チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果…… 作:提督兼指揮官兼トレーナー
はい、というわけで第2回、今回はウマ娘メイン回となります。
が、その前に例のイージス艦を迎えに行きます。
「それで?、例の重武装イージス艦っていうのは艦息と名乗っていたんだって?」
<<はい、なんか私たちのことも知ってそうな素振りを見せていました>>
「ふーん……、つまるところ、彼もパラレルワールドの人間ってわけだ」
元々、多元達が最初に転移していた1940年代の世界では、平河や小玉を中心に、いわゆるパワードスーツ的なノリで量産型艤装なるものが作られていた。
ただ、それは沿岸戦闘艦レベルの性能に留まり、本格的な交戦能力を持つ艤装は量産性や、肉体への負荷(こっち理由がデカい)の都合で実現しなかったのだ。
「例の青い紙ってのはあるのか?」
<<写真をもらいましたよしれー>>
受け取ったデータを見ていると、あることに気づいた。
「これ……、俺達が魔改造したってことになってるな……」
「あ、提督、この主砲……」
「平河君何かわかる?」
「ええ、アメリカ軍で開発されていた8inch砲です」
「ふむ……、採用されていないということはお察しというわけか……、平河君。もし君がこれを開発するとしたらどういう状況かな?」
「対艦ミサイルを使うまでもない戦場や、対艦ミサイルだけでは決定打に欠ける相手ですかね………あっ」
「どうした?」
「以前、艦娘への魔改造案として8inch砲を積んだ試作案があったんですよ、もし、別世界線の私なら直接打撃能力を上げるために搭載したということも有り得るかもしれません」
「ちなみにそのときはどうして積まなかったんだ?」
「本土からの航空支援や、空母の航空支援が受けられるからというのが理由です。もし、深海棲艦に対する航空攻撃が我々の泊地ほど確立されていない環境なら、主砲火力も上げることで単艦での戦力を引き上げますから」
「ま、そもそも俺たちみたいな連中が規格外だからな」
「それはそうと、彼の処遇についてはどうします?」
「国防省は俺たちに任せるとさ、いいんじゃないか?、場合によっては訓練担当にでも回ってもらえば」
「そうですね……」
そうこうしていると、例のイージス艦が入港していた。
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「すごいですよ艦長!、イーグルにライトニング、ヴァイパーゼロにスーパー改、ラプター、ホーネット、ライノにタイフーン、ラファールにグリペンまで、西側だけでも沢山居ます!!、おっ!、こっちには東側!、ジュラーブリクにフェロンに殲撃10、31や20、フランカーシリーズだけでも相当居ますって!」
「副長落ち着けって」
「落ち着いていられますか!、ストラトフォートレスにランサー、スピリット、バックファイヤー、ブラックジャック、アードヴァーグなんかも揃ってるなんて、常任理事国の空軍戦力だってこんなに居やしませんよ!」
「確かに、揃えてる戦力がどれも東西双方で主力で用いられてきた機体ばかりだ。泊地と名乗る割にめちゃくちゃ戦力高いな……、普通に自衛隊の総戦力まで越えていないか??」
「あ、あっちに10式も!、12式や03式までいますよ!」
「機甲戦力や地上発射兵器まで充実してるなんて、さながら1つの国家だよな」
「君が噂のイージス艦の艦長かね?」
「はっ!、イージスシステム搭載型護衛艦、DDG-100「ゆうなぎ」と申します………って多元さん!?」
「あー、やっぱり俺たちが関わってるんだ……」
「関わってるって何ですか!、それになんでこんなところに!?、というかこの間の麻雀勝ったんですからアイス下さい!」
「あー、ゆうなぎ、一旦落ち着け」
~かくかくしかじか説明中~
「なるほど……、じゃあ多元さん達新日本重工の皆さんがパラレルワールドの存在ということですね?」
「理解が早くて助かる」
「なるほど……、これでは賭け麻雀の報酬は請求出来ませんね」
「突っ込むとこそこかよ!?」
「あ、いえ、僕の元いた世界の多元さんには随分とお世話になっていましたから」
「高校生に賭け麻雀教えるとか別世界線の俺大丈夫か……?」
「この反応やっぱりいつもの多元さんですね」
「あ、ああ、とりあえず君は幌筵泊地司令部直属ということで加わってもらう」
「はっ!、イージスシステム搭載型護衛艦「ゆうなぎ」、幌筵泊地に着任します!」
