チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果……   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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「働かなければ生き残れない」









(幌筵泊地地下司令部に当時貼られていた紙)


やたらタイトルが長い上、なんか入ってますが、とりあえず内政編です。発展の速さがエグいですが………




気にするな!!!!


の精神でお願いします。



それではどうぞ








第3話 富国強兵、殖産興業 ver.東部ロデニウス連合国feat.幌筵共和国

 

 

 

 

 

 

「とりあえず線路敷設を急げ!!、いつまでも電気自動車なんかの非効率輸送なんかやってられるか!!」

 

「提督!、また1台壊れました!!」

 

「もういい!、そいつは予備部品に回せ!!、鉄道敷設はあとどれ位で終わる?」

 

「急いでもあと1週間はかかります!!」

 

「島内の火力発電は問題無いですが、ロケット基地の施設の一部に不具合が!!」

 

「無視だ!、それより機関車は?」

 

「地下トンネルで使用していたものを流用する予定で、車両はEH800です!」

 

「電源艦担当艦娘達からの報告は?」

 

「金剛型の核融合炉に不具合発生との事!!」

 

「建御雷型を回せ!、それと金剛型の妖精達には軍事訓練をやらせるように伝えろ、建御雷型の連中と交代だ!!」

 

 

 

 

国交締結完了以降、真っ先にやる必要があったのは鉄道敷設。

 

 

クイラの港側とマイハークまでの線路を同時に敷設する必要があった。

 

 

(船を使うことを考えれば距離的にはクイラが近いが、すぐに船の入れる港はクワ・トイネ側にしか無かった、またタンクローリーの臨時輸送のためにも山を拓く必要があった。)

 

 

 

MOABとかで無理やり拓いた山道を使い道が当面無い爆弾を使って整地(爆撃)して勾配を減らしつつ、炸薬を調整して穴ぼこにしすぎないようにする。

 

 

幸い、付近の島々を地下トンネルで鉄道を結んでいた関係で、線路はたっぷり用意してあったので、これを流用する。

 

 

 

島内に置いてあるモーターカーからモーターを外して、島内にあった小型石油タンクで急造した大型タンクローリーで原油を運びその間を食いつなぐ。

 

 

 

 

 

道路は線路に転用する部分を使う。

 

 

 

 

 

備蓄がほとんどなかったことにより相当ギリギリなのもあって、転生者一同死にかけながら必死に作業を進めていた。

 

 

 

「提督!!、クイラ側の一部海岸線への爆破許可が下りたため、駆逐艦の入港が可能です!!」

 

 

吹雪の声に多元は安心することが無く……

 

 

「どうやってそこまで石油を食うやつを持っていけばいいんだ……」

 

「あっ……。」

 

「曳航するしかないか………、いや、もうダメだ、魚雷でもなんでも撃ち込んで強制的に核融合炉搭載艦の入港を可能にさせよう。」

 

 

 

画して、小玉が交渉した結果、大爆発とともにクイラ側に仮設の港ができた。

 

 

 

その結果、山越えの無くなった簡易タンクローリーの故障が減り、とりあえず石油、資材などについてのある程度の供給が出来たところで、コンビナートの建設に入る。

 

 

 

 

さらに………

 

 

 

 

「正しい引きつけ、正しい頬つけ、コトリと落ちるように………」

 

 

 

「装填したら顔を退けて耳をふさげ、耳をやられる。」

 

 

「あの的を狙って撃て。」

 

 

 

東部ロデ側との取り決めにあった軍事訓練を手隙の艦娘や妖精にやらせることで、リソースを最大限活用する。

 

 

 

「これが彼らの実力なのか………」

 

 

兵器の実力を見て言葉を失う男は西部方面師団のノウ将軍。

 

 

 

最初こそ、突然やってきたよそ者への態度は良くなかったものの、幌筵泊地から送られた兵器を前に大人しくなった模様。

 

 

 

尚、今回提供された兵器が次の通り。

 

 

陸軍

 

61式戦車

BMP-1

75式

MLRS

UH-1

73式

12.7mm重機関銃

7.62mm軽機関銃

64式小銃

 

 

 

空軍

C-1

F-1支援戦闘機(設定集参照)

E-2Cホークアイ

 

 

 

 

これらの装備は元々転移前に日本軍への供与品だったものをそのまま流用して提供している。尚、海軍に関しては後にフリゲートを建造することで合意、現在は乗組員に対して訓練を受けさせている。

 

 

 

