言語系チート授かったのでvtuber始めました   作:gnovel

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閲覧ありがとうございます!

前回があまりの高評価で思わず仰天して麦茶を噴き出してしまいました。
い……いや、まさかこうなるとは……

自分の中の満足さんが「おい、満足しろよ」と言ってきたので、満足して行きたいと思います。

vtuberに関しての知識がまだ浅いので、配信形式は少々不慣れですがご了承ください。

それではどうぞ!


知らないという罪、知りすぎるという罠

「ニャーニャー」

「ニャー」

 

「……」

 

 蒸し暑い夏の昼真っ盛り

 

 公園で二匹の猫が戯れていた。互いに鳴きながら何かを喋っている様で、非常に微笑ましい光景だろう。万人が何かを話しているのかなーとか凡そ朗らかな気持ちになるだろう。

 

 

 だが俺は違った。

 

「ニャーニャー『お前臭くね?』」

「ニャー『俺の家にいるニートがゴミため込んでいるからな。その匂いが付いたんだろう』」

「ニィ『うわw良かったわーw俺の家に居なくてw』」

「ニィーニャー『お前こそ大変じゃないのか? 確かあれだろ? お前の飼い主のメスが、俺らと同じ猫耳付けて盛りあっているんだろ? 今も』」

「ニャー!『おいやめろ。それを思い出させるな』」

 

 

「……勘弁してくれよ」

 

 

 俺は知りたくも無い家庭の闇に辟易としてベンチから立ち上がり公園を抜け出した。このチートを手に入れてから俺が今まで抱いていた猫や犬へのイメージが瞬く間に崩れ去ったのだ。だから俺はYouTubeでも猫や動物の動画を見ようとしないのだ。

 

 大概大っぴらに言えないレベルのやばいこととか、今のように知りたくも無いことを聞かされたり、酷い時にはたまたま映った国のお偉いさんのペットが機密情報を喋ったりしている時もあり、俺は図らずも弱みを握ることになってしまったのだ。その時ばかりは頭を抱え、静かにブラウザバックした。

 

 ちなみに弱みの内容は国家機密であったり、お偉いさんのプレイの仕方、表沙汰にしたら間違いなく解雇物の情報であったりしているのだが、正直テレビにその人物が出てくると色々吹き出してしまうのでテレビのニュースは殆ど見ないのだ。殆どネットニュースで済ませている。

 

「『飼い主の好きなプレイは……』」

「『口座の暗証番号は……』」

「『次の計画は……』」

 

 頼むから、幾ら理解できる人間がいないからって色々暴露すんのやめてくれますかね……。もう、俺、君たちの事まともに見れないよ……。

 

 そう声に出したい衝動を抑えて、俺は昼休憩を終わりにして一先ずこの先の予定を確認しながら事務所に向かっていた。

 

 

「えーっと……この後15時から配信だが……おっと、メールか」

 

 まだまだ時間があるなと思っていた矢先、俺の下にメールが届く。どうやらプログラミングで悩んでいるようなので、目的は何か、何をしたら良いかを確認して早速それの解答を脳から出力し、パッパと返信した。

 

 どうやら言語であれば俺のチートが発動するらしく、例えば『C言語』であったり『R言語』等の所謂プログラミング言語であっても機能するため、こうして事務所の手伝いを引き受けているのだ。

 そのおかげでプログラマーも最小限に人件費を抑えられているらしく、社長が大助かりだと言っていたことを思い出した。事務所の設立初期には俺がホームページを作成したり、ネット関係は大体俺が担っていた時期もあったものだ。

 

 今となっても時たまこうして事務所の手伝いをしたり、俺に英語を学びにくる学生の後輩や同年代、あるいは年上のvtuberが数多くいたりした。

 それで気づいたら『マルチ先生のパーフェクト英語教室』なんて物も長期休暇中に開くようにもなった(生放送もした)。意外にも好評だったらしく、特に「リスニングがネイティブでマジで対策になる」だとか「実際に成績が上がった」という声がちらほらあった為、社長がGOサインを出して今や夏冬の名物になったのだ。

 

 

 そうこうしているうちに携帯に感謝のメールが届いたのを見た俺は、ふと小腹が空いたと思い何を食べようか考えた。腹が減っては何とやらである。

 

「飯は……近くで済ませるか。たまにはレストランも良い」

 

