言語系チート授かったのでvtuber始めました 作:gnovel
つい最近まで少し夏風邪をこじらせていたので投稿が遅れちゃいました。幸いにもコロナじゃなかったです。
それではどうぞ!
【マルチ/スレンダー男】ホラー&駄弁りの時間
「皆さんこんにちは、マルチです」
「やぁ、みんなスレンダー男ですよー」
リスナー:こんにちはー
リスナー:オッスオッス
リスナー:こんちゃー
今日は以前から予定していた正雄もとい、スレンダー男とのコラボ企画。
「いや~まさかマルチ先生とコラボできるなんて思いもしませんでしたよ~」
「まぁ互いの共通点が、ホラーゲームをやっているかとかしかなかったですもんね」
リスナー:ある意味異色の組み合わせだよなぁ
リスナー:ホラゲー以外無かったっけ?
リスナー:おっ、待ていTRPGがあるゾ
「あぁ~……そうでしたね! TRPGの際に何度か……といった感じでしたねー覚えてます」
「大体3か月前のことでしたね、確かにそうでした」
時折開催されるVtuber同士のTRPGに参加させてもらうことがあり、その際に何度か顔合わせをしていたのだ。今回のコラボの話もその交流が元になっているのだ。
リスナー:出たわね
リスナー:目星60、聞き耳50を絶対外す男
リスナー:言語系技能で1クリを叩き出す男
「でも生き残ったので問題なしですね」
「何で神話生物見て毎回SAN減少2か3で済むんでしょうか……あれら1D100とかだったのに……」
「何でか分からないですけど……確かにキャラロストしたこと無かったですね」
「僕も一回ロストしちゃったんですけど……マルチ先生より安定した出目を出してた筈なんですがねぇ……」
リスナー:流石幸運EX(測定不能)持ちやでぇ
リスナー:一周回って目星と聞き耳初期値でいいやってなったのは草でしたわ
リスナー:真面目にやっているのに出目が不真面目な先生ェ……
リスナー:ダイスの女神が(腹抱えて)笑ってるからな
「ははは、確かにありましたね」
「マルチ先生、また皆でやりたいという意見がありまして……」
「え? 正直あれだけGMを困らせて出禁を食らったんじゃないかと思ってましたよ」
リスナー:アリュカードちゃんの叫び声が聞こえる……
リスナー:「と゛う゛し゛て゛こ゛こ゛て゛ファンブル/クリティカルす゛る゛の゛(涙目)」
リスナー:切り抜きされてたのも猶更草生えた
「――と、まぁ少々小話をした所でいよいよ本題に参りましょうか」
「はい、それでは早速この【迷路学校の七不思議】をやっていきましょう!」
今回は2人で出来るホラーゲームということで色々探し回った所、ふと面白そうなこのゲームを見つけたのだ。内容は所謂学校探索ゲームで、学校に閉じ込められた主人公が元凶である学校の七不思議を探し、そして討つ?! という内容らしい。
なので、試しにプロモーションムービーを見て、試しにデモプレイをした感想としては、グラフィックも不気味でヨシ! 操作性もヨシ! レビュー評価もヨシ! 等々……少なからずただの苦行ゲーではなく、ちゃんと難しいけどギリギリでクリアできる難易度らしいのも好印象だった。なお2人プレイだと難易度がさらに跳ね上がるらしいが、何とでもなる筈の精神でやることにしたのだ。
「さて、早速始まってムービーが流れてきましたね! ところでこれ毎回流れるんですかね?」
「……この手のゲームに限ってそれは無いと思いますが……まぁ、初見の時だけ流して、ムービーに変化が無ければ後はスキップしますかね?」
「そうですね、この手のゲームだとそういうのがありそうですからね」
リスナー:早速メタ的な観点から意見を述べてて草
リスナー:まるでホラーの専門家だな
完全自然 ¥500
ムービー変化は7回まであるやで
「おっ、ありがとうございます。スレンダーさん、どうやら7回まであるらしいですよ」
「なるほど……成程? マルチ先生、これもしかしなくても死にゲーの類なのでは……」
「まぁ7回も死亡するということを考えたらそうですよね」
リスナー:死にゲーなのか……
リスナー:ついでに言うと割と運ゲーゾ
リスナー:運ゲー……マルチ先生……あっ(察し)
「運ゲー要素があるとか言われてますけどマルチ先生……」
「……まぁ、恐らく敵と遭遇するタイミングとかでしょうね……えぇっと、確か一つ目の七不思議は……っと」
【魔の13階段の元凶を討滅しろ!】
リスナー:殺意たっか!?
