「(幼馴染を恋愛的に見るのは)いやーきついでしょ」と言ったオリ主が幼馴染達に娶られるまで後… 作:ネマ
水着レオニの素晴らしさで覚醒して続き。一歌ちゃん誕生日おめでとう。(少し遅いけど)
周りから見れば“救い”だというのに、その救いをもたらした本人だけ“本当は邪魔な事をしただけなんじゃ無いか…”となるその空気差。
実に私の性癖にあっていますね。
過去改変、独自解釈注意です。
本日は休日。皆大好き日曜日。
「願ー!行くよ!」
「了解。どこ行くの一歌」
そしてそれはLeo/needも同じだった。いつもなら日曜日という事でLeo/need全員で遊びに行ったりいつもの様にバンド練習をする日だが咲希は病院、志歩は姉のお手伝い。そして穂波は家族との用事が出来てしまい暇なのは一歌と願だけとなってしまった。
勿論、願はいつもの様にバイトに入ろうと携帯を取った瞬間。
『はい。ダメ。』
『ちょっと一歌?』
横から一歌が携帯を奪い後ろ手に隠してしまう。願にとってそんな事、一歌にされるのは初めてだ。
『どうせバイト入れるんでしょ?…じゃあ私と一緒に遊ぼうよ。』
確かにアリかもしれない。そう願は考えた。
中学の頃はすることと言えば咲希の見舞いに行ったり、志歩や穂波の話し相手になったり、そして一歌とよく遊びに行っていた。が、高校生になってから願はバイトを過度に入れたり一歌もレオニの活動で二人だけが同時に暇な時はこれが久々だった。
『久々に一緒に遊ぶか』
『………!うん!遊ぼ!!』
一歌は願がバイト漬けだということを知っている。でもそれを願は苦しいだとか憂鬱だとか思っていないことも知っている。だからこそ今回のこの誘いは一種の博打だった。そしてその勝負に見事ストレート勝ちを決めたのだった。
「やっぱりここじゃ無いとね!」
「いいね。久々に勝負しよっか。」
一歌に連れられて来たのは、複合アミューズメント施設。ここにはカラオケやゲームセンターそしてボウリング場が有った。
そして今回、一歌と願はボウリング場に遊びに来ていた。
昔から一歌と遊ぶ所と言えばここだった。値段は中々厳しい時もあったが、それも一つの思い出。何か行事があった後とかよくここに来ていた。
「じゃあ罰ゲーム……しちゃわない?」
「ふーん。一歌が……ね?」
一歌の提案でボウリングの点数を競って更には罰ゲームまでしようと願に挑発的に笑う。願にとって一歌がそういうことを言うとは思っていなかった。
そもそもボウリングの腕前がそこまで上手く無い。そして仲直りしてからも一歌のボウリングの腕前はドベに近かった。
「わかんないよ?前とは違うし。」
「へぇ…………」
更に挑発的に笑って願の反応を待つ。
願は“まあ負けることはないだろうと”慢心をしていた。ボウリングというのには慣れていて事実、ボウリングという遊びに最初に誘ったのも願だ。一歌程度の実力では負けないだろうと、特に深く考えずに頷いてしまった。
一歌が計画通り…とニヤリ笑ったのを見逃して。
「ちなみに何かを奢るとかまでだからな?一歌。」
「…………分かってるよ。願こそ奢る準備しときなよ?」
「大口叩くね?…まあ勝ちは決まってるぞ。」
「……………………は?」
願は驚いたまま自身の思考が止まってしまった。
まさかの一歌は初っ端からストライクを三連続で決めたのだ。もうこの時点でおかしい。ガター常連だった一歌だとは思えない程だ。どういうことだ。
(いや。これは偶然だ…焦るな外夜願。)
焦る内心を抑えて願は一人、思考を凝らす。
(まだファーストラウンドだ。一歌が上手くなったとしても最終ラウンド。つまりはスリーラウンドまでは耐えられない。)
いつもなら投げ放題で腕が動かなくなるまで投げるが、今日は二人でしかも勝負だ。わかりやすく10回×3ラウンド、投げる回数は2回だったりするが30回分の間に倒したピンで点数を競う。
願は一歌が最初から飛ばして、体力が有り余る尚且つ腕が万丈な状態の内にストライクを出し続け、点数を稼ぎ続けることと見た。
(つまりはガス欠。何処で起きるかは分からないが、少なくとも最終ラウンドまでに体力は尽きる……!)
願も願でそう言いながら九本倒したり、スペアーを取ったりと負けず劣らず一歌に追従している。
(ならばその時まで耐え凌ぐ……)
疲労で腕の力が落ちて投げたボウリング球だと今のようなストライク連続は不可能。ガターしか出ないことなんてザラだ。その点、願は体力配分で基本的にどのラウンドでも高得点を維持し続けてきた。
(だがそれは雑魚の思想!!!)
