総合型転生者掲示板   作:時空 雄護

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一ヶ月経つ前に投稿できたぞー!(ゆうて遅い)
いつも通り難産でした、やっぱりオリジナル展開は時間がかかります。
それではどうぞ!


vs M.V.U④

「急ごうセイバー……!《これ》をあの人たちに絶対に渡さなきゃいけない…それに、お兄ちゃんが頑張ってるんだから私も!」

妨害フィールドが発生した直前よりはかなり少ないものの、十分に多い戦闘の光が起きつつある戦場に、一筋の彗星が走る。

背部ユニット、脚部に追加装備として長距離航行用ブースターが取付けられ、戦闘機形態を取り宇宙(そら)航行(かけ)るMSの名は「ZGMF-X23SS アーレスセイバー」。機動戦士ガンダムSEED Destinyに登場した機体の一機の改修、改良版である。ラテン語で素早い、敏速なという意味を持つ「アーレス」を新たに付けられているように、戦場への素早い移動・到着を目的とした改修によって、装甲の軽量化による機体速度の上昇を獲得したこの機体は、妨害フィールド発生装置の情報をいち早く届けなければいけない現状では、最も必要な機体であるのだ。

そんなアーレスセイバーを操縦しているパイロットの名は「マユ・アスカ」。掲示板でのコテハン及びIDは「繭から生まれし飛鳥 ID:SDesMayu2004」。彼女は「舞い上がる運命の飛鳥 ID:SDesSin2004」シン・アスカの妹…ではなく、彼の世界とはまた違う別世界のSEEDDESTINYの世界のマユ・アスカの転生者である。そんな彼女はアーレスセイバーに搭乗し、AOH宇宙軍の主力艦隊が部隊を展開していた区域へと飛んでいる最中である。

「レーダーにこっちに来る敵反応は無し…だけど相手はミラージュコロイドも普通に使ってるってお兄ちゃん言ってたし気を付けないと…っ!」

そういった独り言を発していると、自身の機体を掠めるビーム攻撃に反応し、機体のバランスが崩れかけるもすぐに安定させる。別世界とはいえ、あの兄にしてこの妹あり、と言えるだろう。

「それにしても、妨害フィールドが発生してるのに続いてるんだね、戦闘……状況を考えたら一度は止まるべきなのに。」

『こっちは止まっても、あちらさんが止まらなきゃ続いちまうもんだよ嬢ちゃん。』

「!!??」

彼女の独り言に返すような言葉が聞こえ、MS形態に変形し臨戦態勢をセイバーに取らせるマユ。

「って、フラガおじさんかぁ…びっくりしたぁホント。」

『悪いな急に、急ぎなのはわかっちゃいるんだが聞きたくてね…あとおじさん言わないでね?俺はまだ若いんだから』

そんな愚痴を接触通信で話す者は「ムウ・ラ・フラガ」。掲示板でのコテハン及びIDは「不可能を可能にする鷹 ID:SFreMua0103」。そして彼が駆る機体は「アカツキ」。見た目は原典そのままではあるが、中身は魔改造かというべき改修を施され、フリーダムやジャスティス、デスティニーらに付けられた「弐式」や「Spec2」といった形式に則るなら、「アカツキ改五式」と言うべきだろう。かつてはオーブ元首が乗るフラグシップ機であったアカツキは既に、「不可能を可能にする男」ムウ・ラ・フラガ専用機に成っている。

「おじさんはおじさんだよ?」

『精神的に俺を撃墜する気か?…いい歳なのはわかってるけど抵抗したいんだよ。』

「そういうの無意味な抵抗って言うんだよ?」

『兄妹揃って厳しいな!?』

 

 

 

『…で、それを相手は戦域全体に撒いて、転移や掲示板機能の封じ込めだけじゃなく、こっちの通信すら封じてる、ねー。厄介なのが撒かれたねぇ全く…』

アカツキのコクピットから、ムウ・ラ・フラガの声が沈んだように漏れる。

その声音は冗談を交えた先ほどまでの軽口とは裏腹に、戦況の異常性を理解していたからこそだ。

「うん、これが妨害フィールド装置の記録データ。お兄ちゃんたちが戦った時に解析したものを、さっき転送したよ。」

マユはMSの操縦桿を器用に操作しながら、通信チャンネルのデータ送信インジケーターを確認する。表示は緑、つまり転送成功。

『ありがとな、おかげで色々と合点がいった。M.V.Uの連中が妨害を張り巡らせた上で、こっちの手を読んでたわけだ……厄介だな、本当に。』

「それでも、勝たなきゃ意味ないよ……お兄ちゃんの言ってた通り。」

そんなやり取りの最中、戦場の光が視界を横切る。

レーダーに映らぬビーム、味方識別されない砲撃の雨──。

戦場は未だ収束せず、むしろ混迷を極めていた。

『こっちからの援護は任せとけ、今は何より“届ける”ことが優先だ。』

「了解おじさん!」

『だからおじさん言わないでくれよ!』

アーレスセイバーとアカツキ改五式は、戦火の中を抜けていく。

目指すは、AOH宇宙軍主力艦隊──ラー・カイラム級を中心とした連合艦隊の艦橋である。

 