「よろしく頼む」
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ロデニウス連邦共和国大統領官邸
「………、以上で報告を終わります」
「ご苦労さまです。それで……、その3人とイージス艦については大丈夫ですか?」
「問題ありません。この世界のあらゆる文明……との関わりがない上、我々と似たような文化圏で生きていたことは閣下もお読みになられたでしょう」
「そうですか……、実は、ロデニウス連邦共和国外務省にムー国教育省がムー国外務省を通じてあることが伝えられています」
「あること?」
「こちらを」
そう言われて、カナタ大統領は多元に手紙を渡す。
「……、なるほど、それで今回の措置という訳ですね?」
「理解が早くて助かります。何分急なことではありますがよろしくお願いします」
「わかりました。本人達への説明と、本人からの承諾の上で改めて連絡を入れさせていただきます」
「頼みます」
「はっ!」
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「はっ、はっ、はっ……」
幌筵泊地の全天候型グラウンドを走るサトノダイヤモンド。
「うん、タイムは短くなってるね、一旦休憩しよう」
「はい!」
タオルを受け取り、汗を拭きつつ、水分補給をしっかり行っていると、その場に多元がやってきてた。
「あっ、多元さん」
「お疲れ様です」
「すまない2人とも、邪魔してしまったかな?」
「いえ、ちょうど休憩中でしたので」
「そうか、ではちょうどいい、君たちに我がロデニウス連邦共和国陸上長距離代表としてムー国で行われる国際体育大会に出場してもらいたい」
「国際体育大会??」
「昨日の説明会で読んでもらった通り、この世界にはムー国という我々の住む地球と同じルーツを持つ人々が居る。彼らは現在は国際的な立場も大きく、その立場故に、友好国から優れた選手を招いて体育大会を開いているのだ。今年はロデニウス連邦共和国からも人を呼ぶことになったのだが、ここで1つ問題がある」
「と言うと?」
「我が国には多種多様な人種がおり、今回はその中から選抜レースをすることで人員を確保したはずだったのだが、ムー国側から急遽、長距離選手を出して欲しいと言われた」
「なるほど」
「元々、我が国ではスポーツを専門にする団体も少ない上、国際大会となれば中途半端な人材ではダメだ」
「そこで……、ダイヤさんというわけですか?」
「そうだ、距離2400、天然芝のグラウンドとなる。やれるか?」
「構いませんが……、彼女は今、勝負服もレース用の蹄鉄もありませんよ?」
「それは心配いらない。我々は転生者だ」
と、幌筵泊地転生者縫製部の女性縫製員が勝負服を持ってきた。
「朝起きたら縫製部の机の上に設計図があったそうだ」
(つまり作者のせーへき)
いつの間にか、移動式の試着室まで用意されている。
「ちょっと着てきますね」
「切り替え早いね……、で、そっちがシューズですか?」
「うちで採れた鉱石から最新の金属加工技術によって製造されたガンダリウム合金だからね、軽くて丈夫だ」
「そのうちモビルスーツ作りません??」
「似たようなやつの計画はある」
「戦術機ですか?」
「おっ、腰掘と話し合いそうなやつ来たな」
「いや……、えぇ……」
「とりあえず、これも使ってみてくれ」
そうこうしていると、ダイヤは勝負服に着替えた。
<<髪飾りはそのままに、勝負服は白と黒を基調としたものとなっており、首から胸元には、いつもの勝負服の飾りを黒色にし、光り輝くダイヤモンドをレース状の飾りで囲んでいる。>>
<<白いシャツは、所々に模様が縫い付けられており、所々で彼女の魅力を引き立てる。>>
<<一方、軽量化のためか、お腹は丸出しになっており、くびれのある綺麗なお腹を見ることが出来る。>>
<<手の手袋は、黒であり、模様を編み込んでおり、その生地のうすさからうっすらと肌が見えるのが、見るものを引きつける>>
<<スカートは縁にレースがつき、その少し上に金色のラインが入る。そして、その足はぴっちりとした黒色のタイツで覆われている>>
<<そして、靴は品のある見た目となっているが、軽量化がなされており、着用者に羽がついたような履き心地を提供する>>
<<完璧なまで作り上げられた勝負服は、彼女のもつ美しさを最大限に引き出s……>>
ドンドンドンドンドン!
