チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果……   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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さて、タイトルからお察しの通り問答無用で原作改変していくという……。


果たして東部ロデニウス連合国とはなんなのか、文中で語られますのでそちらをどうぞ




第2話 東部ロデニウス連合国(クワ・トイネ、クイラ)

 

 

中央歴1639年 1月

 

 

東部ロデニウス連合国、2カ国間会議にて……

 

 

 

「………、つまり旧クワ・トイネ北部沖に突如として複数の島々が現れたと言うことですか?」

 

「はい、昨日未明、海岸線が突如として明るくなった後に複数の島々が新たに出現したとの事です。」

 

 

 

ふむふむ……、腕を組んで考えているのはロデニウス連合国首相のカナタ首相。

 

 

 

 

東部ロデニウス連合国

 

 

昨今異常なまでの拡張を続ける隣国ロウリア王国の脅威を感じたクワ・トイネ、クイラ両国が、それまで別々の国同士だった2国をまとめる形で成立した新国家。建国を急ぐために統治機構は両国の折衷という形なので、首相としてカナタ首相がいる他、国王としてクイラ王国の国王が就任するなど、立憲君主制、君民同治に近い形を取っている。

 

 

 

 

 

その東部ロデニウス連合国が今直面しているのが、ロウリア王国による軍事侵攻の可能性と、もう1つ、新たに出現した謎の島だ。

 

 

 

「今はロウリア王国による軍事侵攻を警戒すべき、そんな島は後にすればいい。」

 

「だが、あの島は大陸と僅か80km(異世界にメートル法があるかは別として一応こう表記した。)しかない。船なら1日、ワイバーンならあっという間に着いてしまう。もしあそこに国家があり、攻めてきた場合、二正面作戦を強いられることとなる。何らかの接触を持つべきだ。」

 

 

 

議論は紛糾したものの、結果的に島に対して調査のために軍船「ピーマ」とワイバーンを派遣することを決定し、速やかに実行された。

 

 

 

 

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そして、船舶を探知した幌筵泊地では……

 

 

 

「じゃあ俺は言ってくる。万が一に備えて臨戦態勢を整えて待機するように。」

 

「お気を付けて、提督。」

 

 

 

敵に威圧感を与えぬよう、幌筵泊地最古参にして歴戦の艦娘である「鳳翔」(軍艦としての見た目としてはいぶきに近い、今は……な)と、同じく最古参の「吹雪」を伴ってレーダーに反応のあった船舶へと向かう。

 

 

今回の接触において、幌筵側が用意した内容が以下の通り

 

 

・国家元首、並びに外交官の同行

・上空直掩機2機を投入(F35JB)

・搭載機を数機減らした上でオスプレイと陸戦隊を随伴

 

 

当初、相手側の飛翔体のレーダー反射面積が小さいことからステルス性を疑った幌筵泊地だが、実態は予想の斜め上を行くものだった。

 

 

 

「竜だ………」

 

 

そこに居たのはおとぎ話にしか出てこないはずの竜(実態はワイバーンだが、それを知るのはもう少しあとである。)

 

 

 

<<隊長、ロックオン出来るか?>>

 

 

多元は上空直掩機となっている鳳翔の戦闘機航空隊「雷光隊」の隊長に赤外線ホーミングなどの各種ミサイルのロックオンが可能か聞いてみた。

 

 

<<出来たな、さすがは熱源追尾式なのにドローンも撃墜出来るミサイルだな、でも火を吹かれたら厄介だぞ?>>

 

<<まぁ、そもそもマッハで飛んでくるミサイルとたかだか目で追える範囲で飛んでくる火炎放射じゃあ問題無いだろ?>>

 

<<それもそうだな、まぁ上は任せておけ>>

 

<<助かる>>

 

 

 

さて……、と多元は向かってくる船……、どうやら帆船、というかガレー船のようだ……の方を向き呟く。

 

 

 

「なんとか技術格差はありそうだが……、ここから上手くいくかは相手次第だな……」

 

 

