ぱかプチ!!   作:フドル

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感想いつもありがとうございます。励みになっています。
ついに休みが終わってしまった。仕事だぁ……。


率直な感想も人によってはダメージになるよね。

「うわぁ、すごいね!」

 

「そう言ってくれると嬉しいです!」

 

 お出かけから数日が経ち、いつも通りに2人が日課のトレーニングと花の水やりに行くのをオレの宝物になったニシノフラワーのぱかプチと一緒に見送ろうとしたのだが、今日はなんだかニシノフラワーから寂しそうな気配がしたのでオレからお願いして一緒についていくことにした。

 考えてみればお出かけの次の日からミホノブルボンはレースに向けた調整に入ったのかいつもより帰ってくるのが遅くなったし、帰ってきても疲れているのかやることをやったらすぐに寝てしまう。オレはオレでニシノフラワーのぱかプチにかまってばっかりでお出かけ前よりニシノフラワーに甘える回数が減っている気がする。これはいけない。ぱかプチにかまって本人をほっとくのはダメだ。反省しないと……。だけどぱかプチも大切だし……。むぅ、難しい。

 他のウマ娘には見つかっても誤魔化せるようにぱかプチのままニシノフラワーに運んでもらう。本当はニシノフラワーのぱかプチも持っていきたかったのだが、泥がついてしまうとオレのように綺麗に落とせないかもしれないので仕方なく、本当に仕方なく部屋に置いてきた。

 前から話を聞いていて、花壇と言っていたので小規模なものだと思っていたが、実際に見てみると想像以上に大きかった。花壇の中では色とりどりの花が咲いており、とても綺麗だ。

 口に出た称賛の言葉をニシノフラワーが受け取ってくれる。

 

「ミホさんには如雨露(じょうろ)でお花に水やりをお願いしますね。」

 

「任せろ!」

 

 地面に降ろされたので辺りを見渡して如雨露を見つけ、蛇口の下にセットして後は水を出すだけ……水を……水……。

 手が届かねぇ!!!ぴょんぴょん跳ねてみるが届きそうにない。ニシノフラワーに助けを求めようと振り返るが、既に別の花壇の手入れをしているので声をかけづらい。

 子どもモードになれば話が早いのだが誰かに見られると問題だ。お願いしてついて来ている身としてはそんなことを起こしたくはない。

 

(しょうがない、よじ登ろうか。……ん?)

 

 よじ登ろうとして蛇口に近付いた時、少し離れた位置にもう一つ蛇口があることに気付いた。近付いて見てみると、さっきのものより低い位置についており、オレでも背伸びをすれば届きそうだ。

 

(よく考えたら届かないのを分かっていたらフラワーがオレに任せっぱなしにするわけがない。)

 

 ニシノフラワーはこの蛇口の存在を知っているからオレに任せたのだ。如雨露を取りに戻り、振り返ってから気付いたけど最初に降ろされた位置からでも普通に見える。

 つまりこれはオレが最初の蛇口を見つけて、これしかないと早とちりした訳である。は、恥ずかしい。ニシノフラワーをチラッと見てみると、オレの勘違いには気付いていないみたいなので元から気付いていたふりをしながら如雨露に水を入れて水やりを開始する。

 ぱかプチサイズなので花壇の奥に花を潰さないように慎重に入り、頭の上に乗せた如雨露を傾けて満遍なく水を与えていく。

 

「フラワー、終わったけどこれでいい?」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

 水を与え終えたのでニシノフラワーに大丈夫か確認をしてもらうが大丈夫だったみたいで頭を撫でられる。

 

「そういえばフラワーが手入れしていた方は水やりをしなくて大丈夫なの?」

 

「こっちはまだ土が湿っているので大丈夫です。」

 

 まだ芽が数本出ただけの花壇に目を移すと、確かに土が湿っている。確か水のやり過ぎも良くないんだっけ?ならやめといた方がいいか。

 

