転生人後~めだかボックスの箱庭で好き放題に生きる~   作:碧桜琥珀

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神の目的、敵の存在

時刻は8時35分。

安心院の所へ行って、体感時間では1時間は経ってるはずだ。

ま、『精神と時の部屋』とか行ってるしな。

俺は安心院をベッドで寝かせたまま、何度目かわからない瞬間移動をし、十四組の教室へと戻った。

 

「しかし、どうしたもんかねぇ……」

今は6月。まだ物語的には競泳部編の頃だ。

日常編は絡み難いし、風紀委員編あたりになってから生徒会とは接触するかな。

「じゃ、本来の目的を果たそうかな」

神が俺をこの世界に転生させた理由は、神の力を集めるということ。

その事について、ちょっと詳しくまとめておこう。

 

 

神の名前は『いろは』。

昔は大層有力な現人神だったらしい。

人々はいろはを崇め、いろはは人々を幸せにしていた。

しかし、およそ1000年ほど前、いろはと人々の関係に終止符が打たれる。

突如現れた女が、いろはの力を奪った。

その女の名前は『(すず)』。

実年齢は不明。狐の面を被った、赤髪の呪い師だったそうだ。

鈴は不思議な術でいろはの神としての力を奪い、いろはは消滅寸前まで追い詰められたそうだ。

だが、命からがら……神なのに命とはまたおかしな話だが、それでもギリギリで存在を残しながら、逃げ延びた。

その後いろはは姿を隠し、1000年かけて力を回復させ、鈴はいろはの力を得て神となった。

何故鈴が力を奪ったか、何が目的なのか、それは不明だ。

唯一分かっていることは、様々な物語の世界に潜んでいるということだ。

1000年かけて人間一人を転生させられる位にまで戻ったいろはは俺を転生させ、鈴から力を取り戻させようとしているのだ。

解説終了。

 

「……というわけで、まぁ、鈴とやらに会いに行くかな」

さてお馴染み、瞬間移動のスキル、【空間偽天移(シュラポクリフェン)】。

イメージは『鈴のところ』。

「さぁ、そのお顔を拝みに行くぜ。神様よぉ!」

迷いなくスキルを発動させる……が、

ぱきん、と何かが割れる音がして、俺は膝をついた。

激しい頭痛。は、吐き気もだ……!

「ぐ……なんだ!?」

瞬間移動ができない。

なにかに阻まれた……!

「ダメですよぉ、いきなりラスボスまで一っ跳びなんてぇ、チートもいいとこですぅ」

甘ったるい声が、教室のドアから聞こえた。

「誰……だ?」

いまだ頭痛がしたまま、声の方向を睨み付ける。

ぶれる視界に映ったのは、鮮やかなピンク色のツインテールをした、巨乳の女だった。

「あらぁ、怖い目ですわぁ。そんなに睨まないでぇ」

フリフリな服をフリフリ揺らしながら、頬に手を当ててくねくねする。

正直うざい。

「正直うざい」

「酷いですぅ!口には出さなくてもいいじゃないですかぁ!」

わざとらしく涙目になって、叫ばれた。

回復もしてきたので、立ち上がる。

「で……君は誰?この世界の人間じゃないよね」

こんな目立つキャラクターがいれば、嫌でも覚えてるはずだ。

「はいぃ、私は鈴様にお仕えしている一人、恋乃宮 陽乃(こいのみや はるの)と申しますぅ。以後、お見知りおきを」

優雅にスカートの端を持ち、ぺこりとお辞儀をする。

「つまり、いろはの力を集めようとする俺の邪魔をしに来たってことか」

「ん~、少し違いますよぉ。私は鈴様の目ご命令でぇ……」

手を後ろに回し、何かを引き抜いた。

「あなたを、始末しに来たのですぅ」

引き抜いたものは剣。

フェンシングのような細長いレイピアだ。

白い刀身にピンク色の持ち手、刀身にはピンク色のハートが一つ描かれていた。

「さぁ、さっさと死んでくださぁい!」

素早い動きで、恋乃宮は一気に距離を詰めてくる。

至近距離で見た彼女の顔は、妖艶な笑みを浮かべていた。




オリキャラは考えるのが疲れるよね。
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