チートな幌筵泊地が異世界に転移した結果……   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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「話がわかる人がいてくれてよかった………」



(ムー国で同じ境遇の存在を知った多元の呟き)




はい、というわけで、統一国家作ったら外交とインフラ整備は当然(?)のようなのでインフラ整備と外交パートです。



転生者、今度は休めよ?






外交・産業革命・軍事編
第7話 インフラ整備と異界の外交


 

 

 

 

ロデニウス連邦共和国議会にて………

 

 

 

「国有鉄道法案が可決されました。」

 

 

 

パチパチパチ

 

 

 

拍手の元に可決されたのはロデニウス連邦共和国国有鉄道法案。

 

 

 

 

国内にて、整備された鉄道は、幌筵泊地が立ち上げた企業が主体となって建設した半官半民の鉄道路線と、東部ロデニウス連合国が自力で建設した鉄道と、現在ロデニウス連邦共和国が国策事業として、建設しているものに分かれる。

 

 

 

 

これらを一つにまとめ、利便性向上を行うことが目的だ。

 

 

 

 

 

また、これらと並行して………

 

 

 

 

 

ロデニウス連邦共和国、試験用路線

 

 

 

 

「345、346、347、348……、350!」

 

「量産車、350キロ運転達成!!」

 

「間もなく通過」

 

 

トンネルから超高速で車両が出てくる。

 

 

一体何をやっているのかというと、ロデニウス連邦共和国に新たに建設する高速鉄道計画、早い話が新幹線を建設するために、試験走行を行っているのだ。

 

 

そもそも、事の発端はロデニウス連邦共和国が成立する前から問題となっていた在来線の線路容量逼迫である。

 

特に東部ロデニウスの工業地帯、住宅地域間と新規開業したばかりのロウリア、工業地帯間の混雑率は酷く、鉄道駅周辺の住宅ラッシュも相まって、特急、普通問わず酷い有様となっていた。

 

 

さらに言えば、貨物列車が通っており、EF800が牽引する貨物は高速化と頻発化する旅客列車に対応するために待避や減便、夜間への振替なんかも行われており、経済活動への影響が懸念されていた。

 

 

オマケに、旧ロウリア王国の工業都市ビーズルは近々新たに工場が建てられるため、こちらでも貨物列車が走行する。こうなれば線路容量の逼迫は目も当てられない状況となる。

 

 

これを受けたロデニウス連邦共和国国土開発省は発足したばかりの共和国国有鉄道に対して改善を指示

 

 

そこで、ロデニウス連邦共和国国有鉄道所属となった幌筵泊地の技術者達によっていくつかの案が検討された。

 

 

①在来線の大幅増強

②新幹線の整備

③リニアの整備

 

 

この中で、転生者達は

①都市部では難しい

②速達化が見込めるが、費用がかかる

③速達化が見込めるが、輸送力に乏しい

 

 

この中から最も費用対効果に優れるものを選んだ結果、幌筵泊地出身の転生者達は新幹線、それも共和国を1周する形の環状新幹線の建設を決定したのだった。

 

 

 

車両についても、500系新幹線と、E7系新幹線を採用するとの事で話がまとまっており、こちらの事情に合わせて改良される方針だ。

 

 

 

急速な近代化は、ロデニウス連邦共和国の急成長を意味する。

 

 

 

 

国内で生産される鉄鋼、自動車などの重化学工業製品はまもなく国内だけではダブつく可能性が指摘されている。

 

 

 

 

ではどうするか?

 

 

 

 

答えはシンプル、輸出一択だ。

 

 

 

 

この世界で発展しているのは列強と呼ばれる国々だが、その中でも最もロデニウス連邦共和国が目をつけたのは、列強2番手のムー国だ。

 

 

 

この国は唯一の科学立国であり、ロデニウス連邦共和国の国力を正確に理解できる国と見られていた。

 

 

 

輸出に向けて、まずは国交関係の交渉を行うため、外交官を派遣することになったのだが………

 

 

 

「適任者がいない?」

 

「ええ、我が国の科学技術を正確に伝えられる人間はまだ多くないので……、それにアルタラスや、フェン、そのほかの第3文明圏系の国に大使を派遣している現状、あまり余裕が無いというか……」

 

 

 

なるほどね……、多元は閃いた。

 

 

(もしかして、俺が行ってもいいのかな?)

