Vergil in Over lord   作:Crimson Wizard

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書き溜めじゃあ!
まあ公開しちゃってるんだけども。
勝手に文が消えまくる怪奇現象が起きて焦りました。


第3話(モモンガ視点)

 

 

その日、ユグドラシルという名の一時期は圧倒的な人気を博したVRMMORPGは、

時代の波に逆らい切れずに、サービス終了を迎えた。

 

そして、かつてはユグドラシルのランキングにも乗るほどの栄光を誇ったギルド。

アインズ・ウール・ゴウン。

 

最終日にはギルドメンバーは、

もはや彼、モモンガを除けば4人しか残らない程衰退していた。

ユグドラシルは、彼の全てであった。

 

彼らが現代(リアル)と呼ぶそこは、

土壌は枯れ果て、空はスモッグに覆われ、川には化学の副産物である泥のような液体が流れ、

肺を人工肺と呼ばれる物に手術で入れ替えた上で、特殊なマスクをしなければ呼吸もままならない。

 

そんな地獄のような場所から鈴木悟(モモンガ)が唯一逃れられる環境がユグドラシルだった。

もっとも、それは現実逃避以外の何物でもないのだが。

 

そんな彼は、最終日に残ってくれた数少ないギルメンの1人であるヘロヘロが

転職による体調不良を理由にログアウトする様を見せ付けられていた。

 

本当だったら行かないで、とそう言ってしまいたい。

でも、それは彼の迷惑になるから。

 

否、彼は恐れているのだ。行かないでと、そういって拒絶されてしまったらどう反応すればいいのか。

最後の最後に友情すら壊れてしまったら、と。

 

最も、その程度で壊れる友情ならばどれ程儚いモノなのか。

それは友情と言えるのか。

 

ともかく、彼はヘロヘロのログアウトを見届けて、

ひと時の感傷に浸った後、理不尽な、行き場のない怒りのようなものが湧いてきた。

 

「どうして…!そんな簡単に捨てることが……」

 

叫んだ後で、徐々に虚しくなっていき、言葉を最後まで吐き切ることが出来なかった。

 

彼だって、本当は分かっているのだ。

確かに飽きたり、その場に飲まれて辞めていった人がいれば、

ヘロヘロの様に、やりたくてもやる時間すら取れない人もいる。

 

「…そうだな。最後は玉座の間で迎えよう。」

 

そう言って彼は、ギルド武器である、スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンという。

ギルドの分身体、いや。壊されるとギルドは崩壊してしまう為、魂と言えるかもしれない。

そんな武器を片手に玉座の間で最後を迎えた。

 

 

 

 

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……筈だったのだ。

 

「どうされましたか?モモンガ様。」

 

NPCが、喋るだと!?

 

 

 

 

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そこから紆余曲折を経て、

とあるアイテムの動作確認で、近隣にある村が襲われている事に気がついたのだ。

 

最初は見捨てようと、そう思ったのだが……

たっち・みーさん。自身の恩人である彼のNPCである

セバス・チャンの目を見ると、彼に助けられた時の事を思い出した。

 

 

 

 

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きっと幻覚だったのだろう。

だが、モモンガは彼に恥じないように。この村を救おうと思ったのだが……

 

「モモンガ様、この者が何か?」

 

そう、セバスが問うてくる。

「いや、何、この村の者では無さそうだと思ってな。」

 

そこには、青い外套を羽織り、

青みがかった銀髪をオールバックにして

日本刀のようなものを持つ男の姿が映し出されていた。

 

「…プレイヤーか?」

 

モモンガが確認する様に呟く。

 

「…どうでしょう。私にも分かりかねます。」

 

そう言うとセバスは、どうされますか?と

自身の主へと問い掛ける。

 

「そうだな、目立つ容姿をしているし

この村を救うかと考えたが流石にリスクが過ぎるな。」

 

セバスはそうですね。と相槌を打ち、

 

「彼の者がプレイヤーだったとして、

その場合はどうするおつもりですか?」

 

そう問いかけたが

 

「うむ、まだ決め兼ねている。

プレイヤーだからと言って、安易に接触するのはな……

本来、ユグドラシルならばこういった覗き見をするのも危険なのだ。」

 

セバスは仰る通りです。そういって彼の後ろに再び陣取った。

 

「…ふむ、どうやら助けるつもりらしいな。」

 

「そのようですね。」

 

2人の眺める魔法の鏡には、刀を持った男が襲撃犯である騎士達を

簡単に沈めていく光景が写っている。

 

「セバス、この者のレベルをどうみる?」

 

「は、恐れながら80以上なのは確実かと。」

 

2人は彼の者の戦力を見極めたいようだが……

 

「どうやら全て片付けてしまったようだな。」

 

「そのようですね。」

 

相変わらず、モモンガが喋り

セバスが相槌を打つという会話を繰り返していると。

 

 

 

 

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騎士達を拘束し、村人と会話を終わらせたその男が……

唐突に此方を向いて何かを喋り出した。

 

「な!?バレているだと!」

 

「……どうされますか?」

 

するとモモンガは、やはり迂闊だったかといい、

 

「彼の者と接触する。」

 

もちろん返しは決まっている

 

「危険です!」

 

モモンガはそんなことは分かっているから、

少し待てという。

 

「今、アルベド達に伝言(メッセージ)を送った。」

 

「それで如何なされるので?」

 

モモンガは鷹揚に頷き、

 

「とりあえずはお前を護衛とし、彼の者と接触する。

その後、有事の際の保険としてアルベド達を呼んでいる。

いきなり襲いかかって来るようなことは無いと思うが……

私の護衛は任せたぞ。」

 

「ハッ!お任せください。」

 

 

そういってモモンガは転移門(ゲート)を開いた。

 




高評価よろしくです。

バージルのヒロインは誰?(ナザリック勢は無理がある)

  • ラキュース
  • イビルアイ
  • ティア、ティナ
  • レイナース
  • アルシェ
  • 番外ちゃん(作者の推し)
  • クレマンティーヌ
  • カルカ
  • レメディオス
  • ケラルト
  • ネイア
  • んなもんは要らねぇ!
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