チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果…… 作:提督兼指揮官兼トレーナー
「魔法帝国に勝つための力は、タダで手に入る訳では無い」
(ツァーリ・ボンバω投下を含めた一連の攻撃についての幌筵泊地並びにロデニウス連邦共和国の回答)
秘匿兵器も登場します。
幌筵泊地地下司令部にて
「………、ということでして、ツァーリ・ボンバωについては既に実戦段階にこぎつけており、また、パールネウス攻撃のための新型兵器についても、現在準備が進んでおります」
「ツァーリ・ボンバωと、新兵器、それを皮切りに行われる巡航ミサイルと通常弾頭の弾道ミサイル、超音速滑空弾による各地へのアウトレンジ攻撃と、その後の爆撃機による爆撃、艦隊による艦砲射撃、さらに現地住民の一斉蜂起も加われば、さすがのパーパルディア皇国と言えど、こちらが上陸作戦を行わなくとも崩壊するだろう」
「尚、城や、要人のいるとされる建物は意図的に目標には入れません。奴らには攻撃による死などという生ぬるい手段で死なせず、きっちりと責任を取らせるとのことで我々とロデニウス連邦共和国との間で話がついております」
「そう、だが、奴らがそれでも戦いたいと望むのなら、我々とて望み通りにしてやるのもまた事実だ」
そう多元が言うと、一同が頷く
「はい、この後まだ交戦意欲を失わなかった場合に、ニュー・ダウンフォール作戦を開始するという決定がなされています。具体的には、首脳部を皇都に釘付けにした上で、残された継戦能力をあらゆる手段………、炭疽菌や、毒ガス、戦術核や、ダーティーボム、山林への枯葉剤散布といった様々な手段を投じて、エストシラント周辺を除いた地域を死の大地へと変化させ、継戦能力を完全に奪い、総勢200万人近い数の部隊の上陸をもって殲滅する方針です」
「アルタラス王国とはどうなってる?」
「現在調整中ですが、10万人もの大軍を出す用意をしているとか、しかし、烏合の衆になってはいけないので、そこについてはおいおいとの事、また、ドーパ、ネーツ両国は部隊派遣が難しいとの事で、補給部隊を送るとのことです」
「まぁ、そんなものだろう、ところで……」
秘匿部門の担当者が辺りを見渡して言う。
「そろそろ新型兵器について述べてもよろしいのでは?」
「うむ、この場にいる君たちには馴染みのある兵器だろう。許可する」
多元の許可を得た秘匿部門が話し始める。
「真多氏との連携のもとで開発に漕ぎ着けた新型兵器………
・・・・
遊星爆弾について、お話したいと思います」
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パーパルディア皇国カイオス邸宅
「カイオスさん、準備はいいですか?」
「ああ、出来ている」
「では始めます」
腰堀がスイッチを押し、喋り始める
「こちらロデニウス連邦共和国外交随伴員の腰堀二郎です。ロデニウス連邦共和国外務省、応答願います」
ボタンを離し、一旦待つ
「どうだ……」
カイオスが固唾を呑んで見守る。
と、すぐに反応があった
<<こちらロデニウス連邦共和国外務省!、腰堀さんで間違いないですね!!>>
「繋がりました!」
「やったな!」
反応を見て喜ぶ2人
「はい、幌筵泊地航空部門所属、ロデニウス連邦共和国外務省出向組の腰堀二郎です!、先輩を……、いえ多元本部長と建御名方を早くお願いします!!」
<<建御名方さんは療養中です。多元本部長も今作戦会議中なので少し時間がかかります。ですが、その前にどこにいるのか、今安全なのかを教えてください>>
「その件については私から説明しよう。パーパルディア皇国第3外務局局長のカイオスだ」
腰堀からマイクを渡され、話し始めるカイオス
「腰堀さんは、私の家で客人という体裁の元、匿っている状態だ。射殺されてしまったパトリック外交官も腐敗阻止を行った上で地下に安置してある」
<<では、腰堀さんは安全なのですね?>>
「無論だ、如何に皇族とて、勝手に敷地内を荒らすことは許されていない、この部屋の機密も保たれている。お互いにとってより良い未来のための話がしたい」
<<わかりました………、3時間後に再び連絡をお願いします。外務大臣等を交えての通話となります>>
そういうと無線は切れた
「良かった……、これで皇国を救える」
「ええ、でもここからです。軍部の掌握は?」
「既に皇都とその周辺の部隊のうち、実働部隊は実質的な私の指揮下にある。私の合図でクーデターは起こるが、一つだけ問題がある」
「それ以外の部隊が動く……、ということですね?」
「ああ、そこも含め交渉を続けたい」
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一方、腰堀生存確認がなされた幌筵泊地ではもうそれはとんでもないことになっていた。
「何!?、腰堀が通信を!?」