 

 

 

 

多元は唯一の科学立国であるムー国に関心を抱いており、出来ることなら行ってみたいと思ったのだ。

 

 

 

 

「外務大臣、私が行ってもよろしいでしょうか?」

 

「多元本部長が?、別に構いませんが……、既に幌筵泊地からは随伴員目的で人を出してもらっているのに……、よろしいのですか?」

 

「ええ、私としてもムー国には興味がありますので……」

 

「なるほど、ではお願いします。」

 

 

 

(*ちなみに、多元の現在の地位は軍のナンバー2、制服組トップにあたる統合作戦本部長である。お前さん仕事はどうする気なんだ?)

 

 

 

 

というわけで、ムー国に行くために軍艦の手配をしようとしたのだが………

 

 

 

 

「平河くん、何やったの?」

 

「いやぁ……、あの……、その……」

 

「はっきり言いなさい。」

 

「あ、鳳翔さんをCATOBAR式に改装しました。」

 

「はぁぁぁ?」

 

 

 

 

なんとこの平河、大陸戦争集結からわずか2ヶ月も立たぬうちに、鳳翔をCATOBAR式の空母に魔改造したのだ。

 

 

 

 

 

(艦娘形態では無い、既に実艦状態においてだ。)

 

 

 

 

 

「艦載機はどうしたの?」

 

「本人たちの希望を取りつつ、腰堀くんに開発してもらいました。」

 

「どうりでアイツ最近忙しいと思ったよ………、せっかく人間の体に戻れたんだから、建御名方との関係を進展させればいいのに……、どうも誰かさんに似て奥手だからダメだ、まぁそこは建御名方も理解してはいるようだが………」

 

 

 

呆れる多元(お前さんもクソボケ設定だよBy作者)

 

 

「んで、モデルは?」

 

「ほうしょうです。」

 

「知ってた。」

 

 

 

 

艦載機は計画案だけで終わったトムキャットのASF-14案をベースにした艦載機と、何故か水色と黒の塗装の入ったF/A18Eが8機ずつ、E-2DとSH60Kとなっている。

 

 

 

マニア発狂もんだろ……

 

 

 

「てか、なんであいつF35Cにしなかったんだ?、ほうしょうと言えばそっちだろ?」

 

「あ、建御雷とのメンテナンスの兼ね合いだそうです。」

 

「ならF-31……」

 

「隊員が反対したそうです。」

 

「まぁステルス機はコストもかかるけどなぁ……」

 

 

 

まぁいい、それはそれとしてだ……

 

 

「<鳳翔>の窓ガラスが割れてるのは?」

 

「隊長のせいです。」

 

「始末書書かせろ。」

 

「もう鳳翔さんがやってます。」

 

「さすが鳳翔さん。仕事が早い。」

 

「んで、提督、どうして戦艦を連れてかないんですか?、あっちの方が力が伝わる気もしますが……」

 

「ムー国は融和路線を取っている。そこに砲艦外交じみたことをやれば国交交渉や、通商交渉に悪影響が出かねん。」

 

「それで、我が国の技術力、軍事力をさりげなく伝えつつも、威圧に取られかねないようなレベルで、且つ道中の安全を担保出来る船……、軽空母と駆逐艦という訳ですか。さては小玉さんの入れ知恵ですね?」

 

「バレたか、まぁあの人は今フェンにいるからな、一応参考程度に聞いといたって訳だ。」

 

「なるほど。」

 

 

 

ちなみに、真多と平河を含めた船舶関係者は船舶関係の仕事が立て込んでいる都合上、残留組となっており、他にもアルタラスや、ドーパ、ネーツなどにも随伴員として転生者を派遣している。腰堀に関しては現在休暇を取っており、この休暇が終わり次第、パーパルディア皇国に向かう予定だ。

 

 

 

 

 

「鳳翔さん、ムー国に国交交渉のために向かいます。吹雪と一緒に出撃をお願いします。」

 

「わかりました。艦載機はこのままでよろしいですか?」

 

「いや、1機差し替えてくれ、ECV-22を頼む。」

 

 

 

要人輸送と、多元の普段の移動などにも使われるオスプレイの要人輸送型であるECV-22は、史実では実現出来なかった機内の与圧や、保温、NBC対策が成されており、チャフ・フレアディスペンサーなどを搭載し、空中給油も可能。

