転生人後~めだかボックスの箱庭で好き放題に生きる~ 作:碧桜琥珀
理事長に連れられ、俺は『
「では、みなさん。天笠くんを連れてってあげてください」
そう言うと、理事長は時計台の入り口まで来て帰ってしまった。
無言で歩く六人について行き、時計台の中へと入った。
時計台の地下への道、そこには巨大で頑丈そうな扉がある。
扉には箱庭学園のマークと電子錠が付いていて、二人の双子が門番をしていた。
「「いらっしゃいませ」」
「えーと、
双子で左右対称な髪形、それぞれ白い髪と白い制服を、黒い髪と黒い制服を着ている。
「そうだよ、僕たちはただの門番で」
「「ただの普通な
「見ての通り、門番をしているんだ」
所々ハモりながら喋るので、奇妙な感じがする。
「君は新しい
「じゃあ通ってくれても構わないよ」
「「ただし勿論、この『拒絶の扉』を開けることが出来たらだけど☆」」
まるでショーをしているような息の合い方で、後ろの扉を指さした。
まぁ、瞬間移動すれば行けるんだが……
「郷に入っては郷に従えってね」
俺は電子ロックに適当な6ケタの暗証番号を打ち込んだ。
すると、重い音を出して扉が開いた。
「「はーい合格☆どうぞ、中へ入って」」
双子が同時に芝居がかったお辞儀をする。
全員それを無視して、中へと入っていく。
「なぁ、天笠だっけか」
扉を通り迷路のような1Fを歩いていると、色黒で背の高い筋肉質な男、
「お前、俺がちょっかい出してたの全部避けてたろ?すげえな!」
「いや、そうでもないよ」
適当に流す。
正直、こいつは苦手だ。
すると、いきなり右のこめかみに飛び膝蹴りを打ってきた。
先程したように、スキルで防ぐ。
膝蹴りは俺に触れそうなところギリギリで、見えない壁にぶつかった。
高千穂が口笛を吹く。
「トレビアン!素晴らしいぜ、俺はいつでも
そう言うと、高千穂は分かれ道を右に曲がり、去って行った。
他の奴らは左へ曲がったので、俺もそれについて行く。
階段を降りると、日本庭園が広がっていた。
きちんと空まである。
「いやぁ……リアルに出来てるんだなぁ」
「天笠君、僕は
宗像が立ち止り、俺に手を差し出してきた。
俺は握手だと受け取り、手を取ろうとすると……
首筋に刀が切り付けられていた。
これも同じように、スキルで防ぐ。
なんなんだこいつら、一瞬でもスキルを解いたら死ぬんじゃないか?俺。
「……次は殺す」
そう言うと、庭園にあった桶と柄杓を取り、植物に水を上げ始めた。
水遣り当番なのか……。
そして、3Fへの階段を降りた。
地下3F、そこは動物園だった。
「へぇ……色んな動物がいるんだなぁ」
虎にキリンにゴリラにシマウマ……有名な動物は大体居るな。
ガラス越しにパンダとにらめっこをしていると、名瀬夭歌と古賀いたみが近づいてきた。
「あー、天笠くん。えーと、どうだ?自己紹介は必要か?」
「いいや、知ってるからいいよ。
調べたといってもそれは転生前で、漫画を読んだからなんだがな。
「名瀬と古賀だよな?」
「ああ、俺が名瀬夭歌。フラスコ計画の今期統括を任されてやってる」
「私は私で古賀いたみー!可愛い名瀬ちゃんの可愛い大親友だよーん!!」
古賀が名瀬の頭の上で逆立ちをしている。
なんだろう、首痛くないのかな。
「フラスコ計画に関わったからにはよぉ、俺に色々弄られる事は覚悟しとけよ?」
「……あまり痛くしないでね☆」
注射を構えて来たので、俺は早足に離れていった。
階段を一気に下りる。。
関わっていたら時間が足りないので、今日はオールカットで一気に地下12Fまで下りた。
地下12Fはゲームセンターだ。
「じゃあ王土、僕は
「うむ、許す。
都城と話した行橋が、俺に近づいてくる。
「僕は行橋未造、これからよろしくね☆」
「ああ、
軽い握手を交わし、とうとう地下13F、俺の部屋もある階へと下りていく。
そこにあったのは、大量のコンピューター。
漫画通りなら13万1313台のスーパーコンピューターがあるはずだ。
効きすぎている冷房に身を震わせながら、都城について行く。
「さぁ、これがフラスコ計画だ、天笠。俺はお前を歓迎しよう」
コンピューターに囲まれた中で仁王立ちしている。
素晴らしい堂々具合だ。
「で、俺の部屋は何処なんだ?教えてくれよ、都城」
「ああ、そこの扉を開けてみろ、廊下を通った先にお前の部屋がある」
そう言うと、都城はコンピューターを操作し始めた。
俺は言われた通り、扉を開けて廊下を渡った。
廊下の先にはまた鉄の扉があり、『13´F』と彫られていた。
扉には電子ロックがかけられている。
PCのキーボードのような形だ。文字制限なしの漢字かな交じり、記号や数字も含めたパスワードのようだ。
俺は適当なキーを押す。
「『転生中なう』……っと」
すると、扉が横に開いた。
俺が中に入ると同時に、部屋には明かりがついた。
広さは体育館ほど。壁には一台のPC。部屋の四隅と中央には不思議な装置がある。
「ん?なんだこれは」
とりあえず、PCを作動させる。
そこには一つのフォルダーと一つのアプリケーションソフトがあった。
フォルダーの中には箱庭学園全生徒の詳しい資料が入っていた。
アプリケーションソフトを起動させると、部屋の四隅と中央の不思議な装置が青白い光を発し始めた。
PCに表示されたアプリケーションソフトには、『シュミレーション』と書かれていた。
「なるほど……立体的なシュミレーションシステムか」
俺はアプリの中から適当に選び、起動させる。
すると、部屋の景色が変更された。
場所は戦場、銃弾が飛び交う。
肩をかすめた銃弾により、肩から血が出る。
「ダメージはリアル……か」
これ使えば童貞捨てれるんじゃね?
とかなんとか考えながらも、俺はこれの使い道について考える。
「まぁ、適当な遊び道具にはなるかな」
誰かが来た時の悪戯道具として、この部屋は使われていきそうです まる