読むのはクリア後推奨。
ゆうへの好感度が高めな仲間達のお話。
どのくらい高いかというと上限が100なら100くらいはあります。
拙い文章ですが、楽しめたら幸いです。

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ゆうと仲間たちの幕間

「ココちゃん久しぶり!」

 

(ゆうお姉ちゃんだ!久しぶり!)

 

氷月の丘にやってきたゆうはコンコの家族のところに訪れていました。

 

「こんにちはゆうさん」

 

「コンコのおかあさん、こんにちは」

 

(ゆうお姉ちゃんだー!)

(遊んで遊んで!)

 

弟ぎつね達もゆうが遊びに来て大喜びです。

 

「こらこら、ゆうさんが困っちゃうでしょ」

 

「ううん平気だよ!それじゃあみんな、何してあそぼっか」

 

ゆうは弟きつね達と雪遊びを始めました。

 

「ゆうちゃん、良い子よね」

 

(うん、ゆうはとても優しい)

 

ゆうから少し離れたところで母ぎつねとコンコは話します。

 

「可愛くて面倒見もいいし、きっとお嫁さんになれると思うわ」

 

(お嫁さん!?)

 

母ぎつねの言葉に反応してしまうコンコ

 

「そうよ、ゆうさんと一緒にいれる人は幸せ者ね」

 

(一緒…)

 

ゆうが大人になり誰かと一緒にいる姿を想像すると少しだけもやっとした気分になる。

もし自分だったら…と思うとコンコ嬉しくなる。

 

〔ボクもゆうとずっと一緒にいたいなぁ〕

 

(ねー!ねー!ゆうお姉ちゃんの好きな人ってどんな人?)

 

そんな事を考えていると、ココがゆうに質問をしていた。

コンコは耳をピンと張り上げ聞き耳を立てる。

 

「わたしの好きな人?パパやおとうさんみたいな人!」

 

それを聞いてへにゃりと耳を垂らすコンコを母ぎつねは優しい目で見ていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆうサーン!どこデスカー?」

 

サカサは山の棲家の近くでゆうを探していました。

 

「困りましタ、もうすぐ夕ご飯の時間だというのに、どこへいってしまったのでショウ…」

 

今日は山でしゅぎょうをすると言っていたので遠くへは行っていないはずですが、見つかりません。

 

「もしやゆうサンの身に何かあったのでハ…いやいやそんな事を考えてはいけませン!もう一度…ゆうサーン!」

 

「はーい!」

 

少し遠くのところからゆうの元気な声が聞こえてきました。

 

(あっちは湖があるところですネ)

 

サカサは声のする方へと向かっていきます。

 

「ゆうサン?どこデスカ?」

 

「サカサ、どうしたの?」

 

「ああそちらにいましたか、王様がもうすぐ夕ご飯の時間だから戻ってくるように…ト…」

 

「あっ!!もうそんな時間なんだ!急いで帰らないと…サカサ?」

 

ゆうはなぜか硬直したままのサカサに近づくが反応がない。

 

「サカサ、どうしたの?」

 

ゆうの声に反応したサカサはすぐさま後ろに振り向く。

 

「ゆ…ゆゆゆゆうサン!何で服を着ていないんですカ!?」

 

サカサが見たのは、一糸纏わぬ生まれたままの姿のゆうであった。

 

「えっ?しゅぎょうしてて汗かいちゃったから湖で洗い流そうと入ってたから」

 

ゆうの言葉にサカサは思う。

汗が気になって沐浴する、これは分かる。

しかし種族が違うとはいえ、女の子が堂々と裸で男の子の前に現れるのはどうなのだろうか。

 

「ねえサカサ」

 

「なんでしょうか」

 

「体を拭くタオル忘れちゃった」

 

「はぁ…少し待っていてくだサイ」

 

サカサは収納出来るマントから小さなタオルを取り出し、ゆうがいると思う方に差し出す。

 

「ありがとサカサ!」

  

サカサの背後から布の擦れる音がする、ゆうが体を拭いているのだろう。

 

「ねえサカサ」

 

「はいはい、今度はなんでしょうカ」

 

「何でずっと後ろ向いてるの?」

 

「えっ?」

 

「前はそんなことなかったよね?」

 

ゆうの言う通り少し前のサカサは同じような事があった時は

「全く、女の子が何て格好してるんデスカ…タオル渡しますので早く拭いて着替えてくだサイ」と気にすることなく対応していた。

 