一瞬安定策で行くと願は考えたがそれは邪道だと戒める。
一歌が本気で来ているのだ。それを踏み躙ることは許されるのか?と言うことだ。
(バイブス上げろ!!)
ボウリングに必要なのは力では無い。適切な体力配分と技量だ。
心は熱く、だが丁寧に。そっちがストライクを連発すると言うのならばこっちもストライクで応戦してやる。
(残念だが…その程度では一歌。勝てないぞ?)
「なっ!?負けた……だと?」
「いえーい!私の勝ち!」
3ラウンド全てが終わり、総点数が算出される。
そしてその結果は…見事一歌の勝ち。点差は20点も無い。本当に僅差の戦いだった。
「負けたよ。どれだけ練習したの?」
「何回かね。そのクラスメイトに上手な人が居て…」
何度か教えてもらっていたらしい。それでもすごい上達だと願は感じる。
途中から熱くなってしまって、本気で取りに行ったというのに負けた。
間違いなく、敗北は自分だ。そう願は思っている。
「それでどうする?何するんだ?」
願は奢る気満々でいた。罰ゲームの代名詞と言えばこれだろうと思っている。
事実、願は一歌が音楽系で多くのお金を費やす事も知っている。よくお小遣い足りない〜って言っているのも知っている。バイトもしているがそれでもやっぱり物入り用が多いらしい。
「うーん……そうだ!」
一歌は少し考える素振りをして、何かを探す。そして見つけたのか一つの機体を指さす。
「あれ。一緒にしよ?」
「え゛」
願は露骨に顔を顰め考える。そう、それはプリクラだった。
写真に写ることが苦手な願にとってプリクラというものはあまり得意ではなかった。
「……まあ。良いよ。」
「やった!……じゃあ早速っと…」
願もゴネる気はない。元より自信満々で即落ち二コマよろしく負けたのは事実であり、挑発に乗って負けたのも事実だ。敗者として従う。それぐらいは願にとっての矜持でもあった。
『はい!チーズ!』
「………うん。いい感じ。」
「ちょっと…これって……」
写真を撮り終え、プリクラの醍醐味であるデコり…つまりは加工に入った。
願にとってはその辺分からないからと一歌に任せて気を抜いていればいつの間にかハートや白いバラで彩られたプリクラが出来上がった。
一歌はいい仕事したと満面の笑みで現像やスマホに写真を送っている。
その点、気を抜いていたところにこんなデコりが入った写真を見た願は“本当にこんなんで良いの…?そういうのって好意のある人とか…”と考え、考え直さないのかと一歌に苦言する。
「…………罰ゲーム。」
「うっ………」
「ちなみにこれキチンとロック画面とホーム画面にしてね?」
「………いつまで?」
「私の気が済むまで。」
一歌にとって願にとっても一連の流れは罰ゲームの範疇ということだろう。
事実、願はその罰ゲームとして撮ったプリクラをキチンと設定している。
「…………あれ?星乃さんじゃん!」
プリクラから出てきた二人に、近づく二人の女子が居た。
一歌と親しげに話すその姿はクラスメイトか友人かだろうと願は少し下がって話を聞き流す。
「で。この人が星乃さんの彼氏さん?」
そしてその話は願まで飛び火した。話を聞き流していたせいか話の脈絡にはついていけないが、それは違うと声を出す。
「う、う…」
「ただの幼馴染ですよ〜」
いつもの社交的な笑みを浮かべ、願は彼氏であることを否定する。
“それ”はあまりにも自分には似合わない。そういう意図も込めて。
「へぇ……“ただ”の幼馴染ね。」
面白いものを見たと言わんばかりに、一歌の友人は笑う。
どこの世の中で幼馴染がカップル御用達のプリクラを撮るのか。
そういう話を星乃さんだって知らないはずがないのに。
「楽しい時間邪魔したね!じゃあまた学校で」
手を振り、一歌の友人と別れる。
ほんの少しだったけど少し気疲れしたな…なんて願は考えながら。
穂波『あれ。説明して』
咲希『どういうこと?いっちゃん?』
志歩『抜け駆け厳禁。そのはずだけど?』
一歌はひっきりなしに鳴り続けているメッセージアプリを開く。
その一番上には幼馴染四人だけで作ったグループが鳴り続けている。
願を除いた四人だけのグループ。願が“きっと自分には話しづらい事もあるだろうから〜”と言われて作ったけどもっぱら使わなかったし、今となっては自分と願の自慢話場所に成り果てた。
一歌『文字通りだけど?』
一歌は驚くべきことに、願と撮ったプリクラをこのグループに上げていたのだ。
勿論、それだけならなんとかなったのだが極め付けのハートや白いバラだ。