と、ここで解説していた天の声(うp主)の部屋に特殊部隊がやってきた。
「「「「FBI OPEN UP!!」」」」
「おっと!、そうはさせねぇ!、今回は推しのために俺の持つ知識をフル稼働させたんだ邪魔させねぇぞ!」
「「「「うっせぇ!、へそ出し、黒手袋、タイツ、その他もろもろぶち込んで何がフル稼働だ!、ただの性癖紹介だ!!」」」」
「「「開けろ!、死刑だ!!」」」
ドーン!
「うわぁぁぁ、やめろ、一体何をする……、
くぁwせdrftgyふじこlp!」
(今回の元凶たるうp主はHK416×8、MP5×12等によって蜂の巣にされました)
まぁ、それはそれとして。
「ダイヤさん、どうします?、こういうのってだいたい異世界あるあるで、だいたい強敵が出てくるのが決まり事、いわゆるジンクスなんですが……」
「素晴らしいジンクスですね!、ぜひあやかりましょう!」
おっと……、そう来たかダイヤちゃん……
「じゃあ参加しましょうか、多元さん。お願いします」
「ああ、任せておけ」
こうして、サトノダイヤモンドは異世界の陸上競技大会に出場することとなった。
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数日後、幌筵泊地所属機機内
「私がいつも乗るプライベートジェットよりも豪華な作りですね……」
「ああ、そういえばダイヤさんもこういうの乗りますもんね……」
「本来は最高権力者クラスまでのの前線視察を行うために開発した機体だからな、STOL、ECM、ESM、機動性、通信能力、そして居住性はピカイチだ」
「こ、凝ってますね……」
「うちの技術者、資材と資金さえあれば無限に極めるヤツらだからな」
「えぇ……」
尚、今回搭乗しているのは、ガルフストリームのG700魔改造機で、増槽や、自衛ミサイル、各種防御装置を積める様に魔改造したものである。
若干洸希が引いてる気がするが、果たしてそれはダイヤに向けたものか、はたまた転生者に向けたものかは分からない。
「見えたぞ、あれがムー国だ」
おおよそ20世紀前半の都市の見た目をした土地が眼下に現れる。
「あれがムー国なんですね」
「ああ、伝説のムー大陸はどうやらここのことらしい」
「なんであれ、私はダイヤさんと共に勝ちにいきます」
「君たちの奮闘を期待する」
滑走路の強化された空港に降りる機内で、固い握手を交わした多元と中田であった……。
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それから数日後……
<<世界中の快晴を、ここムー国に持ち込んできたかのような、素晴らしい青空です>>
ラジオの放送局から流れるアナウンサーの声とともに、ムー大陸全土にわたって国際体育大会の開催が示された。
プシュ…
「先輩、乾杯といきますか」
「おう、だがまだ仕事があるからな」
在ムー国ロデニウス連邦共和国大使館の一室で、サイダーの入った缶を開けて(一応仕事中の身であるため、酒は飲めない)ラジオの声に耳を傾ける多元と腰掘
「サトノダイヤモンドさんと中田さん。頑張って欲しいですね」
「まぁ、あの真多くんが<彼が工学や電気の道に本気で進んでいたら富嶽を超えるスパコンの開発は容易い>って言うくらいの秀才っぷりだからな。サトノダイヤモンド曰く、菊花賞も勝ってるくらいなんだから、指導力も確かにあるんだろ」
「レースは明後日ですよね?」
「予選が明後日、決勝はその次の日らしいな」
「頑張って欲しいですね」
「ああ、それより……」
「例の小惑星ですね?」
「ああ、今どこを飛んでいる?」
「宇宙部門によると、このままの速度で進めばおおよそ5日後には落着する見込みです」
「落着予想地点は?」
「ロデニウス連邦共和国本土より南に1500km、佐渡ヶ島並の大きさの島に落ちる見込みです」
「迎撃の必要は?」
「隕石というのは厄介で、仮に反射衛星砲を用いても破壊は困難であり、むしろ細かく砕けた破片の落下で被害を拡大する恐れがあるとか」
「本当か?、ならエラいデカいやつじゃないか!」
「それが……、落着地点とされている島は無人島で、粉塵が大規模に拡散されても、大して問題ないということから、放置した方がむしろいいのでは?、との事です」
「落着した隕石も調査したいな」
「はい、そこで*彼*に仕事を与えてはどうかと」
「ゆうなぎか、雪風と吹雪を付けて調査に向かわせろ」
「なんか居たら嫌ですね……」
「君の隣、戦う度、生まれ変わる……」
「カ○ト……」
「マジで中から侵略生物出てきたらシャレにならんからな、そのためのゆうなぎ達の派遣だ」
彼らの最悪の想定は後に具現化することとなる。
だが、それに気づいたものは誰も居ない。
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<<国際体育大会、女子長距離部門、2500m予選、まもなくスタートです!>>
天然芝のグラウンドに選手達が並ぶ。
この世界で作られた勝負服に身を包んだサトノダイヤモンドは、周りを見ることなく、ただ前を見ていた。
パァン!
