ようこそ個人主義者のいる教室へ   作:ボロネーゼ

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二巻も終盤です。二巻の後は1、2個オリジナル回を挟んで3巻に向かう予定です。


不利な審議

7月9日の火曜日、今日は須藤にとってのある意味運命とも言える日だ。放課後のチャイムが鳴ると、俺は席を立って須藤の席まで歩いていく。堀北は既に須藤と話しているようだ。

 

「いよいよだな」

 

「ええ、そうね。あなたも準備はいいかしら?」

 

「俺は問題ない。お前らは?」

 

「私も問題ないわ」

 

「俺もだ。最初から心の準備はできてんだ」

 

それぞれそう言った。須藤は覚悟だけはしっかりと決めているようだ。佐倉の方を見ると綾小路がフォローを入れているようだった。佐倉は人と話す時どうしても物怖じしてしまうが綾小路にだけはそれが見られない。それが何故かはわからないが、佐倉のことは綾小路に任せるとしよう。

 

「堀北、始めは打ち合わせ通りにな」

 

俺は堀北に釘を刺しておく。

 

「ええ、わかってるわ」

 

堀北はそう言うと佐倉や綾小路の会話が終わるのを見計らって席まで歩いていく。

 

「そろそろ行きましょう。遅れると印象が悪いわ」

 

審議の開始時刻は4時、あと10分ほどしかない。

 

「皆んな頑張ってね」

 

櫛田と綾小路に見送られながら俺、須藤、堀北、佐倉の4人は職員室まで移動する。

 

「やっほ〜。Dクラスの皆さんこんにちは〜」

 

軽いノリで俺たちを職員室に迎え入れたのはBクラス担任の星之宮先生だ。

 

「あ!八剣くん。久しぶり〜、元気?」

 

「はい。そもそも久しぶりってほどでもないと思いますが」

 

「え〜、それくらいいいじゃない。細かいな〜」

 

「別に細かくないです」

 

そんなやりとりを星之宮先生としていると、

 

「また何をやってるんだお前は」

 

後ろから茶柱先生が現れた。

 

「ありゃ、もう見つかっちゃったか」

 

星之宮先生は楽しそうにそう言った。

 

「お前がコソコソ出ていくときは、大抵私に後ろめたいことがある時だからな」

 

茶柱先生の分析に星之宮先生はウインクをして誤魔化していた。

 

「私も参加しちゃダメかな?」

 

「ダメに決まってるだろう。部外者が参加できないのはお前も知っての通りだ」

 

「残念。まあ、いっか。1時間後には結果は出てるし」

 

「いいから、戻れ」

 

茶柱先生は星之宮先生を無理矢理職員室に押し込んだ。

 

「ふぅ、それじゃあ行こうか」

 

そう言って茶柱先生は階段に向かって歩き出す。

 

「職員室で行うわけではないんですね」

 

堀北が茶柱先生にそう質問した。そういえば堀北は生徒会が関わってること知らないんだったな。

 

「もちろんだ。今回のケースでは当事者とその担任の話し合いに生徒会が立ち合い最終的な判断を下す」

 

この前、茶柱先生に聞いたことがほぼそのまま返ってくる。生徒会というワードが聞こえた途端、堀北はビクッと身体が震える。その様子に茶柱先生は『言っていなかったのか?』っという視線を送ってくる。言おうと言うまいと堀北はどの道参加することになっていただろうから結局同じだ。本人からすれば心の準備とかが必要なのだろうが、こっちからすれば緊張で使い物にならない状態になるのはギリギリまで伸ばしたかった。早めに言って準備の段階から使い物にならなくなるのはたまったもんじゃないし。

 

「………やめておくなら今のうちだぞ、堀北」

 

明らかに顔色が悪くなっている堀北を見て茶柱先生はそう言った。須藤は何のことか分からず間抜けな顔をしている。

 

「………行きます。大丈夫です」

 

