チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果……   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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「またあの人たちなんか作ったのか……」

(マイラスのボヤキ)


ムー国到着です。






第44話 剣就役!、異界の観艦式!②

 

 

 

ムー国近海

 

 

「前方に艦影!、ムー国のラ・カサミです!」

 

 

第三文明圏を出発して幾日。ついに科学立国の列強、ムー国近海へと辿り着いた。

 

 

「やっと到着か……、速力優先の軍艦とはいえそれなりにかかったな」

 

「長かったですね司令」

 

 

司令の苦労を労うブルーアイ。

 

 

上空では、ムー国製の戦闘機、マリンが第3文明圏からやってきた大艦隊を見下ろしていた。

 

 

 

 

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ムー国某所にて

 

 

「えっ?、全長1000mを超える超弩級軍艦!?」

 

「出迎えのマリンの搭乗員からはそう報告があったようです」

 

「まーたあの人たち……、いや、船だから多分あの人がなんか作ったんだな??」

 

「マイラス大佐?、心当たりがあるんですか?」

 

「ああ、もちろん」

 

 

実はマイラス、一足先に帰国しており、ムー国統括軍下軍備総監部に新しく新設された新組織「先端軍事技術研究所」の所長に抜擢される大出世を果たしており、階級も駆け足上昇気味なのだ。

 

なんせ、あのロデニウス連邦共和国の、あの驚異的な技術の源たる転生者達からの特別授業を全て網羅した上で、それをムー国レベルに合わせつつも、愚帝に対抗可能な装備の設計を一部終わらせているのだ。貴重どころの話では無い。

 

 

「今図面を引いているのは?」

 

「大佐から指導された新型航空母艦ですが……、本当にこれが軽空母なんですか?」

 

 

ラ・ペケノ級軽航空母艦

ラ・ヴァニア級航空母艦の次級としてマイラスが設計した航空母艦。軽空母と名乗っているが建造当時ムー最大の航空母艦という謎仕様となっている。軽空母と云いつつ蒸気カタパルト(長さ120フィート)とアングルドフライトデッキ(10度)及びエッジリフト(舷側エレベータ)を装備し、右舷に斜め26度傾斜煙突付きアイランドを備えている。但しこれらの装備及びこれに伴う格納庫の大型化による重心上昇に対応する為バルジを装着することになった。艦首はハリケーンバウとなっており、それにより飛行甲板の長さと航洋性能とを両立した設計とした。これらによりレシプロ機ならば100機運用可能という「お前のような軽空母が居るか!」な軽空母となった。艦級名はスペイン語で小さいを意味するpequeñoに由来している(多分発音が違う気がするとの事)。全長はたったの250mで全幅僅か45m。排水量は僅か38,000トンでしか無い。(なお比較対象)、最大速力は30ノット。

 

 

(G-20様、アイディアありがとうございます!)

 

 

「あそこで指導を受けた際に、250mの軍艦はたとえ全通甲板持ちでも軽空母、もしくは駆逐艦と教わったんだ」

 

「駆逐艦????、いくらなんでも航空機を載せてたら駆逐艦じゃないでしょ……」

 

「いや、駆逐艦らしい、政府の公式見解だと駆逐艦になるらしい」

 

「えぇ……」

 

 

一体どこのい○もだろうか……。

 

 

「で、大佐は一体何を?」

 

「新型機の資料と、ジェット旅客機の図面を用意している。多元さんが来るみたいだからその辺見てもらおうと思ってね」

 

「その……、大佐言う多元氏って一体何者なんですか?」

 

「バケモノ」

 

「あっ、ふ〜ん(察し)」

 

 

目の前の人物(傍から見れば十分バケモノ)がバケモノというレベルに軽くめまいを覚える部下。

 

 

「とにかく、そんなバケモノに会える機会だ。研究所を挙げて会いに行こう」

 

 

 

 

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「久しぶりだね、マイラス君」

 

「お久しぶりです。多元さん」

 

 

がっちりと握手をする両名。

 

 

「随分と巨大な船をつくりましたね」

 

「平河くんが頑張ったんさ。今回の観艦式、うちからも色々持ってきたから是非ともそっちのお偉いさんにも見て欲しい」

 

「ええ、私のあげた報告書だけではまだまだ力不足です。是非とも幌筵泊地の実力を見せてください」

 

「ああ、任せろ」

 

 

ところで……、とマイラスは続ける。

 

 

「最近オタハイトに新しく百貨店が出来たので行きませんか?」

 

「え?、百貨店?、面白そうだ、観艦式前に行ってみようかな、百貨店行ったことないし」

 

 

その発言に違和感を覚えたマイラス。日本にも多くの百貨店があり、地方都市には大抵1つ、大都市なら複数あることもざらにあると聞いていたが故に、全く行ったことのないとの多元の発言が気になった。

