Vergil in Over lord   作:Crimson Wizard

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お待たせしました!
なにかバイトでもしないとそろそろお金がやばくて……
友達の紹介で9月くらいから働くことになりました。
それと、この作品以外にも色々書きたいのがあるのでアンケートでもとってみますか!
何だかんだでオバロが一番書きやすいんですよねw


第28話

 

あの後閻魔刃ゲート(仮名)を開き、俺を置いていったモモンガさんを内心呪いながらも

既にルプスレギナと合流していたモモンガさんのもとへと駆けつけた俺。

 

恐らく転移門(ゲート)で転移した後に俺が居ない事に気づいたのか若干気まずそうなモモンガさん。

ルプスレギナの手前、忘れてたからって理由では情けなくて戻れなかったのもあるだろうけどさぁ……ね?

 

まあ、とりあえず今はザイトルクワエだ。でも

 

「……後で殴る。」

 

「…本当に、すいませんでした。」

 

……はぁ、どんどんポンコツになるなこの骨は。

いや、今は骨じゃないけどさ

 

「今は先にやる事がある、殴るのは後だ。」

 

「……これ本当に殴られるのか?俺。」

 

最近の自分の行動を思い出してもろて。

 

「なんすか?何かあったんすかー?」

 

そういえば駄犬も居たな。

至高の御方(NPC視点)の会話へと口を挟む、他のNPCではある意味出来ない事をやってのけるルプスレギナ。

 

関係ないが、割と長いこと一緒に冒険者活動なんかをしているルプスレギナは、

至高の御方に対して無礼だなんだと言わないから、他のNPCよりは幾らか気が楽だ。

 

まあ、事実を話すと嬉々としてその話題を掘り返すだろうからコイツには話さないが……

 

「……まあいい。今は行くぞ。」

 

「それもそうですね……。ハァ、」

 

ため息吐きたいのは俺だよ!

 

さて、ザイトルクワエか

どのくらい強いのかねぇ?

 

「え……ナチュラルに無視されたんすけど。酷くないっすか?」

 

「あ…ゴホン!すまないな、ルプスレギナよ。

あー、とりあえず今回はお前にも危険が及ぶ可能性がある。

それでも来るんだな?」

 

一応部下への気遣いは欠かさないモモンガさん。

それ少しくらい俺にも分けてよ。

 

まぁ、それくらい信頼されてるともとれるんだけど

 

「モチのロンっす!私たちシモベは至高の御方の役に立つ事こそが喜びなので!」

 

全く、忠誠心だけは大したものだな。

てかそれ誰に聞いたんだよ……。

 

もはや死語だぞ。

 

「あー、お前の覚悟は伝わった。安心しろ。

万が一の際は、私自らの手で蘇生をする事を約束しよう。」

 

そういえば、シャルティアもワールドアイテムじゃ無かったらそれで済んだのにな、

てか骸骨じゃなくなっても根っこの所に染み付いたゲーム感覚は拭えて無さそうだな。

 

……これは俺が注意しとかないとな。

 

「恐れ多いっすけど、モモンガ様はそういう事を言ってる訳じゃなかったっすね!

じゃあ、死んでもご褒美があるって認識でいいんすね?」

 

NPC達もなんかこう、性癖こじらせてるなぁ。

いや駄犬(コイツ)だけか?

 

「え?あぁ。そうだな、……そうなのか?

……まあいい、では行くとしようか!転移門(ゲート)

 

モモンガさん、多分頭の中ハテナまみれだろうね。俺にも理解不能だわ…

さて、俺も続くか。今回はモモンガさんも新たなビルドとはいえ全力を出す事になる。

 

現地人にも本来の力を知られる事にはなるが、その辺は本人も分かっている事だろうし

後はザイトルクワエを倒すだけだな。

 

そんなことを考えながら、俺はモモンガさん達と転移門(ゲート)で目的地へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから現地に着くと、いる筈がないと思っていた

ザイトルクワエと戦っている人間を見つけたのでよく見てみるとなんと!

 

漆黒聖典の隊長さんじゃないですかヤダー!

俺はモモンガさんに、法国の事情を説明した後、

 

恩を売る方向で話を進めるように言った。

まあ、異業種狩りのようなやり方を話した時は嫌そうな顔をしていたが、

 

既に人類の現状は話していたので、理解はしたらしい。

まあ、ここで恩を売ったとしてその上で法国が敵対したのなら俺が助け舟を出すことはもう無い。

 

もともと法国のやり方はあまり好きじゃないんだ、死にたいのなら勝手に死んで貰おう。

 

 

さて、モモンガさんと隊長くんの話は落ち着いたようだ。

俺も前に出るとするか……!