 

 

 

 

幌筵泊地では現在4機が運用されている。

 

 

 

(なんでアメリカが開発に失敗したのに出来てるかって?、つまりこいつらはそういうことだ。)

 

 

 

 

「わかりました。予備も含め2機搭載します。」

 

「頼んだ。」

 

 

 

 

こうして、多元は<鳳翔>に乗り込み、ムー国に向かったのだった……

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

ムー国、アイナンク空港にて

 

 

 

 

「ロデニウス連邦共和国か……、一体どんな機体がやってくるんだろうか」

 

 

 

 

空港で待っているのは皆さんご存知のムー国の技術士官のマイラス。

 

 

 

先程、軍の関係者と、外務省から呼ばれ、新興国であるロデニウス連邦共和国の技術力を探るよう言われたのだ。

 

 

 

 

相手はラ・ヴァニアを超える大型の船体でありながら、説明によると軽~中型空母だという。

 

 

さらに、巡洋艦並の大きさながら駆逐艦と名乗る軍艦もオマケで連れてきているそうだ。

 

 

 

追加で、会談場所を指定した際、空港に直接降りる許可を求めてきた。

 

 

 

これは艦載機を持っている可能性が大きい。

 

 

 

「ロデニウス連邦共和国側も護衛機をつけるそうだが、一体どんな機体なのだろうか……」

 

 

 

マイラスはこの後受けることとなる衝撃を知らず、ただ待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

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空母<鳳翔>にて

 

 

「カタパルト、ジェットブラストティフレクター良し、航空部隊発艦!」

 

「鳳翔航空隊1番機、発艦する!」

 

「2番機、発艦する!」

 

 

 

 

カタパルトによって加速されたF-14が発艦する。

 

 

「続けてオスプレイ発艦!」

 

「さて、それでは行きますか……」

 

「提督、お気を付けて。」

 

「ああ、成果を持ち帰れるようにするよ」

 

 

わざわざ甲板まで見送りに来た鳳翔(なんでかって?、察せ)に答えた後、乗り込んだ多元。

 

 

 

「お艦、発艦しますんで離れてください。」

 

 

 

多元を乗せたオスプレイが発艦する。

 

 

 

発艦したオスプレイは、しばらく垂直モードで高度を上げた後、固定翼機モードに切り替えて、アイナンク空港へと向かって行った。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

アイナンク空港管制室にて

 

 

 

<<ロデニウス連邦共和国の双発機が垂直に飛びやがった!>>

 

「落ち着け、それは本当なのか?」

 

<<嘘じゃねぇ!、他の奴も見たんだ!、それに護衛機にはプロペラが無い、まるでミリシリアルの天の浮舟みたいだ!、でもそれよりずっと速い!>>

 

 

 

 

 

臨検を行っている軍艦からの衝撃的な光景の報告を素直に信じられない管制室。だが、全員が幻覚を見ているとも思えないので、一応マイラスに報告する。

 

 

 

 

「マイラスさん。どうやらロデニウス連邦共和国の機体は垂直に飛び上がったり、ミリシリアルよりも速く飛べるそうですよ。」

 

「えっ!?」

 

 

 

驚いたマイラスだが、すぐに現実のものとなる。

 

 

 

 

 

ゴォー!

 

 

 

 

轟音とともに、プロペラの無い2機の機体と、双発機がものすごい速さ(ムー国基準)で飛んでいく。

 

 

 

 

「こ、こんなのに比べたら我が国のマリンは………」

 

 

 

 

マイラスは絶句した。

 

 

 

航空機における格闘戦の重要な要素はいくつかある。

 

 

 

旋回性、速度性能、加速性能、そしてここに武装が加わることがある。

 

 

 

あの先頭の機体は間違いなく戦闘機のはずであり、その速度はマリンを上回り、天の浮舟と同等……

 

 

 

 

マイラスが思考していたその時だった。

 

 

 

 

護衛を完遂したらしい護衛機がターンして、速度を上げる。

 

 

 

 

「つ、翼が変形した!?」

 

 

 

F-14トムキャット最大の特徴と言えば、可変翼である。これにより、低速域と高速域のそれぞれにおいて、最適な角度に変形させて飛行することが出来る。

 

 

 

そして、可変翼を後退させた時のトムキャットは速い。

 