リスナー:討滅……討滅?
リスナー:これは狩人様ですね……間違いない……
リスナー:七不思議は獣だった……?
「この主人公たち殺意高すぎません? 手持ちに攻撃用のバールがある時点で察してましたけど……」
「ここまで殺意に満ちている主人公陣営も中々なもんですね」
その後俺たちは軽く操作確認をした後、この13階段の元凶を討滅するための準備をしに近くの教室に入っていった。……何かおるな
『足りない……足りない……』
そう呟きながら肉が千切れ、血が滴るような音が教室の奥深くから響いてくる。そして俺たちが入ってきた瞬間。物音に反応したのか、そいつがゆっくりと立ち上がった。
『俺の、臓器が……タリナイッ!!』
「……やらかしましたね」
「逃げましょう! マルチ先生!」
リスナー:あ
リスナー:おいおいおい死んだわ2人共
リスナー:開始数秒でランダムスポーンの【空っぽの人体模型】と遭遇するのは草
内臓に当たる部分が心臓を除いてスッカスカな人体模型が俺達に襲い掛かってきた。口元には血が滴っており、どうやら誰かの死体を貪り食っていたようだ。もっとも内臓を食べた所でぽっかり空いた穴から外に出るだけだから全然意味が無いのだが。
「いくら何でもこんな序盤から詰んでては仕方ないですね……」
「何で僕こんな序盤でゲームオーバーになりかけてるんだろう!?」
リスナー:正直待ってた感はある
リスナー:序盤から人体模型と遭遇する確率どんくらいだっけ
リスナー:↑約10%他の怪異をぶちのめしていくだけ確率が上がる
リスナー:90%外したんかい!!
そしてしばらく追いかけられている内に、階段下にある写真部の部室に入り込み、内側から鍵をかけ、通りすぎるのを待った。
ズル……ズル……ピチャ……ピチャ……
「……どうやら行ったようですね……」
「……」
「マルチ先生?」
ふと俺はさっきの人体模型に唯一残された心臓について考えを巡らせていた。メタ的な観点から言っても恐らくあの心臓が弱点ではないか、と考えていた。
だってそうだろう、あんなあからさまに真っ赤で、ドクンドクン、と胎動していたらあれが弱点か、それに類する何かだろうと思うのはゲーマーの定めな筈だ。俺は任●堂からそれを学んだ。
「あ~……スレンダーさん、ちょっと試したいことがあるんですけど……良いですか?」
「え? ま、まぁ……最初なんで良いですけど……」
リスナー:おっ?
リスナー:ん?
リスナー:ん?
「――ちょっとあの人体模型に不意打ちかましてきますね」
「……うえっ!?!?」
リスナー:ファッ!?
リスナー:え、いきなり何を言っているんだこの先生!
リスナー:え、えぇ……ま、マジで……!?
リスナー:あっ
「たぶんこれであの心臓殴れたら……いけると思うんですよね」
「……まぁ、物は試しです、やってみましょう」
ロッカーから出て……右手にバールを構え、人体模型目掛けてバールを振りかぶる!
『ア、アアァアアアァアア!!』
ちょうど俺たちの足音に気づいた人体模型が振り返ったが、バールが心臓を抉り、人体模型は苦しみ、そして消滅していった。
リスナー:やりやがったコイツら!?
リスナー:RTAでも目指してんのかマルチ先生は
リスナー:手際よすぎて草
「殴れてダメージを与えられるなら……いけるんですよ」
「完全にソウルシリーズ脳になってますよね!?」
こうして図らずも七不思議のうちの1つを撃破した俺たちは、その後ランダムスポーンに邪魔されることなく七不思議の弱点を集めて討滅(物理)していった。そうして遂に、最後になったのだが……。
『ギャアアアアアアアアアア!!』
「うわっ、ちょっとグロイですね」
「とても元が学校の七不思議だとは思えないぐらいのグロさでしたよね」
リスナー:あっさりし過ぎて草
リスナー:あれ……何回死んだ……?
