チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果…… 作:提督兼指揮官兼トレーナー
「複数の同盟国を抱えて、食糧生産も出来て、工業生産も可能な国って最早アメリカじゃね?」
(幌筵泊地の転生者のつぶやき)
はい、つづきです。
言うことないんで(思いつかないので)さっさと行きます。
幌筵泊地地下司令部
「それで、雪風の方はどうなんだい?」
「は、船団迎撃のため待機中とのこと。」
「いけるか?」
「問題ないそうです。」
「わかった、それでは任せる。」
「了解!」
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雪風CICにて………
「提督より、戦闘許可が降りました。」
「対水上戦闘用意!」
「中央対艦ミサイルVLS、1番から20番。対艦ミサイル発射準備良し!」
吹雪型以降の秋月型や島風などの1部を除いた駆逐艦艦娘は全てあさひ型並の装備となっているが、実際は1部の武装が異なっている。
中央に備え付けられている対艦ミサイル専用のVLSもその1つで、以前幌筵泊地がまだ今のような大規模なものではなかった頃に、1万隻の通常型深海棲艦による侵攻を受けた際、駆逐艦艦娘の多目標対艦攻撃能力が少ないことが問題視されたため、その当時睦月型駆逐艦(あさぎり型に近い形で改修していた)の後部ヘリ甲板に臨時で対艦ミサイル発射筒を増設していたのだ。その後、この装備は取り外されたが、これを受け継ぐ形で、あさひ型で言うところの対艦ミサイル発射筒が置かれていた付近に当たる艤装に、対艦ミサイル専用VLSを設置したのだ。
要するにセルフ飽和攻撃なのだが、読者の中には対艦ミサイルを山ほど抱えることに不安を覚える方もいらっしゃるだろう。改修を担当した幌筵泊地のマッドエンジニアの1人である平河くんによると、[消火、延焼対策、仕切りなどを強化してあり、他の装備から距離も取ってあるのでどこぞの巡洋艦なんぞに比べて問題ない]だそうだ。
ちなみに、他にも、現代では対艦攻撃としては潜水艦以外には載せられることのない長魚雷を戦艦攻撃用として積んでいたりしている。
あと追加で言うと、防空に関しても実質あきづき型くらいはあるし、対潜能力もあさひ型同等はある。
(これで防空能力をイージス艦レベルにまで上げたのが秋月達なのである。島風や吹雪型以前の艦娘についてはまたどこかで話すだろう)
圧倒的対艦攻撃能力を持ちながらも対空、対潜能力も引けを取らない幌筵泊地の駆逐艦艦娘達はまさに現代に蘇った特型駆逐艦なのだ。
(でも雪風は元々陽炎型だけどね)
さて、話を戻して、雪風は22隻いる敵艦のうち、対艦ミサイルで20隻を、残りを艦砲で叩くことにした。
既にSH60が発艦し、現場海域に向かっている。
もし、警告に従わなければ、即座に攻撃を開始する方針だ。
<<敵艦隊、魔信による警告に応じず、攻撃を開始されたし。>>
この通信で雪風は覚悟を決めた
「このまま進まめばフェン王国にいる外交官の皆さんに被害がでます。対艦ミサイル、攻撃始め!」
「対艦ミサイル、撃てぇ!」
砲雷長の指示で対艦ミサイルが発射される。
SH60からのデータを入力した対艦ミサイル20発はパーパルディア皇国監察軍目掛け全弾正確に飛んで行った。
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「やはり、フェン王国の海軍は大したことが無かったな。」
パーパルディア皇国、皇国監査軍東洋艦隊の司令官である提督ポクトアールはそう言った。しかし、そんな彼の中には今ひとつ不安があった。