流石に見逃せないと、穂波・咲希・志歩は一歌に尋問する。
志歩『文字通りね…それで?』
穂波『プリクラはまあいいけど…流石に白いバラはダメ』
咲希『二人で遊んだの?』
一歌『そうだけど?ごめんね』
一歌は謝る気は無いけれど一応謝っておく。
元々“こうなる”って分かっていて願を誘った。わざわざ全員に予定が有って尚且つ一歌と願に暇がある今日を狙っていたのだ。甘い言葉で、志歩と穂波を送り出して。
咲希『厚顔無恥だよ。いっちゃん』
志歩『どうせそのプリクラも願のスマホの画面設定にさせてるんでしょ』
流石、私の幼馴染は鋭い。と一歌は苦笑する。
でも私の幼馴染だ。その後まで想像していない筈もない。だって逆にそんな事されたらここでは止まらなくなっちゃう。
一歌『そうだけど?でも今日はそこまでだよ』
咲希『本当に?』
咲希だってよく言えた物だ。というか抜け駆けはみんなしてる。
独断と黙認で成り立ってるこの関係は少なくとも健全な物じゃない。
誰か一人が手を出せば…いや。出してくれれば瞬く間に崩壊するような薄氷の上で私たちは冷戦を繰り広げている。
穂波『いい加減にして。ちゃんと守ってるの私だけじゃない』
志歩『は?よく言うよ』
一歌『全員が言えないでしょ』
分かっている範囲で私たちは熾烈な争いを続ける。
それこそ本当に願にもしもバレてしまったのならば…と考えたくないほどにルールなんて無い。ただ…願が本当に嫌なことだけはしない。その最低限の理性で私たちは戦っている。
一歌『願のライン。分かったからここら辺で手打ちにしない?』
咲希『ライン?』
一歌『そうそう。何処までなら〜の話』
志歩『ハードルってことね。良いよ』
穂波『私もそれならいいよ』
咲希『私も』
今回の一件、願を罰ゲーム有りの遊びに引き出せた時点で私の勝ちが決まっていた。いつもは嫌がってどうにか私たちを他のものに誘導しようとする願をプリクラに罰ゲームとは言え引っ張ってこれた。……つまり願は追い込んで仕舞えば私たちの夢見る未来まで確定していると言うことだ。プリクラの後の恋人かで恋人じゃなく幼馴染って言ったのは少しくるものが有ったけど想定圏内だ。まあもし恋人ですって言った瞬間勝ち確定だったのに
じゃあ後はその網で捕まえるだけ。そしてその網も用意している。鴨が鍋とコンロと出汁とネギとその他食材で自分を調理している物だ。勿論、その鴨は願。
「私の勝ちは揺るがないよ。」
昔々、私たちがまだ幼い時の話。そこには四人の少女が居ました。
四人の少女は昔から仲良しでいつも一緒でした。
そしてその四人の少女は一人の男の子を見つけたのです。
一人の男の子はどこかつまらなさそうな顔で座っていました。
『一緒にあそぼう!!』
誰かから言い出したのか。その少女たちは男の子を遊びに誘ったのです。
最初は何処かお人形の様で微かに笑うだけだった男の子も日に日に楽しそうに楽しそうに少女たちの輪の中に入っていきます。
男の子とは家も近く、そんなんだからいつも5人一緒で遊んでいました。
でもある日、そんな幼馴染の仲は砕けてしまいます。
一人は…とても病弱でした。そして遠くの病院に行ってしまいました。
一人は…輪の仲裁役でした。そしてそんな事を外でもしていたらクラスメイトに指を差されてしまいました。
一人は…少し厳しいけれど優しい子でした。でも幼馴染たち4人以外にはそれがわからないまま避けられてしまったのです。
最後に残ったのは星の女の子と夜の男の子だけ。
でもそんな男の子も砕けた幼馴染から目を逸らす様に、色んなことに熱中していきます。最後には怖くなってありきたりの“平穏”に目を逸らすだけの星の女の子。
それでも夜の男の子は変わらず星の女の子の手を引きます。
『気分転換に遊びに行こう?気が滅入るよ』『…キチンと食べないと。成長しないよ?…うんまあ俺は大丈夫だから』『ううん?大丈夫大丈夫。任せといて。』『きっと穂波も志歩も嫌ってないよ。』『うん。皆元気そうだった』『……誰?ああ。一歌…少し疲れがね。』
でも夜の男の子だって普通の男の子です。
幼馴染一人一人に寄り添い、学校でも前に立ち、家の事も一人でこなしていた結果、夜の男の子は倒れてしまったのです。
『………願?!願!!しっかりして!』
原因は過労。そして軽度の栄養失調。
その時、幼馴染の少女たちは気がつくのです。どれほどの自分勝手が彼に負担を掛けていたのか。きっと星の少女は幼馴染なんて頭の片隅に置いて忘れていたのでしょう。天の少女は一人っきりの病室で過去に泣いていたでしょう。日の少女は幼馴染から目を逸らしきっとひとりぼっちだったでしょう。月の少女は嫌われる事を恐れ、自分を隠したまま大人になってしまうでしょう。