 自炊も悪くないがたまには別のを食べたいと思い、事務所の近くにあるレストランに向かった。

 

「カーカー『おえっ……さっき食ったパンが異様に不味かった……』」

「カーカー『あー……多分腐ってたか、裏側に虫がいたかだな』」

「カー『うわっ……最悪……』」

 

 

「……俺の方が最悪だよ」

 

 前世のトラウマも含めて、今後外歩く時はイヤホンを付けていく事を決意した今日この頃であった。

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

「――サーロインステーキの和風ドリンクバーセットで頼みます。あとご飯は大盛りで」

 

 事務所近くのレストランにて俺はお気に入りのメニューを頼んでいた。いつもこの店に来るとこれしか頼まないのだ。時たま後輩から「いつもそれだけですね」と言われるが、これが一番美味いから仕方ない。

 俺はドリンクバーで、これまたいつも飲んでいるジンジャーエールを氷の入ったグラスに注ぎ、自分の席に着こうとした。

 

「あっ、同席させてもらってまーす!」

 

 何かいる。

 

 と言えば失礼に値するが、実際に失礼なのは彼女……いや彼だろう。俺に気づいて声を掛けたのは、俺の後輩の『スイスイ』こと水無月 涼(みなづき りょう)だ。彼はにししと笑いながら俺の席の向かい側に陣取っている。その横には学生カバンと机には宿題だろうか、英語が遠目から見えることから教わる気満々のようだ。

 

「先生相変わらずジンジャーエールですか!」

「好きだからね。それで? 私に何か用かな?」

 

 あっ、言い忘れていたが事務所の社員や後輩、同期には一人称〝私〟でやらせてもらっている。これも『マルチ教師』という役作りの為で物腰も基本丁寧になるように心がけている。本当の一人称が〝俺〟であることを知っているのは社長と俺の家族だけだ。

 

 そして涼は俺の前に教科書とワークを出してきた。どうやら行き詰っているらしく、俺に教えてもらいたいようだ。

 

「ここの英文なんですけど……」

「ここはね……」

 

 

 それから数分が経ち、涼の課題が終わったと同時に俺の前に注文していた料理が届いた。サーロインステーキの焼ける音と香ばしい香り、視界いっぱいに広がる肉と蒸気。これが堪らないからいつも注文するのだ。

 

 俺がナイフとフォークを持って肉を切り分け食べようとすると……

 

「じー」

 

 眼前から視線を感じる。とても物欲しそうな目で肉を見つめていたので、小皿に幾つか切り分けて上げることにした。そうしたらバッチリ笑顔になった。本当に性別詐欺と言いたくなる位だと思う。

 

「ふぁりはほうほはいまふ!(ありがとうございます!)」

「せめて食べる前に言いなさい。食べながらははしたないですよ」

「ふぁーい」

 

 この後結局全体の3割を食べられた為、少々不満足気味で事務所に向かう俺だった。

 

 ま、まぁこれぐらい別にいいし……。と強がった所で虚しくなるので特に考えないことにした。

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

 

 それから家に帰った俺は丁度開始1時間前だったので早速機器の準備をする。

 

 マイク良し……イヤホン良し……パソコン良し……。全部確認した俺はきっかり15時になったのを見計らって、配信を開始する。これは何時もの俺のスタンスで教師という設定から遅刻はできないという安直な考えの下行われたルーティンだ。

 俺の画面には黒縁メガネの灰色のスーツを着た教師【マルチ】が映っている。これは俺が最初から使っている皮で、だいぶ気に入っている。

 

 そしていよいよその時が来た。

 

 

「――はい、授業始めます。今日の授業は【作者不明!? 巷で人気のホラーゲーム攻略】です。さて、私を怖がらせられると良いですね」

 

 

リスナー:待ってた

リスナー:クッソ余裕そうで草

リスナー:誰かこいつをビビらせろ

リスナー:笑顔で言ってそうw

 

 始まって早々同接数が10万とかいう前世の俺が見たら卒倒しそうな数字だが嫌でも慣れたため、精神が揺らぐことは無いだろう。

 そして俺は早速、今回やるゲーム【Abgrund】……日本語で【深淵】という意味の簡素なロゴだけのゲームをプレイすることになった。どうやらこのゲーム、作者が誰か判明しておらずまた投稿された日付も深夜の4時44分44秒という不吉極まりない時間だったほか、その独特過ぎるゲーム内容から話題を浴びているようだ。

