Vergil in Over lord   作:Crimson Wizard

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平行して書いてる作品がようやく本編までいきました。
しかも1話から古田さん視点というwぜひ読んでみてくださいね!(宣伝)


第35話

 

 

「……なんだ?」

 

やっぱり考え直して、流石にギルドに直接転移するのはあれだから

関所前から組合の建物までは歩こうと思ったんだけど……

 

なんでこんなに関所前に集まってるの?

てかあれ蒼薔薇じゃね……?

 

そんなことを思っていると、厨二病(ラキュース)さんが一直線に走ってくる。

 

「生きていたんですね…!」

 

「……誰だ貴様は?」

 

なんか手を握られて感動シーンみたいな雰囲気だったけど……

そもそも初対面だしなんで熱い再会みたいになってるの?

 

「あ……私はアダマンタイト級冒険者のラキュース・アルベイン・デイル・アインドラと言います。

長いのでラキュースと呼んでください。」

 

あぁ。これはどうもご丁寧に……じゃなくて!

てか名前長い!あと全く状況が分からない!

 

「俺はバージルだ。」

 

そういうとラキュースは怪訝そうな顔になる。

 

「あれ?おかしいわね……確かギルバという名前だったと記憶しているけれど。」

 

……あ、うん。

 

「……訳あって名乗っていた偽名だ。

だがもうその理由も無くなった故、後で組合に申告するところだった。」

 

「……なるほど。ではバージルさんとお呼びしても?」

 

「構わん。」

 

それで、この人がゴミのような光景はなんぞや。

 

「なんの騒ぎだ……?」

 

「いや、あなた方の消息が不明だったので

私達があの魔樹の生死を確認しなくてはならなかったのですが、

理由は不明ですが例の魔樹は倒された後一度蘇生したみたいだったので意見が割れていたんです。」

 

なるほど……

また復活したら困るしな。

 

「なるほどな。……アレは倒した。あの場に残っているのはもはやただの木片だ。」

 

「……分かりました。それで、お仲間は?」

 

覚悟を決めたかのような表情で問うてくるラキュース。

なるほどね。気を遣ってくれてるのか。

 

でも大丈夫だ、2人とも死んだりはしてない。

片方は死ぬほど落ち込んでるし、もう片方はある意味元々死んでるけど。

 

「……原因不明の状態異常を受けたようでな、念の為に治療中だ。」

 

特にルプスレギナは割と真面目に心の治療中だ。

ガチで落ち込んでる所にシャルティアなんかの空気を読まない阿呆が口を挟んだせいで

余計に手をつけられない事になってる。

 

モモンガさんが仕事を休ませてプレアデス達の元に送るくらいには重症だ。

 

「そうですか…。それにしても、組合に討伐を証明するものが無い件についてはどうするのですか?」

 

いや、知らんがな。ミラージュエッジは俺のだし……

あの枝についてた葉っぱなんかは今増やせないか色々試してるらしいし

 

「…知らん。木片を持ってきて証明出来るのなら構わんが、それでは意味などないだろう?」

 

ラキュースは苦笑いしながら頷く

 

「まあ、それじゃあ証明にはならないでしょうね。」

 

「一応報告はするが、信じられんのならそれまでだ。」

 

するとイビルアイが口を挟んでくる。

 

「国の危機を救ったんだぞ?報酬が出ないかも知れない件について不満は無いのか?」

 

そりゃあ出なかったらもちろんあるよ。

でもこの国腐ってるし……

 

「無くはない……が、言ってどうにもならんのならば仕方あるまい。」

 

するとガガーランが口を挟む

 

「なるほど、大した奴じゃねえか!証言くらいなら俺らがしてやるよ。なぁ?」

 

童貞食いさん!ありがとう。

 

「……とりあえず先に報告だけ済ませたい。」

 

「では私達もついて行きます。特にイビルアイはその目で見たんでしょう?」

 

こくりと頷くイビルアイ。

 