「確かなのか!?」
「はい、先程外務省に連絡があり、腰堀さんは諜報部の予想通り、第3外務局のカイオス氏の元で匿われており、パトリックさんの遺体も彼の手で安置されている模様です」
「そうか……、建御名方には伝えたか?」
「はい、泣いていましたよ」
「帰国するまではまだ引き合わせられないな、俺も外務省に飛ぶ、ヘリを用意してくれ」
「了解!」
そして、この流れは官邸も同じだ
「外務省より報告!、幌筵泊地より出向していた外交随伴員の腰堀二郎さんの生存が確認されました!」
うぉぉぉ!、と歓声が上がる。
「そうですか……、生きていたんですね………」
「匿っていたのは諜報部の予想通り、第3外務局の局長カイオス氏であり、カイオス氏は我が国との講和交渉を求めている様子です。」
「わかりました。外務大臣と多元本部長を交えての交渉とします。多元本部長は?」
「現在ヘリで向かっています。」
「わかりました。そのまま向かわせるようにお願いします」
「はっ!」
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3時間後
「………、では、貴国の皇都の周辺はほぼあなたの指揮下にあるということでよろしいですね?」
<<ああ、表向きは皇帝陛下に従っているが、実質的な実働部隊は完全に反旗を翻す準備が出来ている。合図があれば要所の制圧も簡単に行えるが………>>
「更にその外側が問題なのですね?」
<<ああ、我々の総戦力だけでは力不足だ>>
「でしたらその辺は心配無用です。我が軍の攻撃で沈黙させられます」
議論は順調に進むこともあれば時に白熱することもあった
<<それは認められない、皇族の存続は我が国を保つために必須だ!>>
「開戦に至った経緯を考えれば、我が国としては皇族の存続は危険とみています。」
<<しかし………、国民が混乱の中にある時だからこそ、精神的象徴の存在は必要なのだ!>>
「だとしても、我々が許容できる範囲でとなれば、飾り物にしかなりませんよ?、それに多すぎる皇族も減らさせていただきます。今回のように溢れた皇族が国政に関わられると困るので」
<<いずれ、腰堀くんいた国のように継承問題に揺れることになってもか?>>
ここには多元が反応する
「それはマスコミの報道姿勢や、国民の関心の低さが招いた結果………、すなわち国民と国家運営の問題です。米国による介入だけが直接的な引き金ではありません」
<<…………、陛下はどうなる?>>
「この戦争が終わった後のルディアス自身の反応次第ですな、ですが、我が国以外でなくアルタラスやフェン、ドーパ、ネーツなども講和会議に参加することをお忘れなく………。それとレミールは助からないことはお分かりですな?」
黙るカイオス。
カイオスとの交渉は、外務大臣と多元2人で行っていた。
軍事的な内容や、今のように転生者達が対応した方がいい所は多元が、それ以外は外務大臣が行っていた。
<<カイオス殿、わかっておられるとは思いますが、貴国を滅ぼすことなどいくらでもできます。徹底的な国土の破壊の後、属領に土地を明け渡させたり、同盟国に領土を引き渡す。或いはこちらが直接占領することだってできるんですよ?>>
外務大臣から、軽く脅しのような言葉が飛ぶ。
経済発展と人口の多かったロウリアにおける食糧事情の改善。全民族の生存権の保障によって、多産種族が安心して子供を増やしたことなどが起因して、人口爆発が発生していたロデニウス連邦共和国では、人材のダブつきを抑える目的もあって、大軍拡と海外への進出が進んでいた。
全軍通じて300万人に到達するとも試算される軍人。ゴトク平原への入植を認めさせたことを皮切りとしたフェン王国への入植政策と今後予定されるグラメウス大陸への入植活動。
更に潤沢な労働力と、幌筵泊地由来の科学技術はもとより、ロデニウス連邦共和国との合同研究による魔法研究が将来的に民間にも回されることも相まって経済発展は進む一方だった。
(この年のGDPは中国を超えてアメリカに匹敵するレベルともされており、人口はそろそろ8億人を超えると見られ、即急の対応が必要とされている)
最早、パーバルディア皇国程度でどうにかなる国家では無いのだ。
<<最早、致命傷抜きでは助からない領域まで来ていたのか………、しかし………>>
「苦渋の選択ではあります。ですが、貴方がここで悩んでも仕方がありません。我々からすれば腰堀さんの回収とパトリック外交官の遺体の回収さえ済めば、貴国の全土に爆弾の雨を降らせることも可能です」
<<…………、わかった。同意しよう。パールネウス共和国時代までの領土の明け渡しと、デュロとパールネウスのロデニウス連邦共和国による直接管理。賠償金の代わりの鉱産資源の優先採掘権、港湾施設の接収、皇族の引渡しを含めた内容を認める>>
「ご英断、感謝します。それでは数日の間は軍にも大人しくするように伝え、万が一に備えて屋外への外出自粛をお願いします」