<ワイバーンロード全騎未帰還>
エモールの風竜にやられたとしても、魔信すら発信することが出来ずにやられることはまず無い。そもそも奴らの風竜自体それほど数がいる訳では無い。
「まぁいい、このままアマノキへ向かえば全てわかる。」
そう口にしながら船を進めていた。
異変が起きたのはその後だった。
不意にアマノキの方からバタバタバタバタと空気を叩くような音が聞こえるようになったと思ったら魔信から何やら声がしてくる。
「こちらはロデニウス連邦共和国海軍である。貴艦らはフェン王国の領海を侵犯しており、このままでは滞在中の我が国民に被害が出る恐れがある。即刻反転し、離脱せよ!」
ロデニウス連邦共和国??聞いたことの無い国名だが、おそらく文明圏外の野蛮人共だろう。そんな連中が[自国民に被害が出るからさっさと帰れ]だと?バカバカしい。フェン王国民諸共皆殺しにしてやる。
不意に視線を音がする方へ向けると、そこには奇妙な形の鉄竜がいた。しかし、すぐに距離をおいた。どうやら他の船が銃を撃っていたらしい、だが反撃してこないあたり武装はないのだろう。大した武装も無いくせに不気味な鉄竜だが、攻撃してこない以上、ほっといてよかろう。
「相手にするな、武器を持たぬ相手に無駄弾を使う必要は無いからな。」
その一言で発砲がやめさせられ、再びアマノキへと進路をすぐに取れるパーパルディア皇国監察軍は無能の塊では無かったが、結果として自らの命をドブへ捨てることとなる。
「なっ、なんなんだあれは!!」
海上スレスレを飛翔する物体に気づいたのは見張り番をしていた兵士だが、それに気づいたとしても対処することはパーパルディア皇国なんぞのレベルでは不可能だった。
雪風から発射された対艦ミサイル20発は、予定通りのコースを取り、敵艦隊直前でポップアップ、斜め上から戦列艦の船体をぶち抜いた。
ズドォォォォォォン
転移前、数々の深海棲艦を屠ってきた対艦ミサイルにとって、木造かそれに毛が生えたレベルの船なんぞ相手にもならない。
あっという間に弾薬の魔石に引火して大爆発とともに消滅した。
比喩では無い。正真正銘の消滅である。
監察軍司令官である提督ポクトアールは座乗艦とともに一瞬にして冥界へと旅立った。
「クソっ、何が起きている!!」
瞬時に大部分が沈められた監察軍はまともに指揮権を移す機会もなく混乱していた。
しかし、そこに雪風がさらなる追い討ちをかける
「!?」
水平線に何かが見える。
「艦影と思われるもの発見!こちらに接近してきます」
「!?大きいな・・・フェン王国のものとは思えない・・・。」
小山ほどの物体が海上を動いている。船?と思われるが、常識から考えると規格外の大きさだ。
「総員、戦闘配備!!!」
城のように大きい灰色の船は、急速に接近してきた。
はっ、速い!
「!!!ま・・まさか、我が方の船速を凌駕している!?」
正体不明の巨大船は残った2隻に並走しながら近づいてくる。その数は1隻のみ。
「「パーパルディア皇国監察軍に告ぐ!、直ちに戦闘行動をやめ降伏せよ!」」
「降伏など出来るか!、一気に仕留めてやる!」
威勢だけはいいが、どうやらまだ状況が理解出来ていないようだ。
ここで、雪風はあることを思いついた。
「司令たちの研究材料のために鹵獲します。砲雷長妖精さん、マストを狙って攻撃してください!」
「了解!、腕の見せ所ですね!」
雪風砲雷長妖精は敵艦に向け、照準を合わせた
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「!?」
敵船の艦前方に設置された巨大砲が動き始める。
ドン!!!
