チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果……   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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「一筋の光が見えたとしても、我々は戦う。現実を見て戦うのだ。」


(腰堀生存が期待される中、ほぼそのまま作戦続行となる中での多元の言葉)




はい、パーパルディア皇国のフェン王国侵攻部隊を撃滅して、次なる戦場へと向かいます。果たして原作とは違うアルタラス王国はどのような展開を迎えるのでしょうか?






第19話 全滅

 

 

 

 

「COILレーザー用意!!」

 

「ちょっと待て!、建御名方!、COILレーザーだと接近する必要がある上、非装甲目標とはいえあの数を焼き切ると、砲塔内部の電子機器が焼け付くぞ!!」

 

「どの道交換が必要なのだから関係ない!!、奴らに恐怖を植え付けるのには、全長300mの巨艦である本艦の威圧が最適!、復唱を!」

 

「は、は!、機関増速!、海岸線をソナーで警戒しつつ、COILレーザー用意!!」

 

 

 

 

 

全長300mの巨艦、各藩の勢力が強いまま明治維新を迎えた建御雷型の世界では、アメリカを手本に連邦制を取り、大日本合衆国として出発。多くの戦乱を経て、侵略者に心理的負担と、圧倒的航空戦力、あるいは圧倒的対地火力をもって敵の侵攻意欲を削ぐことを目的として作られた戦略打撃艦。その2番艦で、戦艦タイプの建御名方が、その矛先をパーパルディア皇国の残存勢力に向ける。

 

 

 

 

 

「で、デカい!、なんて大きさなんだ!!」

 

 

当然その大きさはパーパルディア皇国の兵士たちにとって、絶望的ななにかに写り、早くも降伏を訴える声が大きくなった。

 

 

 

 

だが、今更もう遅い。

 

 

 

 

いや、全てが遅すぎた。

 

 

 

 

 

「COILレーザー照射!!」

 

 

 

まずは味方に近いところから。高威力のレーザーは、目に入れば失明、皮膚に当たれば火傷。当てられた時間と場所次第で死に至る。

 

 

 

 

 

 

「ぎゃあああああああああ!」

 

「熱い!、熱い!、熱い!」

 

「目がぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

そして、やがて………

 

 

 

「おい!、燃え上がってるぞ!!」

 

 

 

辺り一面を人間が焼けるような嫌な臭いが漂い、最初の犠牲者達が誕生した。

 

 

 

 

「目の前の戦艦が何かやってるんだ!、そうに違いない!!」

 

「馬鹿な!、何もやってないぞ!」

 

 

 

交錯する情報でパニックに陥るパーパルディア皇国兵。

 

 

 

残された者たちも火傷や失明でまともに抵抗できない。

 

 

 

 

 

「建御名方!、ダメだ、やっぱり泊地で開発中のショックカノンとかじゃないと攻撃できない!!」

 

「わかった、サーモバリック弾用意!」

 

 

 

 

 

今度は主砲がパーパルディア皇国兵を狙う。

 

 

 

 

「撃てぇ!」

 

 

 

 

ズドーン!!

 

 

 

 

51cm三連装砲4基が一斉に火を噴く。

 

 

 

 

弾着、その瞬間高熱の炎と熱風がパーパルディア皇国を包み込み、死に至らしめる。

 

 

 

 

 

 

「射撃完了、生存者0」

 

 

 

 

 

もはやあえて語る必要は無い。フェン王国に侵攻したパーパルディア皇国兵は、1人残らず死亡した。

 

 

 

 

 

 

軍事上の定義における全滅では無い。辞書的な、一般用法的な意味での全滅だ。

 

 

 

 

 

 

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同じ頃、幌筵泊地

 

 

 

 

「フェン王国で支援中の建御名方より入電!、パーパルディア皇国フェン王国侵攻部隊は、1人残らず死亡した。以上です。」

 

 

「そうか」

 

 

顔色1つ変えない多元以下転生者。

 

 

 

「カナタ大統領。パーパルディア皇国はこのことについてどう動くと考えますか?」

 

 

 

テレビ会談中のカナタ大統領に話しかける。

 

 

 

「恐らく隠蔽し、再度侵攻を企てるでしょうか、あの国は異常なほどプライドが高い国です。それこそ、負けたとなれば自らのプライドが許さないでしょう。」

 

