突然ですが、お空の変態堕天司と一緒に呪いが蔓延る世界で目を覚ましました。 作:時長凜祢@二次創作主力垢
ベリアルに肩を抱かれながら、兄と別れて数10分。住宅街からだいぶ離れたところで、私は静かに口を開いた。
「ベリアル。私とアンタの間に交わされている契約って?」
兄さんが口にした私とベリアルの繋がり。それに対してベリアルが返した、契約を結んでいると言う答え。
察しはついているけど、念のためにベリアルへと問いかける。
「察しはついてるんだろう?オレとキミの間に存在している契約がどんなものか。なら、キミでも口にできるんじゃないかい?」
すると、ベリアルは私に察しはついているだろうと告げて、自分で口にしろと言ってくる。
これはいわゆる答え合わせのようなものだろうか?まぁ、それならそれで別に構わないけど。
「……グラブルの世界に存在している“教えの最奥”と呼ばれる星晶獣と人間の間に結ぶ契約と同じものを、私はベリアルと結んでいる……そう考えているけど……」
当たってるかな?と問うようにベリアルに視線を向けてみれば、彼は小さく頷いた。
「その通り。だが、特異点たち……と言うよりは特異点が率いる騎空団のメンバーが、それぞれティアマトやリヴァイアサン、ローズクイーンなんかと結んでるような派生じゃない。どちらかと言えば、星の民が直々に編み出した源流の方の契約を結んでいる状況にある。」
「つまり、ベリアルの力を発揮させるには十分すぎる状態ってこと?」
「その通り。だが、ちょっとキミは特殊な状況下にあるみたいだね。」
「は?」
「ウフフ……まあ、それに関してはあえて黙っとこうか。」
「おい。そこで黙るんかい。」
めちゃくちゃ気になることを言って黙り込むんじゃない。ていうか、不安にしかならない言葉なんですけど。
なんなんだ特殊な状況下って。ベリアルの力を発揮させ続けたら何か起こるのか私に。
「ん〜別に話してあげてもいいけど、条件として、オレと姦淫しないか?」
「うっわ、ファンとしては最高のファンサだけど一個人としては絶対頷きたくない言葉だな。そんな条件ならいらん。」
「ハハ!釣れないねぇ……。」
釣れなくて結構ですってな。それはそれとして……だ……。
「一つ聞いていい?」
「うん?オレに答えられるモノならイイが……。」
「簡単な質問さ。アンタ……アレ、視えてる?」
ベリアルからありがた迷惑なファンサを受けながらも、私は確認したいことがあると口にして、ある場所を指差す。
そこにいるのは明らかにおかしい怪物のような存在。いわゆる呪霊。
呪力があるのかどうか疑問に思っていたところだけど、どうやら私には呪力がちゃんとあるようだ。
では、ベリアルは?私と契約を結んでいる状態のベリアルには呪霊は視えているのか……。
「ああ……さっきからやけに変なヤツがいるなとは思っていたが、キミにも視えていたのか。アレってなんだ?明らかに人じゃない。何かしらの魔物かナニか?」
「……視えてるのか。じゃあ、ベリアルにも呪力はあるんだな。」
「呪力?」
「この世界特有の魔力みたいなモノ。」
「なるほど。」
どうやら、ベリアルにも呪力は存在しているようだ。こちらの質問にあっさりと答えてくれた。
じゃあ、アレをベリアルと一緒に祓いながら生活すればいいんだろうか。ベリアルが人助けだなんて、あまりにもシュールな気がするけど。
「ベリアル。試しにアレぶっ飛ばしてみて。」
「え〜……?オレがヤるのかよ……」
「仕方ないだろ。私の能力がわかってないんだから。」
「そりゃそうかもしれないけどさ。」
そんなことを思いながら、ベリアルに試しに呪霊をぶっ飛ばして欲しいことを伝える。
ベリアルはゲームでもたまに見せていたうんざりしたような表情をしながらも、自身の手元にサイス・オブ・ベリアルを出現させる。
「……どっから出したのそれ?」
「うん?まあ、ちょっと自分の力をパパッと固めて具現化する……みたいな?」
「高度な技術過ぎて理解が追いつかない。」
「キョウスケだったやってたじゃないか。まあ、彼の場合は、目の前にいるコイツを形成してる力と同じモノで作ってる感じだったが……」
「アレって兄さんの術式なのか。」
ベリアルと言葉を交わしながら、呪霊の様子を伺っていると、私たちに視られていることに気づいたのか、呪霊が戦闘態勢を取る。
それを確認した私は、すかさずベリアルの後ろの方へとバックステップを使って移動して、自然とベリアルが戦う環境を作り出す。
マジでオレがヤるのか……とか若干苦笑い気味の声が聞こえてきたけど気にしないフリをして、彼が戦えるのかどうかや、彼の力が通用するかどうかを確かめるために、手を出さずに見守る体勢を取る。
同時に呪霊はベリアルに視線を向けて、そのまま彼に襲いかかった。
「前衛に出た瞬間これかよ。」
自身に襲いかかってくる呪霊を見つめながら、呆れたような声を漏らすベリアル。
しかし、すぐに頭を切り替えては、彼は手にしていたサイス・オブ・ベリアルを振りかぶった。
彼が振った大鎌は、真っ直ぐと襲ってくる呪霊の体を容赦なく切り裂く。
同時に呪霊は断末魔を上げながら、その場から完全に消滅した。
星歌
まさかのベリアルと契約を結んでしまっていた転生者。
契約は完全に星の民が使っていた源流そのものだったようで、ベリアルの力を存分に発揮させることができる状況ができている。
しかし、含みあるベリアルの発言から、それには相当の代償が発生していることを察しており、軽く不安を覚えている。
自身に呪力があることは理解できたが、術式まではまだわかってない。
呪霊が視えるベリアルに対して問答無用でアレと戦ってみてと指示を出した。
ベリアル
京助の言葉により、自分と星歌の間に契約が発生していることに気づいた狡知の堕天司。
そこからは自分の状態や、星歌の状態からどのような契約になっているのか答えを見つけ、納得していた。
自身の力を使うことにより、星歌にどんな“変化”が発生するのか知っているようだが、星歌自身が察してしまう程の状況になるまで黙っていることにした。
理由はそこまで行けば完全に手遅れとしか言えないくらい星歌が堕ちているから面白いことになるだろうと言う最悪な理由から。
呪霊が視えるかどうか確認してきた星歌に、視えることを伝えたら問答無用で顎で使われた。