Vergil in Over lord 作:Crimson Wizard
それと、冒険者辺はやっぱり次回かしら?……唐突ですが、このすば知ってますか?
アクアを主神にしてダンまち世界でカズマたちに活躍させるのって面白そうだと思いません?
p.s: すみません、タイトル画面にとある問題について書き記しておいたので、
余裕のある方はそれについてご感想頂けると幸いです。
無事に95レベルと、人間時でも
この世界では既にツアークラスしか太刀打ち出来ないレベルまで上がったモモンガさん。
俺とモモンガさんは今、
守護者全員。いや、ネームドのNPC達全ての前に立っていた。
ちなみに、反感を買わない為にモモンガさんの少し後ろに立っている。
細やかな気遣い。流石俺!
「それで、お前達にはバージル殿の実力を見てもらったと思う。
彼が入る事で得られるメリットも十分だろう。私は彼を正式にギルドメンバーに加えたいのだが……
反対意見のある者は遠慮なく言ってくれ。蟠りを残したくは無いのでな。」
すると、シャルティアは何か言いたそうにしていたが、
先日の模擬戦でかなり落ち込んでいた為か結局口に出す事はしなかった。
ダメだな……。あまり良い反応じゃない。
このままいくと他のNPCはともかくアルベド辺りが間違いなく暴走する。
「モモンガ、口には出さないが歓迎されてはいない様だ…」
自分達の崇拝する主を呼び捨てにするその男の不敬にほぼ全てのNPC達が
睨みつけてくる。
「…この通りだ。俺ではお前の名前を呼ぶ事すら許せないらしい。」
モモンガさんは、やるせない雰囲気を出して肉のついていない口を開いた。
「お前達、私は反対意見が有るのなら遠慮なく口に出して欲しいと言ったのだがな……
まあいい、このままバージル殿を迎え入れても間違いなく良く思わない者が出てくるだろう。」
事実その通りな為、モモンガの言葉にNPC達は何も言えない。
前もって話し合っていた為、残念そうではあるが部下達の選択を受け入れるモモンガさん。
「お前達が、我々至高の御方と呼ぶ存在とはなんだ?」
……何か思い付いたのかな?
打ち合わせでは何も言っていなかったけど……
「私は……いや、俺は。もう、友人である彼らが此処に帰って来る事はないと思っている。」
……!モモンガさん!?それは、あんたの1番触れられたくない部分じゃないのか!?
俺は何も聞いていない、何も、分からない。
モモンガさんがどういう思いでこの話を打ち明けるのか、分からない。
「……ッ!?モ、モモンガ様、我々は何か知らぬ間に、
至高の御方々のお気に障る事をしてしまったのでしょうか!?」
デミウルゴスは、普段ならばモモンガの話に口を挟むなど
絶対に有り得ないが、今だけはいつもの落ち着いた雰囲気など消し飛び、
泣きじゃくる子供の様に叫ぶ。
NPC達は口を挟まない。
モモンガ様のお話を遮るなど不敬だと、
デミウルゴスの言葉を聞いてそう思えたのならどれだけ楽だったか。
デミウルゴスが、全NPC達の心の代弁者だったからだ。
みんな聞いてしまいたかった。でも、それは不敬だから。
いや、NPC達もモモンガと同じなのだ。
聞いてしまって、もう帰って来ないなどと言われても認められる筈がなかった。
「…ッ、お前達。これは本来、ナザリックの支配者である私が
口に出してはいけない言葉なのかも知れない。
故に、お前達を招集しておいて何だがこれはここだけの話にして欲しい。」
NPC達は何を聞かされるのかと、本来あってはならない事だが、
もしかしたらモモンガ様のお話を聞いて、
後悔してしまうかも知れないと。不敬にも思ってしまった。
「かつて、お前達が至高の御方と呼ぶ者たち、
お前達がアインズ・ウール・ゴウンと呼ぶこのギルドは、たった9人から始まったのだ。
私は、その内の1人ではあったが別に何か特別な物を持っていた訳では無い。
当時、ただの弱者だった私はたっち・みーさん。彼に助けられて
ペロロンチーノさんやウルベルトさん達と共に、
ナインズ・オウン・ゴールというクランで活動していた。」
NPC達は自分達の創造主の友人であり、纏め役でもある
