Vergil in Over lord 作:Crimson Wizard
「ハァ。」
モモンガさんに見られた……
くっ! 俺の完璧なバージル鬼いちゃんとしてのイメージがぁ!!!
モモンガさんは首傾げてたし、
なんで俺が部屋に篭ったのか気付いてなさそうなのが救いだ。
まあ、恥ずかしいからといって何時までも引きこもってるわけにはいかない。
そろそろ2日くらいになるし、飯も食ってないし……(飲食不要)
「……出るか。」
「あ!バージルさん!やっと出てきましたね!」
部屋を出るとモモンガさんが待ち構えていた件について。
……いつからだ?
「……待たせたな。」
さて、ここに引きこもってたのはエアハイクを覚える為だと言い張ろう。
そもそもなんかあるとすぐ魔法で覗くモモンガさんも悪い!
「それはいいですけど……何してたんです?」
「新しい技を考えていた。」
ふぅ、これでなんとか……
「……2日もですか?」
やはり厳しいか…!
でももう言っちゃったし、
「……技のイメージを固めていたのだ。」
あくまで新技を考えていたと言い張る俺に対しモモンガさんは、
「まあ、深くは聞きませんよ。でも、何かあるのなら相談してくださいね?」
深い所に踏み込みはせず、気遣いは欠かさないモモンガさん。
なんていい人なんだ……!すぐ覗く癖さえなければ完璧なのにッ!
「…ああ。」
そうして、部屋へと移動した俺たちの話はこれからの冒険者活動の事へと移行する。
「……って感じで今、クレマンティーヌのレベルを上げてますので、
それが終わったら4人目のパーティメンバーとして加入させれば現地で分からない事があった場合、
私たちよりは詳しいでしょうし、彼女が知らなければその情報は一般には
出回ってない、みたいな指標にもなります。」
なるほどね。ただ、ナザリック式の教育でプレイヤー信者っていうか、
NPCみたいにモモンガ様ぁ!的な感じになってないといいけど……
そんな事を話していると、コンコン!と、かなり強めのノックをされる。
……恐らく急を要する案件だろう。
思わずモモンガさんと目が合う。
俺は顎でドアの方を指し示すと、モモンガさんは頷いてドアの向こうへと声を掛ける。
「入って良いぞ。」
……なんかいいな、このやり取り。悪の組織みたいでかっこいい!
いや、ナザリックは悪の組織だったわ。
「失礼します!急を要する案件ですのでメイドではなく、
私の方から直接ご報告させて頂いても宜しいでしょうか?」
うわぁ、アルベドだぁ……
そういえばセバスはソリュシャンと王都に行ってるんだったな。
「……何があった?」
モモンガさんが低い声で問い掛ける。
おお!完全にナザリックの支配者モードだわ、てか切り替え早すぎない?
「はい、実はモモンガ様に命じられてトブの大森林を見張っていたシモべからの報告で、
カルネ村から凡そ2、3km離れた地点から推定レベル80以上はあると思われる
レイドボスクラスのトレント系モンスターがエ・ランテルの方向へと
向かっているとの事で、至急ご報告に参りました。
このままではモモンガ様の冒険者活動に支障をきたす可能性がありますので、
失礼ながら緊急でご報告させて頂きましたが、……どうされますか?」
自分たちに命じてくれれば即座に討伐隊を組み上げます!
と言わんばかりのアルベド。
……ヒドインだけど優秀なのは確かだな。
「レイドボスクラスか。本来、こういうのは大人数で討伐するものなのだが
さて、どうするか……」
こちらをチラチラと見ながら何か言いたそうなモモンガさん。
……ごめん、分からん。
「そうだな、これなら私たちの冒険者チームが昇格する為の功績として十分だろう。
そうは思わないか?バージルよ。」
お、遂に呼び捨てたな。
支配者モードだと本当に人が変わったようだ。
「……フン、いいだろう。それで、あの駄犬は連れて行くのか?
流石に厳しいのではないか?」
本来、レベル100が複数で掛かるべき相手だ。
さすがにレベルが60くらい?のルプスレギナでは厳しいのではないかと
俺はモモンガさんに問いを投げる。
「いや、私は人間時の形態のまま冒険者として件のモンスターを討伐しようと考えているのだ、友よ。
レイドボスクラスならば経験値的にもレベルが1くらいは上がるかも知れない。
それに人間時はルプスレギナの
距離を取らせて援護に徹するように言っておけば、レベル59のルプスレギナだろうと
ただのレイドボス程度ならば即死なんて事にはならない筈だ。危険が無いとは言わないが、
ヘイトを買うのは私たちだ。装備は流石に冒険者としての物では厳しいだろうし、
普段使いの装備に戻すしかないが、現地の者に見られたとして、それも今更だ。
第六位階が使える時点で現地で目立つ事は確定している。
まあ、信仰系の魔法は私も使えるのだが、彼女をチームメンバーとして入れない訳にはいかないだろう。」
なるほど。確か、本来は守護者たちに連携を覚えさせる為の練習台みたいな感じだったような。
体力が極端に多いから守護者一人では倒しきれないけど、(いや倒せるんだっけか?)