 

 

あっという間に母艦らしき方へ帰って行った。

 

 

 

「輸送機に合わせて速度を落としたのか……、ってなんだこれは!?」

 

 

 

オスプレイの特徴である垂直離着陸能力を見せられたマイラスはさらに驚いた。

 

 

 

 

「も、もうこの国の技術力には勝てないな……、どうにかして関係を結びたいものだ……」

 

 

 

 

マイラスは腰が抜けそうになりながらも滑走路へと歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……、ようやく着いたか……、おっ?、ここは複葉機使ってるのか……、どれどれ……。あっ、まずい仕事だった……」

 

 

 

一瞬本職(成り行きで提督やってるが本職は航空機技術者である)の頭になりかけたが、すぐに切り替える。

 

 

周辺を見回すと、1人の男がいる。

 

 

「はじめまして、ロデニウス連邦共和国ムー国外交大使の多元実と申します。今回はこの世界唯一の科学文明であるムー国を訪問することが出来て嬉しい限りです。」

 

「よろしくお願いします。ムー国技術士官のマイラスと申します。早速ですが、多元さんは技術系に詳しいんですか?」

 

「何故そのようなことを?」

 

「あそこに置いてあります飛行機械……、あえて言う必要はありませんね、飛行機の見方が素人の見方では無かったので……」

 

「いやぁ、ムー国の技術者の観察眼には恐れ入ります。実は普段は軍人なんですが、本職は技術者なもので……」

 

「よろしければこのまま両国の機体観察と行きましょうか?」

 

「いいですねぇ」

 

 

 

マイラスの粋な計らいで、まずはマリンを見ることとなる。

 

 

 

「これは我が国最新鋭戦闘機「マリン」です。最高速度は380km/hで、武装は7.7mm機銃を二門です。」

 

「プロペラ同軸型のようですが、同調装置はありますか?」

 

「さすがですね、この機体には我が国最新の技術であるプロペラ同調装置を取り付けてあるため、プロペラの回転を気にせず撃つことができます。」

 

「最新鋭機とのことで、この機体は複葉機とのことですが、単葉機の開発はしているのでしょうか?」

 

「それが……、中々進んでいませんね。」

 

「今後我が国との関係が深くなれば、ゆくゆくは技術交流をしてみたいですね。」

 

「あはは、ぜひそうしたいものです。」

 

 

 

次はオスプレイを見ることになる。

 

 

 

「このV-22オスプレイは固定翼機の長所はそのままに、垂直離着陸出来る機体として開発されました。速度は565km/h程で、主に隊員の輸送や、救難、強襲上陸などに使われます。」

 

「こちらは輸送機とのことですが、戦闘機の性能はどうですか?」

 

 

 

マイラスの質問に、多元は少し考える。

 

 

(まぁ、国内の出版社とかで図鑑とか出回ってるし、まぁいっか)

 

 

 

「我が軍の主力戦闘機はいくつかありますが、最も遅いものでマッハ1.6、最も速いものだとマッハ2.5ですね。」

 

「マッハ?」

 

「音速のことを表す単位で、速度に直すとざっと1900~3000km/h程ですね。」

 

 

 

なっ……、マイラスは固まった。輸送機の速さから、戦闘機の速さを800~900km/h程と見積もったが、完璧に甘かった。

 

 

 

(これでは我が国の機体は完全に負けてしまう……、しかし逆に言えば、彼らの技術力ならあの国にも対抗出来るかもしれない)

 

 

 

予想以上の技術格差を目の当たりにしたマイラスだが、それと同時に、なんとしてでもロデニウス連邦共和国の進んだ技術を入手したいと、この時既に考えていた。

 

 

 

 

そして、会議室に移動し、ムー国の歴史を話す。

 

 

 

「私たちの国は元々この星には無く、転移したことによってこの地にやってきたのです。」

 

そう言って、地軸の傾いた地球儀を出したマイラス。たまらず多元は今までロデニウス連邦共和国内でしか語ってこなかった真実を言った。

 

「あなた達もなんですか!?」

 

「あなた達も!?」

 

 

 

マイラスの説明を皮切りに、双方が驚く。

 

 

「多元さん、あなた達も、とはどういうことですか?」

 

「はい、ロデニウス連邦共和国の一部地域は、あなたがたと同様に、この世界に転移してきたのです。場所はこの…」

 