 

この肉体になってから、何となく戦闘が楽しくなったような気がする。

 

「駄犬、モモンガの手間が増える。死ぬなよ」

 

ルプスレギナに声を掛ける俺。まあ、激励にしては我ながら分かりづらいが、

まあ、駄犬だしこのくらいでいいだろう(雑)

 

「ふふ、そっちこそ私の支援を受けて負けないで欲しい所っす!」

 

ふふ、なんか仲間っぽい遣り取りだな!

 

「誰がこの程度の相手に負けるか…!俺はバージル(鬼いちゃん)だぞ。」

 

鬼いちゃんが負ける訳ないだろ!

 

「今はギルバじゃ無かったっすか?」

 

……あ。もう面倒だし、その設定捨てようかな。

うん、もういいよね!

 

「……ギルバなど存在しなかったという事にしておけ。

フン、例の魔樹とやらは、名前の割に随分と弱そうだな。」

 

そう言って髪を掻きあげて、かっこよくモモンガさんの隣に向かう俺。

そこに後ろから

 

「こらー!勝手に決めんなっす!後でちゃんとモモさんに謝るんすよ!」

 

お前は俺の母ちゃんか!

駄犬に叱られる日が来るとは……

 

 

 

 

隊長くん(名前知らん)との話が纏まったであろうタイミングで、

モモンガさんの横にさりげなく並ぶ。

 

「これが例の魔樹とやらか。」

 

「ええ、どうやら名前の割に大したことは無さそうです。

ただ、鑑定系の魔法を使ってみると、体力だけは計測不可だったので、

恐らく持久戦になります。火力特化型の魔法詠唱者(マジックキャスター)なんかだと

厳しい戦いになるでしょうね。……まあ、ソロならの話ですがね。」

 

等とモモンガさんと話していると、何かに覗かれた感覚がある。

これは感覚的な話になるが、カルネ村で法国に覗かれた際やモモンガさんに覗かれたものより

知覚しづらいように感じる。恐らく、アルベドがニグレドを動かしたんだろう。

 

なんかムカつくしとりあえず視線を送って気づいてますアピールしとこう。

さて、ではやりますか。

 

「まずは俺が行こう。」

 

「え?いきなりですか、終わっちゃいません?」

 

体力だけは有り余っていると言ったのはあなたでは?

まあ仕方ない、先は譲るか。多分モモンガさんも早く戦士として戦ってみたいんだろう。

 

「フン、では先は譲ってやる。試し斬りでもして来るんだな。」

 

「おぉー!ありがとうございます!ていうか、ギルバさん。髪、戻ってますよ?」

 

髪を掻きあげて本来のスタイルに戻した俺にジェスチャーしながらアピールするモモンガさん。

 

「……そもそも、なぜ俺が偽装などせねばならんのだ。

面倒だ、ギルバなど存在しなかった。俺はバージルだ。」

 

「えぇ!?もう、そういうのは先に相談してくださいよ……」

 

すまんな、マジで素で面倒くさくなってきたんだ。

 

「まあいいです、とりあえず一番手は貰いますからね…!」

 

そう言いながら駆け出したモモンガさんはザイトルクワエの触手攻撃を全て掻い潜って、

本体に直接グレートソードによる攻撃を振るうも……

 

「っ、ダメだこれ!全然攻撃が通らない!」

 

正確には通ってるんだろうけど、多すぎて減ってないように感じるだけだろうな。

てか、絵面が凄い。蟻と象って感じだな。

 

……実際は逆だけどな。

 

そもそも、本来のスタイルなら一瞬でカタが着くのに、

わざわざ冒険者スタイルで戦うからこうなる。

 

全っ然戦士としても意味なさそう。

まあ、仮にも守護者達の攻撃に耐えきってた奴だしな。

 

「ハァ、おいモモンガ。キリがないぞ。魔法も使え。

どの道コイツを倒せる時点で位階など分かりきったモノだろう。」

 

「いや、そうじゃなくて出来れば戦士としての訓練をしたいんですよねぇ。」

 

隊長はポカーンってなってる。

まあ、神人の自分が攻撃を捌くのが精一杯だった相手を訓練の的みたいな言い方したからな……

 

「まあ、戦士としてのスキルは有効ですよね。ちょっとまだ試してみます。」

 

「ハァ、早く済ませろよ。」

 

まあ、レベルの高いサンドバッグなんてそうそう居ないからな。

でも戦士系のスキル使う魔法詠唱者(マジックキャスター)って癖すごいな、おい。

 

「分かってますよ、と!」

 

そこへ飛んでくる種子のような何か。

……無駄に範囲広いな。

 

「スキル《ウォールズ・オブ・ジェリコ》、発動!」

 

後ろのルプスレギナと隊長を守る為か、モモンガさんがスキルを使用すると、

城壁の様な物が地面から顕現し、こちら側を守る盾となった。

 

てか、その掛け声必須なの?それともただの厨二病再発?

