チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果…… 作:提督兼指揮官兼トレーナー
「今この瞬間、第3文明圏と周辺文明圏外国の盟主はロデニウス連邦共和国になった」
(ロデニウス連邦共和国国内メディアの談話)
さて、幌筵泊地が色々騒がしいですが、とりあえず外部のゴタゴタ納めに行きます。
中央歴1640年12月15日
旧パーパルディア皇国
旧皇都エストシラント
「では、これよりロパ戦争における戦後処理を始めます」
ロデニウス連邦共和国外務大臣の言葉で始まった今回の会議最初の議題は領土だった。
「まずは、旧属領は全て独立。そのうえでMMATによる保護下に置くということで各国代表よろしいですか?」
「異存ありません」
当然ながら旧パーパルディア皇国正統側に発言権は無く、ただ進みゆく議題について見聞きするだけだ。
「続けて、各国への賠償金請求ですが、今回の戦争の被害者となったフェンに15%、主要の交戦国である我が国、ロデニウス連邦共和国が20%、アルタラスが10%、ドーパ、ネーツがそれぞれ7.5%ずつ。残り40%を旧属領に配分しますが……」
ここで一旦1呼吸おく。
「パーパルディア皇国正統政府から旧属領には、賠償金とは別に独立支援として支援金と自立支援をしてもらいます」
「待ってくれ!、それでは我々は負債まみれではないか!」
たまらず抗議したパーパルディア皇国正統政府代表を対して、ロデニウス連邦共和国側が放った言葉は酷く冷淡なものだった
「貴国の地下資源を放出すれば良い」
「なっ……」
「尚、我が国には人権というものがある。たとえ敗戦国と言えど、国民全員の奴隷化は望んでいない」
地下資源を差し出せというのはロデニウス連邦共和国からするとむしろそうして欲しいという願いがあった。
大量の通貨を一度に発行すれば激しいインフレーションを招き、せっかくへし折ったはずのパーパルディア皇国の再来、賠償金が新たなる反ロ国家を生み出すことに繋がりかねないからだ。
むしろ地下資源を提供させることで、国内企業の進出を促し、依然として残る人材を使ってさらなる拡大を誘発する方が得策と考えていたロデニウス連邦共和国は、あることを代表に言った。
「無論、賠償金支払いの過程で支払いの滞りや、国家自体が滅亡しては困る。我が国としてはそのための支援を惜しまない」
「おぉ……、いや、ありがとう…ございます…」
一瞬喜びかけた代表だが、すぐに裏に隠された真意を読み取り、厳しい表情をする。
滅亡はさせないが、カネはきっちり払わせる。
はっきりと飼い殺しすると言っているようなものでは無いか、と代表側が思ったのも無理は無かった。
「続いて、領土です。先程言った通り、旧属領は全て独立とした上で、デュロ、エストシラント、パールネウス、アルーニの一部、または全てを我が国の直轄地とさせていただきます。尚、エストシラントはMMATの共同管理領も設けます。その上で、エストシラントの内陸側に新首都を置く形で、後継国家を置いてもらいます」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「リーム王国代表、何か?」
「我が国には何も無いのですか?、我が国とてパーパルディア皇国の圧力が……「今回の貴国が行った行いを包み隠さずこの場で出されたいのか!?」
その場の警備を担当していた新本部長のディーニツ本部長が一喝した。
リーム王国が何をやったのか、その内容は半月前に遡る。
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パーパルディア皇国沖合、空母ロデニウス
「司令!、リーム王国の軍勢が国境線付近に集中しております!」
「何!?、まさか侵攻する気か!?」
「どうします?」
「魔信で呼びかけろ、応答なく国境線を越えた場合は躊躇するな、バックウィングにトマホーク発射要請!、艦載機は対空兵装と爆装の上で発艦用意急げ!」
パーパルディア皇国は原作とは異なり、ロデニウス連邦共和国が主体となったMMAT単体で落とした(属領除く)、そのため原作で言うところのリーム王国の介入などが戦時中に行われなかった(似たような動きはあったが消し飛ばした)。
また、属領含めた地域は降伏後、暫定的にロデニウス連邦共和国が防衛するとしており、講和会議前に勝手なことを諸外国にやらせないという意志を示していた。
「オールラウンダー、爆装にて発艦!」
「アルバトロス、2小隊分発艦!」
M-3オールラウンダーは、元ネタのA-3スカイウォーリア同様、爆撃も出来、その爆装量は12tと、下手な爆撃機よりも多い。
「戦闘機には防空を、M-3には爆撃させろ」
「了解、リーム王国、反応ありません」
「致し方ない……、直ちに攻撃開始!」
