ハイスクールP×P   作:鳳凰

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という訳で、黒歌と他作品キャラを仲間にすることになりました。ドンドンパフパフ


はぐれ悪魔黒歌

 人間界はやっぱり飯がうまい。

 眷属探しにとりあえず寄ったが、俺も人間界に縄張りもらおうかね?

 レイヴェルが必要ならば是非、と立候補してくれたので現状俺の眷属は二人。それでも場合によっては勝負が始まらず負けになる可能性もあるが。

 最低人数は必要だな。レイヴェルも鍛えなきゃならねえし………。

 

(………………つけられてるな)

 

 魂の気配すら隠す………いや、溶け込ませるこれは、仙術だったか? まあ世界に感謝し続けていたサイラオーグの方が遥かに上手に溶け込んでいたが。

 さて、どうするか。殺気も感じるし。

 殺すのは簡単そうだが。

 

 

 

 現状どの勢力圏にも属さないフリーの領域。中立では決してないそこは、私みたいなはぐれが隠れ住むのに適した場所。

 そこに突然やってきた上級悪魔。そう、上級悪魔だ。

 ここには貴族に恨みを持つ者も多いって解らないのかしら? 馬鹿なやつニャン。村の唯一の宿屋の白髪の女の子と何やら楽しそうに話すロリコン野郎を見ながら、こいつの種は残しちゃいけねえと理解した。

 

 

 

「預かってろ、必ず守れ」

「にゃ…………」

 

 そっと労るように渡された女の子。妹とはまた違う、けど少し似た温もりに戸惑っていると、彼の後ろから迫る大顎。しかし触れる前に燃えだし地面をのたうち回る。

 

(………今、炎出してた?)

 

 何かをしたようには見えなかった。それこそ、太陽に近づいた愚か者が勝手に焼けたかのようにしか……。

 

「この村に潜伏して、世話になっておきながらよくもまあここまで暴れられるものだ」

 

 壁が砕かれ崩れた宿屋を横目に金髪の悪魔は目を細める。怒っている? 悪魔が、それも貴族悪魔が人間のために?

 

「知るかよぼぉけえええ! いけすかねえ貴族様を殺せるんだ、ごみが何人死のうが知ったこっちゃねえ!」

「そうか」

 

 パチンと指を鳴らすと宿屋を襲撃した数体のはぐれ悪魔のうち、ゲラゲラ笑っていた狼のような異形に変化した奴の四肢が焼け崩れる。

 

「あぎ、ぎゃああああ!?」

「人間だったろう、嘗てはお前達も。平穏を奪われたから俺達を憎んだのだろう。ならなぜ、嘗てのお前達を生もうとする」

「だぁがらぁ! 人間なんざ、俺達にとってもうなんの価値も────」

「そうか………もういい」

 

 炎が広がる。不思議なほど熱を感じない炎が村全体を包み、はぐれ悪魔達が悲鳴を上げるまもなく蒸発した。

 

(対象の選別。種族ではなく、特定の意思で? なんて高度な…………こいつ、本当に貴族悪魔?)

 

 生まれ持った力を総量的にも技術的にも極めた絶技を前に、女は冷や汗を流す。

 次元が違う。自分だってSS級、最上級悪魔と同等とされていたのに、それでも勝つことも逃げることもできそうにない。

 

(ていうかこいつ、これだけの力を隠して………?)

 

 世界に流れる力を掌握する仙術使いだからこそ、改めて理解する力の膨大さ。存在そのものが大きすぎて、力を開放した瞬間世界が軋み、力の流れそのものが焼き絶たれている。

 

「ぁ…………」

「お前、はぐれ悪魔の黒歌だったな?」

 

 目が合う。言葉を投げかけられる。たったそれだけで死を覚悟する。手を向けられ、せめて痛みのない死を願いながら妹の顔を思い浮かべ…………

 

「よくその子を守ってくれた」

「ぇ……………あ、え?」

 

 痛みも熱もなく、ただ優しく頭を撫でられる。子供にそうするような、優しい手。もうずっと感じたことのない温もり。

 貴族悪魔は優しく微笑むと再び指を鳴らす。宿屋が直る。これはただの修復魔法だ。腕の中の少女の傷が消えていく。これは、概念焼却……? いや、不死の炎の権能を分け与えている。

 

(む、無茶苦茶にゃ…………)

 

 何度目かの次元の違いを思い知らされる黒歌は離れた手を何故か少し惜しく思いながらも、じっと男を見る。

 

「それで、私をどうする気にゃ」

「見逃してやる………いや、これだと少し足りないか? こうしよう」

 

 スッと指を向けられると胸の奥に熱を感じ、しかしすぐに消え今度は喉の奥に何かが引っかかる感触。おえ、と吐き出すと溶け崩れたチェスの僧侶(ビショップ)の駒。

 

「お前にとって忌むべきものなのだろう? なにせはぐれ悪魔だ。それでいて、さっきの屑どものように力に溺れたわけでもない。無理やり悪魔にでもされたか?」

「……………私の方を、信じるにゃん?」

「初対面の奴を信じるわけ無いだろ。ただ、お前の行動は信じる。それだけだ」

「……………………悪魔化は、私にとって損じゃない。むしろ、魔力を得られてお得にゃ」

「む? え、まじ?………ええっと、じゃあ………」

「だから、別のお代……」

 

 悪魔の駒(イーヴィル・ピース)の焼却は、お礼のつもりなのだろう。だけど、ならどうしても頼みたい対価がある。

 彼に頼んで叶うとは限らない。むしろ迷惑を掛けるだけかもしれない。でも、と頭を撫でている手を掴む。

 

「………私を、助けて」

「解った」

 

 あっさりと肯定された。でも不思議と、やっぱりと思ってしまった。いいの? と上目遣いの視線で問いかける黒歌に男は不敵に笑う。

 

「大丈夫、俺結構最強だから」




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ライザー(笑)の眷属

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