 

 

 

「こちらアーレスセイバーおよびアカツキ改、着艦許可を申請する──」

『確認した。ガイドビーコンに従って第3格納庫に。』

誘導ビーコンを確認した両機は即座に減速、スラスターを器用に動かして艦内へと滑り込む。

格納庫に降り立ったアーレスセイバーのハッチが開くと、マユは跳ねるように機体から飛び降り、整備員の制止を振り切ってブリッジへ向けて駆け出す。

「ごめんなさい!今は急がなきゃいけないの!」

『ああ…若いってのはすげえな…。』整備兵の一人が苦笑を漏らす。

そんな様子を見送ったムウ・ラ・フラガが、アカツキのコックピットから体を出し声をかけた。

「セイバーの方のを優先で補給頼む。今の戦況……ここが“前線”だぞ。」

『……了解、不可能を可能にする人、ってのは伊達じゃないっすね。』

 

 

 

「マユ・アスカ、到着しました! これが妨害フィールド装置の情報と、阻害の分析結果です!」

マユが提示した記録媒体を受け取る艦橋オペレーターたちの表情が引き締まる。

「このデータ……!そういうことか……!」

艦長である男性士官、「虹に乗れた木馬艦長 ID:GfasBn7193」、ブライト・ノアが驚嘆の声を上げる。

「護衛部隊に近距離回線を開け。即座にこの情報を送信!遮断帯の弱点座標を優先的に通達しろ──!」

通信士たちが次々と操作パネルに指を走らせ、情報は即座に艦隊の護衛ラインから前線へと伝達されていく。

「ようやく一手先に出られるな……」

「……ふぅ、ひとまず任務完了……かな?」

マユが小さく息をつく。

しかし、次の瞬間──

「マユ・アスカ少尉、すまないが追加任務がある。よろしいか?」

「えっ……また?」

彼女の顔に、一瞬だけ苦いものが浮かぶ。が、それでも数秒の沈黙の後に力強く頷いた。

「……了解しました。詳細をください。」

「すまないな…詳細だが、これを見てくれ」

 

 

 

「やっぱり追加で来たか。」

補給がもうすぐ終わるアカツキの足元で、フラガは格納庫に戻ってきたマユの表情を見て察したように呟く。

……マユの目は、まっすぐとフラガを見ていた。

ああ、こういう目をした子を、自分は何人も見てきたと心の内で思いながら、フラガは口を開く。

「……最後まで付き合ってやるよ。大人として、放っとくわけにはいかないしな。」

「ありがとう。でも……奥さんのとこ戻らなくていいの?」

マユの問いに、フラガは一拍置いて笑う。

「マリューなら分かってるさ。“また不可能を可能にする”ために無茶してるって笑ってるだろうよ。」

その言葉に、マユも思わず苦笑した。

 

 

 

「こちら格納庫、補給完了!両機、発進準備整いました!」

仮ブリーフィングもそこそこに、マユとフラガはコクピットに飛び乗る。

そして、発進シーケンスが始まるその刹那。

『警告──宙域外縁部にて、巨大な次元転移反応を確認!』

「M.V.Uの増援か!?全艦隊に通達、砲撃体制用意!」

AOHの全艦が、臨戦態勢を構える──が。

その光から現れたのは、黒鋼色の船体に特徴的な蒸気機関、そして艦首の超大型ドリルを携えた──

「……あれは、まさかクロガネ!?フラスコの世界から来たのか…?」

転移してきたのは、スーパーロボット大戦OGに登場する特務艦『クロガネ』であった。

そのクロガネから次々と発進していくスーパーロボット群──ヒュッケバインやゲシュペンスト、グルンガストにライン・ヴァイスリッターやソウルゲイン、龍虎王と──数多くのロボットたちが戦場に現れる。

その中の一機が、AOH艦隊の目前まで接近し、通信を開く。

『こちらはアウセンザイター。パイロット、レーツェル・フライシュメッカー。突然ではあるが、状況の補足をさせてもらう。』

 

 

 

『こちらアウセンザイター、繰り返す──我々は味方だ。これよりクロガネ及び機動兵器部隊による援護を開始する。』

マユは通信に反応し、コクピットで視認できる範囲で、複数のロボット群に視線を巡らせる。その群れの先頭には、機体の構造故に最前線へ向かうようにしている、ソウルゲインやエクスバイン・ボクサーなどの近接戦闘機が確認できる。

「クロガネって…何?私知らないんだけど」

『こちらの詳細は近距離通信にて送ろう。クロガネはこれよりそちらの艦隊とのラインを固める……異なる次元からの連合と見做せる状況だ、混乱は許されない。』

その時、艦内にブライト艦長の声が流れる。

「館内及び全艦隊へと通達!今確認した情報によれば、ダイゼンガー以外の主力機は既に戦場にいるとのことだ。ソウルゲイン、エクスバイン・ボクサーら近接戦闘タイプが先行している状態だ。護衛部隊は一時的に前線へ行き、前線部隊への情報提供を行いに行け!」

