転生人後~めだかボックスの箱庭で好き放題に生きる~   作:碧桜琥珀

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地下13´F,十三人との挨拶

理事長に連れられ、俺は『表の六人(フロントシックス)』たちと時計台へと向かった。

「では、みなさん。天笠くんを連れてってあげてください」

そう言うと、理事長は時計台の入り口まで来て帰ってしまった。

無言で歩く六人について行き、時計台の中へと入った。

時計台の地下への道、そこには巨大で頑丈そうな扉がある。

扉には箱庭学園のマークと電子錠が付いていて、二人の双子が門番をしていた。

「「いらっしゃいませ」」

「えーと、対馬 右脳(つしま うのう)対馬 左脳(つしま さのう)だっけか」

双子で左右対称な髪形、それぞれ白い髪と白い制服を、黒い髪と黒い制服を着ている。

「そうだよ、僕たちはただの門番で」

「「ただの普通な異常(アブノーマル)さ」」

「見ての通り、門番をしているんだ」

所々ハモりながら喋るので、奇妙な感じがする。

「君は新しい十三組(パーティー)なのかな?」

「じゃあ通ってくれても構わないよ」

「「ただし勿論、この『拒絶の扉』を開けることが出来たらだけど☆」」

まるでショーをしているような息の合い方で、後ろの扉を指さした。

まぁ、瞬間移動すれば行けるんだが……

「郷に入っては郷に従えってね」

俺は電子ロックに適当な6ケタの暗証番号を打ち込んだ。

すると、重い音を出して扉が開いた。

「「はーい合格☆どうぞ、中へ入って」」

双子が同時に芝居がかったお辞儀をする。

全員それを無視して、中へと入っていく。

 

「なぁ、天笠だっけか」

扉を通り迷路のような1Fを歩いていると、色黒で背の高い筋肉質な男、高千穂 仕種(たかちほ しぐさ)が話しかけて来た。

「お前、俺がちょっかい出してたの全部避けてたろ?すげえな!」

「いや、そうでもないよ」

適当に流す。

正直、こいつは苦手だ。

すると、いきなり右のこめかみに飛び膝蹴りを打ってきた。

先程したように、スキルで防ぐ。

膝蹴りは俺に触れそうなところギリギリで、見えない壁にぶつかった。

高千穂が口笛を吹く。

「トレビアン!素晴らしいぜ、俺はいつでも1F(ここ)に居るからよぉ、いつでも遊びに来いよな!」

そう言うと、高千穂は分かれ道を右に曲がり、去って行った。

他の奴らは左へ曲がったので、俺もそれについて行く。

 

階段を降りると、日本庭園が広がっていた。

きちんと空まである。

「いやぁ……リアルに出来てるんだなぁ」

「天笠君、僕は宗像 形(むなかた けい)。君を歓迎するよ」

宗像が立ち止り、俺に手を差し出してきた。

俺は握手だと受け取り、手を取ろうとすると……

首筋に刀が切り付けられていた。

これも同じように、スキルで防ぐ。

なんなんだこいつら、一瞬でもスキルを解いたら死ぬんじゃないか?俺。

「……次は殺す」

そう言うと、庭園にあった桶と柄杓を取り、植物に水を上げ始めた。

水遣り当番なのか……。

そして、3Fへの階段を降りた。

 

地下3F、そこは動物園だった。

「へぇ……色んな動物がいるんだなぁ」

虎にキリンにゴリラにシマウマ……有名な動物は大体居るな。

ガラス越しにパンダとにらめっこをしていると、名瀬夭歌と古賀いたみが近づいてきた。

「あー、天笠くん。えーと、どうだ?自己紹介は必要か?」

「いいや、知ってるからいいよ。十三人(パーティー)のことは調べたからな」

調べたといってもそれは転生前で、漫画を読んだからなんだがな。

「名瀬と古賀だよな?」

「ああ、俺が名瀬夭歌。フラスコ計画の今期統括を任されてやってる」

「私は私で古賀いたみー!可愛い名瀬ちゃんの可愛い大親友だよーん!!」

古賀が名瀬の頭の上で逆立ちをしている。

なんだろう、首痛くないのかな。

「フラスコ計画に関わったからにはよぉ、俺に色々弄られる事は覚悟しとけよ?」

「……あまり痛くしないでね☆」

注射を構えて来たので、俺は早足に離れていった。

 

階段を一気に下りる。。

十三人(パーティー)には裏の六人(プラスシックス)がいるのだが、あいつらは地下4Fから地下11Fの住人だ。

関わっていたら時間が足りないので、今日はオールカットで一気に地下12Fまで下りた。

地下12Fはゲームセンターだ。

「じゃあ王土、僕は異常(アブノーマル)調整(チューニング)があるから」

「うむ、許す。天笠(こいつ)の案内は俺がしよう」

都城と話した行橋が、俺に近づいてくる。

「僕は行橋未造、これからよろしくね☆」

「ああ、調整(チューニング)頑張ってくれ」

軽い握手を交わし、とうとう地下13F、俺の部屋もある階へと下りていく。

 

そこにあったのは、大量のコンピューター。

漫画通りなら13万1313台のスーパーコンピューターがあるはずだ。

効きすぎている冷房に身を震わせながら、都城について行く。

「さぁ、これがフラスコ計画だ、天笠。俺はお前を歓迎しよう」

コンピューターに囲まれた中で仁王立ちしている。

素晴らしい堂々具合だ。

「で、俺の部屋は何処なんだ?教えてくれよ、都城」

「ああ、そこの扉を開けてみろ、廊下を通った先にお前の部屋がある」

そう言うと、都城はコンピューターを操作し始めた。

俺は言われた通り、扉を開けて廊下を渡った。

廊下の先にはまた鉄の扉があり、『13´F』と彫られていた。

扉には電子ロックがかけられている。

PCのキーボードのような形だ。文字制限なしの漢字かな交じり、記号や数字も含めたパスワードのようだ。

俺は適当なキーを押す。

「『転生中なう』……っと」

すると、扉が横に開いた。

俺が中に入ると同時に、部屋には明かりがついた。

広さは体育館ほど。壁には一台のPC。部屋の四隅と中央には不思議な装置がある。

「ん?なんだこれは」

とりあえず、PCを作動させる。

そこには一つのフォルダーと一つのアプリケーションソフトがあった。

フォルダーの中には箱庭学園全生徒の詳しい資料が入っていた。

アプリケーションソフトを起動させると、部屋の四隅と中央の不思議な装置が青白い光を発し始めた。

PCに表示されたアプリケーションソフトには、『シュミレーション』と書かれていた。

「なるほど……立体的なシュミレーションシステムか」

俺はアプリの中から適当に選び、起動させる。

すると、部屋の景色が変更された。

場所は戦場、銃弾が飛び交う。

肩をかすめた銃弾により、肩から血が出る。

「ダメージはリアル……か」

これ使えば童貞捨てれるんじゃね?

とかなんとか考えながらも、俺はこれの使い道について考える。

「まぁ、適当な遊び道具にはなるかな」

誰かが来た時の悪戯道具として、この部屋は使われていきそうです まる

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