「では、我々はパーパルディア皇国国民、いや世界にこれを知らせる意義があると思います。もし勝てると思って、殲滅まで言い切った相手に逆に殲滅されたということを大々的に報じれば、国民や、属国などに大きな影響が与えられると考えています。」

 

「なるほど、それは確かにそうですね。上手くいけば、国内の混乱を引き起こせるかもしれません。」

 

「そこで、カナタ大統領にお願いがあります。」

 

 

 

多元は自らのプランについて話した。

 

 

 

「なるほど……、確かに有効的ですね。それともうひとつ……」

 

「なんでしょうか?」

 

「今回はあくまで我々が殲滅させられそうになったため、そして、我が国の怒りと力を示すためにあらゆる戦い方を許可しました。その結果、少ない労力で敵を殲滅することが出来たのは良しとすべきでしょう。ですが、それはそれです。あの兵器のやりすぎは後々に禍根を残すことになると私は考えます。次の2発は許可しますが、それ以外、またこの戦い以降は秘匿兵器の使用を禁止します。万が一使った場合はたとえ幌筵泊地と言えども処罰です。」

 

「わかりました。」

 

 

 

先程の戦闘経過を見たカナタ大統領。今回ばかりはパーパルディア皇国側に非があるとはいえ、やり過ぎれば相応のデメリットを生むとして、NBC兵器は次の2発までで禁止となった。

 

 

 

 

 

 

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一方、戦場から視察を終えたマイラスとラッサンは、帰りのティルトローター機でロデニウス連邦共和国への帰路に着いていた。

 

 

 

 

「……………」

 

「…………、なあマイラス。」

 

「なんだい?、ラッサン。」

 

「もしかすると、俺たちはとんでもない連中と出会ったのかもしれない。」

 

「そうだね」

 

「そして、とんでもない光景を見た。」

 

「その通り。」

 

「彼らは最早世界トップクラス。ミリシリアルすらも超えるとんでもない連中なんだろう。」

 

「ああ、そして、そのとんでもない連中が怒りを露わにしている。4番手とはいえ、列強国に………。そして、パーパルディア皇国は無惨に、完膚なきまでに叩きのめされている。もしこの拳が我が国に降り注いだら………」

 

「俺達も同じ運命を辿る。恐らくグラ・バルカス帝国相手でも同じ運命を辿るのだろう。」

 

「俺たちがこれからどうすべきか……」

 

「その答えは……」

 

「ひとつしかないよ、ラッサン。」

 

「俺は軍部を通じて外交部を説得してみる。」

 

「僕も、軍部上層部にデータを送るよ。」

 

 

 

 

「「ロデニウス連邦共和国と軍事同盟締結に向けて」」

 

 

 

迫り来る第八帝国の脅威に対抗すべく、それまでの中立政策を放棄する方針の大転換に向けてマイラスとラッサンは頭を捻るのであった。

 

 

 

 

 

 

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一方、幌筵泊地諜報部はある重大な事実を掴んだ。

 

 

 

 

「何!、腰堀さんが生きてる可能性有!?」

 

「ええ、現地諜報員の話によると、処分された遺体を間近で確認させたところ、腰堀さんの服を着た全くの別人だとわかりました。」

 

「どういうことだ!?」

 

「パーパルディア皇国では処刑の際、布を被せることでその人物にいつ殺されるか分からない恐怖を与えるそうです。その制度を利用して誰かが腰堀さんをすり替えた可能性があります。」

 

「じゃあ!、腰堀さんは……!」

 

「交渉材料としての切り札か、はたまた何らかの理由でどこかに匿われている場合があります。」

 

「すぐに提督に知らせろ!、それと詳細の確認を現地諜報員にやらせるんだ!」

 

 

 

 

諜報部は大急ぎで情報を精査することとなった。

 

 

 

 

情報はすぐに官邸と地下司令部に回る

 

 

 

 

 

ロデニウス連邦共和国大統領官邸地下

 

 

「諜報部、それは本当なのか!?」

 

「ええ、生きているかどうかはともかく、処刑された人は別人です!」

 

「すぐに確認しろ!、状況次第では救出作戦すら考えなくてはならない。」

 

「大統領!、このことについて公表は?」

 

 

 

 

その場の人間全員がカナタを見つめる。

 

 