 

 先日もホラーゲームをプレイしたが、如何せんゲーム内に書かれていた文字列や、キャラの台詞の出来がアレすぎて思わず苦笑してしまった。そしてそれがキッカケでリスナーが本気で俺をビビらせるべく、このゲームをやってほしいとわざわざ赤スパチャで要望してきたのだ。

 

 

「では早速開始していきたいと思います」

 

 

 開幕無言赤スパ:\50,000

 リスナー: \50,000

 スイスイ:昼食代 \50,000

 

 

 今も視界の端で次々とスパチャの通知が鳴りやまず、中には同期や後輩……スイスイおる……

 

 

スイスイ:昼間のお返しです!

リスナー:ファッ!? スイスイちゃん!?

リスナー:昼……間?

リスナー:こいつらナニカしたんだ!

 

 

「あははは。いえ、ちょっとお昼ご飯を私が払ってあげただけなので。特にやましいことはしてませんよ」

 

 

リスナー:ほんとぅ?

リスナー:ほんとかなぁ……

リスナー:微塵も信頼されて無くて草

リスナー:い つ も の

 

 

 俺のスキンが若干怪しく見えるのか、次々と疑心のコメントが流れるが何時もの事なので軽く流す。余談ではあるがつい最近事務所で行われた【誰が一番悪だくみしてそうか選手権】で()()()堂々の一位をとってしまったことを覚えている。その際「いつも微笑を浮かべている」とか「言語が豊富過ぎて現地の人と共謀してそう」とか「宇宙人とか密かに繋がりを持ってそう」と言われたことを覚えている。

 

 

 ……まぁ、宇宙人と繋がりを持っているのは本当の事なんだが、それを口にすると全身黒ずくめの男に連れてかれるので当然言わないことにする。

 

 

「さてさて、ゲームが始まりましたが……中々暗いですね……生徒の皆さん見えますか?」

 

 

リスナー:暗ッ!?

リスナー:見えない

リスナー:化け物が見えたと思ったら、俺だった……

リスナー:↑悲しすぎて草

 

 

 開始と同時に一本道のような場所に飛ばされたが、マジで暗い。リスナーも全然見えて無い様なので設定を開いて画面を最大まで明るくした。これで大分見やすくなったと思いゲーム画面に戻る。

 すると、暗闇で見えなかった壁や天井が明るみになり、そこに何かが書かれているのが見えた。しかしとても乱雑な為、俺のチートは発動しなかった。どうやら『言語』ではないようで安心安心。

 

「おっ! 壁や天井にびっしりと……何かが書かれてますね」

 

 

リスナー:ヒエッ

リスナー:うわああああああ

リスナー:トラップじゃねぇか!?

リスナー:罠だ! これは罠だ!

 

 

「さて見やすくなった所で先に進みましょうか。ここで立ち止まっても仕方ありません」

 

 

リスナー:オリハルコンメンタルか何か?

リスナー:何で怖くないんだよぉ!?

リスナー:Crazy……

リスナー:海外ニキ達も唖然としてて草

 

 

 それから俺は数分間たまに来るビックリ要素に反応を返しながらもふと壁の文字に視線を向けていた。相変わらず特に意味の無い単語が並べられているだけだ。

 

 

 だが暫く進んでいる内に、俺は壁の文字が読み取れることに気づき、そして意味を理解してしまい、背筋を凍らせる。

 

 

「……」

 

 

リスナー:おっ、どうした

リスナー:怖くなったか~? 俺はもうやばい(自己申告)

リスナー:おっ、これ初めてじゃね?

リスナー:これは切り抜かれるな

 

 

「……い、いえ、何でもありません。少しこの文字はどんな言語かなって考えていたので……」

 

 咄嗟に何時もの癖であるかのように誤魔化すが内心マジでビビり散らかしている。ここでビビってはマルチとしての面目が丸つぶれになる。それだけを支えに俺は喉から声を絞り出している。

 

 

リスナー:解 読 す る な

リスナー:い つ も の

リスナー:もはや職業病やろ

リスナー:こんなん解読できるとでも?