モモンガ様のお話を一言一句聞き逃さない様に集中する。
「そこから、人数が増えてきてクランとしては大き過ぎる為に
ギルドを立ち上げようと言う話になった。そこが、
我らアインズ・ウール・ゴウンの始まりだった。」
俺も、彼の友人として。
彼の覚悟を無駄にしないよう、耳を傾ける。
「本当に楽しかった…!彼らとの日々は、私の乾いた心を潤してくれた。
地獄のような日々を忘れられる。唯一の時間だったのだ。」
誰も口を挟まない。
特に本来、この場所には居ない筈のパンドラズアクターや
一方的とはいえ、モモンガの為ならば全てを棄てられる程の歪んだ愛を抱くアルベド等は
モモンガが初めて自分達へと打ち明けてくれる、その激情を受け止める。
「だが、お前達は知らないだろうがこの身体は、そうだな……
お前達に分かりやすく説明出来るか分からないが、分霊の様なモノなのだ。
私達は、リアルと呼ぶ世界に本体がある。ユグドラシルという世界。
つまり、お前達のもとに居られる時間には元々限りがあったのだ。」
NPC達は、そのような縛りがあった事など初耳だ、と。
だが、それで今まで解けなかった自らの創造主についての謎が解ける者も居た。
皆が、モモンガの話から自らの創造主の世界を想像する。
「私達がリアルと呼ぶ世界は地獄だった。
お前達が至高の41人と呼ぶ存在など、
我々の世界ではいくらでも替えのきく駒程度の存在でしかなかったのだ。」
NPC達は、これ程の力を持ちながら、という驚愕と、
慈悲深い自分達の主をその様に扱う存在がいる事に嫌悪を覚えた。
「私達のこの身体は、向こうの私達が死ぬと消滅する。
本来此処に居たくとも、居られない者達も居たのだ。
勿論、全員が全員そうという訳では無いが、ほとんどの者達はそうだった。」
俺は本来、軽い気持ちでここに居たのだが……
彼にとっても辛い事だろうに、モモンガさんは何処まで話すつもりなのだろうか。
「皆、次々と此処へ来られなくなった。
ユグドラシル、いや。アインズ・ウール・ゴウンは、
私の全てだったのだ。故に、私だけはリアルよりも此方を優先した。
私は、皆がリアルへと帰る理由など分かりきっているのに
身勝手な想いを抱いてしまうこともあった。何故、皆私のもとに居てくれないのか、とな。」
NPC達は思った。それはまさに、自分達が抱いているモノと同じだと。
この心を苛むこの辛さも、自らの主と同じ想いだと思うと、
不敬だと分かっていても少しだけ、嬉しかった。
「彼らは、もう帰って来ない。
ずっと前から、分かって居たのだ。だが私は!それを認めたくなかった……
いや、認められなかったのだ。それを認めてしまうと、私の心が壊れてしまいそうで。
仲間が一人、また一人と此処を離れて行くその度に私は、
この身を裂かれるような痛みを覚えていた。
……私は、お前達が思う程、完璧な存在でも何でもない。」
栄光あるナザリックの支配者の独白は、NPC達の心を掻き乱した。
自分達が、その心の溝を埋めてあげたい。
……でも、自分達ではダメなのだ。そう。自分達では、
モモンガ様のその心の溝を埋めてあげられない。
「……私は、仲間達と共に居たかっただけなのだ。
このような、ギルドの纏め役になったのも彼らの願いだったからだ。
もう分かっただろう?私は……
もう帰って来ない
そう自嘲すると、モモンガは言った。
「だからこれは私の我儘だ。私は、彼を迎え入れる事で、
この身の寂しさを埋めたかった。私は、もう帰って来ない彼らと、
本当の意味での決別をしようと思っただけだ。」
モモンガは、泣いているように見えた。
骸の、骨の顔から涙など流れるわけは無い、そんな事は分かっている。
そんな訳は無いのだと分かっている。
だが全てのNPC、まだ出会ったばかりの俺にすら、
痛い程に彼の心の内が伝わった。
よく考えると、おかしかったのだ。
パンドラズアクターは、俺の主観だが
俺の事を認めてくれている、と思う。
つまり、説得する為にパンドラはここにいる訳では無い。
ここに立つ事を決めた時。そしてパンドラをここに連れて来た時点で、
彼は既に覚悟を決めていたのだろう。
