言語系チート授かったのでvtuber始めました   作:gnovel

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いつも感想と評価、誤字報告ありがとうございます!

引き続き頑張っていくので、宜しくお願いします!

それではどうぞ!

追記
少しホラー風味が強すぎたので、表現をマイルドに変更しました。突然の展開過ぎるのは良くないよね! ってことを学びました。


持つべきものは友ですね(白目)

「お久しぶりですね。この前のカフェの時以来でしょうか」

「まぁ、とにかく入ってくれ」

「それではお邪魔します」

 

 今日のゲーム配信を終えた後、家にイシノヴァが来た。軽く会釈をしながら家に入ってきたその手には近所の有名菓子店の袋が握られていた。

 

「こちらをどうぞ。流石に手ぶらで来るのはどうかと思いましてね」

「おぉ……済まぬの……家にあった菓子類やらは軒並み消滅しての……」

 

 狐子がイシノヴァから菓子を受け取った。そう、かつての我が家には菓子類が割と溢れていたのだが、今日一日で軒並み消滅したのだ。無論原因はリビングに座って飴を舐めている少女だ。

 

 飴を舐めさせて食欲を紛らわせているのだが、それでも舐めるペースと言うか飴が口内で溶けるスピードが速い為、正直焼け石に水といった所だ。今も無言でレロレロと飴を舐めているが、既に3袋目に突入しているのだ。

 

「さて……では彼女について話を進めて行きましょうか」

 

 

 

「まず、彼女は既に話した通り……地球人の遺伝子を用いて誕生させられた生物兵器、いわば、キメラといった所でしょう」

「……見た目は口が多くあるだけで、他は普通の人間そうじゃがの……」

「見た目だけですがね。現に、その彼女の脅威は貴方達が体験したばっかりではありませんか?」

「「……」」

 

 淡々と告げるイシノヴァに俺たちは目を逸らしていた。全く以てその通りです。

 

「でも……かと言って、この少女はどうしたらいいのか……言葉が分かるのは地球上で多分俺一人だけだし……」

「それは違いないですね。私達もその少女の血液やらを摂取すれば何とかなりますが……」

 

 そう言ってイシノヴァは少女をちらりと見る。少女は狐子の妖術によって安らかな寝息を立てていた。外部に露出した口からは牙が見え、開けっ放しになってよだれも出ていた。

 

「……正直私達としては、不確定要素が詰められたこの少女を大事になる前に、殺しておくことが最善だと判断したのですが……」

「zzzz……」

 

「さ、流石に殺すのは……」

「まぁ、この不確定要素の塊は彼らの分野ですね。下手につついて厄介なことになっては流石に本末転倒ですので……こちらを使いましょう」

 

 イシノヴァは懐からスマホとは違う形状の端末を取り出し、机の上に置いた。その端末の表面には“イムール星人”と記されていた。

 

「それは……?」

「あぁ、こちらは地球に来る前にイムール星人から支給された端末ですね。監視の役割も兼ねているので、かなり重要な物なのですよ」

 

 コール音が幾たびか鳴ったかと思うと、やがて固有の外殻を纏ったイムール星人が投影された。まるで映画に出てくるようなアレだな、と個人的に思った。

 

 

「『こちらイムール星人監視局、どうしましたリゲン星人イシノヴァ』」

 

 機械音声と共に応答したイムール星人にイシノヴァが要件を伝える。

 

「『ガウズ星人の件でお伺いしました』」

「『……すぐに担当者にお繋ぎします』」

 

 イシノヴァの言葉と共に俺を見たイムール星人は仰天した様子を見せて、直ぐに担当者に代わってもらうことになった。

 

「……何で俺を見て驚いていたんだ……?」

「2つに1つですけど……単に地球人がこの回線に紛れ込んだことに対する驚きと、イムール星人の間で話題になっている人物がいたことに対する驚き、どっちだと思います?」

「……どっちもありそうだな……」

「其方……下手したら地球よりも有名になっていないかの?」

「やめて」

 

