Vergil in Over lord 作:Crimson Wizard
あとバージルを喋らせすぎました。
……実験もしてないのに
性能を知っているのは気にしないでください……。
「モモンガ、貴様は人間だったのだろう?
そしてアンデッドとなった今、感情は抑制され、食事、睡眠すらも取れない……
貴様も薄々感じているのではないか?自分の心の内が、
別のナニカに変貌しているのを。そしてそれを
アンデッドの抑制のせいで、大した事だと認識出来ていない、
より正確には、認識していてもアンデッド寄りの感性に近づいていて
それすらもどうでもよく感じる。違うか?」
互いに過去を打ち明けた彼、バージルさんに
彼の何時にない饒舌でその事実を指摘される。
全くもってその通りだ。
やはり彼はゲームなどではなく、
生まれついての半悪魔だからこそ分かるのだろうか……
「何か、問題が?」
余りに図星だった為、それ以外にも不都合があるなら考えようと。
そう思っての発言だったのだが……
「……その程度の認識でしかないのが何よりの証拠だ。」
そう言われて気づく。
それはもはや人間での思考ではない。
自身の精神の根幹が揺さぶられているのに
危機感を感じないのは果たして人間か?
いや、彼の言う通りで人間性を保てるのならば、別にこの体で良いのだ。
彼は捲し立てるように言う。
「断言する。貴様はいつかそのゲームの、
フレーバーテキストだったか?それ通りの存在となる。
仲間にすら情を感じなくなる可能性があると言っている。
既に他人など虫けら以下にしか感じないのだろう?それが何時までも他人だけである保証はどこにある?」
そう言われると、説得力がある。
「でもですね、私のビルド、
つまり能力はアンデッドだからこその物なんです。
人間になってしまえば大幅な弱体化は避けられない。」
ここがネックなのだ。
これがないのならこの世界でも転職が可能なのだ。
アンデッドへと転生する方法など山ほどあるが、
その逆は、かなり特殊なアイテムを使わなくては不可能で
その上、出来たとしても種族レベルは消失する。
「貴様が先程言っていた、
経験値とやらを代償に星に願う魔法はどうだ。
そしてお前達が持っている世界一つに匹敵するとかいうアイテムに、
その経験値とやらが溜まっているのだろう?
それならば人間にアンデッドの能力を持たせるか、
そうでなくとも即座に変身出来るようにしておけばいいでは無いか。
無論、カルマ値とやらは高めでな。」
最初会った時からは信じられないくらい饒舌だなぁ。
それくらい俺の事を考えてくれているのか。
そう考えると、僅かながら人間性のようなものが
戻ってきたような錯覚すらする。
「これ以上、俺が言っても無駄なようならこの問答は打ち切ろう。
……だがその時はもうお前とはサヨナラだ。
俺は悪魔だが、自身にとって有益か、有害かの判別くらいは出来る。
貴様にそれが出来ぬのならば、最早俺から言うことは無い……」
そう言われると、心が痛む。
知り合ったばかりとはいえ、秘密を共有した仲間なのだ。
つまり、彼の言いたいことを纏めると、
俺にとって、アンデッドでいる事のメリットなどないと。
むしろ有害とまで言われたな。
正直な所、そこまでやる意味があるとは思わない。
だが、彼と別れなくてはいけないのなら……
……昔から、こういう所が自分の短所だとわかっている。
周りに合わせるばかりで、自分の意見を持たない。
それを相手にぶつけない。
「分かりました。正直に言うと、私にはそこまで必要な事とは思えません。
でも、貴方がそこまでいうんですから、間違いではないのでしょう。
何も変わらなかったら、責任取ってくださいね?」
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「…ああ。」
責任取って下さいね?………だと!?
しかも男なのにそこまで違和感を感じない…。
モ、モモンガさんはヒロインだった?