『……ヒュ………』
星の少女は知ってしまったのです。見てはいけない事実を。
何故、何故一人一人寄り添えたのか。場所にも遠いところがあります。遅い時間だってあります。お金だってバカになりません。
だからこそ目を逸らしてはいけません。 “Leo/need”に込められた意味を。
所詮、星も月も日も天も。夜が無ければ輝きにもなれないのですから。
「………うん。いい感じ。」
私は一人。自分の部屋で過去を思い出す。
本当にもし昔の自分に会えたなら絶対に殴っていただろう。
それぐらい過去の自分が気に食わない。少し頭を、考えを凝らせば分かってしまう話を私はまるで関係ないと言わんばかりに放置した。
自分の虚しいあの時を埋めるためだけに願を振り回したりしなかった筈だ。
「大好き。大好き。大好き。」
今日撮ったプリクラは一生の思い出だ。昔っから写真写りが嫌いだったから願の写真は本当に少ない。特に最近になって高校に入ってからだと学校が違うから本当に手に入りにくい。……かと言って、遅れている場合じゃない。
何度も、何度も、何度も彼の名前と愛を夢想する。
ずっと、ずっと一緒に居たのは私だったのに。ずっと、ずっと好きだと思っていたのは私だけだったのに。
「渡さない。絶対に渡さない。」
多少のおこぼれをあげるのはまあ良いだろう。でも彼の隣は私だけの物だ。
昔から私だけが彼の隣にいたのに。本当に盗人猛々しいものだ。
「うん。……大丈夫。幸せになれるよ。」
確定してる未来をまた夢見て。私はベットに飛び込むのだった。
⦅外夜願side⦆
一歌がボウリングに行こうなんて言うのは珍しかった。いつもならきっと音楽の練習をしていたはずなのに。
今日は休日、でもバイトは今日の方が忙しい。だからこそ良い値段になる。それは身を持ってよく知っている。
しかも珍しいことに、今日は皆違う事に忙しかった。だからこそ特に何も考えずバイトに入ろうと思ったけど。
うん。一歌のお陰で良い休日にはなったかな。とは思う。
いつだって娯楽は肉体的には疲れるけども精神的には休まる。バイト漬けなのはあまり良いことだとは思わないけど、こういう遊びもいい。でもまさか罰ゲームまですることは本当に久しぶりだった。
ボウリングで罰ゲームは勝てるはずだった。毎日をつまらなさそうにしていた一歌の手を引いて遊んだ最初の娯楽がこれだったから。でも腕前はそこそこで何度も何度も溝に落としたりして点数にはならなかったと言うのに。
前世というアドバンデージを持ってしても負けるとは。うん。完敗だ。
やっぱり幼馴染はみんな凄い。本当に俺なんて勿体無いぐらいには。
しかもみんながみんな。人間としてあまりにも出来過ぎている。前世の自分と比べれば一目瞭然だ。
だからこそ、こんな所で止まってないで欲しい。
俺なんて放って…本当に何処までも。いけるはずだから。
星乃 一歌
原作よりも独占力が強くなった少女。
というか願がやらかし過ぎた。昔からの付き合いで、何があっても昔と変わらずに手を引いて隣に居てくれる異性の幼馴染とか性癖壊れる。しかもこれ幼馴染全員にやっていたとかいう爆ぜて!願!
しかもその間自分の身を切り捨てていた疑惑(ほぼ真実)まで発生。
こんなん依存するんだよなぁ…
外夜 願
ニブチンの塊。そろそろ自分の成してきたこと思い出して幼馴染たちに娶られろ。
願が倒れた原因は過労だけでなく“軽度の栄養失調”、更には中学生でありながら夜遅くまで幼馴染の面倒を見ていた。さらには多くのお金を使っていた。(中学生は原則バイトできない)導き出される過去とは………
もし彼が転生者で無ければレオニがいてもいなくてもグレてる可能性が高い。
また続きは好評であれば。
次回何書きましょう(最終的に全部書きます)
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異聞:魔法少女パロ
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異聞:夜の娘続き
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もしも冬弥と兄弟だったら…
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幕間1 続きリメイク