言語系チート授かったのでvtuber始めました 作:gnovel
最近読み返したジョ○ョが面白くて読みふけってしまいました。その結果がこの作品です。
それではどうぞ
二日目
「おー! ここがコロッセオ!」
「ここが究極生物だったり、吐き気を催す邪悪と戦った所か!」
「ジョ○ョかな?」
二日目の今日はイタリアのコロッセオに俺たちは来ていた。昨日の一件もあって中々眠りにつけなかった俺達三人と違って他の社員さん達はとても楽しげな様子だった。凄い眠い……。
「というか……本当に社長と二人は大丈夫なんですか?」
「「「大丈夫だから気にしないで」」」
「は、はい……それならいいですけど……」
まぁ、あの占いのことは到底人に言えるような内容ではないことと余りにも現実離れしていることから、どうせ言っても誰にも信じてもらえないだろう。……昨日の夜カバンに入れた筈の弁当が跡形もなく消えたことを話しても信じてもらえないだろう。というか聞かれてどう答えるか焦ったもんだ。
『あれ? 昨日の弁当はどうしたんですか?』
『……何のことですか?』
『え、昨日の……』
『……私は弁当を持ってきてませんよ(大嘘)』
『え、でも……昨日死んだ目をしながら弁当を……』
『ね?(圧)』
『アッハイ……』
そんなこともあったなと内心思いつつ観光していたが、今のところ意外にも特に何も起こらなくて若干拍子抜けだと思う辺り相当俺も毒されているなと思う。……いや、今日は起こらないにしても明日何か起こることは既に確定してしまっている訳だが……。
俺はもう若干諦めの境地と、「ハイハイ何時もの何時もの」といった調子でコロッセオ観光をしていた。あの予言は俺しか聞いてない為、恐らく社長と正雄君よりも俺の目は死んでいるだろう。
それから俺は何時もの通り翻訳作業に勤しみながら観光を楽しんでいた。ま、まぁ……幾ら明日にトラブルがあると言われても話して解決できるなら大丈夫だろう。心配ないだろうと言われたから大丈夫でしょう!(希望的観測)
「そんな風に考えていた時期が俺にも有りました」
死んだ目をしながら思わず口にした俺は現在、縄で縛られて真っ赤な魔法陣らしき物の中心に添えられている。周りには黒いローブを纏った明らかにヤバい連中が儀式だとかなんとかと口にしている。そして俺の隣には……本来なら俺たちが見ることになっていた筈のミイラが置かれていた。
はい、拉致されました。
というのも、ミイラが安置されている筈の博物館からミイラが盗まれたという報告があり、向こう側が遺跡観光に変更してくれた所までは良かった(良くない)。しかしふとトイレに行きたくなった俺は社長たちから外れてトイレを探しに行っていた所……
「あ」
「「「『あ』」」」
明らかにミイラを包んでそうな白い布を担いだ明らかに怪しい文様が刻まれたローブを纏うカルト臭がプンプンする連中。そしてその現場に偶々居合わせてしまった俺。数秒の硬直の後、俺はひっ捕らえられたという訳だ。
そうして今に至るわけだ。
「『贄は揃った……さぁ……儀式を執り行うぞ……』」
リーダー格の男が儀式の開始を告げた。周りの連中もそれに同調して盛り上がっていた。その中で幾人かが情けなく転がっている俺を見て次々と馬鹿にしたような発言をしている。俺が言語を理解できないであろうと思って俺を馬鹿にしているようだが、生憎俺にはその内容が理解できるので一言返してやろうとしたがほっとくことにした。どうせこの場所はAIが既に探知して警察に連絡しているから精々あと数十分で助かるだろう。生憎ここが遺跡から遠く離れた場所であるためどうしても時間がかかるのは仕方ないことだ。
一応連れ去られる時に会話をしようとしたが、どいつもこいつも目がイっていた為、あのストーカー女が脳裏にちらつきためらってしまったのは失敗だったなと反省するももう遅い、連中が何か呪文を唱え始めた。
聞いている限りではなんてことはない普通の英語での詠唱だが、本当に効果があるのかは怪しい所だ。周りの連中も怪訝そうに俺とミイラを見つめていることからも全く以てデタラメな考えの下、やっている連中なんだなと思いふと隣のミイラに視線を向けると…………何か、心なしか光っているような……。
「『お、おぉおおおおおお!?』」
(あれ……? これヤバい……?)