 

そう言って地球儀を回す。

 

 

「このヤムートと書かれた地域の北部、幌筵島を中心とした地域が転移しました。」

 

「な、なんと……」

 

「しかも、私たち幌筵島に住む人々の1部はこれが2度目です。」

 

「2度目!?、1度でも我が国に混乱をもたらし、大変だった転移を2度もしていたんですか!?」

 

 

 

 

(おい多元、あと数回すっ飛ばす予定だからその回数は間違ってるぞ?Byうp主)

 

 

 

 

「その通りです。詳細は……」

 

 

 

それから多元は、元いた世界線、そして艦娘達のいる世界線の歴史を全て包み隠さず説明した。同じ世界の住人だったもの同士、何としても仲良くなりたかったのだ。

 

 

 

「となると、数万年の時を経て、我々は出会うことが出来たのですね。」

 

「そうですね……、いやぁどう形容すればいいのやら……、このことは必ず……」

 

「もちろんです。会談後に必ず上に上げます。」

 

「お願いします。」

 

 

 

 

そして、マイラスはお互いの海軍艦艇を見ることを提案し、ムー国海軍の港へ多元を連れていった。

 

 

 

 

「こちらが、ムー国の誇る戦艦ラ・カサミです。」

 

「三笠だなこりゃあ……、防大時代を思い出すな……」

 

「三笠?」

 

「地球で、私が元いた日本で100年以上前に建造された戦艦ですよ。記念艦になっていたんです。」

 

「ひゃ、100年……」

 

 

 

(我が国の最新鋭の戦艦が100年以上前の骨董品扱い……、恐るべし)

 

 

「ちなみにロデニウス連邦共和国は戦艦を持っていないんですか?」

 

「いえ、15隻程持っていますね、尤も、戦術は変化しつつありますが……」

 

「ちなみに主砲口径は?」

 

「41cmから51cmですね。」

 

 

 

あはは……、マイラスは逃げ出したくなった。

 

 

自国の最先端の戦艦を軽く上回る戦力と火力を持つロデニウス連邦共和国と正面からぶつかりあったら、間違いなく負ける。ラ・カサミも跡形も無く消えるだろう……

 

 

 

 

(あ、マイラスさん正気を失いかけてるな……、やっぱりもうちょっとスペックを下げて言うべきだったかな……)

 

 

 

そう、幌筵泊地の最大口径は51cmではない。アイオワ級は55cmだし、扶桑型はガンランチャー式とはいえ、650mm、オリジナル艦娘である日護は80cm。さらに大和型2隻は現在改装中のものの、分間レートが機関砲並の88cm砲を装備している。

 

 

 

 

この泊地怖すぎ……

 

 

 

さて、若干正気を失いかけてるマイラスを何とか立て直し、オスプレイに乗せて鳳翔に着艦させる。

 

 

 

 

「ようこそ空母<鳳翔>へ、艦長の鳳翔です。」

 

「ムー国技術士官のマイラスです。」

 

 

 

 

軽い挨拶の後、艦載機の発艦に移る。

 

 

 

「おい誰だ!、トップガンの音楽かけてるやつは!」

 

<<あー、俺です。提督>>

 

「しかもお前塗装まで変えてるじゃないか……」

 

 

 

なんと発艦するF-14とF/A18Eの塗装がいつの間にか(ホーネットについては元からだが)トップガン仕様の色になっているのだ。

 

 

 

「間もなく発艦します。」

 

 

 

あっ、これ冒頭シーン再現するやつや……

 

 

 

「マーベリック、発艦!」

 

「ルースター、発艦!」

 

 

 

ゴォー!

