ハイスクールP×P 作:鳳凰
「ライザー、そろそろリアス殿と婚約をしないかい?」
と、父親に言われたのがつい先程。正直に言ってしまえば気乗りしない。リアスの方も婚約には乗り気ではないようだし、このままズルズル先延ばしにしようと思っていたのだが。
「彼奴が大学出るまでは自由にしてやるって話では?」
「まあその………お前が眷属集めで放浪してたから、純血を尊ぶ一派が先に子をなせと催促を………」
「………………」
うわ、めっちゃ嫌そうと息子の顔を見て引くフェニックス家当主。
「あら、いいじゃない。作ってあげましょう? グレモリー家のご令嬢と言ったら、バアルの『滅び』を受け継いでいるのでしょう? 貴方の『不滅の炎』と『滅び』が合わさり生まれるかもしれない『滅びの炎』………興味があるわ」
クスクス笑いながら会話に入ってきたのはライザーが異世界でスカウトした
長い黒髪をゴシック調のリボンで纏め、ゴスロリドレスを着た純粋な悪意を感じさせる笑みを浮かべた美少女。
「俺は興味ないね。大体数日の内に領域に侵入した堕天使、はぐれ
「それは………ええと、ごめんなさい」
言葉もなかったのか素直に謝る眷属に、ライザーは虚空を見つめため息を吐く。
既に婚約者として周知されている今、解消となれば悪い噂の多いライザーがふられたと言う話になるだろう。それは別にいい。個人的には、だが。
貴族としては汚点となる。
理想としてはお偉い様方が集まった場所で、ライザーからリアス・グレモリーを振ったとキチンと伝わる状況が欲しい。
「お困りのようだね、ライザー君」
「そ、その声は!?」
「ふっ」
と、フェニックス卿が開けっ放しにしていた扉の縁によりかかり腕を組み片手の人差し指と中指を立てながらウィンクする紅色の髪をした男が………
「なにかしら、この茶番」
「超越者同士にしか解らない何かにゃん。アジュカ様もよくやる」
黒衣の眷属達は悪魔を超越した力を持つ者達の謎のやり取りを呆れた顔で見ていた。
俺は兵藤一誠! リアス・グレモリー様の眷属悪魔だ!
俺の主の部長はすっげえ悪魔なんだけど、なんか様子がおかしいんだ。昨日もその………突然抱いてくれって。部長らしくなかった。何かあったのかな?
そんなことを考えながら眷属仲間で同じ部員の木場が不意に止まる。部室の扉も開けずにどうしたんだ?
「……僕がここまで来て初めて気配に気づくなんてね」
何だ、何事?
気にせず扉を開くと、何時ものメンツに混じって昨晩部長の夜這いを止めた銀髪のメイドさん、グレイフィアさんがいた。
なんか、部室の空気が重いような………。
「全員揃ったわね。では、部活をする前に少し話があるの」
「お嬢様、私がお話ししましょうか?」
部長はグレイフィアさんの申し出をいらない、と手を振り「実はね──」と口を開こうとした瞬間、グレモリーの文様の魔法陣があらわれ、しかし形を変えた。
「──っフェニックス」
近くに居た木場がそう口から漏らした。フェニックス? じゃあグレモリーじゃないのか!
「ふぅ、人間界はやっぱりいいな。陰気臭い冥界とは大違いだ」
現れたのはカジュアルコーデの長い金髪の男。伸ばしている、というよりは切らずに放置した、といった感じだ。大福を食べている。
「よおリアス、久し振りだな。これ菓子折りだ………一人一人均等になるように余分なぶんは食っておいた」
「こ、これは…………まさか、幻の限定品!」
お菓子好きの白音ちゃんが反応し受け取る。目をキラキラさせて今すぐ食べたい! って全身から訴えているような気がする。金髪の男は馴れ馴れしく白音ちゃんの頭を撫でてやがる!
「ありがとうございます。ライザーお義兄様」
菓子折りを受け取り元の位置に戻る白音ちゃん。部長ははぁ、と頭を抑えた。ライザーっていうのか。てか、おにいさま!?
「さて、リアス。おや………父上からも言われていてね。早速だが式の会場と日取りを決めよう。早めがいい」
と、部長に話しかける男に、むっとなんだか気に入らない気分になる。
「おい、あんた。部長に対して無礼だぞ。つーか、女の子にその態度はどうよ?」
「女の着替え覗いて頭の中で犯すとか吠える変態は黙ってろ」
「んな!?」
「………詳しいのね」
「婚約者の眷属を調べるのは当たり前だろ?」
……………こんやくしゃ? 婚約者か。ああ、なるほどなぁ………
「婚約者あああ!?」
「よろしくな『赤龍帝』。リアス程度が駒8つで転生させられたってことは、弱体化させるレベルで弱いんだろうが………中々どうして潜在能力はありそうだ」
俺のことを興味深そうに見つめ、ドカリとソファに腰掛けるライザー。婚約者? こいつが!?