詠唱が進むごとに徐々に光り、動き始めるミイラとそれに合わせて同調するように驚愕する連中。いや、お前らが驚くのかよ。
僅かな冷や汗が出始めた所で、そろそろ取り返しのつかないことになりそうな雰囲気になってきたことを嫌でも実感させられる俺。するとリーダー格の男が高らかに告げた。
「『さぁ! 今こそ生贄の血を啜り、蘇るのだ!』」
(はぁっ!? えっ、マジで!?)
内心マジでヤバいことになったと今更俺の生存本能が警鐘を鳴らし始めた。俺はどうにか策は無いものかと考え、模索しているとミイラのカラカラの手が独りでに伸びた――近くにいた信者の一人に向かって。
「『ギャアアアアアアアアアア!』」
「『な……なぜだ!? なぜ生贄に手を出さないのだ!?』」
(な……なぜか知らないが助かった……?)
目の前で男の一人の首元にかぶりついたミイラが血を吸っていくのが見えた。カラカラになる男と引き換えにミイラの肌が潤っていく。そうして完全に干乾びた男に変わり、今度は別の男に標的を定め勢いよくかぶりつき同様に血を吸い始めた。その間、俺は置いてけぼりにされている。
「『ア、アァアアアアアアアアアア!?』」
「『た、助けてくれ……ギャアアアアア!?』」
(ワー吸血鬼って実在していたんダー)
五人ほどの血を吸ったところでミイラはもはやミイラではなく、ただの人にしか見えない程に肌がツヤツヤになりギリシャの彫刻のような肉体を持つ男に早変わりした。可笑しい……この世界は何時から奇妙な世界になったんだ……?
俺がそう思っている内に次々と元ミイラは信者たちを襲っては血を吸っていた。本当にこの状況からでも生存できるのかが怪しくなったが、俺はあの占いの婆さんの言葉を信じることにしてただ待っていた。そもそも俺は両腕両足を縛られている為何も出来ないのだが。くそう、前回の騒ぎを治めたあのベルトを持ってくればよかったか?
「『ふぅ~っ……久しぶりの食事だ。栄養は付いているようだが如何せん男は不味いな。やっぱり女性に限る』」
どうやら粗方吸い尽くしたようで満足げな表情を浮かべていた推定古代人、断定吸血鬼のコイツをどうしようかと思っているとその首がグリンと俺の方を向いた。
「『で、何でコイツから王様の気配が僅かにするんだ? ……いや女王様の気配に混じって何かヤバい気配がするな……』」
(このまま諦めてくれればいいが……)
見た目にそぐわず割とフランクな様子の吸血鬼は何か身の危険のような物を感じているのか俺から少し距離を取っている。これなら大丈夫そうだ。
「『でも……めっちゃ美味そうなんだよなぁ……何つーか……コイツの血を飲んだら絶頂したまま狂い死にしそうな位には』」
(それはひょっとして俺を罵倒しているのか?)