発砲。
「敵艦発砲!!!!」
「落ち着け!、我が方よりも遠くから撃って当たるはずも無い!」
人間は常識の中ででしか物事を考えられない。
だが、時に現実は常識を超える。
前を航行していた戦列艦パオスの主要マスト下部が吹き飛ぶ。
マストはガラガラと音をたて、傾斜し、他のマストを巻き込みながら、倒れる。
「戦列艦パオス、マストが折れ航行不能!!!」
「なんだ!?発砲の後にマストが折れただと!?ま・・・まさか!!??」
敵はあの距離から攻撃し、当てることが出来るということなのか……
再び発砲、残った1隻のマストがへし折られた。
再び例の鉄竜が飛んでくる。
「直ちに降伏せよ!、さもなくば次は先程のように撃沈する!」
味方が一瞬にして殺られ、残された我々もマストをへし折られ航行不能。
もはや抵抗する手段はなかった。
フェン王国沖合で発生したこの海戦において、ロデニウス連邦共和国海軍所属の雪風は22隻中20隻を撃沈。2隻を拿捕した。
拿捕された船はロデニウス連邦共和国に向けて曳航され、今後の分析に役立てられることとなる。
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パーパルディア皇国との戦闘からしばらくして、ロデニウス連邦共和国では、幌筵泊地の転生者たちと共に、今後の軍備について話し合っていた。
「それではこれより、会議を始める。今回の議題は、パーパルディア皇国の軍事力についてだ。主に装備や編成なんかが焦点となる。活発な会議のためにも自由に発言して欲しい。」
まずは、パーパルディア皇国の様子を見た事のある外交官からの報告だ。
「パーパルディア皇国には銃と呼ばれる遠距離を攻撃する手段があり、また、携帯型の魔道砲もあります。」
「外交官殿、それはこのような見た目の武器ではありませんか?」
多元が予め用意していた写真を見せる。
「何故それを!?、正しくそのような見た目です。」
「なるほど、携帯型の魔道砲というのはどれですか?」
再び多元が写真を見せる。
「これです。」
外交官がひとつの写真を指す。
「え、コレ?」
外交官が指を指したのは迫撃砲だった。
<魔法のせいか、技術体系がちぐはぐだなぁ>
「後、ワイバーンを運用可能な竜母というものもあります。」
兵器の時代のズレを感じた多元。
一筋縄ではいかないことを認識したが、いずれ本格的に衝突する可能性があるので、今後も調査を続けるとのことでまとまった。
続いては、幌筵泊地側からの今後の軍拡についての提言だ。
幌筵泊地は周辺国との軍事同盟を提案した。
まずまっさきに挙げられたのはアルタラスだ。
「……というわけで、最新の衛星による情報からも、アルタラス王国には空港があると言うことが確認されております。今後パーパルディア皇国と対峙する際に、この空港が使用出来れば、作戦に幅が出るものと考えています。」
「となると、外交の話にもなるな。アルタラス王国以外にも同盟を望む声があるかもしれん。」
「それについては外務省との調整となりますので、我々の一存では決められません。もうひとつ、気になったことが………」
「なんだい?」
「これを……」
そう言って、宇宙部門の転生者が取り出したのは衛星写真だった。
「これは、第八帝国、正式名称グラ・バルカス帝国の海軍基地らしき場所を撮影したものなんですが、注目すべきはこの軍艦です。」
ロデニウス連邦共和国内でも、列強レイフォルを滅ぼしたグラ・バルカス帝国については情報収集を急いでいた。
「これって……」
転生者全員が固まる
「「「大和じゃないか!!」」」
「はい、どう見ても大和です。さらに、各地の諜報員妖精が最近入手した情報によると、グラ・バルカス帝国は少なくとも近接信管を開発している恐れがあります。」
ロデニウス連邦共和国側の関係者も勉強してきているので、彼らの話は当然理解している。
「見た目大日本帝国、中身アメリカ合衆国って言うことか……」
「物量はアメリカ以上と見た方がいいです。」
宇宙部門が付け加える。
「これは、造船所を写したものなんですが、最近量産型軍艦の建造が始まっている様子です。」
「ガ○ラスみたいに万単位で揃えようってのか!?」
