ピクシブでは伸びないと悟り、ハーメルンで連載することにしました。伸びるといいな。
宇宙。それは果てしなく広い。
どれくらいの星があるのだろう。どれくらいの銀河があるのだろう。
どこまでも広く、無限の可能性がある。それが宇宙。
これはいつの事だろうか。この広い宇宙のどこかで、星が紫の輝きを放って爆発した。
その星に込められた怨念は、幾年月も虚空を彷徨い続けることとなった。
怨念が、隕石となって四方八方に拡散していく。
数多の星、数多の文明を滅ぼした。世界に力をもたらした歌の文明も、はるか遠くに存在した熱砂の惑星の文明も、学者を魅入らせた昆虫の文明も。
………ただひとつの文明を除いて。
文明が崩壊する様を見ていた者がいた。
「みなさんこんにちは、初めまして。」
そいつは、宇宙空間にぷかぷかと浮いていた。
「私のことは…そうですね。先程の言葉を借りるのなら『怨念』とでも言っておきましょうか。うふふ、この物語の結末がどうなるのか、楽しみですね!」
不敵な笑みを浮かべている。
「それでは、物語の結末を見届けに行ってらっしゃいませ………おっと、私も見届けに行かなければ。」
多くの命が生きる星、地球。その地球に危機が迫っていた。
隕石が、地球に衝突しようとしていた。衝突が予測されている地点は、日本の中心付近。
このままでは近畿地方、中部地方に多数の被害が予想され、死者はかなりの数になる。
はっきり言ってこれと言った対策は存在していなかった。
ある者は最期の刻を恋人と過ごし、ある者はその恐怖に耐えられず自殺し、ある者はいつも通りに過ごす。
しかし、対策が全くされていない訳ではなかった。
───日本の某所にて、政府は───
政府は、ひとつだけ対策を講じていた。それは、とある天才科学者の科学技術で隕石を止めようというものだった。
「協力を要請したはいいが、我々の出番が無いではないか!」
政府のお偉いさんらしき人が机を強い力で叩く。
大きな音が鳴った。積み立ててあった書類やファイルが、バラバラと床に崩れ落ちていく。書類はかなりの量だったため、それを避けながら歩こうとするととても歩きづらい状況。
「しかし、どうすることも出来ないのが現状です。IQ218の彼になんとかしてもらうしか方法は………」
秘書が、落ち着いた口調でお偉いさんに語りかける。
政府は、『IQ218の天才科学者』なるものに望みをかけていた。科学者の間では有名な存在で、彼を羨む科学者が何人もいた。
彼は14歳になった頃高校を飛び級し、イギリスのケンブリッジ大学に入学した。周りからは『天才』と称されていたが、自分自身のことはいつも『凡人』と言っていた。
「頼んだぞ………!我らが日本の運命は」
当の本人はというと………
「おや?何の音かな?」
自宅を出たところの道路で、落ちてくる隕石の様子を見ていた。得意の発明で武装させた自分の父を連れて。
「ちょっ無理無理!ムリ!!!」
彼の父は、あわてふためいていた。
しかし内心は、自分の発明でどうにかなるものではないと思っていた。いくらIQ218の天才と言えど、個人で作れるものには限界がある。
(ま、僕なんかにあの隕石を止めろなんて無茶だよね。後は頼んだよ………)
彼の傍で、1人の男が眼鏡の位置ををクイッと調整していた。
ピンク色の髪にポップな玉のヘアピン、緑色の学ランに黄緑の眼鏡。
その男は、彼の弟であった。彼の名前は───
2018年12月、京都府のある場所に存在した、ひとつの神社。かなり大きな神社で、その神社に住み込みで働いている人もいる程。
和室に、四人の人が集まっていた。
「隕石………だと?」
セーラー服を着ている黒髪ポニーテールの女は、目の前に迫っている光景に口を開けている。彼女には立ち尽くすことしか出来なかった。
「俺、こんどこそ死んじゃうのかな。」
少し派手な服を着ている茶髪の若い男は、不安そうな顔をしている。
「おい隕石!まだ俺たちの人生は終わってねえぞコラァッ!!!」
後ろで髪を少し束ねている若い男は、右手の握り拳と左手のひらをパンッ!と鳴らした。
「ここは俺が何とかするぜ!だからおめーたちはそこで見ていな!」
何度もパンッ!パンッ!と音が鳴る。和室の外に出て、彼は迫り来る隕石を見据えた。
「こんな時に何言ってんすかー!コガラシさん!!!」
そこで大声を出したのが、紫色の髪にバンダナ、白い作務衣を着て数珠のネックレスをした若い男だった。
その時。隕石が光った。
数秒遅れて、音がやってきた。
「「「は!!!?」」」
三人は驚いた表情を見せた。しかしバンダナの男だけは他三人と比べて驚きが少ない。
「もしかして………」
バンダナの男は、不思議そうな、それでいて何かに心当たりがあるかのような顔をした。
そして、約三年と七ヶ月が経過した頃───
一人の女子大生が、駅のホームで長い黒髪を靡かせる。
透き通るような肌。鼻はすらっと整っており、目はぱっちりとした二重。唇は飾らない綺麗なピンク。
『間もなく一番線に、電車が到着します。この電車は、準急、京都河原町行きです』
電車が到着した。
「ったく…相川駅に準急が止まってくれないから、一回上新庄まで行くの手間だったんだけど………まあいっか。姉ちゃんに会いに行くためだから!」
女子大生は思いを馳せながら、とびっきりの笑顔で電車に乗った。
「ふふっ!」
皆さんこんにちは、作者です!
のべるちゃんで掲載していた短編ストーリーを小説用に改変したものなんで、実質処女作となっております。
はじめての小説………