ワイバーンに関しては、練度の高いものを除いて全員機種転換を行わせ、戦闘機に乗せることで空軍力の底上げを図る。

 

 

 

 

そして、転移からおよそ3週間で、クイラの仮設港と油田、クワ・トイネの食料地帯とマイハーク港を繋ぐ路線が完成。EH800型電気機関車を投入し、建御雷型を専属電源艦として回すことで一気に産業化を進めていく。

 

 

 

尚、幌筵泊地の核融合炉搭載艦は全戦艦と正規空母、一部艦娘であるため、電力には割と支障はないし、なんなら火力発電所があるのでその点でも問題は無い。

 

 

 

 

だからこそ他の資源が必要なのだ。

 

 

 

大多数の艦娘に必要な燃料、武器弾薬の生産に必要な資源。転生者全員がぶっ倒れてもやり遂げなくてはならない。

 

 

 

 

 

そして、その努力は実を結ぶ。

 

 

 

 

 

転移からおよそ1ヶ月と少々………

 

 

 

 

「ストレッチャー通ります!!」

 

 

 

けたたましい音と共にストレッチャーに乗せられた転生者が病院に運ばれていく。

 

 

「て、提督……」

 

 

多元を見つけ、体を起こそうとする転生者。

 

 

「起き上がらなくていい。どうした?」

 

「出来ました、京浜工業地帯や京葉工業地域、中京工業地帯を超えられるかもしれない工業地帯の第一フェーズが……」

 

 

0(:3 )〜 _(‘、3」 ∠ )_

 

 

 

「いかん、早く医者に!!」

 

 

 

ストレッチャーが再びけたたましい音を立てて通り過ぎていく。

 

 

 

「やっとか……、みんな……ご苦労……」

 

 

 

 

痩せこけた多元が語る言葉が全てだった。

 

 

 

 

中央歴1639年2月11日、東部ロデニウス連合国クイラ地方に大規模な工業地帯が完成。1月下旬に完成していた鉄道と合わせて、なんとか間に合った。

 

 

 

 

そして、ここから怒涛の大発展が始まる。

 

 

 

 

まずは線路網の拡大。石油の自給が可能となり、重機使用自由となったため、あっちこっちで使用方法を習得させ、ついでに大量生産。クワ・トイネ地方のギムや、クイラ地方のあちこちに大量の線路を敷設し、E235系電車や、E129系電車を大量投入。あっちこっちで人の移動と経済の促進を行い、クイラ地方の大規模な工業地帯への人材投入を進める。緊急で開発した路線も線形改良なんかを行うつもりで、山地に大量の長大トンネルをぶち抜くことで解決する。

 

 

 

 

そして、製鉄所、鉄鋼所、各種工場が稼働したことにより、いよいよ造船所をクイラ地方に大量建造。こちらは艦船関係の魔改造の匠で、全ての艦娘の魔改造を行った平河による指示で、流れ作業を行わせることで、もがみ型なら3日あれば完成可能な設備を大量に、超大型タンカーも建造可能な代物をぶっ建てている。

 

 

 

また、幌筵泊地の珍兵器枠、ハボクックは、埋立地に流用することで有効活用し、マイハークはさながら東京港並の設備を整えつつある。

 

 

 

そして、武器弾薬の再生産なんかも行い。あっという間に幌筵泊地は力を取り戻した。

 

 

 

 

ちなみに、この大量生産を影から、というより転生者転移後からずっと幌筵泊地の力の源となっているのが、多元や、平河などが元の世界にいた頃に開発していた工業用特殊3Dプリンターである。

 

 

 

こいつは従来のものよりも素早く、大型なものから小さなものまで大量生産に向いた代物で、しかもオーダーメイドが利きやすく、それまでの3Dプリンターでは作りずらかったものも作れるというスグレモノ。これにより国産兵器にありがちな高価格化をあっさり打ち砕き、それまで国産化の進まなかった兵器にも国産化の嵐が吹き荒れ、ブチ切れたアメリカによって多元達が開発した戦闘機を政治的圧力で撤回させたという背景がある。

 

 

 

 

(やっぱりアメリカはクズ)

 

 

 

 

そして、力を取り戻した幌筵泊地がするべきことは衛星による監視網の再構築である。

 

 

 

重力などを観測した後、とりあえず全世界をリアルタイムで結べるようにGPSや通信、監視衛星、気象衛星なんかを中心にどんどん打ち上げていく。

 

 

 

 

こうして、幌筵泊地によって魔改造された東部ロデニウス連合国の幌筵泊地転移から2ヶ月後(3月)の姿が次の通り。

 