 次の瞬間だった。

 

 突然俺の周囲が半透明のドーム状のような何かに包まれたのだ。俺と狐子が慌てていると、イシノヴァが説明した。

 

 なんでも、こうした他人にばらして不味いことを話す場合はこうしたドームを展開するそうだ。このドームにはドームの外側からの監視、盗聴に対しての対策、そしてドームの外からは俺たちが見えてないというマジックミラーのような役割があるといわれた。ハイスペックすぎる道具からもイムール星人の科学力が頭おかしい(誉め言葉)ことが分かる。

 

 そうしてドームが展開されてから暫くしていると……部屋の景色が一変した。

 

「「ファッ!?」」

「『これはこれはお久しぶりですね。イムール星人の方々』」

 

 一変した部屋を見渡すと、数々の特徴を持った外殻を纏ったイムール星人がまるで俺達を取り囲むようにして着席していた。彼らの纏っている外殻は絶対地球からの影響を受けた形状をしており、完全に染まってやがる……と内心驚愕していた。

 明らかにガン●ムだったり、ACだったりと兎に角そうしたロボットアニメやゲームをモチーフにしたような外殻を纏っている奴らがいるし、更にはぱっと見でも日本の武者や西洋の騎士をモチーフとした外殻や武器を持っている連中もいることから相当エンジョイしているようだ。初めてあった時は全員同じような外殻だったのにどうしてこうなった。

 

 そしてイシノヴァが挨拶をした方を振り向くと、俺が初めて会ったイムール星人こと管理人? が鎮座していた。

 

「『お久しぶりですねリゲン星人。それと……我らの友、ゲンゴ』」

「『あー……お久しぶり……です……』」

「……こちらの言葉はよくわからぬが……挨拶をしているのかの……?」

 

 俺が管理人に返答すると

 

「『それでは……早速その少女についての話を始めましょうか。我々の中でも意見が二極化しておりまして……』」

 

 そういうと管理人はグラフを投映し始めた。そこには【排除50対保護観察50】と記されていた。本当に二極化しているようだ。

 

「『現在の我々ではこのように分かれていまして……つい先ほどもシミュレーションルームで双方の陣営が消し炭になるまでの論争を繰り広げてまして……』」

「『それ絶対論争(物理)じゃないですか……しかも双方が消し炭になったって……』」

 

「『いやー、流石にシミュレーションに多連装式荷電粒子砲を持ち出すのは駄目だろ。あれがシミュレーションじゃなかったら流石に死ぬ所だったが?』」

「『そっちこそ極限重力圧縮弾【宇宙の夜明け】を持ち出すのは反則だろ』」

「『は? そっちこそ自動追尾レーザー【魔弾の射手】を持ち込みやがって……!』」

「『ほーん? 超波動砲持ち出してシミュレーションを一時的にショートさせたそっちがいうか?』」

 

 次々とイムール星人たちから物騒過ぎる会話内容と罵倒に似た発言が飛び出してくる。僅かに聞こえてくる単語の数々に戦慄していると、管理人が静かにさせた。

 

「『静粛に。このままでは間違いなく我々の統率に多大な影響を齎してしまいます』」

(もう既に影響が出ているのでは……?)

 

「『我々の意見は完全に分断されてしまいました……そこで』」

 

 そう言って管理人は俺に金色の双眼を向けた。

 

「『ここは彼の意見を貰うことにしましょう』」

「『……え?』」

 

 管理人が言うには、この少女を拾ったのが俺以外の地球人だったらここまでのことは起きなかったらしいが、個人でイムール星人との関係を持っている俺が拾ったため事態がさらにややこしくなったという。記憶を消そうにも、それで万が一、億が一のことがあって言語機能が消滅したとなれば相当の損失になりかねないらしく、またそうなった際に俺の傍に居る狐子からの報復の事も考慮すると記憶消去という手段を採れなかったという。彼らにとって解明がしづらい呪いの類なだけなあって狐子のことは俺が思っている以上に警戒しているらしい。

