ぱかプチ!!   作:フドル

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いつもコメントなどありがとうございます。


極秘ミッションという名の……。

「ミホさん、少しいいですか?」

 

「どうしたの?ブルボン。」

 

 マスターやニシノフラワーのトレーナー、アグネスタキオンとマンハッタンカフェのところであった出来事を2人に話しまくった次の日の夕方。トレーニングから帰ってきたミホノブルボンが手招きをしてきたのでそれに応じて目の前に座る。

 

「実は前々から進めていた極秘プロジェクトがあるのですが……。」

 

「極秘プロジェクト。」

 

 ミホノブルボンが発言した極秘プロジェクト。その並々ならぬ言葉の重みに思わずない唾を飲み込んでしまう。しかし極秘プロジェクトなんていかにも周りに言ってはならなさそうな響きなのにどうしてオレに言ってきたのか?

 

「直前になって材料が足りないことが発覚しました。買いに行きたいのですが極秘プロジェクトに参加するメンバーは皆用事があって買いに行けません。」

 

「つまりオレが買ってきたらいいんだね?任せて!」

 

 無表情のまま困った雰囲気を出すミホノブルボンを見てすぐさまオレに話した理由を理解した。なので胸をドンと叩いて安心させるように自信を漲らせて了承する。

 

「ありがとうございます。これが必要な物のメモと購入出来る場所とそこまでの道を書いた地図です。フジキセキさんには前もって話を通しているので心配しなくても大丈夫です。任せましたよ?」

 

「うん!ブルボンがオレを頼ってくれて嬉しい!ゆっくり用事に集中してね!」

 

 そうと決まればと明日に着る服と猫ちゃん鞄を棚から引っ張り出して準備を開始する。分からないところがないように今のうちに地図を確認するが必要なところだけ分かりやすく書かれており、目印になるところは特に目立つように書いてある。これなら迷う心配もないかな?

 そんな感じで夢中になって準備を進めているオレは、後ろで微笑みとは違うニヤリとした笑みを浮かべているミホノブルボンには最後まで気付かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター、こちらです。急いでください。」

 

「そんなに手を引っ張るな。少し落ち着け。」

 

 トレーニングの休養日に部屋で書類仕事をしていると授業が終わったブルボンが現れ手を引かれること数分。急いでいる様子のブルボンを珍しく思いながらついて行くと、目的地に着いたらしく手を離された。

 

「それでブルボン?何でこんなところにオレを連れてきた。」

 

「少し待っててください。……来ました。」

 

 ブルボンが角から先の様子を見ており、気になって俺も覗き込めばブルボンそっくりな子どもが裏道から周りを警戒して出てくるところだった。

 

「……よし、頑張るぞ。おー!」

 

 

 

「ミホじゃねーか。何であんなところに。」

 

 意気込むように胸の前にギュッと握りしめた手を持ってきて声を出すミホを見て思わず声が出る。ミホから聞いた話ではブルボンかニシノフラワーがいないと外に出るのは許可されていなかったはずだ。

 

「許可ならフジキセキさんにとっています。理由を話せば許可してくれました。」

 

「どんな理由だ?」

 

「四日前、私は偶然とある番組を見ました。その番組の内容はいずれミホさんもしなければいけないことと判断し、フラワーさんと相談した結果、今日ミホさんに極秘ミッションという形で行いました。」

 

「ほーん、その番組は?」

 

「1人で初めてのお買い物、です。」

 

 

 

 

 

「えーと、こっち……だよね?」

 

 辺りを見渡しながら時々そこそこ大きめな紙と睨めっこをしてミホが道を歩く。その後ろをコソコソとついて行く俺とブルボンの2人。道ゆく人はミホを通りすがりに見て、その後で曲がり角に隠れている俺たちを見ると微笑ましい顔になって通り過ぎて行く。

 ブルボンとミホがそっくりだからその反応になっているんだろうが、もし俺だけなら即座に警察を呼ばれそうだ。

 

