駄文かもですが、楽しんでもらえれば幸いです。
因みにヤンデレが出てくるのは数話先です
「……?」
「お、目を覚ましたみたいだね、素晴らしい精神力だ」
辺りを見回す。
目の前には机に座った顔面に風穴が空いた女。
明らかに人ならざるものであろうそれは、何処からか人の言葉を発し、俺に語りかけてきていた。
「あの…ここどこなんスかね」
「ここは私が作り出した空間でね、あぁ、安心してね、用が済んだらちゃんとお父さんとお母さんの所に返してあげるから」
「…アンタ誰なんだ」
人外の女はこう答えた
「君達が、神と呼ぶ存在さ」
成程、神、か。
神…
「…で、何のようですか?」
「え」
神を名乗った女は少しだけ動揺したような素振りを見せた。
「どうかしたんすか」
「い、いいえ?ちょっとびっくりしたのよ…貴方みたいな子はこれで三人目ね」
その見た目から言動までよく分からない女だな、と思った。
「あぁ、そうね。
今日貴方には特別な力を授けようと思って、ね」
「…なんなんすかそれ」
「人間はこの力のことを『祝福』、なんて呼ぶわね」
祝福…聞いたことがある、目覚めたものはそれぞれ特殊な力を得るというあれか
「で、そいつを俺に渡して、何をどうするんすか?」
「どうもしないわ。この力は今より貴方のもの、どう使おうが貴方の勝手よ」
「そうスーーーー」
次のセリフを言おうとした瞬間に意識が遠のき、俺はその場に倒れ気絶した。
次に目を覚ました時、俺は病院に居た。
どうやら道で倒れている所を発見されたらしい。
あの出来事は初めは夢だと思っていたが、その時を境に特殊な能力を扱えるように成っており、周りから大層驚かれた。
俺、ガーべ・ラリルの8歳の時の出来事である。
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「…ふぁぁぁ…」
久々に懐かしい夢を見た。
時刻は午前6時49分。
まだ時間がある
二度寝するか…いや、たまには気分を変えよう。
二段ベッドから降りてスーツに着替える。
一段目で、まだルームメイトが寝ていたが気持ちよさそうに寝ているのに起こすのは悪いと思いソソクサ着替え、軽く身だしなみを整え、靴を履き寮の廊下に出る。
廊下にはまだ出勤時間でもないのにまあまあ人がいた。
軽く会釈してすれ違う。
少し歩くと隊員寮と本部を繋ぐ連絡橋に差し掛かった。
毎朝見ている景色だ。
渡り終わると右手に階段、
壁に『おはようございます』と書かれた木の板と、『↑4階↓3階』の標識が打ち付けられている。
階段を登りまあまあ歩くと、俺は右側に『4課』と書かれたプレートがついているドアの前に立ち、ネクタイを軽く整え、ドアを開けた。
そこにはいつもの向かい合わせになった両サイド4個ずつ並ぶ机、その中で一番右のいちばん手前でくたばっている先輩。奥の方で何やら電話している課長、二、三歩前に出て左隅のロッカーを背もたれに寝袋に入りアイマスクを着用し寝息を立てている芋虫の様なフォルムをした同期の同僚を視認できた。
「あ、おはよ、うぇぇ…」
うつ伏せの状態から少しだけ顔をあげ青い顔して苦しい笑顔を見せる俺の先輩であり4課唯一の女性、ドウ・ラン。
「二日酔いですか」
「うぅん、そうみたい…」ガクッ
「ーーはい、わかりました」
先ほどまで電話していた4課課長にして俺達のリーダー、シャゲ・マジュは電話を受話器に戻して、ため息をついた後思い出したかの様にこちらに声を掛けて来た。
「お、今日は早いな」
「なんか早く目が覚めちゃって、たまには気分を変えてみようと思いまして」
「zzzz…」
「本当…いや、本当丁度いいとこで来てくれた」
「?」
不意に感じる嫌な予感。
「一丁目で『遺生物』と融合したバカな科学者が暴れているそうだ。」
そう言うと、課長はリモコンを取り出しテレビを付けた。
『周辺に居る方々は今すぐ避難してください!