 

 

「……続けましょう」

 

 

 冷や汗が止まらない。俺の視界にはずっと一定の言葉が羅列されている。

 

 

見たな

 

 

私のことを認識した

 

 

お前の下に行く

 

 

 という言語が淡々と綴られていた。

 

 そして今俺は比較的冷静を装っているが、既に俺の背後にある本棚から独りでに本が飛び出ている。しかも一冊じゃない複数だ。

 さらに俺の周りの空間が重苦しくなるのを感じる。声を出すのも精一杯になりそうだが、追い打ちをかけるかの如くとある真実が俺を震え上がらせる。

 

「……おっと……そろそろゴールですかね。広い空間が見えてきましたよ」

 

 実は既に俺の手はキーボードから離しているのだが――キャラが勝手に動いているのだ。

 

(間違いない……! これは、所謂本物だ……! やばい……!!)

 

 額から流れる冷や汗を拭う余裕もなく、次々と視界に広がる『言語』……いや■■■語か。こんなものが存在していたとは思わず、必死に『マルチ教授』という皮を被り、最後までやり遂げようとする。

 

 

 体は震え、足は竦み、手は震える。

 

 こんなに動揺したのは、あの落書き以来だ、と思い返していた所で漸くエンディングが流れた。どうやら自分の考えている以上にあっさりと終わったようだ。体感時間は既に2時間経過していたようだが、たった90分しか経過していなかったようだった。俺の配信枠は高校とかの授業と同じ90分で終わるようになっているのだ。

 

「ふぅ……終わりました……皆さんどうでしたか?」

 

 

リスナー:怖い(直球)

リスナー:怖かった

リスナー:というか先生がビビるの初めてじゃね?

リスナー:先生的にはどうだったん?

 

 

 俺が一番怖い。そう胸を張って言いたい。しかしそれはプライドが許さない為大分濁しながらなるべく、朗らかに答える。

 

「……このゲームは、思ったよりも怖かったですね……えぇ、素直に認めましょう」

 

 

リスナー:マ?

リスナー:マジ?

リスナー:先生ビビるとか相当だぜ?

リスナー:というかあんだけ怖かったら誰でもビビるわな

 

 

 色々リスナーが言ってくれるが、その内容すら俺の頭には入らなかった。何故なら、先ほどからポルターガイストが鳴り止まないからだ。

 恐怖に押し負けないように、最後の力を振り絞って終わりの挨拶を告げる。

 

「さて、今日の配信はここまで。皆さん次回またお会いしましょう。さよなら」

 

リスナー:乙

リスナー:乙

リスナー:おつ

 

 

 

 

リ■ナ■ : ■■た

 

 

「ッ!?」

 

 文字化けしたコメントが最後に流れたのを皮切りにコメント欄が、動画説明文が、関連動画のタイトルが、全部、全部、文字化けで埋め尽くされている。既に配信は終了し、コメントを打ち込めないようにした筈だが、それでも文字化けは続く。

 しかし俺にはその文字化けがどういう意味を持つのかを知っている――否、知ってしまった。理解してしまった。

 

 あれはまさしくトラップだった。

 

 あの言語を理解してしまった者を陥れる罠だったのだ。俺はまんまと嵌められてしまった訳だ。

 

「クソ……ッ! 駄目だ……! 電源が切れねぇ!」

 

 必死に電源を落とそうとするが、それでも依然として画面は消えず、焦りが浮き出る俺だが、ふと画面が真っ暗になった。

 

「消えた……? いや違う!」

 

 真っ暗な画面だが、徐々に水面のように揺れ始め、そして画面の奥から何かがやってくる気配がした。いや、実際に何かがやってきているんだろう。

 俺は思わず席を立ち、部屋のドアを開けようとするが、当然のごとく開かない。窓もどういうわけか開かなかった。

 

「こうなったら……この窓を破るしか…………ハッ!?」

 

 そして窓を叩こうとしたその時、

 

 俺の背後に巨大な黒い何かが佇んでいる気配がした。何かが滴り落ちる音と、地の底から響くような息遣いが聞こえてくる。何かを呟いているようだった。

 

「ブツブツブツブツ」

 

 もう駄目かと思い、来るべき死に対して屈服するかのように目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

「『それでさー! 皆、私を見ると死んじゃったり発狂しちゃうんだよ! ひどくない!?』」

「『……出方に問題があると思うな。俺は』」

「『えー!? これ私達の界隈では普通なのにー!?』」

「『俺たちの共通認識ではな、死者と生者は交わらないんだよ』」

「『うえー……そうだったんだ……皆に教えて上げなきゃ! ありがとう源吾!』」

 

 