「ところでブルボン、少し聞きたいんだが……その頭についているのと両手に持っている枝は何だ?」

 

「変装用です。私たちの尾行にミホさんが気付きそうになった場合、木に成りすましてやり過ごします。この日のためにゴールドシップさんから教わりました。」

 

 心なしか胸を張って答えるブルボンに流石に無理があるだろと苦笑いしてしまう。いくらミホが素直でもそれは見逃すわけがない。

 

「あそこにいるのは……ゴールドシップさんですか?」

 

「何?……あいつ何をやっているんだ?」

 

 木に成りすましてミホをやり過ごそうとするブルボンの姿を思い浮かべながら何とか持ってこれた仕事をこなしていると、ブルボンが気になることを呟く。ブルボンの上から覗き込むと、ミホの進路にゴールドシップが変なポーズで直立している。

 

「あれで変装しているつもりなのか?」

 

 頭に葉っぱのついた枝を括り付け、両手にもそれを持っている。ついでとばかりに『木』と書かれたものを首から下げている。

 これはミホでも気付くだろう。現に不思議そうにゴールドシップを凝視している。ゴールドシップと面識がないはずだから知らない奴が何かやっている程度だと思うがな。

 

「…………こんな木もあるんだね。初めて見たけどどんな名前の木なんだろ?」

 

 いやいやいやいや、通じるのかよ!待て、そうか、ミホはあまり外に出ていないから気付かないのか。

 思わずずっこけてブルボンの上に乗ってしまったが謝ってすぐに離れる。ブルボンは気にしておらずゴールドシップ直伝の変装術に効果があることが分かって満足そうだ。

 

「ミホの教育も進めていかないとダメか……。」

 

 脳内にあるミホに行うつもりの予定に教育を追加する。何処から買えばいいのだろうか?ミホの知識は幼稚なものもあれば高学年でも知らないものがある。難しいところだ。

 

「マスター、移動しますよ。」

 

 腕を組んで悩んでいるとブルボンに服の端を引かれてハッとする。見ればミホの姿が消えており、何処かで曲がったのだろう。ついでにゴールドシップも消えている。あいつこの一瞬で何処に行ったんだ?

 

「あぁ、移動しようか。」

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばブルボン。ミホが見ている地図はブルボンが作ったものか?」

 

「いえ、私だけではなくフラワーさんたちと協力して作りました。ここに同じものがあります。見ますか?」

 

「おう、見せてくれ。」

 

 ブルボン曰く、今のところ順調に進んでいるらしいので気になったことを聞いてみれば折り畳まれた紙を手渡された。受け取って広げてみると見やすいようにデフォルメされた町並みが手書きで書かれている。所々に可愛らしい絵で『これが目印!』や『ここは迷いやすいから注意!』と分かりやすく書かれている。上の部分にはデカデカと太字で極秘ミッション!と書かれているがこれはご愛嬌だろう。最後に下の部分には買うものが書かれており、購入出来る場所をそれぞれ矢印で示している。

 

「マスター、緊急事態が発生しました。」

 

「ミホに何かあったのか!?」

 

 よく手書きでここまで書いたものだと感心しながら地図を見ていると、ブルボンから緊迫する声で呼びかけられ注意を即座に戻す。

 

「はい、ミホさんが……蝶々に気を取られています。」

 

「………ん?」

 

 内容を聞くよりミホの安全が先だと隠れていた場所から飛び出そうとした時、ブルボンからミホの状況を教えられて脚が止まる。落ち着いてこっそりとミホの様子を覗き見ると、確かに蝶々を凝視しているし時々捕まえようとしている。

 

「これの何処が緊急事態なんだ?平和じゃないか。」

 

「いえ、マスター。その考えは不適切です。ミホさんが蝶々を追いかけてしまうと道に迷ってしまうかもしれません。」

 

「そうなったらブルボンが元の道に戻してやればいいだろ。」

 