そう言って会談は終わった。
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幌筵泊地地下司令部
「ということで、エストシラント周辺への空爆は無くなった。その分は他の地域に回せ、艦隊の用意は?」
「トマホークや、12式改良型を積んで待機中、命令があれば何時でも撃てます」
「今回は降伏勧告を行う、応答が無ければ直ちに攻撃する見込みだ」
「了解」
地下司令部での話し合いが進む中で、部隊も着々と準備を進めていた。
「真多とエルドリッジは?」
「小惑星の回収を行っています。落着地点までの最終調整は田代砲で行う見込みです」
田代砲
幌筵泊地の真多と田代が反射衛星砲と波動砲、ショックカノンをベースに作り上げた核融合炉のみで使用出来る最高火力。その威力は島根県ほどの大きさの小惑星を蒸発させるほどの威力であり、威力を調整することで、反射衛星砲のように遊星爆弾の最終調整能力を持つ。大和、武蔵にも改装によって搭載予定。
「了解した、ところで、そろそろムー国外務省はあっちに着く頃だな」
「ええ、驚きました。まさか列強国なのにあそこまで我々の提案を承諾してくれるとは………」
「それだけグラ・バルカス帝国の脅威が近いということか………」
まだ見ぬ脅威、グラ・バルカス帝国に対して気を引きしめる幌筵泊地転生者であった………
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パーパルディア皇国、大広間
「ムー国の大使が来られました」
「すぐに通すように」
この日、パーパルディア皇国では、突然の在パ外国人の一斉退避勧告と、退避を行ったムー国に対して、ことの次第を尋ねるために、最後まで残っていた大使を呼んでいた。
呼ばれたムー国大使は補佐官を伴って、大広間に向かう。
「さて……、さすがにそろそろ彼らも気づいたんじゃないか?、ロデニウス連邦共和国が超列強とも取れる超大国だということに」
「そうですよね、いくら文明圏外国だからといって侮っていても、さすがに気づくはずなんですが………」
呼ばれていたムー国大使のムーゲと、その部下の補佐官との話はやはりロパ戦争だ。
「しかし……、もしかすると本当に気づいていないのかもしれないな……」
「情報収集能力が致命的に低いということなりますよ……」
「いずれにせよ、今回の会談で明らかになるはずだ」
そう言っていると、部屋に着き、会談が始まった。
レミールがまずは口を開く
「我が国がロデニウス連邦共和国と戦争状態に突入している事は、知ってのとおりだと思う。今回のムー国の一連の対応について説明を願いたい。」
レミールの問いに対し、ムーゲが対応する。
「はい、このたびパーパルディア皇国と、ロデニウス連邦共和国が戦争状態に突入いたしました。今戦争は、今までとは常識はずれとなる程の激戦となる可能性があります。ムー国政府は、ムーの民の安全を確保するため、また、貴国に存在する全ての外国人の安全を担保するために貴国からの避難指示を発令するに至りました。今回の指示には、大使館の一時引き上げをも含みます。この措置は、全土……、それ即ち皇都にも被害が及ぶとの判断からなされています。」
この発言を受け、レミールの表情が曇る。
「いや、上辺は良いのです。調べはついています。本当の事を話してはもらえませぬか?」
「?」
レミールの発言が理解出来ずに、ムーゲは戸惑う。
「我々がロデニウス連邦共和国との戦闘の際、飛行機械を目撃しているのです。本当の事を話してください。」
まさか……、
最悪の予想が当たってしまうムーゲ。
「……いったい何がおっしゃりたいのか、理解出来ないのですが……。」
「解らぬのか?これは、ムーもとんだ狸を送り込んで来たものだ。私は今、飛行機械をロデニウス連邦共和国が使用しているのを目撃したと発言した。飛行機械が作れるのは、あなた方ムーくらいのものだ。あなた方ムーは、今まで決して輸出して来なかった武器をロデニウス連邦共和国に輸出した。そして、今回の皇都だけでなく全土からの自国民の引き上げ、これが何を意味しているのかは馬鹿でも解るだろう。何故ロデニウス連邦共和国に兵器を輸出した!!そして何故我々の邪魔をするのだ!!」
激昂するレミールを見て、ムーゲは確信した。この国はまともな情報収集をしていない。
「貴国は、1度もロデニウス連邦共和国へ調査団を派遣したことはないのですか?」
「無い、第3文明圏の列強国たる我々がどうして蛮族の元へ調査団を送らなければならないのだ」
嗚呼、これはダメだ……
ムーゲは列強国の地位に甘んじるパーパルディア皇国の上層部を見て哀れに思えてきた。
「ロデニウス連邦共和国は一部国民が転移者で占められており、その技術力は我が国よりも……、いえ、魔帝よりも上です!」
「文明圏外国風情がそんなことあるまい、第一、転移者などおとぎ話だろ」