 

向かってくるボートを迎え入れ、幌筵共和国国家元首としての初めての仕事に気合いを入れる多元であった……。

 

 

 

 

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「な、なんなんだこの船は…………」

 

 

 

 

臨検するために乗り込んだ東部ロデニウス連合国の軍人ミドリはあまりの現実離れした光景に言葉を失った。

 

 

 

目の前の灰色の船はまるで島か何かように大きく、何より視界に捉えてから接近するまでが異様に速かった。

 

 

 

乗り込んで上に上がってみると、乗馬の練習ができてしまうほどの広い土地があり、見たことの無いものが並んでいた。

 

 

 

そして……

 

 

 

「安心しました。どうやら言葉は通じるみたいですね……」「(異世界転移定番の不思議な力ですね……)」

 

 

 

不思議な見た目をした男たちが居た。

 

 

 

「我々は東部ロデニウス連合国である。貴殿らは何者か?」

 

「我々は幌筵共和国という国で、多分あなたがたも推測している通り、突如としてこの世界にやってきた転移国家です。」

 

 

初老の男が答えた。

 

 

「何を法螺話を……、と言いたいが、こちらでも貴殿らが転移したことは確認されている。おそらく事実なのだろう。」

 

「はい、それで国交交渉のために会談を持ちたいのですがよろしいでしょうか?」

 

 

 

 

ああ、またとてつもなく面倒な仕事が回ってきてしまった。ミドリはそう思いつつも、魔信で本国に連絡をとることにした………

 

 

 

 

 

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東部ロデニウス連合国、旧クワ・トイネ公国内首相官邸にて

 

 

 

 

「まさか転移したとはいえ、国のトップが直接来るとは思いませんでしたが………、それだけ貴国が我々との国交に本気だと言うことなのでしょうか?」

 

「もしかすると何か事情があるかもしれません。」

 

「おそらく食料事情などが逼迫してるのでしょう。ロウリアのこともあり、我々もあまり時間がありませんので、お互いに差し迫った分だけ交渉して、残りは先送りが望ましいかと。」

 

 

カナタの発言に閣僚達も意見を述べる。

 

 

 

会議室にて、両国(実質片方しか国では無い気もするが)の初めての会談が始まった。

 

 

 

「さて、この度はこのような場を設けて頂き感謝します。私は幌筵共和国国家元首の多元実です。」

 

「外務大臣を務めます小玉義雄です。」

 

「東部ロデニウス連合国首相兼クワ・トイネ地方行政長官のカナタです。」

 

「東部ロデニウス連合国外務卿のリンスイです。」

 

 

 

双方自己紹介の後に、お互いの基本情報を教え合うことになったのだが、ここで問題が生じた。

 

 

 

多元:「あ、やっぱり読めない……」

 

カナタ:「これは……、読めませんね」

 

 

 

まぁ当然の通り読めないのである。なので口頭での説明になった。

 

 

 

 

 

とりあえず内容は端折るが基本情報の交換が終わり、双方国交締結を行うことで合意した。

 

 

 

「(さて、あとは次の問題だ……)」

 

 

多元は貿易品についての会談をそのまま続けたい旨を表明し、同意した東部ロデニウス連合国とそのまま会談を続けた。

 

 

 

「我が国(幌筵共和国)としては貴国に武器、インフラを輸出したいと考えており、その代価として次のものを輸入したいと考えています。」

 

 

 

輸入品目は次の通り

 

 

食料部門

 

・小麦

・野菜

・肉類

・乳製品

・海産物

・食用油

・その他各種食料品

 

非食料部門

 

・石油

・石炭

・鉄鉱石

・レアメタル

・ウラン

・ボーキサイト

・その他各種鉱石

 

 

 

もちろんこれは上空を偵察していたU-2から得た情報を元に要求したものだ。

 

 

 

 

一方武器の輸出が行われると聞いたロデニウス側は歓喜の表情を見せた。

 

 

あれだけの船を作れる国なら、相当な軍事力が見込まれる。

 