 現在俺とこの何か……いや■■■■ちゃんはお菓子を食べながら談笑していた。

 

 何を言っているのか分からないと思うが、どうやらこの■■■■ちゃんは友達が欲しかったらしく、今回のように登場しては毎回ゲームをプレイした人が発狂死していたらしい。いやそりゃそうだろう……。

 どうやら彼女の他にも同類がいるらしく、俺たちが世間一般的に認識している〝幽霊〟に該当するらしい。

 

「『というか、たまに人間を襲っていたり、神隠しとかしている君の仲間って……』」

「『えー! そんな子いないよ! 皆お友達になりたいだけだし! それに……』」

「『それに?』」

 

 

「『私達相手の許可が無いと触れないし、そもそも殺せないもん! そうなったら■■様が殺しに来るもん!』」

「『……知りたくない事実をまた知ってしまった……ん? じゃあ悪霊とかいうのも噓なのか?』」

「『あっ! それは源吾達人間の負のエネルギーが集まって出来た存在なんだよ。私達と■■様はそれらを狩る仕事もしてるんだ!』」

「『……思ったより普通(?)に生活してた……』」

 

 彼女達の上司――人間でいう〝神〟に値する存在がいることをほのめかされた為、俺の精神は崩れそうになった。

 

 で、この■■■■ちゃんは、まるで生物のように蠢く黒い長髪と顔にぽっかりと空いた穴から声を出しており、先ほどの「ブツブツブツブツ」は

 

「『あ、あの……私と友達になりませんか……?』」

 

 だそうだ。……勘弁してくれよ……本当に。

 

「『どうしたの源吾?』」

「『いや……何でもない』」

「『そう? あっ! そうだ! 後で源吾のこと皆に教えてあげようっと!』」

「『 や め て 』」

 

 

 後日俺のPCから■■■■ちゃんが()()()()()()()()を連れてきた為、その時ばかりは流石に死んだかと思ったが、皆いい子ばかりでした。……俺が可笑しいだけなのか……?

 

 

 

 

 

 一方そのころ、vtuber事務所の一室では社長とその秘書が何かを話し合っていた。

 机の上には〝研修旅行計画〟という紙束が置かれていた。

 

「社長。次の旅行はどこに行くんですか?」

「ふむ、エジプトにしようと思ってな? ピラミッドもあるし、あと……」

「あっ! あの、つい最近発見されたというモノリスですか! ……源吾さん解読出来ちゃったりしてw」

「はっはっはっは。まさかそんなことはないだろう……ないよね?」

 

 A.できます

 




『多言語』

源吾が女神(?)から貰ったチート。たぶん肌は浅黒くて顔は真っ黒。

文字通りあらゆる言語を理解することができ、英語はもちろんイタリア語やフランス語等の他にも、所謂プログラミング言語の類やゲームやアニメの中だけの言語も理解できて話せます。
例としてグロンギ語やアクロ語、ブリブリ語など『言語』として成立していたor成立しているなら話せますし、理解できます。

しかし条件として人体の機能を大幅に超えた形(触手やレーザーなどの外付けの器官が必須の場合)での意思疎通は理解はできますが出力することはできません。例外として超音波や微弱な電気信号での会話はギリギリ行えるためそこは『多言語』のチートが働きます。

また聞いたら死ぬ類の言語は勿論理解することも話すこともできません。しかし、死なないようにされたならば……〝理解〟できるし〝会話〟することができます。


『■■■■ちゃん』
所謂幽霊に属する種族

名前が伏字になっているのは、名前が人間が出せる音の波長の限界である為『多言語』さんが無ければ完全に発音できない。
見た目が完全に神話生物の類だが性格は比較的(?)温厚。友達を作りにきたが、毎回毎回発狂されて友達を作れずにいた。しかし『多言語』チートによって意思疎通が可能になり、晴れて友達に

後日〝沢山の〟友達に源吾を紹介した。源吾のSAN値は減らなかった。


『スイスイ』……水無月 涼
源吾の後輩で、高校2年生の男の娘

アバターは水色の髪の中性的なデザイン。普段はゲーム実況をしており、その見た目と声の可愛いさと小悪魔ぶりも相まってガチ勢を多数誕生させている。

普段は源吾から英語を教わっている為、毎回の英語の点数が学年トップ

Vtuber要素と異種族要素の比率はどちらが読みやすいですかね?

  • 1:9
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