「それは出来ません。それでは意味がないのです。マスター。」

 

 これはあれか?ミホが1人でやらないと意味がないというやつか?手に汗握る感じでミホを見つめていたブルボンだが、仕方がないですと呟いた後、近くの壁から何かを取り出した。

 

「こちらブルボンです。ミホさんが緊急事態に陥ったため、協力を要請します、どうぞ。…………はい、………はい。それではお願いします。」

 

「……ブルボン、一応聞くがそれは何だ?」

 

「糸電話です、マスター。」

 

 ブルボンが壁の隙間から引っこ抜いたものを言及すれば思った通りの答えが返ってくる。

 

「ブルボン、それはここだけか?」

 

「いえ、私たちが隠れている曲がり角のほぼ全てに隠しています。ですがご安心ください、マスター。他の人の迷惑にならないところに置いていますので。」

 

「そうじゃねぇ、そうじゃねぇんだ。」

 

 頭を抱えそうになるが何とか耐える。ほぼ全てって何個設置したんだ?好奇心で聞きたくなるが頭が痛くなりそうなのでやめる。問題は何で糸電話を採用したのかだ。

 

「最初はトランシーバーなるものを使用する予定でしたが、私が使うと受信側から叫び声のようなものが聞こえた後に反応しなくなったと報告を受けたので仕方なくこれを採用しました。しかし私たちが作ったものだと声が聞こえない場合もあったのでゴールドシップさんに協力を要請しました。」

 

 今度こそ頭を抱える。最近届いた、覚えがない損害請求の書類はブルボンが原因か。それにゴールドシップにも借りを作っているのか……あいつに借りを作るほど怖いものはないぞ?

 

「ふぅン、こんなところで出会うなんて奇遇だねぇ。」

 

「あ、タキオン!」

 

 貸しを盾にしてどんな要求をされるか分かったもんじゃないと今からでもうんざりしていると、ミホの方で何かあったようだ。

 私服姿のアグネスタキオンにミホが笑顔で抱きついている。顔をぐりぐりと押し付けていることからかなり懐いているようだ。アグネスタキオンの方も腰に抱きついてきたミホの対応にまんざらでもないようだ。

 

「それで?ミホ君はこんなところで何をしているんだい?」

 

「それはね!極秘………言っちゃダメだった!」

 

 アグネスタキオンの質問にミホが笑顔で答えようとするが、途中で思い出したかのように口を手で押さえる。

 

「言えないのかい?それなら仕方ないねぇ。」

 

「うん、ごめんね?タキオン。」

 

「構わないとも。そうだ、今度また研究室に来るといい。実験を見たかったのだろう?」

 

「本当!?ありがとう!タキオン!」

 

 もう一度アグネスタキオンに抱きついてお礼を言うミホ。アグネスタキオンの実験にミホを付き合わせるのは怖いが、あの反応的にミホが危なくなる実験はしないだろう。

 

「それじゃあ、私はもう行くよ。ミホ君も用事を頑張りたまえ。」

 

「うん!バイバイタキオン!」

 

 手を振って2人が別れ、アグネスタキオンがこちらに向かって歩いてくる。俺たちが隠れている場所を通り抜ける時にブルボンがアグネスタキオンから何かを受け取った。

 

「タキオンさん、ありがとうございます。」

 

「何、構わないとも。」

 

 短いやり取りからブルボンが糸電話していたのはアグネスタキオンだと理解したが、ブルボンが受け取った試験管に目がいってしまう。中には怪しげな液体が入っており、いつもの実験の産物だろう。

 

「ブルボン、それは何だ?」

 

「タキオンさんのいつものです。ミホさんが何らかの事態で道を逸れそうになった時に研究に協力することを対価に一度だけ修正してもらえるように協力を要請しました。」

 

「まさかそれを飲むわけじゃないだろうな?流石にウマ娘に効果が分からないものは飲まさないと思うが……。」

 

「いえ、飲むのはマスターです。」

 

「俺かよ!!?」

 

 つまりあれか?知らないところで俺を使ってブルボンがアグネスタキオンと取引していたってことか?ブルボンから手渡された試験管を受け取りながら思わず身体がゾワッとしてしまった。

 

「ではマスター、レポートを取らないといけないのでグイッといってください。グイーと。」

 

「ブルボン、お前そんなキャラじゃなかったよな?」

 

 少なくとも昔のブルボンならこんなことはしなかったはずだ。こんなにもブルボンが変わったのはミホが来てからか?