 

 

「公表はしません。パーパルディア皇国はとてもプライドが高い国です。もし処刑したのが人違いなら、全力で腰堀さんを探しに回るでしょう。安易に情報を公表するのは彼の生存率を下げることになります。」

 

「はっ!」

 

「諜報部は引き続き情報の精査と協力者の調査をお願いします。あの国でそうしたことを行える立場にある人間はそうそういないはず、となれば後々の外交で切り札になるかもしれません。」

 

 

 

 

 

とりあえず対外的には腰堀は死亡、もしくは行方不明という扱いとなった。

 

 

 

 

そして、幌筵泊地地下司令部でも……

 

 

「本当か!」

 

「ええ!、腰堀君は生きているかもしれません!」

 

「そうか……、建御名方には?」

 

「まだ伝えていません。大統領より機密扱いとなったため、迂闊に伝える訳には………」

 

「希望を持たせたい。彼女だけには伝えられるように、俺が大統領を説得する。」

 

「はい!」

 

 

 

転生者の顔が少しずつ明るさを取り戻す。

 

 

 

失われた仲間が生きているかもしれない可能性に賭けて、諜報部にさらなる調査を命令した。

 

 

 

 

 

 

 

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そして、ただ1人パーパルディア皇国で生きている腰堀はカイオスと2人で食事を摂っていた。

 

 

 

 

 

「腰堀さん、我が国はこれからどうなりますか?」

 

「恐らく、良くて縮小、悪ければ滅亡ですね。」

 

「良くて縮小とはどう言った意味で?」

 

「つまり、ロデニウス連邦共和国と戦って敗北した後、この国が存続し続けるにはパーパルディア皇国は明らかに肥大化しすぎてしまったのです。この先どのように動くかはあなたがたの選択次第です。ですが、はっきり言えば領土は減らざるを得ないでしょう。フェンで大きく戦力を失って尚も戦闘を続ければ、広大な領土を維持するだけの戦力が無くなり、国力も落ちてきます。」

 

「それを続けるとどうなるかは……、もちろん私も分かります。」

 

「いえ、カイオスさん。あなたがたは、というより私のような一部の人間を除いて、人々は多元実という男の危険さを分かっていない。」

 

「と言うと?」

 

「あの人は、先輩は、仲間を大変大事にするんです。」

 

「つまり?」

 

「結果的にカイオスさんが私を助けてくれたとはいえ、表向きはパーパルディア皇国は私とパトリックさんを始末したことになっています。そして、殲滅戦……、民族浄化まで宣言した。これが幌筵泊地、というより先輩にどう映ったか」

 

「大切な仲間を殺された……、まさか彼は!!」

 

「ええ、これが先輩が軍人になれなかった理由です。軍人として、高級士官にしては危険すぎるほど仲間想いなのです。普段は落ち着いていて、クセの強いメンツをまとめることが出来ている優秀な提督という一面がありますが……」

 

「普段落ち着いている分、吹っ切れると危険ということですか……」

 

「ええ、特にフリーハンドになればなるほど危険なんです。自分の裁量で物事を進めることができてしまうので。」

 

「トップにしてはいけない秀才か……」

 

「ええ、ですから彼は自分から国防大臣の座を譲りました。もし万が一のことがあっては危険なので。」

 

「だが、起きてしまった。しかも最悪の状況で。」

 

「はい。」

 

「さらに言えば、他の転生者も似たような状況なのだろう?」

 

「ええ、幌筵泊地では基本的に先輩はその道の専門家には可能な限りフリーハンドを与えてきました。彼らの背景事情、そして幌筵泊地の成り立ちなんかもお伝えした以上、これ以上の説明は不要でしょう。」

 

「部下、というより仲間の忠誠心も異次元になりつつあるのか……」

 

 

 

 

こうして、腰堀が幌筵泊地の裏事情を話す一方、カイオスもまた、パーパルディア皇国のあらゆる情報を引き出して、腰堀に伝えることで、腰堀とカイオスはお互いに話せる限りの情報を交換し、互いの未来を話し合っていた。

 

 

 

 

「つまり、下手を打てばパーパルディア皇国全土が焼き払われる可能性もあるのか……」

 

「下手を打てば所の話ではありません。確定です。」

 

「何とか回避できないのか!?」

 