何かNPC達を納得させるだけの材料を思い付いたのだろう。
…そんな事を考えていた俺は、自分が恥ずかしくなった。
自意識過剰では無く、恐らくこれは
NPC達に俺を受け入れて貰う為の行いでもある。
彼だけだったならば。いくら配下の為と言えど、
わざわざ自らの心の傷を抉る様なことはしなかっただろう。
「……お前達のトップに立つ者が、この様な情けない男で失望したか?」
NPC達、特にアルベドやデミウルゴスなどは、
喉を壊すかという勢いで否定する。
「その様な事は御座いませんッ!
我々は、失礼ながらも自分達の理想を貴方様に押し付けていました。
ナザリックの支配者は、完璧な存在であると。」
デミウルゴスは、叫ぶ様に言う。
「私だけではなく、配下の者は全員が思っている筈です。
不敬ながらも、モモンガ様の抱くそれは我々の創造主への想いと似た所があると。」
他のNPC達は、デミウルゴスの語る言葉に共感している。
モモンガさんも、黙って彼の話を聞いている。
「モモンガ様、私共も、不敬ながら考えた事が有ります。
我々の創造主は、ウルベルト様は……私達を、私をお見捨てになったのかと。
ですがその様な事実は無かった。それだけでも、理解出来て良かった。
教えて頂けた事に心から感謝致します。私も、もう帰って来ないと分かって
今尚、身を裂くような思いです。ですが、
私共にはモモンガ様が居らっしゃいます。モモンガ様、
どうか自らを情けないなどと、その様に卑下しないで頂きたい。
不敬ながら、我々の事を、家族のように思っていると、
そう言って頂けたでは有りませんか。」
モモンガさんは、自分達も悲しいだろうに、
モモンガの弱さを受け入れた上で
自身に慰めの言葉を掛けてくれるデミウルゴスに感動している。
「デミウルゴス……」
そこでアルベドが口を開く。
「モモンガ様、
私は、今此処で私の罪を聞いて頂きたく存じます。」
話の流れを止めたアルベドに、モモンガさんは困惑している。
「モモンガ様、不敬ながら私は、
モモンガ様を愛する様にと存在を書き換えられたその瞬間から、
アインズ・ウール・ゴウンなるものは憎んですらいました。」
唐突に、先程の話を聞いた上で
アインズ・ウール・ゴウンを憎んでいると独白するアルベドに、
守護者達は、口を挟もうとする。
「……お前達、良い。最後まで言わせてやれ。」
話を遮られそうになったアルベドに、
モモンガは続けるように言う。
「…感謝します。正直に言うと、
今もその気持ちが無いわけではありません。
これは、モモンガ様とは似て非なる感情ではあります。
八つ当たりだと、理解しております。
……先程のお話は分かります。至高の御方々にも、
此方へ来られない理由があったのでしょう。
…ですが!私は、ずっとモモンガ様を見ていました。
至高の御方と楽しそうにお話しをするモモンガ様、
連絡が取れずに、落ち込んで居らっしゃるモモンガ様、
…そして、御方が此処を去られる度、心を擦り減らすモモンガ様。」
NPC達は、常に、玉座の間でモモンガを見続けてきたアルベドだからこそ、
至高の御方に対する複雑な感情を覚えたのか、と。
自分達が仮に、アルベドと同じ立場だったら。
……至高の御方を憎む事はしないだろう。
それは断言出来る。だが、それが自分の創造主だったら、と。考えたのだ。
「私は、自らの創造主であるタブラ・スマラグディナ様にも、
同様の感情を憶えていました。ですが、
モモンガ様が私共にその御心の内を打ち明けて下さったのに、
この暗い感情を隠し通す気持ちが、自分の内にまだある事に、
我が事ながら吐き気すら覚えました。故に、言い訳は致しません。
私の罪を裁いてください、モモンガ様。」
アルベドの覚悟に、NPC達は口を挟まない。
そしてモモンガは……
「……そうだな。私の大事な仲間達との思い出を、
嫌いだったと言われた、それは確かにショックだ。
だが、その様な暗い気持ちを抱いたままお前の在り方を改変したのは、
他ならぬ私なのだ。故に、罪には問わない。」
アルベドは悲痛な顔をして声を張り上げる。
「ッ、それでは!私はどうすればよろしいのですかっ!?