 

 

「あれ?、百貨店って日本にも無かったんですか?」

 

「いや、あったよ、三○とか伊○丹とか」

 

「だったら行ったことないわけないじゃないですか、よっぽど田舎か、よっぽど貧乏でもない限り」

 

「百貨店から人は来たことあるよ、商品持ってくる人が、確か外商さんって母さんは言ってた気がする」

 

「えっ?、買いに行かなかったんですか?」

 

「いや、普通百貨店って商品持ってくるもんじゃないの??」

 

「えっ?」

 

 

 

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説明しよう!(唐突)

 

 

百貨店には外商という制度があり、年間利用が一定レベルを超えた人、或いはとんでもねぇ年収がある人に対しては、店舗を構えて来てもらうのではなく、販売員が直接出向いてサービス提供してくれるというありがてぇ制度がある。

 

多元の過去について知っている読者諸君は当然ご存知だと思うが、今はこんな(とんでもなく失礼)やつだが、元はと言えば分家とはいえ華族に匹敵する家系。そんなもんだから当然直接出向く訳ではなく、外商員と呼ばれる人が直接家に出向いて売ってくれるのだ。

 

ちなみに、百貨店には外商専門の部署や場所が大抵あり、○○様って書かれた棚とかある。

 

 

で、いいはず……(野生の専門家の皆さん、指摘はお手柔らかに)

 

 

うちの読者に外商が来たことある人がいたらどんな感じか聞いてみたいところですな。

 

 

 

 

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「た、多元さん外商員来てたことあるんですか!?」

 

「うん、家出るまでは」

 

「た、多元さんのお家って実は相当な家なのでは?」

 

「あー、まぁ……、そうね」

 

 

正直この辺についてはベラベラ話したくないのが本音というところで、歯切れの悪い回答をする多元。

 

 

「ま、まぁ店が多くなった日本なら学生じゃ普通百貨店には行きませんし、社会人になってもそうそう行くようなことなさそうですよね……」

 

「仙台にも百貨店あったけどわざわざ行かなかったしなぁ……」

 

「では、実質初めての百貨店ということで、ここは私に案内させてください」

 

 

と、和やかに再会を喜ぶ技術者陣に対して、ムー国の軍部はそうもいかなかった。

 

 

 

 

 

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ムー国統括軍にて

 

 

「ロデニウス海軍は戦艦と空母を一隻ずつとはいえ、デカすぎる……」

 

「同盟国の空母ですら我が軍を上回るぞ……、一体どうなってるんだ……」

 

「しかも、幌筵軍と呼ばれる軍に所属するあの空母。もはや島じゃないか」

 

「今回の観艦式、一応の主役は我々という体裁だが、これではどちらが主役かわからんぞ」

 

「どうやらマイラスの書いていたレポートは本物だったようだな……」

 

 

頭を抱える首脳部、頭抱える通り越してお通夜状態である。

 

 

「これで今回陸軍装備も来るのか……、完全にお株を奪われる……」

 

「お株を奪われるというレベルでは無い!、列強唯一の科学立国たる我々が第3文明圏の新たなる覇権国家に遅れを取ったということだ。我が国のメンツにも関わるんだぞ!」

 

「メンツで国が保てるか!、そもそも私は早々にロデニウス連邦共和国との同盟をだな……」

 

「非同盟中立故に保てていた我が国の立場を破壊する気か!?、大体ロデニウス連邦共和国は第3文明圏で傀儡国家を立てまくっているとの事ではないか!、現状列強という立場故に保てている我が国の立場が崩れ、もしあの国と我が国との技術格差がそのまま双方の立場の差になったら我が国も傀儡国家となりかねんぞ!、現に我が国の貿易赤字は深刻だ!」

 

 

一応国交も結んでいる上、貿易に関しての協定も結んでいるこの2カ国の貿易収支は、ロデニウス連邦共和国側の圧倒的黒字だった。

 

農作物の大量生産によるコストの大幅な引き下げは、如何に関税や輸送料の問題があれど、その障壁を易々と破るほどの威力を有しており。特に畜産物においては幌筵泊地において医療班が念入りにチェックをした結果、幌筵泊地含めロデニウス連邦共和国国内に鳥インフルエンザといった家畜に関わる病気がなかったことから、冷凍肉……、その際たる例である鶏の大量生産が行われ、ムー国への大量輸出が行われていたのだ。

 

要するに現代のブラジルみたいなところである。

 

(尚、余談だが、作者はブラジル産鶏もも肉を愛用しており、常に冷凍庫に常備している)

 

 

そして、重化学工業もクイラ地域の潤沢な資源に支えられ、安価な自動車が次々と輸出されていた。

 