堀北はさっきまでの鋭い声も纏っていた覇気もすでに失っていた。さっきの俺の釘を刺した確認も無駄だったかもしれない。

 

俺たちは階段を登り生徒会室に到着した。茶柱先生はノックをして入室し、堀北も躊躇いながら足を踏み入れていく。生徒会室の中には堀北会長、橘先輩、そしてCクラスの生徒と思われる3人が長机の向かい側に座っており、その隣にメガネをかけた30代後半の男子教師が座っていた。俺はこの教師に見覚えがある。俺が茶柱先生に質問をしに行った時に茶柱先生はこの教師に一度目線をやって指導室に移動した。なるほど、Cクラスの担任だったわけか。話を聞かれるわけにはいかないわけだ。

 

「遅くなりました」

 

「まだ予定時刻にはなっていません。お気になさらず」

 

茶柱先生に向こうの担任はそう返す。

 

「Cクラス担任の坂上先生だ。それから彼が……」

 

茶柱先生は今日は専用デスクではなく長机の一番奥に座っている堀北会長に目をやって言った。

 

「この学校の生徒会長だ」

 

会長は相変わらず仏頂面で近づき難い雰囲気を纏いながら書類に目を通している。一瞬こっちを見たがその時に目があったのは堀北ではなく俺だった。妹には目もくれないようだ。

 

「ではこれより、先日起こった暴力事件について、生徒会及び事件の関係者、担任の先生を交え審議を執り行いたいと思います。進行は、生徒会書記、橘が努めます」

 

橘先輩はそう言って軽く会釈した。

 

「まさかこの規模の揉め事に生徒会長が足を運ぶとは。珍しくこともあるのだな。いつもは橘だけのことが多いだろうに」

 

茶柱先生は会長にそう言った。

 

「日々多忙故、参加を見送らせていただく議題もありますが、原則私は立ち会うことを理想とし、生徒会の任を託されておりますので」

 

会長は淡々とそう言った。

 

「あくまで偶然、というわけか」

 

茶柱先生の含みのある言い方にも会長は一切ブレない。

 

(まあ、十中八九俺との約束がどうなるか見にきたんだろうな)

 

俺は何故か会長に興味を持たれている様だった。この一件で俺の実力を測ろうということだろう。現に監視カメラのデータもこの審議で勝つことを条件に無償で提供されている。

 

(結果だけ見るんじゃなくて過程も見にきたってことか。)

 

俺が会長の考察をしていると、橘先輩がわかりやすく事件の概要について改めて説明していた。

 

「…という以上の経緯を踏まえ、どちらの主張が真実であるかを見極めさせていただきたいと思います」

 

橘先輩の前置きが終わり、俺たちDクラスに目を向ける。

 

「小宮くんたちバスケット部2名は、須藤くんに呼び出され特別棟に行った。そこで一方的に喧嘩をふっかけられ殴られたと主張していますがそれは本当ですか?」

 

「そいつらの言ってることは嘘だ。俺が呼び出されて特別棟に行ったんだよ」

 

須藤は間髪入れずに反論する。

 

「では須藤くんにお聞きします。事実を教えていただけますか」

 

「俺はあの日、部活の練習を終えた後小宮と近藤に特別棟に呼び出された。鬱陶しいとは思ったが日頃からこいつらの態度にはムカついてたから出向いてやったんだよ」

 

須藤の荒々しい言葉遣いも堀北には聞こえていないのか微動だにしない。向こうの担任は目を丸くしている。

 

「それが嘘です。僕たちが須藤くんに呼び出されて特別棟に行ったんです」

 

「ふざけんなよ小宮。てめえが俺を呼び出したんだろうが!」

 

「身に覚えがありません」

 

須藤立ち上がり机をバンッと叩く。俺はため息をつきながら須藤を引っ張り椅子に座らせる。

 

「あ、何すんだよ」

 