「まあ、私が証言したからといって国が金を出すことは無いと思うぞ。

組合はお前達をここに留めておくために多少の金銭くらいなら出すと思うが、本来の報酬とは比べるまでもないだろう。」

 

さすがは王国だな。

帝国なら金に色目なんてつけず、全力で俺を取り入れようとする筈だ。

 

ある意味ガゼフを戦士長として召し上げたランポッサ3世は優秀だな。

……比べる相手が馬鹿貴族なのは酷すぎるかもだけど。

 

「この国は随分と腐っているらしいしな……」

 

思わず口に出すとラキュースが苦虫を噛み潰したような表情をする。

 

「そうですね……確かに、この国の人間としてこんな事は言いたくないですが、

このままではいつか帝国に呑まれるでしょう。」

 

愛国心とか色々あるんだろうが、少々楽観的すぎやしないか?

そもそもこんな腐った国を手に入れた所で帝国にはなんの旨味もない所か、

仮に手に入れた所で国を回すためには結局王国のバカ貴族共を使い回さなきゃだし……

 

ジルくんはむしろ嫌がりそうだけどね。

 

「随分と甘い見通しだ、この国の貴族は自国の戦力である戦士長を殺そうとしたらしいでは無いか。

帝国に併呑される前に法国にでも滅ぼされるやも知れんぞ。

……そうでなければ、そのうち内乱でも起きて勝手に滅ぶだろう。」

 

裏社会なんかと繋がってるだけなら兎も角、

自国の戦力を削る為の他国の作戦に協力して自国民を虐殺して回るのはおかしいだろ。

 

もはや意味がわからん。

 

「何故それを…!あっ!そういえば、」

 

あ……国がこんな情報を公にする訳ないか、

やらかしたかも。

 

「もしかして、戦士長が救って頂いたと言っていたのはあなたですか!?」

 

……バレちった。

 

「……フン。別に救ったという訳では無い。

自身に降りかかる火の粉を払ったら結果的にあの男が助かっただけだ。」

 

我ながらツンデレみたいな言い訳やん。

 

 

 

 

と、そんなことを言い合っているうちに組合に到着し、

名前の再申告も済ませ魔樹討伐の報告も経て、蒼の薔薇の証言があって何とか報酬を貰ったが……

 

 

「ハハッ!その金額じゃあどう考えてもお前さんの偉業とは釣り合わねぇな!

国の危機を救った人間への見返りとしちゃあ少なすぎるぜ。」

 

とガガーラン。

 

まあ確かに大金ではあるんだが、明らかにやった事と比例してない。

金額としては、オリハルコン級冒険者の依頼の報酬くらいらしい。

 

思ったより少ねぇな……。

 

まあ、組合も貴族派閥の人間とか居るかもだしあんまり大きな金額は出せないんだろ。

 

「それと、この後少しお時間頂いても大丈夫ですか?」

 

とラキュース。

 

なんだろ、ラナーか八本指関係かな。

 

「……いいだろう。」

 

モモンガさんが居ない内に済ませとこう。

あの人と一緒に居たら毎回何かしらのトラブルが起きるし……

 

割とマジでありえない確率の事がポンポン起きるからなぁ。

 

「ありがとうございます!では、

イビルアイに転移魔法を使って貰うので人目のつかない場所に移動しましょう。」

 

……王城辺りに跳ばされるな、間違いない。

 

その後、蒼の薔薇と共に人目のつかない路地裏へと移動し、

予想通り俺はイビルアイの魔法によって王城へと誘拐されたのだった。

 




台風しゅごい……

バージルのヒロインは誰?(ナザリック勢は無理がある)

  • ラキュース
  • イビルアイ
  • ティア、ティナ
  • レイナース
  • アルシェ
  • 番外ちゃん(作者の推し)
  • クレマンティーヌ
  • カルカ
  • レメディオス
  • ケラルト
  • ネイア
  • んなもんは要らねぇ!
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