「うーん、微妙。リアスの方みたいにちゃんと温めたティーカップにいれろよ、いやがらせか?」
「申し訳ありません、うっかりしてました」
朱乃さんから出された紅茶に駄目だししつつ、ライザーと部長は会話を続ける。
簡単に言うなら純血を残したいライザーと結婚したくない部長って感じだ。なんか、やな感じだなあの男。部長との結婚を血の濃い子供を作ることにしか思ってない。
「俺もな、リアス。フェニックス家の看板背負った悪魔で、仮にも魔王を目指すものだ。泥を塗られるわけにはいかねえんだよ。何ならお前の下僕を全部燃やして首輪でもつけたほうがお好みか?」
ザワッ、と敵意と殺意が広がる。怖くなったのか、アーシアが震えながら俺の腕に抱き着いた。木場が臨戦態勢に何時でも入れそうな空気になり、白音ちゃんは最後の大福…………最後? 俺達の分は?
「させると思うの?」
部長も紅い魔力のオーラを全身から薄く発する。
一触即発! と思いきやグレイフィアさんに止められた。グレイフィアさん曰くこうなることは予想できたので、代案として『レーティングゲーム』──下僕を持つ悪魔がお互いの眷属を率いて戦うゲームで決着をつけてはどうかと言ってきた。
もちろん部長は了承。ライザーって奴は負けなしらしいが、部長だって怯えたりしないぜ!
「ところでリアス、あの『
と、ライザーは俺達を見回してくる。
「……だとしたらどうなの?」
「俺の眷属誰か一人で十分だな。いや、黒歌は白音に手加減するか」
「っ!!」
眷属を侮辱され顔を歪める部長。言外に弱いと言われ、朱乃さん達も冷たい気配を放ち白音ちゃんは指についた大福の粉をペロペロ舐めている。
「自慢の眷属をなめるなってとこか? だがな、俺が集めた眷属もなかなかだ」
と、ライザーが指を鳴らすとフェニックスの魔法陣が現れ眷属が姿を表す。
「っ! 何、だと…………!!」
「ん? 何だお前、なんでそんな目で俺を睨む」
なんでだと!? そんなことも解らねえのか!? てめえは、今俺達男を敵に回した!
「その子の夢はハーレムなの。きっと貴方の眷属達を見て感動したんだと思うわ」
そのとおりです! 眼の前に目標が、夢が現れたのでついつい涙腺が決壊してしまった! あー、いいなー。女の子ばっかじゃん!
「ハーレム? 俺の眷属には男もい………彼奴等何処行った?」
ライザーは眷属達を見て固まる。どうやらあと数人いるようで、そこに男もいるようだ。と、金髪のお嬢様みたいな眷属が口を開く。
「サボりです」
「………リアス。10日の猶予をくれてやる。それまでに眷属を鍛えろ。俺はこれから馬鹿どもを燃やしに行く」
「……私にハンデをくれるというの?」
「領主としてゴミでも主として使えるならまあ、領地経営は俺が代わってやってもいいからな。要するに、見極めるためだ。それぐらいしてやる義理はあるのでな」
こいつ!
俺達だけじゃない、部長も見下してやがる!
「はん! 10日なんているかよ! 俺がここでぶっ飛ばしてやる!」
『Boost!!』
10秒ごとに力を倍加する自慢の
「ドライグ、煩い」
「がう!?」
なんだ!? 何が起きた!?
黒髪黒目、黒いドレスの巨乳美少女が軽く虫でも払うように腕を振るってきたかと思ったら、壁に叩きつけられていた。
「こいつはヴァイス。
「て、天才…………? 俺が」
「ああ、存外気持ちいいぞ。同じだけ努力してるはずなのに、って恨みがましい目で見てくる奴らをおいていくのは。お前のきっかけは何か知らんが、猶予の間に見つけて少しは強くなれ」
ライザーはそう言うと魔法陣を出現させ、光の中に消えていった。
ライザーの眷属 問題点 原作キャラ→(原) 他作品キャラ→(他) オリキャラ→(オリ)
兵士×1黒歌(原) 子種を強請る 通り名『火車』
兵士×2????(他) 若干の破滅願望 通り名『炎の女王』
兵士×4????(オリ) 我儘 通り名『炎の妖精』
兵士×1あまり
僧侶×1????(他) 狂信 通り名『炎の聖女』
僧侶×1レイヴェル・フェニックス(原) 兄離れは何時だろう 通り名『ブラコ(おっと、誰か来たようだ
騎士×1????(他) まとも枠 通り名『怪獣』
騎士×1????(他) 恋バナ好き 通り名『火の理』
戦車×1????(他) 何時かライザーを殺そう思ってる 通り名『炎の塔』
戦車×1(他) 上に同じ 通り名『
女王 ヴァイス・オーフィス(原) 最近自分の目的も忘れ食っちゃ寝してる 通り名
ライザー(笑)の眷属
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女王(オーフィス)以外原作と同じ
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イッセー入れようぜイッセー
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黒歌だろ
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どっちも
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