「なんだかそっちの花壇は寂しいね。作り始めたところなの?」

 

「はい、この花壇はその……トレーナーさんに見せたいんです。レースに出るたびにお花を増やして、いつかいっぱいになった花壇を見せれたらこんなに頑張って来たんだって自信もつくかなって。」

 

「絶対つくとおもうよ!オレも完成した花壇を見てみたい!」

 

「ふふっ、ならトレーナーさんに見せた後で一緒に見ましょう。あ、この話はみんなに内緒ですよ?もちろん、ブルボンさんにも。」

 

「分かった!内緒ー!」

 

 少しモジモジしながらオレにお願いするニシノフラワーに口を両手で塞いで内緒のポーズをとる。そんなオレを見てニシノフラワーは微笑みながら如雨露などを片付け始める。

 

「今日はミホさんのお陰で早めに終わったので少し時間が空いちゃいました。」

 

「ならオレと遊ぼうよ!あっち向いてホイとかどう?」

 

「いいですね!やるからには私は負けませんよ!」

 

「オレも負けないよー!ブルボン相手に鍛えたこの──」

 

「ミホさん?どうしました?」

 

 急に耳に入って来た音に会話を中断して音の出所を探る。普段なら気付かない音だが見つかればマズイので今回は聴覚を強化していたのが功を奏した。

 

(歩く音、音的にブルボンではない。向かう方向は……こっちか。)

 

「誰か来るみたいだからちょっと大人しくしとくね?」

 

「え?分かりまし──ってもう大人しくなっちゃいました。」

 

 ニシノフラワーの返事を待たないで力を抜いてただのぱかプチに擬態する。

 ニシノフラワーが地面に倒れ込んだオレを持ち上げて砂を払っていると、音の正体が姿を現した。

 

「おや?そこにいるのはフラワーじゃないですか〜。」

 

「スカイさん!おはようございます、今日は早いですね。」

 

「うん、おはよ〜。セイちゃんだって早起きをする時はあるんですよ?」

 

 音の正体であるふわふわした印象を受けるウマ娘、セイウンスカイは少し眠そうに欠伸をしながらこちらに歩いてくる。制服を着ているので朝のトレーニングをするために起きたって訳じゃないのだろう。

 

「フラワーはいつもの感じ?」

 

「はい、丁度終わったのでこれから帰るところでした。」

 

「おぉ、毎日偉いねぇ。そんなフラワーにはセイちゃんから『頑張ってる賞』を贈呈しましょう。」

 

 パチパチパチ〜、と拍手をしているセイウンスカイだが、話の途中や今の拍手をしている最中でもオレのことをチラチラ見ているのが分かる。

 拍手が終わった後も話を続けている2人だが、チラチラとオレの方を見続けられると少し居心地が悪い。

 

「そういえば、この前セイちゃんは1人でお出かけしたんですが、不注意からか人とぶつかりかけましてねぇ〜。フラワーも数日前に1人でお出かけしていたみたいですが、周りにはキチンと気を付けていくんですよ?」

 

「数日前……?そのお出かけでしたら1人ではありませんでしたよ?」

 

「えっ?だってその日はフラワーのトレーナーさんは学園にいたし……。」

 

「ブルボンさんと一緒に行きました!」

 

「…………えっ?一緒に外に出ただけじゃなくて?」

 

「はい!そのままお出かけしましたよ?」

 

 セイウンスカイの脳内では2人は学園の前で別れてそれぞれでお出かけしたと思っていたみたいだ。硬直したセイウンスカイをニシノフラワーが不思議そうに見つめている。

 

「ふ、ふーん。ちなみにお出かけで何をしたんです?」

 

「最初にデパートに行きました!それで──」

 

 ニシノフラワーがお出かけの思い出をセイウンスカイに語っていく。一緒にご飯を食べたとか、蹄鉄のアドバイスを貰ったとか、みんなで読む本を買ったとか。

 オレのことを入れるとセイウンスカイが混乱すると思ったのか、オレを省いてお出かけのことを語るため、側から聞くと2人だけでお出かけをしているみたいな内容に聞こえてくる。