艦長の指示が届いたのか、一部を残してほとんどの機体が前線へと向かっていく。

「各艦から肯定の通信あり!」

「よし!これより本艦隊は、クロガネと連携して新たに攻撃ラインを設定。妨害フィールド発生装置の破壊及び現宙域突破のため、最前線へと向かうぞ!」

ブライト艦長の指示が矢継ぎ早に飛び交う。それを聞いたマユは機体を発進させ、アウセンザイターの後方へ接近する。

「レーツェル…さん、でしたっけ?ダイゼンガーなるスーパーロボットなら別宙域にいますよ。欲しければ座標もお渡しします!」

「何!……そうか、友は別の場所で戦っているのか。」

マユからの情報を聞き安堵したのか、レーツェルは嬉しそうな声を出す。

「全く、心配をかける友だ…よし、こちらも派手にいかせてもらおう!」

そういうと、レーツェルは自身の愛機…否、愛馬である「アウセンザイター」改め「トロンベ」を駆りだす。

「トロンベよ!その名のごとく、戦場を駆け巡るぞ!」

「お供します!おじさん、船の方よろしくねー!」

そういい、ブーストし最前線に駆けるトロンベに、MA形態に変形し追従していくセイバー。

「またおじさん言われた……もういいか。」

そう呟きながら、艦隊に向かってくるミサイル群をビームライフルやドラグーンで迎撃していくフラガ。

 

 

一度拮抗していた戦況は、一気にAOH寄りへ傾いていく―――――

 

 

 




繭から生まれし飛鳥 ID:SDesMayu2004
…シン・アスカの妹、マユ・アスカの転生者。簡単に言えば、シンと共に生き残った世界線のマユ・アスカ。
兄と一緒にザフトに入り、原作に近い筋書きのまま自由の時期まで行き、種死・種自由両方で生き残る。
愛機は兄と同じデスティニーではあるが、M.V.Uとの戦いに赴く際には既にオーブの地下深くに封印されていたので、AOH側が用意したセイバーガンダムの強化改修機に搭乗。


不可能を可能にする鷹 ID:SFreMua0103
…CV:テラ子安の「ムウ・ラ・フラガ」の転生者。種・種死・種自由全てを生き抜いたうえ、種死時代には記憶を失わないままネオになり、原作通りにしつつ何とかしてステラたちを助けようとしたがステラだけは助けられず、原作通りになってしまい一時期ノイローゼに。アウルとスティングと共にアークエンジェルの捕虜になったのちは原作通りに生きていく。種死終了直後にスティングとアウルを養子に迎え入れ、形だけとはいえマリューと夫婦に。その後はいつも通り不可能を可能にしつつ、マリューに無茶しずぎと怒られながら毎日を過ごす。
搭乗機の「アカツキ改五式」は、フレームをストライク系統からライジングフリーダムやイモータルジャスティスと同じフレームに、最新型のパワーエクステンダーバッテリーを搭載することで機体の稼働時間及び武装の使用時間を大幅に延長することに成功。ヤタノカガミも今までのデータから更なる改良を施され、ジェネシス、つまりγ線のような例外でなければ、理論上全てのエネルギー系射撃を反射可能に。ヤタノカガミ下の装甲にはTP装甲が採用され、ビーム・実弾問わず聞きにくくなった、正に「不可能を可能にする」機体へなった。尚オーブ代表はこの改修について全く知らされていなかったり。


虹に乗れた木馬艦長 ID:GfasBn7193
…ブライト・ノアの転生者。天パの白い悪魔 ID:FirstGD7802ことアムロ・レイの転生者と同じ世界の出身である。初代の時代から逆シャアまで共に戦い、アクシズショックの際にアムロと一緒に虹の彼方に。とはいえ、アムロ共々嫁がいるし子供もいるから置いていけるかとなり虹の彼方から脱出。シャアはそのまま虹に解けた。
息子のハサウェイが普通に軍人になり、アナハイムからテストパイロットとしてクスィーガンダム共々預けられ、閃ハサがなくなったなぁと思いつつアムロとハサウェイが仲良くしているのを嬉しく思いながら従軍する。
帰ってきたとはいえ虹の彼方に入っていたため、ニュータイプ能力が覚醒。空間認識能力の拡張を主に使用する。心は早々読まない。


ゼンガー以外のOG組
…ゼンガーと同じく最新作、つまりMDまでの戦いを終えている世界線から転移。ついでにゼンガーのいたゼンゼロの世界からウォーダン・ユミルとレモン・ブロウニングを回収。ゲーム的要素として、全機体フル改修済みかつパイロットレベルMax、隠し武装も取得済み。ゼンガーの転移反応を追いかけるように戦場に到着。
食通お兄さんは久しぶりに友に会えると心の底から喜んでいるため、各種バフがかかりテンションMax。
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