守護者クラスが大きなダメージを食らうレベルの攻撃はなかった筈だ。
「危険です!モモンガ様、どうかご再考を…!
我々守護者が討伐隊を組んだ方が良いかと、」
思わず声を張り上げるアルベドの話を遮ってモモンガさんが言う。
「問題ない、アルベドよ。油断さえしなければレベル80クラスの相手、
いや、90だろうと私が大ダメージを喰らう心配などない。」
自信満々にそういうモモンガさん。
本来はモモンガさんのアンデッド時の、あの名前が滅茶苦茶かっこいいスキル……
確か、
アレを使えばモモンガさん一人でもカタがつくだろうし手っ取り早いんだろうけど。
「ですが、人間時のレベルはまだ100に達していないのでは?」
「……その通りだ。だが問題は無い。
そもそもチームで討伐をするのだ、私一人では無い。」
モモンガさんがそういうとアルベドがこちらを睨めつけてくる。
……モモンガさんの前だぞ?全く、少しは自重しろよ。
「……ハァ、やめろアルベド。とりあえず、
前も言った通りお前達を置いて勝手に去るようなことはしない。
それには私自身の死も含まれる。例えどのような場所に飛ばされようと、
仮にワールドエネミーの前に放り出されようとも、
私の名に賭けて必ずお前達のもとへと帰って来ることを誓おう。」
自信満々に言うモモンガさん。
「モモンガ様……」
アルベドは嬉しそうに、そして若干艶っぽい目でモモンガをみている。
……おい、緊急の案件じゃ無かったのか。
「ゴ、ゴホン!さてアルベドよ。監視をつける事は構わない。
だが、現地の一切に対して敵対的な行動は避けるのだ。
それと可能な限りは見つかるな。そして何かあったらすぐに私に報告せよ、
戦闘中だろうと構わない、いいな?」
照れくさいのか少し早口になるモモンガさん。
「……了解しました。モモンガ様がその尊き名前を賭けてまで約束して下さったのであれば、
これ以上私から言うことは御座いません、ご武運をお祈りしております。」
コイツ此処ぞとばかりにいい女アピールしてやがる……。
「さて、では私はルプスレギナを拾ってそのままエ・ランテルへと向かう。
アルベドよ、留守は任せたぞ。」
そういって
ルプスレギナの所へと向かうのであろうモモンガさん。
……………俺は?
ナチュラルにモモンガさんが酷すぎて呆けてしまっていた。
……ハッ!そういえばここにはアルベドが!
アルベドは此方を見ている。な、なんだ!?
「……モモンガ様に何かあったら殺すわ。」
うわぁ!おいおい、もう隠しもしないのかよ!
だが、恐らく世界トップクラスのヒドインに言われたくはない。
「フン、勘違いから俺に攻撃を仕掛けた挙句、
俺に助けられて鼻を垂らしていた女が吠えるでは無いか。」
そういうと顔を赤くするアルベド。
……あれ?思ってた反応と違う。
「う、うるさいわね!さっさと行きなさい!
……それと悔しいけれど、モモンガ様は貴方が居なくなると
今度こそはその御心を閉じてしまわれる事でしょう。
私には貴方なんて心底どうでもいいけれど、モモンガ様は違う。
だから、絶対にモモンガ様を連れて帰ってきなさい。」
……あれ?アルベドが可愛いだとッ!?しかもツンデレ風の言い回し。
大変だ…!作中屈指のヒドインであるアルベドが可愛く見えるなんて!
くっ、俺は何かの病気なんだ……!
「……言われるまでも無い。」
だが表面上はあくまでクールに。
俺のポーカーフェイス(全自動)は恐らく世界トップクラスだろう。
……さて、モモンガさん。そろそろ1発くらい殴ってもいいよね。
俺は自身をヒドインの居る空間に置いていった
モモンガさんへと復讐を誓った。(数時間で忘れます。)
次回!ザイトルクワエ戦!……多分。
バージルのヒロインは誰?(ナザリック勢は無理がある)
-
ラキュース
-
イビルアイ
-
ティア、ティナ
-
レイナース
-
アルシェ
-
番外ちゃん(作者の推し)
-
クレマンティーヌ
-
カルカ
-
レメディオス
-
ケラルト
-
ネイア
-
んなもんは要らねぇ!