 悪いということはなく、むしろ嬉しいことだろう。しかし躊躇なく俺を使うことに戸惑いがないわけではない。

 嬉しいやら悲しいやら、目の端から少しだけどちらの感情で出たか分からない涙が出たが、気付かないふりをして試験管の中身を一気に呷った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミホの買い物は順調だ。たまに入る店を間違えて隣の店に入って行ったりもしたが、ここら辺りの住民は皆良い人だ。なのでその店の店員に手を引かれて隣の店に移動するなんてこともあったがかねがね順調だ。

 

「マスター、少し眩しいです。」

 

「今回はいつもより少し控えめだ。我慢しろ。」

 

 目に優しいグリーンカラーに発光しながらミホを見守る。ブルボンから苦情がきたが、こうなった原因はブルボンなので我慢させる。

 予備の地図に書いてあった買うものリストに斜線を引いていき、残りは後一つだ。この調子でいけば問題ないだろう。

 

「おじさん!これください!」

 

「あいよ!良かったな嬢ちゃん、これで最後だ!」

 

 その一つも今買えたようだ。後は寮までミホが無事に帰るだけだ。少し気が早いかもしれないがホッと息を吐く。ブルボンの方を見ると、ブルボンも同じ気持ちだったのかホッと息を吐いていた。

 

「取り敢えず一安心だな。」

 

「はい、後は帰るだけですね。」

 

 ミホが曲がり角を曲がろうとしているので次のポイントに移動しようとした時、さっきの店に今のミホと同じくらいの歳の少年が走ってくるのが見えた。

 

「あの!これ、まだ残ってますか!?」

 

「すまんなぁ、さっき売り切れたばっかだ。」

 

「えっ!?……そんなぁ。」

 

 ミホが最後に買ったものを買いに来たのか売り切れたことを知って少年が項垂れている。周りを見渡しても親はおらず、この子も1人で買い物に来たのだろう。

 その少年の項垂れる声が聞こえたのか、ミホの歩みが止まる。耳も少年の方を向いており、聞き耳を立てているのが分かる。

 

「あの、今日は妹の誕生日で……。どうにかなりませんか?」

 

「そうは言ってもなぁ。ないもんはどうしようもないし……。」

 

 少年は諦めきれないのか店主に問い詰めているが、ないものはどうしようもない。店主も困ったような顔をして心苦しそうだ。

 その話を聞いているミホが自分が買った分を見つめている。しばらく見ていたが、考えが纏まったのか反転してその少年がいる方へ戻っていく。

 

「おい、ブルボン。このままだとミホにバレるぞ。」

 

「任せてください、マスター。今こそゴールドシップさん直伝の木のふりを実行する時です。」

 

「絶対無理あるからな?それ。」

 

 このままだと俺らが隠れている場所の真横をミホが通り過ぎるのでブルボンに対策がないか聞いてみれば、直立不動で木のふりをし始めた。顔が丸見えなのに何故そこまで自信満々になれるのか?ブルボンのトレーナーである俺でさえ分からない。

 一応ブルボンの後ろに俺も隠れるが、グリーンに発光しているせいでブルボンに後光が追加されて更に目立っている始末である。

 バレるのは確定したので今のうちに出会った時のセリフを考えていたが、ミホは少年を真っ直ぐに見つめていたのでバレることはなかった。

 

「マスター、成功です。」

 

「そもそもこっちを見てなかったからな。」

 