競技用の銃の音とともに、スタートした選手達。
慣れない人間仕様のスタートに若干スタートが遅れたが、脚質差しの彼女からすればさしたる問題では無い。
(位置は……ここです)
後方から少し前、多種多様な種族達12人が走る中で8番目に付けた。
<<選手達は現在1200mを通過>>
おおよそ中間地点を通過し、ペースを維持できなかった他の選手が垂れてくる。
(さすがはトレーナーさん、読みが当たってますね)
レース直前に話していた洸希の話が蘇る。
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「僕が推測するに、この世界での人間工学というか、スポーツ科学という学問は現代の日本ほど発展していないと思う。みんな自分の力を確実に発揮出来るようにはなっていないんだ」
「と言うと?」
「うん、これを見てほしい、これは昨日の100m走の予選の様子を撮ってもらったビデオだ」
ビデオを再生すると、選手達は皆バラバラの走り方で、人によってはしっちゃかめっちゃかな走り方をしている。
「この世界には多種多様な種族がいるとは聞かされていたけど、データを貰えた種族だけ分析……、真多君が居たからね、彼に頼んでスパコンを貸してもらったんだけど、ウマ娘と肉体的に勝っている種族というのは極わずかで、しかも今回の大会に出場しているかと言われると、そうでは無い。はっきり言ってダイヤさんからすれば格下になる」
「なるほど……」
「そう、だから君には確実に勝ってもらいたい」
「はい!」
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(目指すは勝利です!)
残り1000mを切った瞬間、ダイヤは勝負に出た。
大きく外に出て、一気に選手を抜き去る。
<<ロデニウス連邦共和国代表、サトノダイヤモンド、あっという間に抜き去ります。後ろの選手は追いつくのか?>>
追いつけるわけが無い。
と、監督室にいる洸希は口にする。
「ダイヤさんの仕掛けたタイミングは完璧だった、終盤にスタミナを活かしたロングスパートを掛けられる彼女に追いつけるわけが無い」
その読み、考えは当たっていた。
かたや、21世紀の最新のスポーツ科学を元に、徹底した分析を行ったウマ娘。
かたや、そもそもスポーツ科学という概念すら怪しいレベルの選手。
どちらが有利かは火を見るまでもない。
<<大会レコード大幅更新!、ロデニウス連邦共和国代表サトノダイヤモンド、1位で見事決勝進出です!>>
「トレーナーさん!、見てくれましたか!?」
「しっかり見てたさ。よく頑張ったよ、次もあるからゆっくり休んで」
「はい!」
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「先輩、ダイヤちゃん、予選勝ったみたいですよ」
「そうか、そりゃ何よりだ」
割と仕事が少ないため、比較的暇になりやすい腰堀に比べて、何処にいても仕事の多い多元だが、大使館で仕事をしながらも、やはり結果は気になるようだ
「それと……、例の機体、修理がもう少しで終わるみたいです」
「そうか…、幌筵空襲での最大の被害がアレだったが、ようやく飛ばせるのか……」
「量産体制に入ればどんな機体にも勝てる最強の戦闘機ですね」
「そうだな……、ま、何はともあれ、とりあえず俺は今の仕事を終わらせないとな………、そっちの方に手が回せん」
「その間は任せてくださいよ」
「おう、頼んだ」
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<<女子2500m決勝、今スタートが切られました!>>
女子2500m決勝は、1番内側でのスタートとなり、囲まれるようにして進んでいく。
(囲まれてる……、抜け出せない!)