 オレの目にはニシノフラワーがお出かけの内容を語るたびにその言葉が矢となってセイウンスカイに突き刺さっているように見える。笑顔で聞いているセイウンスカイだが、話が進むごとに口角が心なしかひくひく動いている気がする。

 

「そ、そっかぁ……。楽しかったんだね、キチンと楽しめていてセイちゃんは安心しました。」

 

「はい!それでですね?ブルボンさんとお出かけをしていると……その……家族みたいだなって思ってしまって……。」

 

 おぉっと!今までのとは比にならないレベルの言葉がセイウンスカイを貫いていったぁ!それにしてもニシノフラワーってオレたちとお出かけしていた時そんな風に思っていたんだ。なんだか嬉しい。

 内心でニヨニヨしているとセイウンスカイがよろめき、そのままフラフラとこの場を離れようとする。

 

「スカイさん?大丈夫ですか?」

 

「ごめん、ちょっとセイちゃん……部屋で横になってくる……。」

 

「やっぱり眠かったんですね。あ、そうです!ミホさんを枕に使ってみてください!ふわふわですよ!」

 

 セイウンスカイの寝不足を心配したニシノフラワーがずっと抱きかかえていたオレをセイウンスカイに差し出す。ミホノブルボンのぱかプチに愛称をつけていることにセイウンスカイが更にダメージを受けたような感じがするが、なんとか無事に耐えきれたようだ。

 

「あ、ありがとうね。もう限界だから……セイちゃん横に……。」

 

 全然耐えきれてないわ、追加ダメージで自室に戻る気力すら無くなっているみたいだ。

 草が生えているところにオレを置いて震えながら横になる。頭をオレのお腹に乗せた時に少し目を輝かせたが、少しもふもふするとすぐに寝息が聞こえてきた。

 ふっふっふ、今日のオレはエネルギー充填率100%のパーフェクト形態なのだよ!不眠、寝不足、ちょっと寝たい時でも何でもござれ!すぐにでも眠りの世界にお連れ出来るぜ!

 

「セイウンスカイは寝たよ〜。」

 

「やっぱりスカイさん、疲れていたみたいですね。」

 

 ニシノフラワーがセイウンスカイの頭を優しく撫でているのを見て、オレも真似をして両手で頭をわしゃわしゃする。

 それでも起きる気配がないので相当ダメージはデカかったみたいだ。

 

「ねぇ、フラワー。セイウンスカイにならオレのことを教えても大丈夫だと思うんだけど、どうかな?」

 

「スカイさんに……ですか?…………そうですね、私のトレーナーさんに向けた花壇のことも黙っていてくれていますし、良いと思います。」

 

 少し悩んだが、ニシノフラワーは許可をくれた。そうと決まれば早速挨拶を考えよう。いつも通りにいくか、少し捻ってみるか、よし、これでいってみよう!………けど起きるまでは待機だな。

 

 

 

 

 

 

「ん……、少し眠っちゃいまし…………た?」

 

「ふぉっふぉっふぉっ、よく眠れたかな?オレは枕の「まだ私は眠っているみたいですねぇ。」あ、ちょっと!?また顔を埋めないで!ぐりぐりしないで!……フラワー助けてぇ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少しわちゃわちゃしたが無事に紹介は終えた。セイウンスカイがオレを持ち帰ろうとしたりしたが問題はなかった。少しニシノフラワーがお話しただけだ。うん。

 持ち帰ろうと抱きかかえられた時に耳打ちでキチンとお出かけの真相を話しておいた。そのお陰か、セイウンスカイの中でミホノブルボンが少し妬ましいウマ娘にまで落ちた。最初の位置?黙秘権を行使します。

 んで、ニシノフラワーからセイウンスカイのことを聞きながら自室に帰り、いつも通り2人が授業とトレーニングを終えて帰ってくるのをニシノフラワーのぱかプチとおままごとをしながら待っているとミホノブルボンが帰ってきた。