 嬉しそうに俺を見るブルボンに冷静に突っ込む。ミホが知らないゴールドシップならともかく、もし俺たちを見たら絶対飛びついてくるぞ。

 マスターと叫びながら突撃してくるミホの姿を思い浮かべていると、ミホが少年のところへたどり着いたようだ。様子を見てみると思った通りにミホが買った商品を少年に差し出している。

 

「あの……やっぱり悪いよ。」

 

「いいよ!オレは2つ買っているから!」

 

 ミホが先に買ったのだからと遠慮しようとする少年。でもやはり欲しいのか手は商品に向かっている。それに対してミホは余分に買っているからと嘘をついて少年に渡そうとしている。店主は何か言いたげだったがミホの表情を見て何も言わないことにしたようだ。

 

「あの、ありがとう。」

 

 おずおずと少年がミホから商品を受け取った。申し訳なさそうな声をだしているが、目的のものを手に入れることができて顔は嬉しそうだ。

 

「どういたしまして!」

 

 ミホがにぱーと笑顔を向ける。不意打ちでミホの満面の笑みを見てしまった少年は声を失って放心している。

 

「それじゃあ、もう行くね?妹さんの誕生日なんだから盛大に祝ってあげてね?バイバイ!」

 

「……え?ちょっと待って!お金渡してないよ!」

 

 走り去るミホを見て少年が我に返ったのか頬を少し赤くして呼び戻そうとするが、聞こえてないのかそれとも聞いていないのか、ミホはそのまま走り去ってしまった。

 

「マスター。」

 

「そうだな、ミホを追うか。」

 

 ブルボンがあの少年の元に行けば商品の料金を受け取ることも可能だと思うが……まぁ、今回はいいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!ブルボンとマスター!用事が終わった帰り?」

 

「はい。ミホさんにお願いした極秘ミッションは成功しましたか?」

 

 寮へと帰るミホを先回りして出迎える。俺たちを見つけたミホは嬉しそうに駆け寄ってブルボンに抱きついたが、ブルボンからの質問に顔が曇る。

 

「あの、ごめんね?ブルボン。一番最後に書いていた商品は売り切れていて買えなかったの。それにその分のお金も何処かに落としちゃった。」

 

 申し訳なさそうにブルボンに謝るミホ。耳も下に下がって落ち込んでいるのが分かる。しかしトレーナーの俺から見ると、今のミホは商品を買えなかったことよりもどちらかといえばブルボンに嘘をついてしまったことに落ち込んでいる。

 

「大丈夫です。」

 

「ブルボン?」

 

 そんなミホの頭を撫でるブルボン。撫でられるとは思っていなかったのかミホは少し驚いている。

 

「ミホさんが怪我もなく無事に帰ってきてくれただけで嬉しいです。今日のお話をしっかり聞かせてくださいね?」

 

「………うん!!」

 

 ブルボンが言ったことが本心だとミホには分かったのか、笑顔でブルボンと手を繋いで歩き出す。それについて行くが、しばらく歩くとミホが俺の左手を見ていることに気付いた。

 

「ミホ、荷物を寄越せ。」

 

「え?でもマスター「いいから寄越せ。」……うん。」

 

 荷物の入ったカバンをミホから受け取って右手に移し、左手をミホに差し出す。パチクリとその手を見ていたミホだが、理解したのか次第に顔が笑顔になる。

 

「マスター……えへへ。」

 

 ミホが俺の左手を右手で繋ぐ。初めての買い物を頑張ったんだ。寮までなら繋いでやってもいいだろう。

 

「マスター、手を上げるやつやってよ!」

 

「仕方ねぇな。」

 

「きゃー!!!」

 