 

 そして、いざ俺の意見を聞くとなったが……。俺はふと寝っぱなしの少女を見る。とても穏やかな表情で眠りについている。

 

「『……ちなみに、ここで俺がこの少女を殺すことに同意したら……?』」

「『我々は速やかにその少女の細胞を残らず消滅させます』」

 

 おっふ……。予想はしていたがかなり物騒だな……

 

「『じゃあ、俺がこの少女を育てるといったら……?』」

「『我々はサポートに回ります。要望があればそれも研究しましょう』」

 

「『なら決まりだ。この少女は――』」

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

「……おはよう」

「おっ、目覚めがよいの! ご飯にするかの?」

「……この首輪、いや」

「我慢してくれ……その首輪のお蔭で会話出来ているんだ」

 

 あの後俺は、この少女を育てることにした。少女の首にはチョーカーのような器具が取り付けられている。俺がこの少女を生かすことを決めた次の日には爆速でこの翻訳機能付きのチョーカーが届いたのだった。他にも機能として、食欲を少し減少させる機能が備わっているらしく、至れり尽くせりだった。

 

 しかし、それでも……

 

「……おかわり」

「もう大盛ご飯を5杯食べおったのか!?」

「……みそ汁も」

「其方ー! 本当に食欲が減ったのかのー!?」

 

 同年代は疎か、バリバリの運動系の学生よりも食べる少女に悩まされていた。

 

星奈(せな)、そろそろやめて上げて狐子が過労死するから……」

「……わかった。お菓子で我慢する」

「そのお菓子も残らず食べるじゃろう!?」

 

 流石に『少女』と呼ぶわけにはいかないので、星奈と名付けた。母さんが。

 

 あの後両親には捨て子を拾ったとして連絡をした。流石に宇宙人とのキメラですとそのまま伝えるのは頭の病気を疑われかねない為やむを得なかった。そして両親の下に向かった際にはもう、それはそれは猫可愛がりされた。実家の食料を残らず食べた際は親父が信じられない物を見たような視線を星奈に向けた。かつての自分でもそこまで食べなかったことに対する恐怖と、財政事情に対する恐怖が親父を支配したのだ。ちゃんと俺が失った分は補填した。

 

 それから星奈に名前が無いことを知った母さんが「この子を捨てた親の全身の骨を粉砕してやる!」と覇気を漲らせていたが、親が(生きているのかすら)わからないことを伝えると一転して名前を考え始めたのだ。それでもボソッと「両手か両足……どちらを選ばせるか」と物騒なことを呟いていた。親父と俺は少しだけ母さんから距離を取った。

 

 そして社長にも伝えたら「君は本当に退屈させないね(白目)」と言われた。胃薬を差し入れようとしたが、生憎俺の手持ちは既に(自分が消費して)無かったため、泣く泣く断念した。

 

「じゃあ、今日は事務所で会議をしてくるから……」

「弁当はもったかの?」

「持ったよ。……空箱だけど」

「せ~な~!」

「……ごめんなさい」

「仕方ないのう……後で作って渡すからの! 待っておれ!」

 

 こうして今日も俺の一日は始まる。

 

 

 

 

「次のニュースです。○○市の廃墟にて中学生の男女五人組が集団死するという事件が発生しました。警察によりますと「全員が全員とも目立った外傷もなく、まるで眠りにつくように亡くなってしまった」とのことです」

 

 

 

 ――ねぇ、知ってる?

 

 ――うん、知ってる! 仲の良い五人でやると、いつまでも一緒になれるおまじないでしょ?

 

 ――そうそう! ねぇ! 私達もやろうよ!

 

 ――良いね! やろうやろう!

 

 

「――次のニュースです。○○小学校にて女子生徒五人が意識不明の状態で発見される事件が発生しました」




※■■■■ちゃんではありません。

Vtuber要素と異種族要素の比率はどちらが読みやすいですかね?

  • 1:9
  • 2:8
  • 5:5
  • 8:2
  • 9:1
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