「ロデニウス連邦共和国の要求を全て飲み、賠償金を確実に支払わなければ難しいでしょう。」

 

「不可能だ……、そんなことは………」

 

 

 

 

カイオスは、パーパルディア皇国の腐った現実を知っているとはいえ、この国で生まれたことに誇りを持ち、この国を愛していた。故にこの国が滅びの道を突き進むことが我慢ならなかったのだ。

 

 

 

 

「あの女が中枢にいる限り、そんなことは……」

 

「でしたら、諦めるしかありません。冷酷なようではありますが、国が滅びるのは外的要因故ではなく、内的要因が外的要因を呼び起こすのです。」

 

「だが、それでも私はこの国を救いたい!、頼む、この国を救うために力を貸してくれ!!」

 

 

 

 

少しの間があり………

 

 

 

 

「分かりました、私としても最大限協力したいと思います。」

 

「ありがとう、必要なものがあれば言ってくれ。」

 

 

 

 

憂国の志士は動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

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数日後、パーパルディア皇国上空

 

 

 

 

「な!、なんなんだあのデカブツは!!」

 

 

 

 

空前絶後の巨人機がパーパルディア皇国内に侵入する。

 

 

 

 

「何かばらまいているぞ!」

 

 

 

 

ビラが投下され、エストシラントは大混乱に陥る。

 

 

 

紙にはこう記されていた。

 

 

 

 

「目覚めよ!、パーパルディア国民!、フェンでパーパルディア皇国軍は全滅している!、政府は事実を隠蔽し、諸君らを死地に追いやるぞ!!」

 

「精鋭とは一体?、20万人が帰って来ない!」

 

「時は迫れり!」

 

 

 

 

全滅した写真、ワイバーンが火を噴いて国旗を燃やす絵、船が沈む様子を描いた絵と一緒にビラをばらまくのはベトナムても実績のあるB-52。

 

 

 

 

その巨体と、ワイバーンオーバーロードですら追いつけない瞬速さは、見るものに恐怖を与える。

 

 

 

 

 

「どういうことだ!、息子はどうなった!」

 

「旦那を返して!!」

 

「恋人はどうなったの!!」

 

「弟は無事なのか!!」

 

 

 

 

人々は疑念に駆られ、政府機関に詰め寄る。

 

 

 

情報が伝わらない上、常に結果しか報じられていないこの国で、敵国からダイレクトに届く情報は国民を動揺させるのに十分だった。

 

 

 

あちこちで暴動が起こり、兵士が出動する。

 

 

 

エストシラント、パールネウス、デュロ、その他各都市でも同様の事例が発生し、皇国は一時的に大混乱に陥った。

 

 

 

 

 

 

 

「なんなんだこのふざけたビラは!!」

 

 

 

怒りを撒き散らすのは皇帝ルディアス。

 

 

 

フェン王国侵攻部隊との連絡が途絶えた矢先に発生した敵鉄竜による領空侵犯とビラまき。パーパルディア皇国の威信に傷をつける大失態だ。

 

 

 

「アルデ!、これは本当なのか!」

 

 

 

怒りそのままアルデにことの真偽を確かめる。

 

 

 

 

「恐れながら陛下、事実であります。フェン王国侵攻部隊との連絡は完全に途絶えてしまいました。」

 

「魔信の不調というのは?」

 

「全部隊のあらゆる魔信が使用不能となることは有り得ないと結論づけました……」

 

「敵の戦力を見誤り、皇国の兵士の命を犠牲にするとは……、この責任は重いぞ!」

 

「はっ、誠に申し訳ございません!!」

 

 

 

深々と頭を下げるアルデ

 

 

 

「鉄竜は何処へ向かった?」

 

「アルタラス王国方向へ飛んで行ったとの報告があります。」

 

「アルタラスだと?、確かあのロデニウス連邦共和国との同盟国だな、カイオスよ」

 

「はっ!」

 

「アルタラス王国に対して鉄竜の着陸を拒否させろ、さもなくば攻め入ると脅してな。」

 

「わかりました。そのように……」

 

 

 

口では従っていたものの、内心は腰堀との会話の内容からその後の動きを考えていた。

 

(アルタラスに手を出せばロデニウス連邦共和国は面子を守るために軍をさらに抽出するだろう。確かに分散するかもしれないが、その程度の分散で勝てる相手では無い!、それに、兵力を分散させられるのは我々とて同じ事。むしろ悪手ではないだろうか………)