 俺が手を上げたことで浮かび上がったことに喜ぶミホ。それを表情にはあまり出ていないが楽しそうに見ているブルボン。まぁ、たまにはこんな日があっても良いな。

 夕暮れが近づく道の中。ふとそんなことを思ってしまった。




オリ主……前と同じように帰ってきてから話しまくった。1人で初めての買い物はこの世界に来てから初めてだったのですごく新鮮でとってもワクワクしていた。
ゴールドシップ木は、かなーり疑問に思っていたが前世とは違うし……と思って受け入れた。そのせいでお勉強の項目が増えた。やったねミホちゃん!
少年に買ったものを渡したのは2人ならこうするかな?と思ったから。ブルボンに嘘をついたのはかなり苦しかったが、帰ってからブルボン本人に慰められたので復活した。ちなみに木に扮したブルボンたちを見つければしっかり突撃する。

ミホノブルボン……極秘ミッションという名の買い物をオリ主に頼んだ。自身は用事があって行けないと言ったが嘘は言っていない(オリ主を見守る用事)
トレーナーを連れてきたのは直前の思いつき。マスターもミホさんの成長を見たいはずです。きっとそうです。
オリ主が商品を買えなかったと落ち込んでいる時に、ずっと見ていたしオリ主は偉いと褒めたかったが、自分はそこにいないことになっているのでグッと我慢した。その代わり寮に帰ってからたくさん遊んだし慰めた。
ゴールドシップ直伝の木のふりに謎の自信を持っている。この先通用することはないことをまだ知らない。
ミホを見守るためにタキオンと取引をしていた。薬品ですか?マスターでも大丈夫ですか?いい?分かりました。マスターなら大丈夫です。
次の日にマスターと一緒(巻き込んで)に糸電話を回収した。

ニシノフラワー……オリ主の話をたくさん聞いた後にブルボンからの話を聞いてオリ主を慰めるのに参加した。オリ主が買ってきたもので色々作る予定。久々に3人で寝た。

ミホノブルボンのトレーナー……ブルボンに連れられてオリ主の買い物を見守り隊に強制加入させられた。見守っている最中に1番ハラハラしていた人は多分この人。
前々から悩んでいたオリ主の教育が無事にエントリー。周りと相談して簡単な教材を買いに行く。
損害請求の原因は分かったのでしっかりと払う。ゴルシからの要求はどうしようかと頭を抱えている。ブルボンの借りなのに自分がやるつもり満々である。多分数日後に漁船に乗ってゴルシと一緒に漁をしている。

アグネスタキオン……オリ主と初遭遇時の時からブルボンと出会うと凝視されていたが、今回の件で近づいてきた時は内心ビクビクしていた。
見守り隊に加入してオリ主をブルボンたちとは別のところから見守っていた。後にレポートをもらってブルボンのトレーナーはモルモットとして便利だなと思い始めている。ちなみにこの一件からブルボン凝視は無くなってホッとしている。

ゴールドシップ……面白そうな気配を感じたので全面協力したし、興味があったのでオリ主のことも見に行った。ツッコミ待ちで木のふりをしたが、まさかのスルーでおもしれー女状態。一瞬で姿が消えたのはまぁ、ゴルシだしで納得して?

少年……オリ主の満面笑顔で多分初恋。美少女笑顔は破壊力が高いんよ。この後店主に肩ポンされる。将来の夢はトレーナーになった。

帰り道にブルボンたちを見てしまったデジたん……あ、あれが家族!!だめです!落ち着くのですデジたん!!ここで荒ぶって仕舞えばあの景色が見れなくなります!し、しかし……これはあまりにも……!!ひゃあ!!我慢できない!!エンダァァァァアアアアアア!!!!!!


オリ主豆知識……今の好感度。
フラワー=ブルボン=マスター>タキオン=フジ>>スカイ|超えれる壁|フラワーのトレーナー
カフェがいないのは直接話していないから。話したら壁を乗り越えてスカイの後ろあたり。

実は今回の文章の中にゴルシを縦読みとかで読めるようにしてゴルシが潜んでいるから是非探してね!ってしたかったけど端末の違いで文章がズレるとかそもそもそんな文章を作れないとかで断念した。
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