 

 

鉄道総延長

300km

 

道路総延長

600km

 

工業地帯

クイラに京浜工業地帯並の大工業地帯が1個、さらに拡張中

 

造船所

6箇所

 

発電所

3箇所

 

陸軍

機甲師団を含めた近代部隊が6個師団

 

空軍

4個航空団

 

海軍

まもなくフリゲート6隻就役

 

 

 

 

 

 

      こ  れ  は  酷  い

 

 

 

 

 

A列○で行こう並だよ……。

 

 

 

 

原作でも大概ぶっ飛んだ発展をしていたこの国(正確には2カ国)だが、幌筵泊地の本気は日本すら霞むレベル。(GDP第3位が霞むレベルって何?)なんせこの幌筵泊地に来た転生者一同は、だいたい何らかの理由(政治的とか、社内の権力構造的にとか色々)でその才能を発揮することが出来なかった言わば不遇者の集まり。そんなもんだから、いざ資材使用自由になるととかく本気を出す。

 

 

・レール等級を納入期限はそのまま等級引き上げ(つまり高速化とかがやりやすくなる)

 

・予定より工場を拡張

 

・港をどんどん作る

 

 

インフラ整備とか、殖産興業とかガンガン進めたため、ざっと地球の中小国レベルはあっさり超す文化レベルを獲得してしまった。

 

 

 

まぁ当然、豊かな暮らしができることになった東ロデの国民が喜ばないはずもなく。

 

 

 

街の飲食店では

 

 

「幌筵共和国の皆様大歓迎!!」

 

「お代は安くします。」

 

「ワイン2杯まで無料。」

 

 

街中を転生者が歩く度に。

 

 

「救世主だ!!」

 

「神様~!」

 

「ありがたやぁ」

 

 

 

とか崇められるので、労働力をかき集めるのも事欠かず、みんなしっかり働く。

 

 

 

そんなもんだから当然転生者一同も……

 

 

「俺達も恩返しだ!!」

 

「ここで骨を埋めてやる!!」

 

 

 

とか言うんで、それがまた大発展に繋がるという有様。

 

 

 

これぞ正のスパイラル。

 

 

 

そんでもって、やべぇレベルの経済発展を横目に、幌筵泊地が次にすることは情報収集。

 

 

 

東部ロデニウス連合国側にも依頼して、最新テクノロジーを用いた情報収集を行い、この世界について正確に知ることとなる。

 

 

 

 

そして、そこで知ったのは有り得ないくらいの弱肉強食の世界。

 

 

 

特に、列強と呼ばれる国にしかまともに対等な関係を認めない方針は、幌筵泊地にとって怒りを覚えた。

 

 

 

「近い将来、列強が来ても返り討ちにしてやる。」

 

 

 

あの……、あなた方が本気を出すと返り討ちどころか滅亡に繋がるのですが……。

 

 

 

(詳細は後々語るが、現時点で米海軍を軽く上回る海軍戦力と、航空自衛隊を超えるくらいやべぇ数の戦闘機を保有している)

 

 

 

幸い、どんなに発展しても第二次世界大戦レベルということなので、物量で押されない限り、幌筵泊地に勝ち目があることが発覚したのでそれについては問題無い。

 

 

 

「ふぅ、どうやら核兵器を開発する必要は無いみたいだな。」

 

 

そう語った転生者もいたとか居ないとか。

 

 

 

 

こうして、平和のうちに発展していた東部ロデニウス連合国だが、ついにロウリア王国からの侵略の魔の手が迫る。

 

 

 

 

果たして、原作とは全く異なる進み方をした東部ロデニウス連合国と、その発展の源たる幌筵泊地はいかにして対応していくのか?

 

 

 

 

 

 

次回「ロデニウス大陸戦争」

 

 

 

幌筵泊地の魔改造艦娘がその力の一端を見せる(嘘)。







はい、というわけで、幌筵泊地による東部ロデニウス連合国魔改造編でした………、やべぇなこの泊地。


ちなみに、この泊地、その気になればヤマト作れるらしいです。その気になればらしいですが。(どうも資源とかの兼ね合いで厳しいそう)



ホントコイツら何者なんだよ……



まぁそれはさておき、いよいよ転移後初となる実戦です。



果たして何日で終わるのか?



次回もお楽しみに!!


間違い、指摘はコメント欄にお願いします。

(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?

  • 単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
  • 特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
  • 航空殲滅(ソ連を超えた!?)
  • 普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
  • 全部♡‪(愚帝君号泣不可避)

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