同じ特徴…ってそりゃ(同じ人なんだから)そうよ。気がつけばあまりにも怖すぎる話である。
まあこれから気がつくかどうかと言われれば……五分五分かも?
天馬 咲希
おそらくカーテンを閉めるのが後数十秒遅ければ真実に気がついてしまったであろうある意味幸運で不運な少女。どちらと見るかはまあ個人の感想によるだろう。まあ限りなく近いところまできたという意味では一番咲希が進んでいる。
後、可能性があるとすれば遥が間違えてスマホの写真ロールを整理していなかったぐらい。つまり殆ど無い。
残りの2人
うん……まあ多分気がつくタイミングは殆ど無い。一歌が咲希と同じ条件で気がつくかも、ぐらいだろうか。願の隠し方が上手すぎるとも言うかもしれない。
感想、評価お待ちしてます。
今ぶっちゃけるとこのシチュエーションに合ったボカロ曲が浮かばなかったとも言える。右肩の蝶だとかバレリーコとか乱躁滅裂ガールとかでも無いし……というわけで今回に合うボカロ曲を募集してます。後は願に合いそうな曲だとかも募集してます。
次回はドシリアスなの書く(鋼の意志)
次回何書きましょう(最終的に全部書きます)
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異聞:魔法少女パロ
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異聞:夜の娘続き
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もしも冬弥と兄弟だったら…
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もしも奏と双子だったら…
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もしもまふゆと双子だったら…
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TS願
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配信者願
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幕間1 続きリメイク