 いつもよりかなり早い時間に帰って来たので、どうしたのかと思っているとミホノブルボンから怪我をしたから大事をとって早く帰って来たと教えられた。幸いにも軽いレベルの怪我だったので明日にはまたトレーニングを開始すると言っていたが不安だ。とても不安だ。

 今まで何も思わなかったがオレはこの世界のトレーニングを知らない。もしかしたらアプリのクライマックスシリーズみたいにエンジョイ勢が顔を真っ青にするレベルのハードなトレーニングを積んでいるかもしれない。

 むむむむ、これは一度確認したほうが良いのかもしれない。余計なお世話だと思うし、ミホノブルボンには迷惑なだけかもしれないけど、このまま身体を壊される方がよっぽど怖い。

 という訳でミホノフラワー、発進します!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜のトレセン学園の廊下を1人歩く、俺としたことがトレーナー寮でするつもりの書類を学園に置いてきてしまった。

 いつもなら忘れることなど無いはずなのに、余程担当のウマ娘が怪我をしたことが堪えているのか?

 目標に向けたレースだからなのか熱が入りすぎた。本人の意向もあっていつも以上に厳しいトレーニングを積んだのが今回の怪我の発端だ。元から周りからも少しトレーニングが厳しすぎるのではないかと意見を貰っていた。しかし担当のウマ娘……ミホノブルボンの目標にはこれぐらいしないと達成することは出来ないと跳ね除けて来た。

 それがこのザマだ。今回の怪我は大したことはないが、他の奴らは騒ぐだろう。アイツらには怪我の大小よりか怪我をした事実さえあれば良いのだから。

 その中でも特にバカな奴はこれを利用して俺とブルボンを解約させ、奪い取る計画を建てているらしい。前まで文句ばかりで見向きもしなかった癖に活躍し出すとこれだ。バカバカしい、そんなんだからいつまで経っても評価が低いんだよ。

 いっそのこと告発してやろうかと考えたが、そういうバカな奴ほど隠すのが上手い。決定的な証拠を掴むまでは無理だろう。

 この先の展開を予想してため息を吐く。目的地に着いたので扉を開けようとして、止まる。

 

(………誰かいるな。)

 

 部屋の中からガサゴソと何かを探す音が聞こえてくる。俺がここに来るまで結構な音を立てて歩いて来たというのに探すのをやめていないということは、よっぽど夢中になって探しているらしい。

 外の警備は厳重で、入れる可能性があるのなら猫みたいな小動物ぐらいだ。つまりコイツは内部の人間。

 スマホを起動させ、録画モードにする。中にいるのがバカだったらこれはチャンス。学園を追い出せなくても何らかの処分は受けるはずだ。

 扉を少しだけ音が鳴らないように慎重に開けてスマホを差し込む。スマホに映るバカの顔を拝ませてもらい、直後にため息を吐いて扉を開けて中に入る。

 

「おいブルボン。こんな時間に何をしてやがる。」

 

「うひぃ!?な、何もしてないぞ!」

 

 うひぃ?何もしてないぞ?いつもと違う反応の仕方に首を傾げるが、目の前のウマ娘は誰がどう見てもミホノブルボンである。服装が何故か勝負服なのが気になるが、それよりも先に聞くことがある。

 

「ブルボン、安静にしていろと言ったよな?何故ここにいる。」

 

「きょ、今日出来なかったトレーニングをしたいなぁ〜って。」

 

「それで怪我が酷くなったらどうする気だ?目標はどうする?」

 

「そ、それは〜、あはは……。」

 

 ………コイツは誰だ?ブルボンだがブルボンではない。目の前で何もない空間を見ながら口笛を吹いて誤魔化そうとしているウマ娘を俺は知らない。

 いや、待て。確か数日前に気晴らしに話し方を変えてみては如何かと言った覚えがあるな。これがその結果か?幾らなんでも変わりすぎでは?

