転生人後~めだかボックスの箱庭で好き放題に生きる~   作:碧桜琥珀

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キャラ崩壊?そんなもん気にしたら負けだろ


安心院なじみとの出会い

俺が瞬間移動のスキル、【空間偽天移(シュラポクリフェン)】で移動したそこは、箱庭学園ではない教室だった。

空間偽天移(シュラポクリフェン)は任意の場所に移動するスキルだ。

俺がイメージしたのは『安心院なじみの所』ということ。

ここが何処かはよくわからないが、安心院なじみの近くへ来れたことは間違いないはずだ。

「んー、ここ何処だ?」

教室を見回すと、長い黒髪が目に入った。

教卓の方を見ると、安心院なじみが教卓に座っていた。

「こらこら、教卓に座ってはダメだろう?」

「いやいや、君、誰?なんでここに居るんだい?」

驚いているというより、楽しんでいるという感じの声色だ。

足元まであるのではないかという位の綺麗な黒髪、いい感じのストッキング、セーラー服に上履き。

上履きには『3-C 安心院なじみ』と可愛らしい字で書かれていた。

うん、漫画通りの安心院なじみだ。

「俺は天笠碧斗、箱庭学園一年十四組に転入してきた転入生さ」

「十四組?十四組ねぇ……ま、ここに来れてる時点で普通じゃないことは明らかだよね」

教卓から下りて、俺の方へ歩いてくる。

髪が揺れて、いい香りが鼻孔をくすぐる。

「で、天笠くん、天笠碧人くん。きみは僕に何の用があるんだい?」

「ああ、ちょっとお願いがあるんだよ。安心院なじみ」

「僕のことは親しみを込めて安心院(あんしんいん)さんと……って、今わざと言わせようとしただろ」

おっと、気付かれたか。

内心舌打ちしながらも、俺は本題へと入った。

「お願いだよお願い。安心院(あんしんいん)さん」

俺は一歩後ろに下がって、安心院の全体を見る。

興味津々といった目をして見つめてくる目を、俺はしっかり見つめ返し、口を開き……

「ちょっと、殺し合いしてくんない?」

神話の武器をも創り出すスキル、【架空神具(ファンタジーレプリカ)】を使用。

今回はただ単に拳銃を一丁製造し、安心院へと向けた。

遠慮なく引き金を引くと、教室に銃声が響き、弾が安心院へと撃ち出された。

「随分といきなりだね」

安心院は人差し指を前へ突き出すと、銃弾を横へ弾いた。

構わず連射するが、ドラゴンボールの如く全て弾かれた。

流石に拳銃なんかじゃ殺せないか。

「いいだろう?それとも、殺されるのが怖いのか?」

「んー、でも、いいのかい?確かにきみは面白そうだ。

だけど、7932兆1354億4152万3222個の異常(アブノーマル)

4925兆9165億2611万0643個の過負荷(マイナス)

合わせて1京2858兆0519億6763万3865個のスキルを持つ僕に、果たして勝てるのかな?」

「え?勝てるけど?」

スキルを消すスキル、【総勢ゴミ箱行き(ドラッグアンドダストボックス)】を安心院に使う。

「ん?僕のスキルを消そうとしてるのかい?あー、ごめんね、無駄だよ。僕にはスキルを無効化するスキル、【無効脛(ライフゼロ)】があって……」

「あーうん、それこそ無駄だわ」

「へっ?」

安心院が素っ頓狂な声を上げる。

それもそのはずだ。おそらく、いま本当に安心院の持つスキルがすべて消えてしまったからだ。

焦りに焦って、試すように体をバタバタと動かしながら、俺の方に疑問の目を向けてきた。

「安心院を俺のものにするスキル、【なじみは俺の嫁(アンシンインユーザー)】ってスキルを持っていてね。それを使って、お前のスキルを無効化するスキル、【無効脛(ライフゼロ)】をさらに無効化したんだ」

呆けたように、ぺたんと床に座り込んでしまった。

スキルがなけりゃ、ただのか弱い女子高生。そうなると、可愛いもんだな。

暫くすると、安心院の目に涙が浮かんできた。

「う、ううううう……」

「あーあー、泣くな泣くな。頼むから泣かないでくれ、死にたくなってくる」

何しろ、安心院なじみはめだかボックスで一番好きなキャラクターだ。

こんな泣き顔を見せられたら、萌え死にしてしまう。

「ううううう……僕のスキルぅぅぅぅぅ」

ぽろぽろと涙がこぼれる。

その姿に思わずにやけながら、俺は口を開いた。

「分かったよ、すぐ戻すって」

「ふぇっ!?」

またまた素っ頓狂な声を上げる。

スキルによる事象をなかったことにするスキル、【自称鯉のぼり(チルドレンデイプレゼント)】。

球磨川禊みたいに、全ての事象をなかったことにできるわけではなく、あくまでスキルによる事象のみの卵細胞化だ。

俺はそれを使い、安心院のスキルをすべて元に戻してあげた。

「…………ぐすっ、一体何なんだよぉ……」

涙声で訴えかけてくる。

上目づかいがまた何ともグッとくる。

「だから言ったろ?殺し合いをしたいんだって。詳しく言えば、自分の力量を知りたいってとこかな」

「……だったら、なんでスキルを消したんだよ、僕からスキルを取ればただの可愛い女子高生だぜ?」

「ん?だって調子乗ってたし」

文句を言っても仕方がないといった顔で、盛大に溜息をついた。

「いいぜ、やってあげるよ殺し合い。

ただし、僕を自由にするスキル……【なじみは俺の嫁(アンシンインユーザー)】だっけ?あれは無しだ」

調子を取り戻してきた安心院が、軽く恨みや殺意を込めた視線をぶつけてくる。

「了解、じゃあ、存分に殺しあおうぜ、安心院」

俺は安心院の手を取り、再び【空間偽天移(シュラポクリフェン)】で瞬間移動をした。

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