この様な、守護者として有るまじき感情を抱いたまま
守護者達を統括しろと!そう仰るのですか!?」
モモンガはアルベドをみて
「……ああ。それがお前への罰だ。
お前には、私の気持ちを語った筈だ。
それとも何か?私に、これ以上家族を喪わせるつもりか?」
モモンガはそう言って、強引に話を打ち切った。
アルベドは、歯を食いしばって自分の足元を睨んでいる。
「……という訳だ。まあ、こんな話をしたのも、
彼が居たからだ。私は、一人でこの世界へと飛ばされてきたのならば、
ここで一生、帰って来る事もない友人達を待ち続けるだけだっただろう。」
NPC達は、理由は分からないが、
未だよく分からないこの男に、
モモンガの心を開いてくれた、その事実だけは感謝した。
「……それで?答えはどうだ。彼は言っていた。
お前達にとって、至高の41人とは特別な存在なのだと。
故に、自身はそれとは別か、或いは守護者の様な立場でも良いとな。
今すぐとは言わない。とりあえず、
お前達に私の心の内を知って欲しかったという思いもある。
……後日、また招集する。その時に答えを聞かせてくれ。
それと、お前達、すまなかったな。お前達の気持ちを考えていなかった。
彼らがお前達を見捨てた訳では無いという事だけは、もっと早くに言っておくべきだった。」
とんでもないとNPC達が言い出すも
「ふふ、今日は疲れた。ちなみに今はこの身体が本体だ。
お前達を残してどこかへ去ることはしないと誓おう。
…私は、部屋に戻るとする。そういえば、
お前達には私の人間時の姿を見せては居なかったな……」
そう言って、一瞬で黒髪の美青年の姿になったモモンガさん。
「……ふふふ、どうだ?まあまあ様にはなっているだろう?
ん?お前達?どうした?……シャルティア!?アルベドも!鼻血を吹いてるぞ!?」
アンデッドも鼻血を出すのか……
全く締まらない最後だな。
でも、モモンガさんが過去と決別出来て良かった。
話は終わり、去っていくモモンガさん。
そして俺はというと……
「………」
無言で涙を流してしまっていた。
やっべ!何時の間に!?バージル鬼いちゃんは泣かないんだ!
あれ?……誰にも見られてないよね!?ふぅ。
危ない危ない。これぞホントのDevil May Cryってか!!!
ふふふ
バージルとしての異常事態にも関わらず、相変わらず俗な事を考えていた。
6000文字近く書いた……
バージルのヒロインは誰?(ナザリック勢は無理がある)
-
ラキュース
-
イビルアイ
-
ティア、ティナ
-
レイナース
-
アルシェ
-
番外ちゃん(作者の推し)
-
クレマンティーヌ
-
カルカ
-
レメディオス
-
ケラルト
-
ネイア
-
んなもんは要らねぇ!