そんな涎を垂らしながら俺を見るんじゃあない。毎回毎回あちら側から何かと美味そうとか極上だとか言われる身にもなってほしい。このチートもお付けするから……誰か貰って欲しい。
などとふざけたことを考えている間にも男は非常に葛藤した様子で俺を食的な目で見ている。このまま何も言わずにいると間違いなくコイツは欲に負ける可能性があるので、ちょっとしたジョークも交えた会話をすることにした。
「『……頼むから食わないでくれないか? 食べられるのはベッドの上だけで良いんだ』」
「『おっ、俺の言葉が分かるのか。ははは、お前が声を掛けなければ首元にかぶり付こうとしたんだがな』」
「『……何でミイラになってたんだ?』」
「『ん? そーだな…………何だっけ? あぁ、そうだ思い出した。棺桶の中にいていざ出ようとしたら奴らが俺ごと棺桶を地中深くに埋めやがったんだった』」
「『……誰が?』」
「『ヴァンパイアハンター』」
拝啓、吸血鬼系キャラが好きな我が妹へ。
貴女の好きな吸血鬼は実在していました。さらに言えばその怨敵であるヴァンパイアハンターの存在も確立されました。本当にこの世界はまだまだ謎にあふれていました。あとお兄ちゃんはもしかしたらその吸血鬼が消滅する瞬間を目撃するかもしれません。
なぜかって? ――俺の胸ポケットにある狐子のお守りから凄まじい熱を感じるからです。
「『あー……そろそろこの縄を解いてすぐに逃げた方が良い』」
「『まぁ、縄は解いてやるけど……一口だけ味見しても良いか?』」
「『……何て?』」
――熱がさらに強くなった
「『一口飲む前に多分死ぬと思うけど……』」
「『死ぬほど美味いってか!』」
「『違う、そうじゃない。良くて致命傷、悪くて死だぞ』」
「『致命傷で済むなら問題ねぇ!』」
「『不死から目線やめろ』」
完全に目がトロンとしており、心なしか俺の縄をほどく際に俺の首元や素肌に手を当てている気がする。申し訳ないが肉体言語(意味深)になるのはNG。そういうのは妹が好むかもしれないが、実の兄がそういう目にあっているのは流石に無理じゃないか?
『お兄ちゃん受けでもオッケーです!』
心なしか邪念が飛んできた気がするが気のせいであってほしい。更に熱が強くなって、光始めた。
「『な、なぁ……! 一口だけッ! 一口だけだから!』」
「『それは全部まるごといくフラグだから! というかお前抑える気ないだろ!?』」
「『あっ、俺の名はレオンハートだから宜しく』」
「『なぜこのタイミングで自己紹介!? 気でも狂ってんのか!? あっ、もうすでに狂ってるわクソが!』」
やばい(確信)。このままいけばマジでこいつが死ぬ。もし今ここでこいつが灰になって死んだらこの部屋の惨状(倒れ伏せる信者たち)を見た警察は何て思うか、当然俺が犯人だと思われる可能性が大なのだ。
「『というか……ッ! お前、彼奴らは殺したのか!?』」
「『致死量寸前で止めたから大丈夫だ!』」
「『それは世間一般的に大丈夫とは言わねぇんだよこのスカタン!』」
縄をほどかれた瞬間、コイツから距離を取った。
「『怖がらなくてもいいじゃないか……ちょっと飲み干すだけだから……さぁ……』」
「『人はそれで死ぬことを覚えておけ、そしてどっかにいけ、それが今回の授業で得たことと課題だ。さぁ、分かったら俺の傍に近寄るな』」
「『いいや限界だ。近寄るね!』」
「『ホァアアアアアアアアアアアア!』」
目を血走らせた吸血鬼が俺に飛び掛かろうとしてきた。恐らくこいつの牙が俺の身体に突き立てられた瞬間、コイツの命は終わって、俺も後々の対応で死ぬことになるだろう。
――その時だった。
「『待て』」
「『え!? お、王様!?』」
「『……アリュカードさん?』」
入り口付近に佇んでいたのは――ここにはいない筈のアリュカードちゃんだった。何でここに……?
主人公
後々になって最悪狐子に記憶改竄して貰えればいいやという思考が過ったことに自分でも驚愕することに。
思考が人間のそれを辞めつつある。
ちなみに主人公が吸血鬼になった世界線では邪神の気まぐれもあって割とやばい存在になっていた。
レオンハート
目と目が合った瞬間「コイツの血美味そう」となった。
実際に吸っていたらそれはもうえらいことになっていた。同族の中では割とつおい
アリュカード
何で「王」なんだろうねー不思議ダネー
Vtuber要素と異種族要素の比率はどちらが読みやすいですかね?
-
1:9
-
2:8
-
5:5
-
8:2
-
9:1