チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果…… 作:提督兼指揮官兼トレーナー
「なれない国家元首の服を着るのは大変だったが、私には守らなければならない仲間がいた」
(後に統一国家に編入した後の多元へのインタビュー)
第1話 異世界に転移してしまった幌筵泊地
「ん?なんか暑くねぇか?」
そんなことを言っているのはこの幌筵泊地の提督である多元実少将だ。見た目はごくごく一般的な提督に見えるが、実は彼には秘密がある。
「そうですね、まるで南国みたいな気温です。」
秘書艦である鳳翔がそう答える。とりあえずエアコンつけましょうか、と言いながらリモコンを手に取る。
霧ヶ○から涼しい風が吹いてくる中で、執務を続けていた多元だが、そんな中でドタドタと走ってきて執務室に飛び込んでくる輩が居た。
「先輩……、じゃなかった提督!、大変です!」
「どうした腰堀?、愛しの建御名方とでも揉めたんか?」
(建御名方については設定集参照)
「<愛しの>じゃありません!!、それより僕の格好見てください!」
現れたのは多元の部下の妖精の1人である腰堀二郎だ、何やら慌てている様子なんでとりあえず顔をあげて見てみる。
「!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?」
なんと妖精だったはずの腰堀が人間になっているのだ。
「お前いつからア○トキシン4869の解毒薬服用してたんだ?」
「ふざけないでください提督!、平河さんとかもみんな戻ってます。」
「てことはひょっとして俺達元の世界に戻れたのか??」
「どうなんでしょう……、そもそも艦娘の皆さんも居ますし……」
そう、既にうp主の書いた別作品を読んだ方ならお分かりの通り、こいつらは何故か2035年の日本から1947年の深海棲艦と戦っている日本へと転生してしまった転生者達なのだ。多元も腰堀も、本来はとある重工メーカーで自衛隊向けの新型戦闘機の開発に携わっていたのだが、何故か飛ばされ、提督に着任した上、他の技術者達は妖精になるという有様。
さらに、様々な方面の技術者達が追加で転生した結果、幌筵泊地は1947年のはずなのにとんでもねぇ戦力を保有することになってしまった。
しかも、科学技術も信じられないくらい発達してしまったので、もはや最近は日本全土を開拓しながら深海棲艦共を調理する日々であったが、深海棲艦側もミサイルの投入や、超音速機の開発などで、しのぎを削りあい、最終的に、北極海にて幌筵泊地に集結した全艦娘を魔改造し、深海棲艦との一大決戦に勝利して、人類に再び平和が訪れた。
まぁそんなわけでやべぇ状態の幌筵泊地なんだが、それはさておき。
ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ
また走ってくる者がいる。
「提督!、大変です!」
現れたのは幌筵泊地最初の戦艦である榛名
「どうした?遂に平河君達がショックカノン連発出来るようにでもなったんかい?」
また冗談を言う多元
「ふざけないでください、それより、私たちの艤装が全て装着出来なくなって港に実艦として浮かんでいます!」
「はぁぁぁ?(|| ゚д゚)」
さすがいても立ってもいられなくなった多元。急いで立ち上がり、港に向かおうとしたものの……。
「提督!、本土並びに単冠湾などの他泊地、鎮守府と連絡が取れません!」
「提督!、単冠湾並びに大湊に派遣していた第1、第2航空団とポセイドン隊が何故か戻ってきています!」
「提督!、衛星との信号途絶しました!」
「提督!、観測中の航空機より入電!、水平線が遠くなったとの事!」
「提督!………」
「「「「「「ストップ!」」」」」」」
さすがに情報の飽和攻撃への対処は彼が元々在学していた防衛大学校でもやっていない。
「一旦待て、情報を整理する。」
「鳳翔さん、1時間後に会議を行うので主力艦クラス並びに各方面の代表者を集めておくように。」
「榛名は放送で全員に状況が把握できるまで大人しくするようにと呼びかけるように。」
一旦落ち着いた多元は矢継ぎ早に指示を出す。
「とりあえず、港に行くのはやめて、会議の準備だ。」
多元はそう言うと、幌筵泊地地下司令部へと向かった。
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「ではこれより、緊急の幌筵泊地転生者会議を始める。」
幌筵泊地には数百人ともされる大量の技術者達がそんざいする。
彼らの活動をスムーズに行えるように、多元発案の元、毎回定期的に行っているのが、この転生者会議なのだ。
だが、今回は各方面の艦娘に加え、幌筵泊地からも代表の艦娘が送り込まれているため、会議室はかなり人が多い。
「まずは状況整理だ。鳳翔さん、説明を。」
「はい、これまでにわかった情報を精査しますと………」