現在警察隊とガドールの隊員が連携して鎮圧を試みています。
政府は遺生物の警戒ランクをAに指定し…』
その知らせを聞き、俺は全て察した。
「…我々の出番、ってコトですか。」
「そういうことだ、先程の電話は、上からの出動要請だ。」
「しかしながら運がない事に朝早くからいるメンバーが…まあこの有様なんだ。」
課長は芋虫と二日酔いを一瞬見て、申し訳なさそうな感じでそう言った。
「なので、ガーベ君、君が行ってくれないか?」
早く来るんじゃなかった。
マジで。
てか自分で行けよという言葉は噛み殺して
「…分かりました、俺が出ます」
と言った。
面倒だが、これも仕事だ。
上司から任された以上やらない訳ないは行かないし、断った所で無理ぐり行かされるだろうから。
俺は祝福を発動させ自分の影から『ヤミ』を生成して足に纏わせながら、窓に向かって歩き出す。
ヤミがパキパキ、音を立てて完全に脚部を覆う。
現地には、まあこれぐらいでも保つだろう。
窓を開け、朝の肌寒い風を受ける。
「いってらっしゃい」
「い、いってら…ヴォェェ!」
「うわ!そこで吐くんじゃない!」
「zzz」
そんな声を背に、俺は窓から身を乗り出した。
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この世界には、2400年前に滅んだ『旧文明人』が遺したとされる『遺物』が存在する。
遺物には様々な種類があり、生き物だったり、なんの目的で作られたかさえわからない巨大な機械やぶっ飛んだ性能を持つ武器も存在し、その危険度はEからSまでのランクで分けられる。
まあそこで、当然、その技術や武器を利用して悪事や犯罪行為を働く輩がいる訳で、遺物が他国よりも段違いに発見、出土する『遺物大国』の二つ名を持つ我が国、『ラル王国』ではそれも他国と比べ段違いに多い。
そこで国は治安維持の為、一般的犯罪を取り締まる警察部の他に、それぞれが特異な異能を持つ『祝福者』のみで構成された、遺物犯罪を取り締まり、その遺物の確保、収容の目的も合わせ持つ組織対遺物犯罪特殊組織、通称『ガドール』を設立した。
俺はそのガドールの中でも、主に戦闘要員である『戦闘部』の特殊戦闘4課に属している。
4課は主にAからSランク級のヤバイ事件においてのみ出動する少数精鋭の課だ。
遺物大国とはいえ、毎日毎日Aランク以上の遺物犯罪が起こるはずもなく、入るのが大変な割に暇な課だ。
朝の先輩と同僚があんな感じだった理由はこれにある。
ビルの屋上からビルの屋上へ飛び乗り、やっとこさ現場が見えて来た。
そこには巨大な魚のような首からイカの触手が生えて来たような風貌の化け物が触手を高速でぶつけるなり、車体を潰して建物に投げるなりして暴れ回っていた。
そして例の化け物の行く先には先に到着したのであろうガドールの隊員らしき3人が侵攻を食い止めようと…あ、3人とも弾き飛ばされた。
…これ以上暴れられたらこっちも面倒な事になる。
早めに仕留めなきゃな。
次いつ更新されるかは作者の気分次第で決まります
感想もお願いしますモチベになるので
追記
内容が自分で読んみても意味不明だったので少し続きを書き足しました
以下、用語、人物紹介
祝福
8歳になった段階で20人に1人発言する能力でその強度、種類、燃費は人によってちがう(ただし、祝福の能力は遺伝する可能性もある)が、その身体能力は一般人よりも高いものとなっている。
また、能力発動にはBAL(bless activate energy)を消費する必要がある。
BAL(bless activate energy)
祝福を発動させるために必要なエネルギー単位、祝福者でない人間にも流れてはいるがその総量は祝福者の10分の1に満たない。
また、その総量は祝福者の精神の強度によって変わる。
遺生物
旧文明人が生成したとされる生命体の総称で、遺物の一種とされている。危険度はSからEにランク付けされる。
遺物犯罪者
古の技術、遺物を不正に利用する犯罪者。
こちらも危険・警戒度がSからEにランク付けされる。
遺生物融合体
遺生物と融合してしまった人間、動物達の総称。
ガーべ・ラリル
ガドール戦闘部特殊戦闘第4課に属する青年。
能力は『闇』。
影や人の心の闇から自身のBALを黒物質に変換し生成することが可能。身に纏ったり、武器に変形させることもできる。
強度は黒物質を生成するにあたって使用する影の暗度や、その人物の心の闇の深さによって変わる。
対遺物犯罪特殊国営組織 『ガドール』
本作のタイトルであり組織名。
遺物犯罪専門の祝福者のみで構成された集団でありラル王国の国営組織でもある。
その目的は主に異物の収容、破壊、またはそれを悪用しようとする遺物犯罪者を取り締まることである。
組織は大まかに3つの部に分かれている。(情報部、救護部、戦闘部)。
情報部は情報の収集、管理
救護部は人命の救急。
戦闘部は戦闘を担当としている。
基本、どの部、課も人命の救急を最優先とするのだがA〜Sランク級の事案を管轄に持つ特殊戦闘四課にはそのようなものは無く、例え目の前で人が殺されそうになっていようともそれを無視しても構わないこととなっており、これ以上の被害拡大の防止のために目の前の標的の殲滅を優先して行動する。