須藤が俺を睨みながらそう言う。俺は須藤に耳打ちする。

 

「負けたくないなら大声を出したり暴れたりするな。印象が悪くなる。俺の言うことを聞くのは癪かもしれないがそれで無罪になれるなら安い物だろ。それとも今我慢できずに停学になって堀北に見放される方がいいか?」

 

「………ちっ、わーったよ」

 

須藤は舌打ちして目を瞑る。堀北に見放される、そう言えば須藤は従うと思っていたが思惑通りで助かった。

 

「少し落ち着いてください須藤くん。今は双方の話を聞いてるだけですので。小宮くんも途中で口を挟む行為は慎んでください」

 

須藤は黙って頷く。橘先輩はそれを確認すると、

 

「双方共に呼び出されたと主張しており、食い違っています。ですが共通することもあるようですね。須藤くんと小宮くん、近藤くんの間には揉め事があったんですね?」

 

「揉め事というか、須藤くんがいつも僕たちに絡んでくるんです」

 

「絡む、とは?」

 

「彼は僕らよりもバスケットが上手いので、その自慢をしてくるんです。僕らも負けないように懸命に練習していますが、それを馬鹿にされるのは気持ちの良いものじゃなかったのでそういう意味では時折ぶつかっていました」

 

須藤の表情を見れば青筋が浮かんでいる。相手の作り話か。橘先輩はその後須藤にも同じことを聞く。

 

「小宮の話は何一つ本当じゃねえ。そいつらは俺の才能に嫉妬してやがったんだよ。こっちが黙々と練習してる時に邪魔して来ることも四六時中だ」

 

須藤は溢れそうな怒気をなんとか抑えながらそう言った。

 

「両方の言い分がこれでは、今ある証拠で判断していかざるを得ませんね」

 

「僕たちは須藤くんに滅茶苦茶に殴られました。一方的にです」

 

やっぱりCクラスは怪我の話を引っ張ってきたか。まあ、そうするように龍園に指示されてるんだろうけど。

 

「それも嘘だろうが。お前らが先に仕掛けてきたんだ。正当防衛だっつうの」

 

さて、そろそろ反論しないとまずい。打ち合わせでは序盤は堀北が進めることになっているのだが当の堀北は………

 

「……………」

 

顔色は青くなり、下を向いて縮こまっている。これはダメだな。せめて打ち合わせの内容ぐらいは果たして欲しいものだが、

 

「Dクラス側からの新たな証言がなければこのまま進行しますがよろしいですか?」

 

「………………」

 

堀北は黙って動かない。話が聞こえているのかすら怪しい。

 

「どうやら議論をするまでも無かったようだな」

 

黙っていた会長がここで口を開く。

 

「どちらが呼び出したにせよ。須藤が一歩的に殴ったという事実は怪我の状態から見ても明らかだ。それを基準に判断するしかないだろう」

 

「ま、待てよ。そんなの納得いかねえ。あいつらが弱かっただけだろ」

 

坂上という教師はニヤリと笑う。

 

「力の差がある相手に正当防衛を主張するのか?」

 

「向こうは3人だぞ!」

 

「だが怪我をしたのはCクラスの生徒だけだ」

 

やばいな、このままだと一気に持ってかれる。堀北の復活を悠長に待ってる時間はないか。やっぱり簡単にはいかないな。

 

ズシッ

 

「ッ?!!」

 

俺は堀北の脇腹を手刀で突く。手加減はしているが痛みはあるだろう。だが、そのおかげで少し覚醒したようだ。

 

「堀北、お前はなんのためにここにいる。兄を見て萎縮することか?ここで何一つできないのならお前がここに居る価値はない。自分が今何をするべきなのか。時間をやる。よく考えろ」

 

俺はそう堀北に耳打ちする。これで最後までに復活してくれるといいが。さてと……

 

「俺から質問いいですか?」

 

俺は会長の方を見てそう言う。

 