リスナー:一回も死んでないです
完全炎 ¥10,000
一応のクリア記念です
「……で、どうしましょう。予定時間よりも30分早く終わってしまいました……」
「流石に攻略するのが速すぎでしたね」
リスナー:可笑しい……結構なボリュームのゲームだった筈……
リスナー:これ2時間かけてクリアした他の子もいたのに……
時計を見ても、コラボ終了予定時刻の30分前を指していた。まさかこんなに早く終わるとは思わなかったのだ。
「あっ、マルチ先生そしたら少し話をしません? ホラーゲームやった後なので、ホラー系の話題だけでも……」
「あぁーいいですね。それじゃあ時間は少ないですが、話をしましょうか」
「――マルチ先生って、廃墟とかって訪れたことあります?」
「あーそうですね…………大学生の、それこそVtuberになる前に肝試しとして一回……」
「あ~! やっぱり大体そうですよねー! 大学生になって時間が出来た時にちょっとした好奇心で普段はいかないような所に行く……みたいなやつですか?」
「まぁ、そうですねー……アハハ」
Vとして活動する前にフラッと立ち寄った近所で有名な心霊スポット、壁や天井にびっしりと何が書かれているのか分からない落書きで埋め尽くされていたが、チートが発動して内容を解読してしまったことを思い出した。
……正直、あれが初めて文字を解読して恐怖した瞬間だったなと個人的には思う。
「あっと、そういえばマルチ先生は以前、エジプトに行ったじゃないですか、そこで見たモノリスってどんな感じでした?」
「…………まぁ、色々と凄かったとしか」
表が官能小説で、裏が■■■■■■■■■■との接触方法だったって言えるわけがない
「あはは、そうですよね。そういうの凄いロマンがありますよね~」
「ソウデスネ」
あったのはただの欲望と特級危険物だったがな
「こう、聞いては何ですが、マルチ先生が今までで体験したことのある恐怖体験ってあったりします?」
リスナー:おっ
リスナー:wktk
リスナー:マルチ先生がビビる恐怖体験ってなんだろ
「……恐怖体験」
うっかり宇宙人と友好関係を結ぶ、■■■■ちゃんと遭遇したこと、うっかり動物と会話して相手側の個人情報を握ってしまったこと、ヴォイニッチ手稿を解読したこと、うっかりきさらぎ駅に迷い込みそうになった(同伴していた狐子が何とかしてくれた)…………多すぎるし、どれも言えないことばかりだ。なので、比較的最近のことを言うことにした。
「うーん……そうですね……最近だと……最近、事務所からの帰り道やちょっとの買い物で夜中にコンビニに行く時、どこかからか視線と変な気配を感じるんですよね。それで気配のする方に振り返ってみても誰もいなかったり、コンビニにいる時や事務所から出る時、毎回同じ黒髪のぼさぼさの女性?らしき人を目撃するんですよねぇ……」
「……え?」
「最近になると……徐々にその距離が近くなっているような気がするんですよね。ただ、こう、何となく嫌な感じがしたのでそうした時は色々と寄り道をしながら撒いているんですけどね。どうにも……」
リスナー:うん?
リスナー:えっ、それって
リスナー:おっと?
「……それもしかしてストーカーなんじゃないですか……?」
「……………………ホントだ」
スレンダーくんからそう言われて俺は事の重大さに気づいた。というより身近にいる存在がヤバすぎてそうしたストーカーとかの問題に対して危機感を殆ど抱けていなかった自分に一番恐怖して、今回のコラボは終わった。
主人公
周りがアレすぎて感覚が麻痺していた。どうやらストーカーされているらしい
さらっときさらぎ駅に迷い込みかけたが、狐子が何とかしてくれた。
スレンダー男
基本ホラゲーをしているが、FPSとかやらせてもかなり上手いゲームスキルの持ち主
今回のゲームに限らず、難関なホラゲーも大体めっちゃ早くクリアできる。
狐子
何か変な気配を感じ始めた。
Vtuber要素と異種族要素の比率はどちらが読みやすいですかね?
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