そこからのリーム王国侵攻軍は悲惨の一言だった。
上空のワイバーン30騎が瞬く間にロデニウス連邦共和国海軍艦上戦闘機、F-101アルバトロスが放ったAIM-120の餌食となり、壊滅。
地上部隊は爆装したM-3が徹底的に絨毯爆撃し、残存勢力はトマホークで狙い撃ちにした。
この1件を受けて、ロデニウス連邦共和国外務省は、リーム王国に対して裏で抗議し、第3文明圏内外の平穏を乱す行為として即刻侵攻中止を要求、脅しとして完成したばかりのゼルゲート級戦略打撃戦闘指揮艦の装甲強化型戦艦の1番艦、ゼルゲートを護衛艦付きで派遣。ヒルキガ付近の海上を遊弋して圧力をかけたのだ。
さすがに参ったのか、リーム王国は侵攻を中止し、撤退。今回の一件が影響して、講和会議には招かれていたものの、各種利権、援助は当然貰えずただのお客さん扱いになっていたのである。
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「ぐぬぬ……」
さすがにここで自分達のしでかした行為についてばらされては、確実に孤立する。
最早、ロデニウス連邦共和国は第3文明圏外の弱小国家ではなく、第3文明圏周辺を抑える超大国なのだ。
そして、ロデニウス連邦共和国に追従する国家は多く、ここでことを荒立てれば確実に孤立する。
「し、失礼しました……」
この場は一旦抑えたものの、領土拡張意欲を失わないリーム王国。
ロデニウス連邦共和国は同国を警戒すると共に、有事に備えることとなる。
「では続けて、独立した旧属領並びに圧力を受けていた各国に対して、我が国より1つ提案がございます」
外務大臣が出した提案とは……
「我が国は、独立された各国と、第3文明圏で支援を受け入れると表明された国々の経済的自立と成長を助けるために、支援政策を発表させていただきます」
これはロデニウス連邦共和国カナタ大統領発案の元で作られたもので、第3文明圏復興計画として、国内で検証が進められたきたものだが、発案者の大統領の名前からカナタ・プランと呼ばれるものである。
その内容はいくつかの段階に分けられており
第1段階
・各国への食料、衣料、医療支援
・安全保障のためのMMATへの加盟
第2段階
・インフラ、国家機構の設立支援
・魔導技術、科学技術双方にわたる指導
第3段階
・各国への経済的自立に向けた投資と、働き口確保のための工場等の進出
・留学生の受け入れ
「尚、この政策はパーパルディア皇国後継国家も対象となっており、旧属領、戦勝国、敗戦国問わず繁栄と安寧を享受していくための政策です」
この言葉が出た瞬間、MMAT参加国、フェン王国、旧属領などからいっせいに拍手が起こり、多くの国々が受け入れを表明するものだった。
(言わずもがな、元ネタはマーシャル・プランである)
「この政策を受け入れられた国には、我が国から武器の提供をさせていただくと共に、訓練も行わせて頂きます」
これにより、ロデニウス連邦共和国の影響は第3文明圏全体に浸透することとなり、パーパルディア皇国無き現在、第3文明圏の超大国として君臨することが確定した。
尚、戦後処理という重大案件でありながら、この会議はおよそ1週間で終わることとなる。
その理由は、ロデニウス連邦共和国とパーパルディア皇国正統政府の代表であるカイオス氏が、入念なやり取りを行っていたこと、旧属領に意外にも多くの指導力を持つ人々が生存していたこと、MMAT参加国が理性ある国であったこと、リームのような拡張意欲のある国を排除出来たことになる。
このような背景がありつつも、中央歴1640年12月23日、エストシラントの旧宮城にて、締結された条約が以下の通り
エストシラント平和条約
・パーパルディア皇国は解体し、新たにエストシラント公国として旧属領と、デュロと周辺地域、エストシラント沿岸部、パールネウスと周辺地域、アルーニの一部を除く全土を統治する。
・旧属領は全て独立、72ヶ国が独立国となる。
・エストシラント公国は、自国の治安維持と防衛のために必要最低限の軍備を持つことを認める。
・エストシラント沿岸部は70%をロデニウス連邦共和国が管理、30%をMMATが管理する。
・デュロ、パールネウスとその周辺地域はロデニウス連邦共和国が管理し、速やかな復旧を行う。
・アルーニはロデニウス連邦共和国とMMATと共同管理とする。
・旧属領の治安維持は当面MMATの持ち回りとするが、速やかなる国軍の創設に向け、MMATと各国で協力する。
・エストシラント公国はパーパルディア皇国の予算10年分を指定比率の元、各国に支払う、尚地下資源による代替も可能とする。
・エストシラント公国は旧属領の自立支援のために、パーパルディア皇国の予算5年分を人口や土地、地下資源などの内容を加味した比率で各国に払う。