・幌筵泊地のある幌筵島並びに、生産設備や、ロケット発射場を置く周辺の島々が原因不明の通信障害にあった
・現時点で原因は不明、たまたま哨戒飛行していた機体のパイロットによると、水平線が遠くなったとの事
・燃料や、弾薬はこの規模の艦隊を維持するのには到底足りず、今後の対応が求められる
・食料についても非常食を取り出しても長くは持たない
「………です。提督はどのようにお考えですか?」
「まぁ、異世界にでも飛ばされたんだろ」
軽い、軽すぎる。異世界に飛ばされたかもしれないのに、この余裕。
これが2回目の転移故の余裕か………
「それで………、私たち以外はどうなりますか?」
別泊地から来た赤城が尋ねる。
「とりあえずだ、まずはこの状況でスムーズに動くためにも、幌筵泊地以外の艦娘についても一旦幌筵泊地に編入する。異論あるか?」
「異議なし」
「構いません」
「よろしく頼む」
反対者は出なかった
「よし、わかった。追って指示を出すから、燃料節約のために出撃等は禁止、待機するように」
ここで艦娘が退出し、転生者だけが残った。
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「提督、では今後どうしますか?」
「うむ、第1のハードルは乗り越えた、次のフェーズに進むべきだ。
多元のあげたハードルは3つ
・指揮系統1本化のための他の泊地、鎮守府の艦娘の編入
・食料品や、燃料、弾薬の確保
・人工衛星などのインフラ整備
このうち、艦娘の編入については早々に終わり、インフラ整備についても資材確保が必要となるため、まずは各種資源確保となる。
「ちょうど、近くに大陸がある。ここに偵察機を飛ばすか。」
「偵察機を飛ばすにしても、相手の領空を意図的に侵犯することになりかねませんよ、相手の技術レベル次第では撃墜される恐れも………」
「そう、だからそれ専門の機体を用意した。」
そう言って多元が資料を出したのはU-2
共産国家への偵察任務へ用いられた高高度偵察機である。
「こいつにレーダーなんかを取り付けて高高度から偵察させる。情報を得たところで接触する。」
「なるほど」
「後、体裁を整えるために国家を作りたい。」
そう言った瞬間、その場にいた全員が吹き出した。
「独立国家幌筵ですか……笑、元首はもちろん提督だとして、後は適当に編成しますかね笑」
「外務大臣は交渉の上手い小玉さんに任せますか」
「ほかはお飾りになりそうですが、まぁいいか」
「後で艦娘からの同意も得るとしてだ………、万が一交渉が決裂したら……」
その先には戦争だ。
「なりふり構っていられる余地は無い。燃料の消費しない核融合炉搭載艦を主体とした艦隊を差し向け、沿岸部含め周辺の主要軍事施設を破壊、短期間で油田などを確保して資源を調達する。詳細は私が詰める。」
ここで、多元が1人だけで物事を進めるのには理由があり、最悪負けたり上手くいかなかった時は、自分1人で責任を取るつもりだったのだ。
「提督、抱え込まないでください。我々転生者一同、何があっても付き従う覚悟です。」
「ありがとう。そう言ってくれると嬉しい。」
この後、再度艦娘達に同意を取り付け、幌筵島とその周辺の島々を主体とした幌筵共和国を樹立。
偵察機を派遣し、その情報を元に動こうとしたのだが………
「報告!、レーダー反射面積の小さな艦艇と飛翔体が接近中!」
「恐らく大陸に住む住民たちの船舶だろう。軍関係の可能性もある。鳳翔さんと吹雪を呼んでくれ、接触を試みる。」
異世界という未知の世界に躍り出た幌筵泊地もとい、幌筵共和国。彼らが果たしてどのように動くのか………
原作のP3Cによる偵察が危なげに見えたので、その辺を工夫してみました。
(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?
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単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
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特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
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航空殲滅(ソ連を超えた!?)
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普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
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全部♡(愚帝君号泣不可避)