 

 

 

 

「報告!、属領にも同様の事例が発生し、反乱を煽るような文言になっているそうです!!」

 

「何だと!、おのれ……、ロデニウス連邦共和国め……!」

 

 

 

 

力づくで支配してきた代償は、力によって自らが覆された時にその威力を発揮する。パーパルディア皇国が持っていた圧倒的軍事力が覆された時、果たして属領はそのままでいるのか………

 

 

 

 

重い空気が御前会議の場を覆っていた。

 

 

 

 

 

 

 

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ルディアスが指示したすぐ後、パーパルディア皇国からの呼び出しを受けたターラ国王はある文書を受け取っていた。

 

 

 

「これは……、どう言った意味で?」

 

「ロデニウス連邦共和国に協力するなと言っている。」

 

「お分かりですかな、我が国はロデニウス連邦共和国と同盟を組んでいる。同盟国なら、その国が戦争中、可能な限り手を貸すのが普通でしょう。」

 

「わからんのか?、貴様らを滅ぼすことだってできるのだぞ?、皇帝陛下は寛大な慈悲を与えているのだ。」

 

「は!、儂の大事な娘を奪おうとしたパーパルディア皇国に協力する義理はない」

 

 

 

突入しろ、とターラ国王が無線機で兵士達に声をかけると、外から装甲車に乗った兵士達が次々と降りてきた。

 

 

 

「貴様ら!、この私に銃を向けるのがどういうことかわかっているのか!!」

 

「貴様らのような連中より、ロデニウス連邦共和国の方が比較するまでもなく良い!、国王命令で国内のパーパルディア皇国の全ての権益を没収、職員は全員追放だ!」

 

 

 

 

兵士達が、パーパルディア皇国の職員を捕まえて、パーパルディア皇国船籍の船に乗せる。

 

 

 

 

 

「とっと失せろ!、パーパルディア皇国!」

 

「消えちまえ!」

 

 

 

 

罵詈雑言を浴びせられながらパーパルディア皇国船籍の船はアルタラスを去っていった。

 

 

 

 

 

そして、ターラ14世はその日のうちに、軍に臨戦態勢を指示すると共に、ロデニウス連邦共和国に対して援軍要請を行った。

 

 

 

 

 

 

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大統領官邸地下

 

 

「アルタラス王国より援軍要請、パーパルディア皇国から幌筵泊地の爆撃機受け入れ拒否を命令されたものの、これを拒否、職員全員の国外追放と、財産没収を行い、臨戦態勢を整えたようです。」

 

「わかりました。多元本部長に連絡を、救援部隊の選定に入るように。」

 

「了解!」

 

 

 

 

 

 

幌筵泊地地下司令部

 

 

 

「大統領官邸よりアルタラス王国への救援部隊の選定との事!」

 

「時間的に海上部隊は厳しい。第118戦術航空団と、輸送機を回せ、上陸阻止支援だ。海上はアルタラス王国に任せる。」

 

「提督、大丈夫なのですか?、確かアルタラス王国は哨戒艦とフリゲートしかいないですが……」

 

「大丈夫だ、彼らと既に作戦については共有してある。」

 

「と言うと?」

 

「まず、航空隊は、ワイバーンを撃退することを前提に制空装備、一気に出すのではなく、3個に分けて出させ、継続的な航空支援を行わせる。次に艦艇は、揚陸支援を行う竜母艦隊への攻撃に特化し、揚陸艦などは戦車隊と、火砲に任せる。まだアルタラス王国自体は沿岸海軍のレベルでしか無いから、上陸されることを前提とした戦略になっているんだ。」

 

「なるほど、で、制空権は死神に任せると」

 

「その通り、上陸部隊はこれから編成するが事前に考えていたものとさして変わらん。数日以内に対応できるだろう。」

 

「提督、

 

 

 

 

第118戦術航空団の方々がこられました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、空を支配する者たち「アルタラス王国防衛戦①」

 

 

 







というわけで、次回からアルタラス王国防衛戦です。



(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?

  • 単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
  • 特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
  • 航空殲滅(ソ連を超えた!?)
  • 普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
  • 全部♡‪(愚帝君号泣不可避)
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