「間違いありません。それも駆逐艦や、フリゲートクラスから戦艦クラスまで揃える気ですね。」
「不味いな、航空隊の定数を倍、下手したら3倍にする必要が出てきたな。」
「ロデニウス連邦共和国空軍の戦闘機の更新も急がなくてはなりません。」
「一応自主開発になる予定だが、下手したら間に合わんな、F-16だと難しいから、F/A18Eを供与するかもしれん。」
「我々ロデニウス連邦共和国空軍としても全力を尽くす構えです。ですが、最悪の事態を備えて、幌筵泊地のみなさんも協力していただきたい。」
「もちろんです。」
「大和の装甲は対艦ミサイルで抜けるのか?」
そこは割と問題だった。なんせ、現代の対艦ミサイルの目標に戦艦は含まれていない。
「ASM-3改二なら問題ありませんが、全艦標準装備の対艦ミサイルではバイタルパートを抜けません。」
ASM-3改二とは、ASM-3に画像データ誘導能力と巡航ミサイル並の射程とマッハ5の速度を持たせ、戦艦等の装甲目標を仕留めることを主眼においた対艦ミサイルだ。発射可能な機体はF2スーパー改とA12アヴェンジャーを魔改造したA12Cノイ・アヴェンジャーのみだ。これ以外にも超音速ミサイルはあるが、いずれにせよ、搭載機が限られるのが現状である。しかも艦艇には搭載不可と来た。
「最悪数撃ち込んで無力化ってなるかもな………」
「だな、ミサイルがダメなら艦砲、魚雷は?」
「41cm以上なら抜けます。たかが大和に似てる程度で21世紀の技術で作られた大口径砲の砲弾が弾かれるわけがありません。魚雷についてももとよりそういう相手を目的に作ってあるので、なんの心配もいりません。」
「とはいえ、なんの対策もしない訳にもいくまい。」
「魚雷を当てるには音紋採取が必要だからな。」
基本的に軍艦のソナーか、ヘリなどから投下されるソノブイから音紋は採取している。
「もとより、ASM-3改二をベースに、既存の対艦ミサイル専用VLSから発射可能なSSM-3を開発中でしたからこいつを載せますね。」
「後、第二次世界大戦レベルとなれば核兵器を持っている可能性も考えられるぞ。」
「原始的な弾道ミサイルもな。」
ナチス・ドイツが大戦末期にV1を投入したのは有名な話である。
「ロデニウス連邦共和国国内にイージスアショアの建設を進めるか。」
「アー○バードも用意します。」
「パトリオットや、03式、THAADの配備も急がせろ。」
「核兵器の開発はやっているのか?」
「一応は、秘匿部門によると、指示さえあれば<皇帝>クラスでも数日で完成可能だとか」
「やべぇなうちの泊地。」
今更かよ、と突っ込みたい部分はあるが、ここでロデニウス連邦共和国側の代表者が挙手した。
「あの~、さっきからグラ・バルカス帝国の話題しか出てないのですが、最近国交を結んだムーやこの世界一の大国、神聖ミリシリアル帝国については何も研究しなくていいんですか?」
「あんなのグラ・バルカス帝国に比べたら全然平気、てか、グラ・バルカス帝国も敵じゃない。」
全員いっせいにそう言った
「ムーの戦艦なんぞたった今威力不足が指摘された対艦ミサイルでも撃沈出来るし、航空機も余裕で蹴散らせる。」
「神聖ミリシリアル帝国も最近入った情報によれば、ジェット機みたいなのを開発してるくせにレシプロ以下しか速度が出ないとかいう酷い有様。」
「てかさ、この世界の連中は魔帝対策してるとか言ってるけど、正直、万が一今魔法帝国が来ても、現状我々ロデニウス連邦共和国以外で対抗出来る国はいない。」
「嘘……でしょ……」
あまりの言い様に絶句する担当者。
「でも、グラ・バルカス帝国はどうなんですか?」
「神聖ミリシリアル帝国がギリ負けるかどうか、俺らからすれば数が多いとキツイが単体性能で見れば敵じゃない。」
「つまり魔帝にも勝てない。」
その事がわかるのはグラ・バルカス帝国が世界に宣戦布告してからはっきりするが、いずれにせよこの時は推測程度ではあるものの、おおよそはっきりとしていた。
「えぇ……」