やはり予選のレースの影響か、周りは思った以上に警戒し、周囲のガードは固く、中々抜け出せない。
「………、ダイヤさん、抜け出せずに苦戦していますね……」
レースを見つめる洸希も厳しい反応を示す。
「苦しそうだな」
「多元さん……」
「仕事が少し空いたからね、来てみたんだが……、内側しか空いてないね……」
「ええ、でも内側はかなりぬかるんでいて、下手に足を取られれば危険です」
「しかし、現状狙うならそこしかないだろ」
「なんとかして他の選手達の隙間を突くしかないんですが……」
「難しいな……」
多元も大学の友達と競馬に行ったことがあるため、ある程度の知識はある。このレース、サトノダイヤモンドにとってかなり厳しいものになると読んでいた。
が、我らがジンクスブレイカーことサトノダイヤモンドは、こんな程度ではへこたれない。
(確か、皐月賞でゴールドシップさんも似たような現象が……、あっ!)
見えた一筋の道、一か八かのギャンブル。
ジンクスが絡むほど燃えるダイヤは、以前トレセン学園でゴールドシップから聞いた皐月賞での勝ち方を思い出した。
「狙うは……、ここです!」
ダッ!、と持ち前のロングスパートで一気に駆け上がる。
<<サトノダイヤモンド、内から上がっていきます>>
「嘘だろ!?、まさかゴールドシップのアレか!?」
「洸希君?」
「つまり、こういうわけなんです!」
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読者諸君の中にはウマ娘ファン、競馬ファンも一定数いるかもしれないが、念の為説明すると、2012年、皐月賞に出走したゴールドシップは、前日の雨で馬場状態が思わしくなく、11Rのメイン皐月賞までに、コース内回りは多くの馬が通過したために芝がボロボロになっていた内側を一気に追い上げて勝ったというまぁなんともえげつない話がある。
「ゴルシはあのパワーでなんとか押し切ったイメージだが、ダイヤさんだと……、いや、あれは……」
そう、ダイヤもなんの考えも無く走った訳では無い。
前を走る選手と、ボロボロになったコース内側の僅かに空いた隙間に体をねじ込むように走っているのである。
「凄い……」
もとより足の速さは折り紙付きのダイヤ。あっという間に先頭に向かった。
<<これはすごい、サトノダイヤモンドがワープしました!>>
実況すらそう言ってしまうように、あっという間に先頭に躍り出たダイヤはそのまま着差以上の差をつけて見事ゴールイン。
見事女子2500mを制したのであった。
「トレーナーさん!」
レースが終わるなり飛びついてきたダイヤ。
「ちょ、ダイヤさん!?」
「仲がいいな」
「多元さん!、茶化さないでください!、ダイヤさんも離れて……」
「やーでーすー」
「ダイヤさんのお家の方になんて言われるか……」
名家の娘を預かる立場として不安になる洸希。
「あ、そうそう……、洸希君」
「はい?」
「これ、我々幌筵泊地からのささやかなプレゼント、温泉旅行券だ、幌筵泊地の資源関係の連中が、ロデニウス連邦共和国国内で温泉を掘って、箱根温泉みたいな温泉街を作ったんだ、ぜひ楽しんでくれ」
「えっ……、あっ……、ありがとうございます」
「トレーナーさん!、早速行きましょう!」
結局、この後、終始戸惑ったままの洸希は、サトノダイヤモンドに引っ張られる形で温泉街へと向かったのであった。
さて、なんかレースの最中に不穏な気配がしますが、次回に持ち越します。
夏休み企画と言っておきながら、9月に投稿する体たらく……、残りもさっさと投稿します。
(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?
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単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
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特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
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航空殲滅(ソ連を超えた!?)
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普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
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全部♡(愚帝君号泣不可避)