「違います、我が国は少なくとも信じます。何故なら、我が国もまた転移国家です。彼の国の国民の1部は我が国の転移前の友好国、ヤムートの国民で、ヤムートは邪馬台国、ヤマト政権、大日本帝国、日本国と名前を変えながらも、今に至っていた国家です。その彼らが作ったものがこれです」
ムーゲは腕に着けた時計を見せる。
「これはロデニウス連邦共和国の最新モデルの時計です。この時計は太陽や灯りの光を元に半永久的に動き続け、人工衛星……、まさにあの魔帝の僕の星です。そこから常に情報が送られ、正しい時刻に修正します」
そしてこれを……、と言って次に見せたのは写真だ。それもカラー写真。
「ロデニウス連邦共和国は、このような超大型の空母……、貴国の竜母のような、飛行機械を飛ばすための船を10隻以上建造しています。そこにミリシリアルの天の浮舟に似ているようで、遥かに高性能な飛行機械を載せて飛ばせます。これだけでも我が国が滅びるレベルです。ですが、それすらあの国では軍事力を測る指標として足りないのです。コア魔法らしき兵器も持っているとのことです。そして、この写真はカラー写真ですが、これもロデニウス連邦共和国の写真です。ミリシリアル並の技術で何とか出来るものをこんなにも容易くできてしまうのです。それなのにあなた方は殲滅戦を宣言した。彼らは怒り狂っています。国家を消滅させる勢いです。あの魔帝の持つコア魔法らしきものすら持ち出して滅ぼすつもりです。これでは我が国の国民や、そのほかの外国人が巻き込まれるかもしれません。故に、我が国は人道的配慮に基づいてロデニウス連邦共和国への承諾も取りつつ、自国民を含めた外国人の避難をさせることにしました。この会談が終わったら、私も立ち去ります。また生きておられたらお会い出来ることを期待します。」
そう言ってムーゲは立ち去った。
会議の後、小会議室に残された第1外務局の者たち。ムー国大使の言が正しかったとすれば、自分たちは超列強国相手に侮り、挑発し、そしてその国の民を殺してしまった。
さらに、最悪な事に国の意思として殲滅戦を宣言してしまっている。列強国の大使の言は重く、あまりの衝撃に全員が放心状態となり、具体的な対策は一切思いつかない。
「さて、これからどうするかな。」
レミールが発言する。
「ムー大使が言っていた事が本当とは限りませぬ。ムーが代理戦争を行うためにロデニウス連邦共和国を利用していた場合は、勝機はあります。」
「フハハハハハ!!!」
レミールが突然笑いはじめる。
「最悪の想定が、唯一の望みになるとは!!これほどの喜劇があろうか!!フハハハハ!!」
「レ……レミール様!?」
エルトは、レミールの精神が壊れたのではないかと心配する。
思い返せば、何度も何度もロデニウス連邦共和国の国力に気付く機会はあった。しかし、その全てを無駄にしてしまった。
ロデニウス連邦共和国が自ら力を示さなかった事がもどかしい。しかし、行った行為は消せず、失った時間はもう戻らない。
パーパルディア皇国外務局、この日の会議は深夜にまで及んだ。
しかし、ロデニウス連邦共和国は待たない。
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「ムー国大使の引き揚げを確認との事」
「幌筵泊地に通達を、作戦開始です」
「了解、幌筵泊地に通達、作戦コード、<石器時代に戻せ>を送信」
幌筵泊地地下司令部
「作戦コード受信」
「提督!」
「わかっている……、全部隊、及び弾道ミサイル部隊に通達、作戦開始。
殺れ」
次回、パーパルディア皇国全土焦土化、メギドの火作戦
次回は核兵器、遊星爆弾、弾道ミサイル、巡航ミサイルの一斉攻撃です。
(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?
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単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
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特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
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航空殲滅(ソ連を超えた!?)
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普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
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全部♡(愚帝君号泣不可避)