「構いませんか?会長」

 

「許可する。次からはもっと早く答えるように」

 

俺は席から立ち上がる。

 

「さっきのCクラスの主調では須藤は小宮くんと近藤くんを特別棟に呼び出したという話でしたが、なぜバスケットボール部の部員でもない石崎くんがいるんですか?」

 

「それは………用心のためですよ。須藤くんが暴力的なのは噂で有名だったので。体格も僕らより大きいし。いけませんか?」

 

スムーズな返答、これも龍園の入れ知恵か。

 

「なるほど。それで中学時代、地元では喧嘩に明け暮れ、何度も警察に補導されたことのある石崎くんを連れて行ったわけだ」

 

「「「っ!?」」」

 

Cクラスの生徒たちの顔に一瞬動揺が浮かぶ。

 

「な、なんでお前がそれを知ってんだよ………」

 

「有名人は辛いな。悪いが情報もとは開示しない。だが、その口ぶり本当なんだろ?」

 

俺は口調を敬語から戻して石崎を突く。

 

「っ!!」

 

自分の発言で情報を確定させてしまったと石崎はそこで気がついたようだ。

 

「石崎くんを連れて行ったのは……あ、あくまで自分の身を守るためです。石崎くんの過去を僕たちは知りませんでした」

 

小宮はすかさずそう言った。

 

「だがそうなると、小宮くんたちが圧倒的に弱かったというのはおかしな話じゃないですか?」

 

「ど、どいうことだ?」

 

石崎が聞き返すが俺は橘先輩と会長の方を見て言う。

 

「体格も小さく喧嘩慣れしていない3人ならまだしも、喧嘩慣れしている人間と須藤より小さいとは言え平均よりはガタイの良い人間2人が3対1で闘って、殴り返すどころか防ぐことすら出来なかったっというのは一般的に考えて明らかに不自然です」

 

「その一般的な考えが須藤くんには当てはまらないんですよ!彼は非常に暴力的で無抵抗なことを良いことに容赦なく殴ってきました。これがその証拠です!」

 

小宮は俺の発言に反論してガーゼを外し、傷を露出させる。だが、良い感じだ。気づいているかはわからないが相手も少しずつ焦ってきている。まずは、焦りを蓄積させていく。

 

「では、なぜもっと早く逃げなかったのですか?明らかに歯が立たないことがわかっているのにそこまでボコボコになるまで殴られるのはおかしいでしょう。もっと早く逃げていればそこまでの怪我を負うことはなかったのに。それとも、何か殴られなければいけない理由があるんですか?」

 

「あ、ありませんよ!なんで好き好んで殴られなきゃいけないんですか!」

 

小宮がさっきまでより必死に反論する。そこは触れられたくないだろうからな。

 

「Dクラス側は意味のある質問をするように」

 

会長が俺にそうたしなめる。

 

「ふむ、……では質問を変えます。小宮と近藤くんは須藤にその日の部活終わりに呼び出されたんですよね?」

 

「そうです。それが何か?」

 

「では石崎くんには部活が終わった後急いで連絡した、ということですね」

 

「だから、そう言ってるじゃないですか!」

 

小宮は鬱陶しいと言った感じで俺の質問に答える。

 

「わかりました。では石崎くんに聞きます」

 

「お、俺?」

 

「あなたは近藤くんの連絡をもらった後、特別棟に向かった。間違いはないですか?」

 

「ああ」

 

俺は少し口角を上げる。

 

「では、連絡をもらう前はどこで何をしていましたか?」

 

「学校内にあるカフェにいたけど……」

 

「わかりました。さて会長、証拠として提出していた。監視カメラの映像をお願いします」

 

「ああ、わかった。用意しろ、橘」

 

「はい会長」

 

「監視カメラの映像?どういうことですか?」

 

坂上は顔を硬らせる。

 