 

「だが、現状グラ・バルカス帝国の脅威がある中で、まともに対抗できるのは同じ科学文明のロデニウス連邦共和国だけだ。そこから技術供与を受ける他ないだろう」

 

「しかし、如何にお得意様とはいえ、簡単に技術を渡すものか?」

 

「そこで統括軍所属のマイラス大佐が指導を受けていたというわけだ」

 

「あくまで個人的な友好関係による一部技術者の独断程度だったと聞くぞ?」

 

「では今からそれを確かめてもらおうじゃないか」

 

 

 

 

 

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オタハイト、百貨店「タカノシマヤ」

 

 

「へー、ここがムー国の百貨店か……、教科書で見た大正時代の百貨店とほとんど同じ感じだな……」

 

「最近はロデニウス連邦共和国の企業進出も進んでいて、この百貨店にも衣料品店や自動車展示場なんかが出ています」

 

「道幅の比較的狭いムー国だと軽自動車の輸出が伸びると思っていたけど、割にセダン系が人気らしいな」

 

「まだまだ我が国での免許保有率は高くないですからね、まだまだお金持ちの道楽という考えが強いんだと思います。とはいえロデニウス連邦共和国からの安い自動車によって徐々に手に入りやすくはなっていますが……」

 

「ウチの自動車産業団体がうるさかったぞ、<どうせ輸送艦持ってくなら展示用に車持ってけ>って…、こっちは商売やりに来てんじゃねぇんだが……」

 

 

ムー国は唯一の科学文明ということもあり、自動車産業界もさらなる輸出に向けて期待を膨らませているため、今回の訪問の際も、新型自動車の輸送をお願いするレベルだった。

 

 

「うちも産業界の突き上げが激しいんですよ……」

 

 

ロデニウス連邦共和国との貿易赤字は、国内産業へのダメージが深刻であり、各産業団体は関税による自国産業保護を訴えており、マイラスなどの積極派(ロデニウス連邦共和国からの技術供与や、兵器輸入を推し進めたい派閥)は元の小ささもあって難航している。

 

 

「おっ……、着きました。ここです」

 

 

マイラスが案内したのは、百貨店6階にあるレストランコーナーの一角に存在するムー国の料理が楽しめる個室型の料理店だ。

 

どうやら予約をしていたらしいマイラスはそのまま店内に多元を案内した。

 

 

 

「こちらです」

 

 

部屋には見知らぬ人物が既に座っていた。

 

 

「はじめまして、多元実司令」

 

 

 

部屋に案内された多元を待っていた人物とは……

 

 

 

 

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一方、ロデニウス連邦共和国海軍艦隊は早速艦の一般開放を行い、ムー国国民への周知と関心を引きつけようとしていた。

 

 

 

<空母ロデニウス>

 

スキージャンプを有するこの超弩級空母には長蛇の列が出来ており、第3文明圏のはるか彼方からやってきた空母をひと目見ようと集まっていた。

 

 

「空母ロデニウス……、全長330mと最大幅78.3m、これだけでも我が国のどの艦艇よりも巨大なのには速力33ノット……、早すぎて駆逐艦でようやく追いつけるレベルじゃないか……。更に艦載機戦闘機60機、大型艦上機8機、回転翼機……?、も積んでるのか。武装は40mmCIWS?×4、30連装対空ランチャー×3、これもよく分からないがMk41(32セル)×1あって、極超音速巡航大型対艦ミサイル発射用VLS(8セル)?、数百km先の大型艦を沈められる!?、そんなものがあるのか……。そしてその他舟艇対策用兵装を複数搭載か……。空母なのに隙がないな……」

 

 

要目を見ながら絶句しかけるのは、マイラスの友人ラッサン。こちらも先に帰国しており、今回の観艦式に合わせてロデニウス連邦共和国の艦隊を見に行ったのだが、その明らかにやばい代物に目眩を覚えている。

 

 

「しかし、マイラスも無茶を言うな、数日でここ全部を回れってのは……」

 

 

貴重な休暇を友人のために使うラッサン。だが、それが無駄でなかったことを彼はすぐ知ることとなる。

 

 

「あなたがラッサンさんですね?、自分は多元提督の名代として、マイラスさんの代わりに来たラッサンさんを剣に案内するよう言われています。よろしくお願いします」

 

 

目の前に立つ1人の妖精。

 

果たしてマイラスと多元の考えや如何に。

 

 

 

 

 

 

 






観艦式の癖にまだ艦隊行動すらやってないですね、申し訳ないです……。あと2回程度で終わらせた後に、外伝編に突入します。

(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?

  • 単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
  • 特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
  • 航空殲滅(ソ連を超えた!?)
  • 普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
  • 全部♡‪(愚帝君号泣不可避)
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