ハイスクールP×P   作:鳳凰

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古の堕天使

 部長の裸エプロン、見たかったなぁ!

 見たかった!

 だけどいまは木場だ! フリードを追って、堕天使幹部なんかに会っちまえば殺されるかしれねえ、そんなのは駄目だ!

 町外れの教会に行く。ここではない。何処かのホテルを利用している? それとも廃墟?

 というかライザー先生から隠れる奴を俺が見つけられるのか!?

 

「……………いや、あれ?」

 

 そもそも、ライザー先生本当に見つけてないのか?

 侵入前ならともかく、侵入した事を聞いた後に? あの人、本当は見つけてるんじゃ………そうだよ、そもそも手を出さない契約があるわけで!

 

「連絡先………知らねえ!」

 

 一旦部長のところに戻ってライザー先生と連絡を取ってもらうか? いやでも、その間に木場が…………!?

 何か、大きな気配が現れた。入ってきたじゃない、隠していたものを晒したような………それが移動して、この方角は!?

 

 

 

 

 気配は俺の家に向かっていた!

 挑発するかのように気配を隠しもせず! この威圧感、間違いなく上級悪魔クラスの存在だ!

 

「っ!?」

 

 また移動した!?

 まさか、用事を済ませた? その用事って…………!

 

「部長!?」

「っ! イッセー!」

 

 気配が止まったのは俺の家。破壊された跡はなく、部長も無事だった。

 

「部長! さっきの気配は!」

「コカビエルよ」

「っ!!」

 

 やっぱり! でも攻撃はされなかったみたいだ。よかった………

 

「って、イリナ!?」

 

 よく見たらボロボロのイリナがアーシアに治療されていた。何でイリナが此処に? コカビエル達の住処を見つけてやられたのか? それとも、フリードを追ってる途中に? だとしたら、一緒に追いかけた木場達は!?

 

「祐斗ともう一人の教会の戦士は逃げたそうよ………まだ無事だと思うわ」

「そう、ですか…………」

 

 でも戦闘になったなら怪我をしたのかもしれない。俺が、もっと早く追いかけてれば!

 

「コカビエルは駒王学園で事を起こすつもりよ。そんなことはさせない、行くわよ、イッセー!」

「は、はい! あの、ライザー先生への連絡は?」

「……………不要よ、喧嘩を売られたのは、私達なのだから」

「え? いやいや! 呼びましょうよ!? 相手は堕天使幹部ですよ!?」

「ああ、俺は暫く観戦するぞ?」

 

 と、不意に聞こえる声。振り返れば何時の間にかライザー先生が塀に腰掛けていた。

 

「ライザー!!」

「ライザー先生! 観戦って、どういう!?」

「こちらにも都合があるのさ。まあサーゼクス様を既に呼んでいる、時間稼ぎに徹すれば良いさ」

「お兄様を!? 勝手なことを………!」

「失敗して死ぬのがお前だけなら誇りに殉ずればいいさ。ただしここが人間の住処だということを忘れてるんなら今すぐ冥界に戻れ」

 

 相手は堕天使幹部。街一つ簡単に吹き飛ばせる力を持った存在だ。ライザー先生ならって思うけど、分家の当主である正式な領地持ちはやっぱり色々柵もあるんだろうか?

 

「まあ死なねえ程度に見張ってやるさ。何処までやれるか見せてみろ」

「修行の延長、ですか」

 

 裏を返せば、この人はいざとなったらコカビエルから俺達を守れる自信があるのだろうな。心強いぜ…!

 

「先に行くぞ」

 

 ライザー先生はそう言うと炎に包まれ、消えた。転移したのだろう?

 

 

 

 

「様子はどうだ?」

「っ!? ライザー……様」

 

 ライザーの突然の出現に驚くソーナ。しかしライザーか、と直ぐに納得し頭を下げる。

 

「公の場でもないんだ、爵位持ちといえど敬わなくていい。俺とお前は同盟者みたいなものだしな。で、状況は?」

「…………駒王学園全体に結界を張りましたが、私達のものでは持たないでしょう。全員で張っていますが、伝説の堕天使を前には大した差はありません」

「ふん…………ゼットン」

「ん」

 

 と、ライザーの言葉にゼットンが現れシトリー眷属達全員で張っていた結界よりさらに強固な障壁で周囲を包む。

 

「ゼットン、()()()()()()()()は通せ」

「わかった」

 

 コクリと頷くゼットンにライザーは良し、と頷きゼットンが開けた障壁の穴から駒王学園に入る。

 

「ほお、その金髪は………もしやこの地に来ていたという上級悪魔、フェニックス家の若輩か?」

 

 その声に空を見上げる宙に浮かぶ椅子に座ったコカビエルの姿があった。ライザーは直ぐに興味も失せたように歩き出し、校舎の中に入っていく。

 

「追撃の一つでもしてくると思ったがな」

「今回の余興は魔王の妹達だ。お前など殺したところで、暇つぶしにもならん」

 

 屋上に校長室の椅子を持って移動したライザーはフェンスの上に校長室の椅子をおき、バランスよく椅子に座って頬杖をつく。

 

「まあ良いさ。こちらにも都合があって手を出せないが、俺の弟子の試験ぐらいには使ってやる」

「……………気のせいか? 手が出せれば倒せる、とでも言われているようだが?」

「そう言ってんだよ、爺」

「──!!」

 

 ライザーに向かって無数の光の槍が飛ぶも、届く前に燃え尽きた。

 

「…………ほう?」

「逸るな、爺。そら、お前の相手はあっちだ」

 

 と、ライザーが校門を指差すと木場を除いたグレモリー眷属が結界内に入ってきた。校庭で魔方陣を描いていたバルパーと、魔方陣の上に浮かぶ聖剣に気付き目を見開いていた。

 

「ふん…………良いだろう。貴様の相手はあとだ」

 

 コカビエルはそう言うと地上に視線を移した。

ライザー(笑)の眷属

  • 女王(オーフィス)以外原作と同じ
  • イッセー入れようぜイッセー
  • 黒歌だろ
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