まずは陸。グラ・バルカス帝国が大日本帝国に酷似した軍備をしているとなると、敵になるのはチハや、ハ号、やばめに見積もっても一式やチト、チヌやホリなら10式でどうにでもなる。(さすがに61式だと不味いところも出てくるかもしれないが。)オイ車が来ても全く問題が無い。てか、そもそも対戦車火器の充実しているロデニウス連邦共和国軍なら対戦車装備を持った歩兵でも余裕で勝てる。
続いて海。大日本帝国に似てるのなら、大和のような超弩級戦艦以外にも赤城や蒼龍と言った空母もいるはずだが、レシプロしか運用出来ない大戦空母なんぞ、軽空母ならF35Bを運用する幌筵泊地からすればただのカカシにしかならない。菊池にトマホーク撃たせとけ、戦艦については先程説明した通り。
潜水艦も余裕で撃沈可能。その他艦艇?、対艦ミサイルでも当てとけばよかろう。
空についても、ゼロ戦や、紫電改、烈風や飛燕では鴨撃ちに等しく、富嶽を運用してても余裕で止められる。
えっ?橘花はどうする?
心配いらん、鳳翔航空隊(F35B)が単機で1個中隊蹴散らしている。
「わ、我々はとんでもない存在を味方につけてしまったのかもしれない……」
怯える担当者だが、すまん、少々気づくのが遅い。
「で、とりあえずそいつらは置いておくとしてだ、ムーには提督が行って、国交を結んだし、神聖ミリシリアル帝国もそのうち接触することになるだろう。問題はパーパルディア皇国とアルタラス王国だ。アルタラス王国との関係をもっと深めるということで、近代兵器の供与を行うべきとのことだが、一体何を提供するべきだ?」
「ざっとこの辺じゃね?」
・61式戦車
・Mig28
・F-1支援戦闘機
・マイハーク級フリゲート(あさぎり型に近い)
・警備船
・UH-1
「ちょいお古だが、まぁいいか、ロデニウス連邦共和国は近々装備の更新するし、在庫処分にはちょうどいいな。」
「近々ルミエス王女が、大東洋諸国会議に合わせて来ロデするそうだ。その時に話してもらうってことでいいか?」
「来ロデって何よ……、てか俺らが決めてどうすんのよ……、外務省さんはそれでいい?」
その場に来ていた外務省関係者に確認を取る。
「はい、問題ないと思います。」
「じゃあそれで……、後はこれだな……」
そう言って持ち出したのは大陸戦争で回収された盾。
「この盾が古の魔法帝国のものであると言われたため、伝承なども参考にして、古の魔法帝国の技術力を見積もったところ、少なくとも我々と同水準レベル、下手したら上回っている可能性があるということだ。」
「この盾について調べてみましたが、隊員などの報告から少なくとも12.7mmまでは防ぐことはできるかと。」
「歩兵用の盾レベルでこれなら……」
「戦車レベルになれば120mmも防がれるかもな。」
多元の発言に全員が固まる。
「最悪我々が……、」
「お待ちください。」
秘匿部門の発言を遮ったのは、幌筵泊地転生者組の中でも最年長の小玉義雄である。
「これをご覧下さい。」
小玉が出したのは1枚の設計図
「これは??」
「私がまだ戦車の開発に携わっていた頃、近未来における戦車開発とは何か、と考え、設計していた新型戦車です。」
その戦車は、従来の戦車より大口径かつ、長砲身を有しており、また、防御面でも強力であろうと推測できた。
「名前は?」
「まだ決めていませんが、設計時にはXFHT-1と開発コードを振っていました。
「FUTURE HEAVY TANK(未来の重戦車)か、なるほど、理解した。開発を進めておいてくれ。」
「了解」
「大和型2隻の魔改造は?」
「魔法帝国復活までには間に合うでしょう、それが何時かは知りませんが、少なくとも明日とか近いうちでは無いはずですし。」
「エモールだったか?、が毎年出している予言らしいな。それにはまだ出てないらしいと……」
詳細がわかるのはしばらくしてからである。
「さて、そんじゃ大凡決まったところでよろしいですかね?」
「異議なし。」
これにて会議は終わった。
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それからしばらく経ち、大東洋諸国会議にて
「…………というわけで、我がマオ王国はロデニウス連邦共和国を危険な国とみなしている。なぜなら、前身の東部ロデニウス連合国は、自衛のためとはいえ、ロウリア王国を倒し、最終的に併合してしまったからです。」