 

「はぁああああ!」

 

戦士としては戦わないとか言ってたけど、

訓練で癖がついてるのか無意識にグレートソードを振るってるモモンガさん。

 

まあ、悪い癖じゃないし別にいいか。

でもこれじゃあスキルを使って戦士として戦ってるだけやん。

 

「うおぉおお!《聖撃》!」

 

お、今のは神官系のスキルか?

見た事ないぞ!

 

「《従属》!チッ、効果なしか……」

 

なんか抵抗されたっぽいな。

てかなんでまだ魔法使わないの?それともそれが魔法なのか?

 

あ、もしかしたら手加減なしで戦士として訓練する機会を逃したくないのかもな。

モモンガさん、俺とかコキュートス相手だと本気で剣を振るえなさそうだし……

 

ん?なんかかなり後ろの方で誰か見てないか?

あ、おいバカ!こっち来んなよ!

 

「貴様!仲間を戦わせて自分は高みの見物とはどういう了見だ!」

 

……イビルアイ?なんでここに。

蒼の薔薇は王都で活動してるんじゃなかったのか?

 

「……何を言っているのか分からんが、

アイツが一人で戦わせてくれと言ったからやらせているだけだ。

どの道、そろそろ俺も呼ばれる頃合いだろう。」

 

イビルアイはそういうと訳が分からなそうな顔をした後、

モモンガさんの方を見て納得したような表情をした。

 

え?お前現地ではめちゃくちゃ強いけど、

確かレベルはプレアデスくらいだったよな?100レベルの戦いをみてどっちが優勢とか分かるのか……?

 

俺もモモンガさんを見たが、よく分からん。

まあ、経験値の違いか?ちょっとショックだがこの辺は時間が解決してくれることだ。

 

「そうだな、明らかに余裕があるようだ。

変な勘違いをして悪かった。」

 

ちゃんと謝るイビルアイ。

よしよし、偉いぞ。

 

「そうか。それで、何故ここにアンデッドが居る?何が目的だ?」

 

めちゃくちゃビクッ!ってするイビルアイ。

だがこれも強者ムーブに必要な事だし、許してくれぇ~

 

「……何故分かったんだ?」

 

「知らん、感覚的なものだ。」

 

なんかゴメン、俺の身体が。

相手からしたら取り付く島もなくて困ってることだろう。

 

「私は……別に人間に危害を加えたりはしない!

仲間と冒険者として生活してるだけなんだ。どうか信じて欲しい…!」

 

知ってるよ。

何なら比較的良識人だよね、チョロインだけどね。

 

「……そうか。」

 

「本当に人には……え?」

 

……ん?どうした?

 

「何だ?」

 

「……それだけなのか?」

 

何が言いたいんだ?俺が簡単に納得したのがおかしいのか?

 

「だから何がだと聞いている。」

 

「あれだけで私の話を信じられるというのか!?」

 

……肯定しても否定しても長くなる話じゃないですか。

面倒くさいなぁ

 

「……人に危害を加える気はないのだろう、

それ以上は俺の知るところではない。なんだ、それとも嘘だったのか?」

 

首をブンブン横に振るイビルアイ。

それ、首もげない?大丈夫?

 

……あれ?なんか可愛いな。

 

「いや、あまりに簡単に受け入れられたから驚いただけだ。

私は蒼の薔薇のイビルアイ。アダマンタイト級冒険者だ。」

 

だから知ってるって。

 

「そうか。」

 

「……もう慣れた。」

 

諦めたような表情になるイビルアイ、

……何に慣れたんだ?全く分からん。俺が鈍いのか?

 

現地人との無意識的な感覚のズレかも知れないし、しょうがないか!

てか、モモンガさんどうなった?

 

「ハァッ!」

 

相変わらず余裕っぽいな。もうかなり戦ってるし、

そろそろ相手の体力も半分近くは削れただろう。

 

俺も感覚的には何となく相手の状態が分かるしな、

さすがにスキルとか魔法みたいに正確じゃないけど……

 

「うわっ、《パリー》!」

 

お、太い触手も斬らずに弾き返した!