 

 

 

デンジャーゾーンの音楽に合わせて発艦するF/A18EとF-14。

 

 

 

発艦直後、急上昇し、その出力を見せつける。

 

 

 

 

「あれだけの巨体をどうやって発艦させているのですか?」

 

「あれは電磁カタパルトと言って、電磁石の力で戦闘機を加速させる装置です。」

 

「それがあれば大型の機体でも発艦可能ですね。」

 

「ええ、我が国では必須の装備です。」

 

 

 

話している途中、上空哨戒中の機体が着艦する。

 

 

 

 

「あれだけの速度を出す機体を一瞬で止めるとは……、相当な素材が使われてますね。」

 

「鋭いですね、マイラスさん。詳細は語れませんが、それなりに強い素材を使っております。」

 

 

 

 

 

この後、ムー国とロデニウス連邦共和国は国交を結ぶこととなる。

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

同時期、アルタラス王国にて……

 

 

 

「偶然が重なったとはいえ、何とか助かったな。」

 

 

自室で1人つぶやくのはアルタラス王国現国王であるターラ14世。

 

 

つい先日、アルタラス王国にいるパーパルディア皇国の外交官であるパーパルディア皇国第3外務局アルタラス担当大使ブリガスからとんでもない要求が出されたのだ。

 

 

○アルタラス王国は魔石鉱山シルウトラスをパーパルディア皇国に献上すること。

○アルタラス王国王女ルミエスを奴隷としてパーパルディア皇国へ差し出すこと。

 

 

魔石鉱山シルウトラスはアルタラス王国最大の魔石鉱山であり、国の経済を支える中核であり、世界でも5本の指に入るほどの大鉱山である。

 

 

これを失うと、アルタラス王国の国力は大きく落ちる。

 

 

さらに、王女の奴隷化。これはパーパルディア皇国に全く利の無いものであり、明らかにアルタラス王国を怒らせるためだけにある。

 

 

 

初めから戦争に持ち込もうとしているようにしか見えない。

 

 

しかし何故だ!!今まで屈辱的とも言えるパーパルディア皇国からの要請を飲んでいたのに、いきなり手の平をかえしてきたかのようなこの要求。全く持って不明である。

 

 

国王は、王都ル・ブリアスにあるパーパルディア皇国第3外務局アルタラス出張所に出向き、事の真相を確かめようとした。

 

 

 

だが、そこで待ち受けていたのはブリガスの国の為政者に対する最悪な態度。

 

 

あまつさえ、愛娘を自分のために手に入れようとする始末。

 

 

もはや妥協することは出来ない。

 

 

このまま進めば開戦まっしぐらだったが、いくつか策を講じたことでかろうじて逃れることとなった。

 

 

まず、ブリガスを訪れる前に、部下に命じてロデニウス連邦共和国から輸入した録音機で会話を録音させた。

 

次に、アルタラス王国をパーパルディア皇国の高官の方にもぜひ見てほしいとか何とか理由をつけて、来てもらうことにした。

 

最初はパーパルディア皇国も難渋を示していたが、政府の役人に金を掴ませるなど、表裏問わない交渉の末に、ある程度地位の高い、それも稀に見るまともな人間を呼ぶことに成功したのだ。

 

 

そして、視察の最中、隙を突いて例の録音を聞かせたところ…………

 

 

 

「蛮族相手とは言え、私利私欲のために皇帝陛下の名を使うなど言語道断!、厳罰に処する」

 

 

となったそうだ。

(そうだ、というのはパーパルディア皇国の不正がバレないためにもこのことはアルタラス王国には極秘だったようだ。)

 

 

 

このまま進めば間違いなく開戦となり、国が滅んでいたことは確実であったから、国王の行動は見事と言えよう。

 

 

 

「あとは、彼らと同盟を組み、彼らの武器が手に入れば、言うことは無いのだが……。」

 

 

 

そう感じていたターラ14世は娘をロデニウス連邦共和国に向かわせ、軍事同盟締結に向けて交渉することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







はいムー国と国交締結、ついで新幹線建設開始!(投げやり)



まぁそれはさておき……

転生者達とマイラス君は仲良くやってくれると思います。色々マイラス君としてはショックがでかいでしょうが………、まぁ、ラ・カサミの改修とかをどうするかは決まってるんですが、どうやって出すかはまだ検討中です……(正直幌筵泊地の面々で犠牲出して負けるはずが無いんだよなぁ……)



まぁまた考えます。



次回もお楽しみに!




間違い、指摘はコメント欄にお願いします。





(恐らく)襲いかかって来るであろう愚帝本土攻撃艦隊をどうやって調理しましょうか?

  • 単艦無双(ヤ○トかな?<すっとぼけ>)
  • 特生自衛隊(特殊兵器多数)出動
  • 航空殲滅(ソ連を超えた!?)
  • 普通に艦隊決戦(まだ常識の範囲)
  • 全部♡‪(愚帝君号泣不可避)
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