何カ国かが、それに賛同する。
それに対し、ロデニウス連邦共和国側の代表者が発言を求める。
「我々は自衛戦闘以上のことをしません。我々の国の方針を定めた法律……、我々は憲法と読んでいますが、そこには<いかなる戦闘も侵略の為に行ってはならない>と記してあります。また、我々は第3文明圏外国に対するパーパルディア皇国の不当な圧力に対して、対抗したいと考えています。」
ここで、アルタラス王国のルミエス王女が発言を求めた。
「我が国はロデニウス連邦共和国の輸出品を使って国難を乗り越えました。しかし、さらなるパーパルディア皇国からの脅威に備えるためにも、ロデニウス連邦共和国には自国の兵器を輸出してもらいたいと思います。」
その通りだ。とネーツ王国
「貴国はパーパルディア皇国からの脅威に対抗出来る力があると聞いている。だからこそ、我々にもその力を分けて欲しい。圧力に対して対抗したいと言うならば、言うだけで無く実行してもらいたい。」
ここでロデニウス連邦共和国の代表者が発言を求める。
「もちろんです。我々ロデニウス連邦共和国は第3文明圏外国を中心とした軍事同盟を作り上げたいと考えています。」
「同盟加入のメリットは?」
「我が国の兵器の輸出と、その技術の提供、軍事訓練に、更には有事の際の軍事支援などを含めたあらゆる面でのサポートがあります。」
おお……
各方面から歓声が上がる
「ただし、同盟に参加出来るのは、現時点で我が国と国交を有する国のみとさせていただきます。それ以外の国に関しましては、国交締結後に別個でお話させていただくこととなります。」
「シオス王国です。我が国はこの同盟には参加しません。現時点で我が国はパーパルディア皇国並びにロデニウス連邦共和国共に関係は良好であるため、どちらかにつくということで双方の機嫌を損ねたくないからです。」
「もちろん同盟加入は任意です。各国の事情に合わせて選択してください。」
「アルタラス王国は参加します。」
「ドーパ王国も参加します。」
「ネーツ王国もです。」
この他の国はいずれも様子見となった(フェン王国は自国の諸問題によって不参加である)
多国間相互援助条約と呼ばれたこの同盟の通称はMMAT (Multilateral Mutual Aid Treaty)と呼ばれ、加盟国に対する軍事侵攻などに対して、加盟国全体で対処することを前提として締結された。
初期加盟国は以下の通り
・ロデニウス連邦共和国
・アルタラス王国
・ドーパ王国
・ネーツ王国
この同盟がこの世界にどのような影響を与えるのかはまだ誰も知る由もない。
はい、軍事同盟と軍拡と、外交とが何とか終わりました………
これの投稿が終わる頃には多分序章が手直し(という名の改変)されていると思うので、そちらもぜひ見てください。
次回もお楽しみに!
間違い、指摘はコメント欄にお願いします。
(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?
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単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
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特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
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航空殲滅(ソ連を超えた!?)
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普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
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全部♡(愚帝君号泣不可避)