……てかアレも見た事ないぞ?

 

さては驚かしたくて俺にだけ隠してたな、あいつめ!

 

「《風斬》!」

 

えー。あれも知らん技や、マジでどんなクラスとったんやろ……

まあ、名前出されても分からんけど。

 

「ハァッ!《レイザーエッジ》!」

 

モモンガさんがそういうと

複数の斬撃がザイトルクワエの触手を斬り裂いた。

 

え?それって確かガゼフの剣の名前じゃなかった……?

スキルだったのか?……訳がわからん。

 

「ふふ、楽しいな。お前もそうは思わないか?」

 

……ザイトルクワエに話しかけてるわ。

いや、そいつサンドバッグにされてるだけだから。

 

楽しいワケないからね?

はぁ、やっぱり厨二病なんだな。

 

「そろそろ決着をつけようか、ではいくぞ魔樹よ!」

 

そういうと防御系のスキルか何かで遮蔽物を作り、それを使ってザイトルクワエから距離を取るモモンガさん。

 

魔法三重最強化(トリプレットマキシマイズマジック)現断(リアリティスラッシュ)!」

 

三重化された真空の刃がそれぞれザイトルクワエの巨体を支える根を切り飛ばす。

 

ザイトルクワエは痛みを感じているのか、地揺れを起こすレベルの叫び声?を上げるが、

 

「これで終わりだ!魔法最強化(マキシマイズマジック)、…… 神炎(ウリエル)。」

 

最後は呟くように詠唱し、紅蓮の炎が魔樹へと纏わり付くと、

ザイトルクワエを辺り一面諸共焼き尽くす。

 

やがてザイトルクワエは声を上げる事すら出来なくなると、

その巨体は傾き、巨大な音を立てて地響きと共に倒れ伏した。

 

 

 

……まだ燃えてるな。消火どうするんだよ。

しかも最後カッコつけてんじゃないよ!ウリエル(ボソッ)じゃないよ!

 

それに俺もルプスレギナも何もしてないんだが……

 

てか神官系のクラスでとれる魔法なの?とかめちゃくちゃ色々聞きたい事あるけど、

とりあえずさ……いきなり自重捨て過ぎじゃない?

 

そうして周りは勝利の余韻に浸り、俺はこの惨状をどう説明するべきか考えていると、

 

モモンガさんは魔法を唱えだし、すると次第に雨が降ってくる。

やがてザイトルクワエを焼き尽くした炎は消え、エ・ランテルの方から拍手喝采の音が聞こえてくる。

 

……結局出番は無かったな。と、俺は何気に落ち込んでいた。

モモンガさんは嬉しそうにこちらへと駆け寄って来る。

 

なんか主人に構って欲しい犬みたいだな!

…てかこんなこと考えてるのバレたら守護者達に殺されるわ。

 

戦場だというのにそんな事を考えていたからだろうか。

戦いは終わったものだと、完全に油断していた俺達。

 

 

 

誰もが油断したその瞬間、途端に時間が巻き戻ったかのようにザイトルクワエは再生し、

禍々しいオーラを纏って先程の倍以上の速度でナニカを纏った種子を飛ばして来た。

 

なんだ!?これは……、こんなの、全く知らないぞ!

間違いなくレベルが10以上は上がってる!

 

クソ!最悪だ、完全に油断していた。これじゃあレベルが違うルプスレギナやイビルアイは、

たかが種子だろうと完全に致命傷だ。

 

自分のすぐ近くにいるイビルアイはともかく、

距離の離れているルプスレギナは庇おうにも次元斬すら間に合わない……!

幻影剣も、焦っているせいかマトモに魔力も練られない。

 

……ルプスレギナは一度死ぬかも知れない、これは俺の油断のせいか。

 

半ば諦めかけながらも閻魔刃を引き抜き、近くに居たイビルアイを種子から庇った俺が見たのは、

同じく倒した後に完全に油断していたルプスレギナと、恐らくだが位置を入れ替える類のスキルを使ったのか

 

ルプスレギナを比較的俺の近くにいた自身の居場所と入れ替えて

ザイトルクワエの種子攻撃を食らうモモンガさんの姿だった。

 




6000文字……
オバロ二次もっと増えろ!

バージルのヒロインは誰?(ナザリック勢は無理がある)

  • ラキュース
  • イビルアイ
  • ティア、ティナ
  • レイナース
  • アルシェ
  • 番外ちゃん(作者の推し)
  • クレマンティーヌ
  • カルカ
  • レメディオス
  • ケラルト
  • ネイア
  • んなもんは要らねぇ!
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