・エストシラント公国は皇帝一族について、皇族はルディアスの先代皇帝の弟であるヴィルへ三世と、その直系の家系を除いて全て追放とする。尚、正式に確認されていた者を隠していた場合、または、隠し子などを勝手に復活させた場合は断絶処分も辞さない。尚、当然ながら今回の戦争に関わった皇族は全てロデニウス連邦共和国に引き渡すこと。
・エストシラント公国は5年以内に民主政治へ移行するが、移行前も移行後も皇族を政治に関わらせてはならない。
・エストシラント公国はロデニウス連邦共和国と安全保障条約を締結する。
・ロデニウス連邦共和国はエストシラント公国が円滑に賠償金を支払えるように、監視と支援を行う。
などなど色々あるがざっと要約すると
・金払え、地下資源でもいいから
・皇族追放、政治に関わんな
・領土はこんだけ、あとは渡せ
・軍備こんだけな、あとはこっち(ロデニウス連邦共和国)で面倒見る
ということである。
尚、これと並行して、MMATについても加盟国が大幅に増えたため、実力に応じて、MMAT参加国の中で新たに定義が必要となり、MMATの中にも複数の組み分けを作った。
MMAT参加国
第1条国(経済的に自立しており、他国に向けて軍を派遣することができる)
ロデニウス連邦共和国
アルタラス王国
トーパ王国
ネーツ公国
・役割
▶︎平時における他国への軍事訓練
▶︎有事の際の部隊派遣
備考
事実上、ロデニウス連邦共和国が単独で行うことが多い
第2条国(経済的には自立できているものの、装備などの問題から他国に向けて軍を派遣することは難しい国)
マール王国
ガハラ神国
パンドーラ大魔法公国
・役割
▶︎派遣に向けた訓練と調整
▶︎緊急時の他国への派遣
備考
将来的には1条国へ移動
第3条国(経済的に自立しておらず、軍の派遣も困難な国)
フェン王国
ナハナート王国
・役割
▶︎経済的自立と訓練
▶︎自国防衛
備考
まずは2条国への移行
第4条国(旧パーパルディア皇国属領)
72ヶ国
・役割
▶︎経済的自立と国軍整備
▶︎有事の際の国民避難
備考
当面は自国の運営に専念
加盟準備国(加盟に向けた具体的交渉を行う国)
マオ王国
シオス王国
尚、MMATでは、科学技術主体の通常軍と、魔導技術中心の魔導軍に分けることで、各国の強みを活かせるように検証を重ねている。
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時間は少し戻り、中央歴1640年11月25日
「剣王様、ロデニウス連邦共和国の開拓団が畑作を始めました」
「おお、もうなのか!、港と飛行場ができたと思ったら、あれよあれよという間に畑作なのか!?、しかもあの痩せた土地を見事なまでに開拓してしまうとは……、ロデニウス連邦共和国は科学技術の国とは聞いていたがさすがよのぉ」
フェン王国への入植者は、ロパ戦争中に決定され、多くの国民が入植、開拓を進めていた。
トーパ、ネーツ両国との合意の元、グラメウス大陸への入植もあったが、現時点で最も近い入植地は、フェンのゴトク平原で、土地は痩せていたとは言うものの、幌筵泊地から提供されたサツマイモの育成に適しているとの事から、芋好きな転生者の主導で入植と栽培が進められていた。
現在、フェン王国にはロデニウス連邦共和国海兵隊と海軍が駐留しており、フェン王国軍の強化も並行して行われる予定となっている。
はい、パーパルディア皇国は解体されました。
デュロやパールネウスなんかを直轄地にしたのは核汚染とか隕石衝突のアレを処理したり研究するのに必要だからです。
まぁ、引き渡したところで彼らがどうこうできた訳では無いですが……
次回は軍事面の詳細な説明を扱う予定です。
(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?
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単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
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特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
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航空殲滅(ソ連を超えた!?)
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普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
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全部♡(愚帝君号泣不可避)