まあ、受け入れてくれるのならいい。
原作の地獄のような光景は生まれないだろう。
彼にとっては変わらない事かもしれないが、
恐らく、この方が本人にとっても有益な筈だ。
知らぬ内にバケモノとして完成されてしまうよりは……
「実行に移しますが、その前に。」
そういうとモモンガさんは、
「恐らく、貴方の案だというと守護者達に猛反対を食らうでしょう。」
そうだろうな。
「なので、話の中で私が思い付いたと、そういう事にしておきます。」
「…そういえば、人間になるのなら顔はどうする?」
するとモモンガはあ〜それは……といい、
「んーリアルの顔じゃダメですかねぇ?」
「顔の造形はいい方が得をするぞ」
「うーわ、バージルさんが言うと説得力ありますねぇ」
そんな他愛ない会話の後、やはり守護者達へは事後報告にすると言われた!
供にはセバスだけつけていくと。
そこでビビんなよ!
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ナザリック地下大墳墓の宝物殿
ここには俺の黒歴史が眠っている。
今回はあまりやりたくなかったが、
こいつをサポートにつけることにした。
「ではパンドラズアクターよ、始めるのだ。」
「
ペカー
「ゴホン!」
横でバージルさんが見てるのにぃ!?
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恥を晒しまくった甲斐あって、
流石に人間にアンデッドの能力を付与するなどという
都合の良すぎる事には出来なかったが、
瞬時に人間とアンデッドである自分の姿(中身も)を
入れ替えることが出来るようになった。
人間時のカルマ値は150。
あまり高くしすぎると、アンデッドである時との落差で
不安定な精神状態になるかも知れないので控えめにした。
ちなみに、人間時のレベルは種族レベル分が減っている。
俺の場合、
レベルにして40、かなり大きな数字だが……
実はこれはパンドラの提案で、人間時は人間時、
アンデッド時は元のまま、ビルドの組み換えが出来るのかの実験だ。
正直、かなりの博打でリスクが高すぎるのでは?と言ったが、
別に成功しなかったら成功しなかったで、
アンデッドの時にはなんの影響もないと言われて確かにそうか、
と納得した結果だ。
実験は無事成功し、なんのジョブを取ろうか、ワクワクしている。
そう、精神が抑制されないので、ワクワクしたままでいられる。
既にこの時点で、バージルさんに礼を言いたいくらいなのだが。
なんと、まだあるのだ……
この
バージルさんの提案で、元の顔を美化する方針で実行したのだが……
鏡を見た俺は一言。
「……誰だコイツ?」
そのくらい別人だった。
お陰で元の顔がめちゃくちゃ良かったのかと2人に勘違いされた。
いえ、あの謙遜とかじゃないんです、ホント……
ちなみにパンドラには元人間であることを話した。
…が彼は知っていたようだ。
宝物殿でギルメンが話しているのを聞いたらしい。
ちなみに、願いが大き過ぎたのか、
ワールドアイテム《強欲と無欲》に溜まっていた経験値は空になった。
俺は思わず膝を着いたが、まぁ自分のレベルが減らなかったのは幸いだった。
まあ、かなりの経験値が入っていたからな……
ちなみに、今は危険のない大墳墓の中だから人間形態だが、
流石に火急の用事の際はアンデッドに戻らなくてはならない。
故に、人間時のビルドを早く組んでしまいたいのだが……
あー!悩むなぁ……
「どうしたらいいと思います?バージルさん」
「…嬉しいのは分かったが流石にしつこいぞ。」
何回も同じような事を言ったので流石にしつこかったか、と反省。
やっぱり人間時は近接かなぁ?でも
別系統を覚えるのもいいかも!悩むなぁ……
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と、この後ナザリックの食事を取れる事に気づいて、さらに喜ぶモモンガが居た。
ふぅ、ちかれた
バージルのヒロインは誰?(ナザリック勢は無理がある)
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ラキュース
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イビルアイ
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ティア、ティナ
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レイナース
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アルシェ
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番外ちゃん(作者の推し)
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クレマンティーヌ
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カルカ
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レメディオス
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ケラルト
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ネイア
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んなもんは要らねぇ!