箱推し君逃げて、超逃げて   作:Plusdriver

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オルカ

彼女が世間に自分の決定を伝えてからも、日々は変わらず過ぎてゆく。もう数日で、彼女はホロライブを去る。

 

「なんだかんだあっという間だったね」

 

「ほぼ毎日、クロエに遊ばれてた気がするよ…」

 

ちょっと服装が乱れた友達ちゃんが自身の席につく。寂しさを隠しきれてないし、きっと脳内では後悔しているのだろう。もっと何かしてやれなかったのかとか、相談にもっと乗ってやればよかったとか、残された者達へどのように接していこうかとか、こんな感じに。

 

最後のライブのセッティングは既に完成しており、リハーサルも済んでいる。後は彼女が怪我をしなければ問題なくそこに立つ筈だ。

 

歌の上手かった彼女が去る。きっとその才能を別の場所でも活かして今後活動していくことだろう。

 

 

私は慣れ始めてるのかも知れない、送り出すというこの立場に。最初は悲しかったり、後悔もあったのに。気が付いたら、『彼女が考えた上で結論として発表した物事なのだから、私では止められないしそれを否定するのは彼女を傷付けるのと同義ではないのか』と、私は考えるようになっていた。今回の卒業だって、発表当時とその前後は後悔したりしてたけど、いざその日が近付く今は特に何も感じていない。これは私の防衛本能なのか、それとも…

 

「箱推し君?」

 

「あ、ごめん。ライブの準備に足りないもの無いか少しシュミレーションしてた」

 

ありがと、友達ちゃん。今はそんな事考えず、彼女を送り出さなければ。咄嗟に出てきた言い訳も的を得ていて良かった。

 

「そういえば、クロエと言えばさ」

 

彼女との出会いから、変化を語り合う。

 

風呂に入るようになったとか、そんな他愛のない話を続けていく。

 

「あの曲を作ったの、すっごいなぁって私思っててさ」

 

とか

 

「holoXの皆と、今度ご飯食べに行こうね」

 

とか

 

「クロエの影響で、私もスロットしたいんだけど…」

 

「駄目だよー?勿論タバコも」

 

「うぅ…」

 

そんな声出しても与えませんしなんなら取り上げます。

 

「実は既に…」

 

「やっぱり。これはお仕置きが必要かなぁー?」

 

「ひぃん」

 

クロエから以前共にスロットしにいった話聞いてたからねー?逃さないぞー?

 

「助けてぇー!」

 

「呼ばれて!」

 

「飛び出て!」

 

「我ら!」

 

「holoX!」

 

「で、ござる〜!」

 

ホント、仲良いんだから。

 

 「クロエ、後で詳しく話聞くから。ルイねぇ、いろは姉後で相談乗って。こよーて、捕まえるの協力したらしばらく友達ちゃんの匂い吸ってていいよ。ラプ、おいで悪いようにはしないからさ」

 

「うわぁ皆が一瞬で!?」

 

私も皆と成長しているのですよぉ!捕まれ友達ちゃん!

 

これは余談だが、

 

「あ!クロエに3万円貸したままだ!!」

 

「早く返済させないと!」

 

という事実が判明したりした。




オルカ、おるか〜?

おるよ〜!

このやり取り、懐かしい
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