「Dクラス側から真相解明のために監視カメラの映像を確認し証拠としたいという申し出があったのです」

 

「……それを受けたということですか」

 

「真相が明らかになるのなら生徒会も協力するのは当然です。無論、その申し出に必要性があればの話ですが」

 

そう言われてしまっては坂上も何も言えない。会長が必要性があると判断したという太鼓判と同じようなものだからだ。すると部屋が暗くなり、スクリーンに監視カメラの映像が映し出される。

 

「この映像は当日の石崎くんの行動を記録している映像になります。これは当日の15時30分のカフェの映像です。これは石崎くん本人で間違いないですね?」

 

俺はスクリーンの石崎を指差す。

 

「ああ、俺だ」

 

「では倍速にして見てみましょう」

 

映像が倍速になっていく。すると石崎は17時30分になるとカフェを出て行った。石崎はカフェを出た後迷いのない足取りで歩いていく。そして18時には特別棟への連絡通路を渡りそこからの映像はない。

 

「この映像に何の意味があるというのですか。全く理解できませんね」

 

坂上はそう言う。

 

「そうでしょうか。この映像には明らかな矛盾点があるのですが」

 

「矛盾点?」

 

「着目してほしいのは時間です」

 

「時間?」

 

石崎が聞き返す、

 

「小宮くんはさっき言いましたよね、部活が終わった後、須藤に呼び出されたと。そして石崎くんは小宮くんから連絡を貰って特別棟に向かったと。でもそれだとおかしいんです」

 

「な、何がだよ」

 

「バスケットボール部の練習が終わるのは18時30分。事件当日も例外じゃなかった。なのにも関わらず、石崎くんは18時に特別棟へと向かっている。30分早いんです」

 

その発言に小宮、近藤、石崎はサーッと顔色が悪くなっていく。

 

「これでは石崎くんは小宮くんから連絡を貰う前に特別棟に入っていたことになる。さっきの発言と矛盾しています。小宮くんと石崎くんに聞きますこの審議の場で何故そのようなをついたんですか?」

 

嘘っという部分をあえて強調して言う。

 

「そ、それは……」

 

「答えてください」

 

俺は間髪入れずに攻め立てていく。

 

「「……………」」

 

「ここにきて黙秘か。さっきまでの勢いはどうしたんですか?」

 

「八剣くんっと言ったかな。相手を煽るような発言はやめなさい。事件からは時間が経っている。それで言い間違えてしまっただけだ、そうだろう?」

 

「え、えっと…」

 

坂上は必死になって生徒たちをフォローしようとする。だが、Cクラスの生徒はパニック寸前だ。

 

「どう思いますか?会長」

 

橘先輩が会長に聞く。

 

「八剣の疑問は最もだ。間違えだろうが意図的だろうがCクラスが虚偽を述べていたのは事実。Cクラスの話を安易に信用することは出来ない。だが、それと同時にDクラスの主張が真実であるという確信もまだない。Dクラス側、主張が確実だという証拠はあるか?」

 

「ええ、事件の一部始終を目撃していた生徒がいます」

 

「では、Dクラスから報告のあった目撃者を入室させてください」

 

「わかりました」

 

俺は生徒会室の扉まで歩き扉を開く。

 

「佐倉、入ってく…」

 

扉の先には俺は入ってくれっという言葉を一度閉まってしまうほど緊張で縮こまっている佐倉がいた。

 

「…大丈夫か?」

 

明らかに大丈夫じゃないがそう聞いておく。

 

「…………う、うん」

 

佐倉は消え入りそうな声でそう言った。

 

「わかった。じゃあ入ってくれ」

 

俺は佐倉に入室をもう一度促す。ここまできた以上引き返せはしない。佐倉には酷だがやると決めた以上最低限のことはしてもらわなければならない。佐倉は僅かに体を震わせながらゆっくり生徒会室に足を踏み入れた。

 

 

 

 

 




結構長いので一度切ります。
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