 

その国の武器ならたとえ型落ちでもロウリアに対抗するなら十分だ。

 

 

「(海産物は我が国では厳しいものはありますがまぁそれ以外はいいでしょう。)」

 

「(セキユというものの内容的にはクイラ地方で産出する燃える水のようですな。)」

 

「(我が国の有り余る食料と無用の長物さえ輸出出来ればとんでもないものが手に入る。これは呑むしかありません)」

 

「わかりました。一部難しいものもありますが、それを除き全て輸出致します。ただ……、我が国としてはただ武器を輸出してもらうだけでなく。安全保障条約の締結と軍事訓練の支援を含めた包括的なものにしてもらいたいです。」

 

 

初見の相手に対してかなり踏み込んだ態度をとる東部ロデニウス連合国に対して多元は思考を巡らせる。

 

 

(踏み込むな……、東ロデ側に何か脅威でもあるかもしれんな。ちょうどいい、この脅威を利用する形で上手くやっていこう。まともな行政機構なんて無い、この世界でひとまずの間生き抜くためだけの体裁だけでしかない幌筵共和国。いずれこの*国*は無くなるべきなのだ。彼らが本当に信頼の置ける国だとわかった暁には、我々を合流させることもも視野に入れなければ……)

 

 

 

だが、色々考えるのはまず後だ。

 

 

 

「わかりました。我々としても最大限のバックアップをお約束します。」

 

 

 

一時的とはいえ、なれない国家元首の服を着せられた多元だが、どうにか落ち着いて話のできる相手と巡り会えたことに感謝し、最終的な合流を考える中で、国交締結に向けた最終調整に入った。

 

 

 

 

東部ロデニウス連合国と幌筵共和国との国交、並びに各種条約の調印は、双方に差し迫った事情はあるにせよ、僅か数日で締結。一気に両国に変化を促すこととなる。

 

 

 

また、これを契機として、幌筵共和国は東部ロデニウス連合国の指定地域の鉄道敷設権と鉱山並びに地下資源開発権を獲得。追加でクイラ地方に香川県の半分程の大工業地帯の建設に合意。食料については即時輸出可能分を直ちに輸出してもらうこととなった。

 

 

 

準備こそかかるが、これで残されたのは転移によって失われたインフラ(というよりほぼ衛星)の再整備。それはおいおいやっていけばいい。

 

 

 

 

 

 

 

資材不足から優先順位を下げざるを得ない衛星打ち上げを担当する、一つだけ仲間はずれな松輪島のロケット基地は未だ動くことは出来ない。一応資材はある程度確保できたので占守島の小型石油コンビナート、その他小さな島にも作った生産設備によって各種装備の製造は出来ないわけでは無いが、それらは幌筵泊地が決戦前の時ならなんとか間に合ったもの。当然それだけでは今の規模になった幌筵泊地の全ての艦娘と航空隊に必要な物資を賄うことは出来ない。

 

 

 

だからこそ、「無いなら作ればいい」の精神で作り上げることが大事なのだ。

 

 

 

 

なんとか間に合った国交締結の後、幌筵泊地地下司令部に集まった転生者一同に向けて、多元は気合いを入れた。

 

 

 

「さぁ、転生者一同、ここからが正念場だ。一刻も早く資源の供給体制を整えて、我々の力を取り戻す!!」

 

 

 

 

 

「「「「了解!!」」」」

 

 

 

 

幌筵共和国にあるリソースを最大限有効活用し、何としてもこの世界で生き残らなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

転生者一同の大奮闘が始まった。

 

 

 

 

 






はい、というわけで、幌筵共和国がようやく国交を締結出来ました。


ここから大発展が始まる東部ロデニウス連合国ですが、果たしてどうなる事やら……



次回もお楽しみに!!


間違い、指摘はコメント欄にお願いします。

(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?

  • 単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
  • 特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
  • 航空殲滅(ソ連を超えた!?)
  • 普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
  • 全部♡‪(愚帝君号泣不可避)
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