「ええと…それはゆうサンが…その…あの…」

 

しどろもどろしていると、いつの間にか着替え終わったゆうが目の前に現れる。

 

「お着替え終わり!おとうさんが心配しちゃうから早く帰ろう!」

 

先ほどの質問は特に意味なく聞いていたのかいつも通りなゆう、そんなゆうを見てサカサはため息を1つ。

 

とりあえずフローラにでもそれとなくレディの嗜みを教えてもらうようにお願いしておこう、このままでは色々と持たない。サカサはそう決心しゆうの後をついて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「花柄が素敵でしょう?」

 

「う~んどうだろう」

 

「これはフリルが沢山ついてて可愛いですわ!」

 

「そ…そうかな?」

 

「キラキラしてて少し派手ですけど、ゆうに似合いますわ!」

 

「うへぇ〜」

 

魔王山の事件の後、人間の住む国に訪れるようになったゆうはフローラに誘われてお城に来ていました。

 

着いたのはフローラの部屋ではなくお城の衣装部屋。

 

「前から思ってましたが、ゆうはお洒落をすればとても可愛くなると思ってましたの!なので今日はゆうに合いそうなドレスを揃えたので着てみませんこと!?」

 

「えっ!?う…うん?」

 

フローラの勢いにそのまま押されてしまうゆう。

合意してからはあれよあれよと沢山のドレスを着させられています。

 

「どれも似合いますが、これだと思うものがありませんわね、ゆうは何か良いと思うのがありました?」

 

「そ…その前に…ちょっとだけ…休ませて」

 

「そうですわね、少し休みましょうか」

 

悩んでいるわりには楽しそうなフローラ、反対に短時間で着替えを繰り返したゆうはヘトヘトです。

着替え自体はお城のメイドがしてくれますが、それでも慣れない格好をするのは疲れてしまいます。

 

(メイドさん、私以上に動いているのに汗ひとつかいてないや、大人ってすごいなぁ…)

 

お砂糖たっぷりの甘い紅茶を飲みながら、ゆうは思います。

 

「さて…話を戻して、ゆうは何か気に入る服はありましたか?」

 

ティーカップをテーブルに置いたフローラはゆうに尋ねます。

 

「うーん、わたしにはよく分からないや」

 

「そうですの…でもまだまだドレスは沢山ありますわ!この後も頑張りますわよ!」

 

「えっ!まだ着替えるの!?」

 

フローラが何故こんなに張りきるのかゆうには分かりません。

ふと、ゆうは部屋の隅にあったある服に目がいきました。

 

「フローラ、わたしあの服を着てみたい」

 

「あちら…ですか?ええと、構いませんが良いんですの?」

 

「うん!」

 

 

「わあ!かっこいい!」

 

ゆうが着たのは、華やかなドレスに鎧を組み合わせたバトルドレスと呼ばれるものだ。

 

何故こんなのがあるかというと、フローラがまだゆうと同い年くらいだった頃、城下町では騎士の格好をしたお姫様が人々を救うというお話が流行っていた。

 

フローラもじいやに本を買ってきてもらい愛読者となった。

その時に登場する主人公と同じドレスを職人に作ってもらっていたのだった。

 

(今となっては恥ずかしい思い出ですが、ゆうが喜んでくれるなら良かったですわ)

 

喜ぶゆうを見て微笑むフローラ、ゆうがくるりと回転するとスカートがふわっと舞い上がり足がさらけ出される。

 

「ゆう!レディがはしたない事をしてはいけませんわ!」

 

フローラはゆうに近づくが、その時につまづいてしまう。

 

「きゃっ!」

 

「フローラ‼︎」

 

倒れるフローラをゆうはいち早く察知し、両手で抱き上げる。

側から見るとお姫様抱っこのような光景だ。

 

「フローラ、大丈夫?」

 

「…」

 

ボーッとするフローラを心配そうに見つめるゆう。

 

(かっかっこいい…ですわ)

 

悪い魔物に攫われた女の子を姫騎士が助け出したお話と同じ光景が体験出来ている。

 

フローラの中で何かが目覚めた気がした。

 

「ゆう!私の姫騎士になりませんこと?」

 

「えっ!?えーと…ごめんなさい!」

 

今度は押し負けず、断ったゆうであった。

 

 


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