転生人後~めだかボックスの箱庭で好き放題に生きる~ 作:碧桜琥珀
新しく与えられた教室。
まぁ俺専用となる十四組の教室は、十三組の隣にあった。
どういうわけか、もう『壱ノ十四』と書かれたプレートがぶら下げられてあった。
行動が早いことで。
教室の扉を開けて、一番後ろの窓際の席に座る。
窓から外を見ると、生徒たちが登校している姿が見えた。
その中から、見知った顔を、というより俺が一方的に知っている顔を見つけた。
漫画のメインキャラクター。生徒会庶務。
「やることも無いし、会ってみるか」
俺は教室を出て、人吉の在籍する教室、『壱ノ一』へと向かった。
教室の前で待つこと数分。
肩で鞄を持ちながら人吉が歩いてくるのが見えた。
「よう人吉、
俺は人吉の目の前に立って、話しかけた。
「ん?誰だ?どこにいるんだよ」
視覚的にも実体的にも透明になるスキル、【
神から貰ったスキルを使い、俺は姿を隠した。
『やだなぁ、善吉ちゃん。僕のことを忘れたのかい?中学生の頃はあんなに仲よくしたというのに!』
神様から貰ったスキルの一つ、【
任意の声や口調だけを完全に真似るスキルだ。
俺は球磨川禊の声を真似、語りかける。
すると、人吉の顔がみるみる青くなっていく。
「くまっ……がわ!?」
鞄を落とし、慌てて周囲を確認している。
「おい、善吉よ。あまり失礼なことを言うな。私があいつな訳ないだろう」
同じく
「は!?めだかちゃん?」
「いいや、俺だ」
スキルを解除し、姿を見せて俺の声で話す。
目を見開いた人吉が、こちらを凝視している。
「俺は
いまだ困惑している人吉をほっといて、俺は自分の教室へと走って行った。
「な、おい!待て!」
後ろから声が聞こえてきたが、予鈴のチャイムが鳴り人吉も渋々教室へと入っていった。
「あれが人吉善吉かぁ……うん、漫画と印象は変わらないな」
2Dでなく3Dだ、違和感があってもおかしくなかったが、漫画を見るときと変わらなかった。
「授業はないしな……そうだ、あいつに会いに行ってみようか」
時刻は8時30分。転生して初日で会うような相手ではないが、まぁ、面白そうだ。
俺は任意の場所に空間移動するスキル、【
彼女…………