 未だに口笛を吹きながら俺をチラチラと見るブルボンの脚を見てみるが、庇っている様子はない。これなら明日のトレーニングは行っても大丈夫そうだ。

 

「はぁ、まぁいい。今回の怪我でトレーニングを少し見直した。これがそれだ。これを見て意見があるなら言え。また組み直す。」

 

 全体的に軽くしたトレーニング表をブルボンに差し出すが、ブルボンはそれを受け取らずに俺に身体を寄せて覗き込む。いや、渡したんだから受け取れよ。何故くっついてくる?

 

「これがトレーニング?キツイの?軽いの?」

 

「前に比べたらかなり軽い「そうじゃなくて他のウマ娘からしたらどうなの?」……少しキツイな。」

 

「ふーん……。ねぇ、マスター?貴方にとってブルボンは何なの?大切な担当ウマ娘?それとも自分の評価を上げるためのウマ娘?」

 

 ジッとブルボンが俺を見つめてくる。ブルボンが俺にとって何か?そんなもの担当してから決まっている。

 

「俺にとってブルボンは大切なウマ娘だ。替えのきかないただ1人のな。だから例えブルボンから解約を申し込んできても死ぬ気でしがみついてやるから簡単に解約出来ると思うなよ?」

 

 言ってて恥ずかしくなってきたので顔を背ける。畜生、俺らしくねぇ、ブルボンの顔が見れねぇ。

 

「ふーん、ほーん、へぇー。なるほど、つまりマスターはブルボンのことがとっても大事だということでいいんだな?」

 

「あぁ、そうだよ。悪いか?」

 

「いや、全然。むしろ嬉しい、とても嬉しい。うん、うん。あー、やっぱり気持ちを抑えきれないね!とりゃー!!」

 

「はっ?おいバカ何してんだ!すぐに離れろ!!」

 

 突然抱きついてきたブルボンに狼狽する。ブルボンはスタイルとか諸々がヤバイ。ついでに今着ている勝負服で抱きつかれるともっとヤバイ。必死に引き剥がそうとするが、ウマ娘の力で抱きつかれると剥がせないし、引き剥がそうとするのにブルボンが気付いて抱きつきが強くなる。

 

(ぐぅぅ!匂いとか感触が……。バカやろう!耐えろ!漢だろうが!!………って、は?何だこれは?)

 

「おい!ブルボン!お前それ「そろそろ帰るね!さらばだー!!」ってちょっと待ちやがれ!」

 

 何かをしようとしたのか顔を近付けてきて、そのお陰で髪に隠れていたものが見え、一気に冷静になる。すぐさまブルボンに問いただそうとするが、気が済んだのかブルボンが離れてそのまま走り去る。ん?アイツの手に持っているのって録音機……ってそうじゃない!!

 

「何だよあの傷跡……。」

 

 俺が見たのは右肩から恐らく背中まで伸びているであろう大きな傷跡だった。




オリ主……ぱかプチ状態だと縫合した痕だが子どもモードとリアルモードだと大きな傷痕になる。左脇腹からおへそと右肩から背中にかけてついている。エネルギーを使えば消せるが、オリ主にとっては2人が自分を直してくれた大切なものなのでそのままにしている。
 ミホノブルボンのトレーニング表を見るために夜中に部屋から抜け出して学園に侵入したが、軽く迷子になっていた。見つかっても問題がないようにリアルモードで行動していたのでエネルギー残量が厳しく、こうなれば手当たり次第だ!とヤケクソで開けた1発目の部屋がまさかの当たりだった。結構時間が過ぎていて焦って探していたので近付いてくるトレーナーに気付かなかった。
 結果としては知りたかったことは全て知れたし、お土産もゲットしたので大満足。スキップしながら部屋に帰った。部屋の真ん中で笑顔のニシノフラワーが正座して待っているとは知らずに……。

ニシノフラワー……夜中にオリ主がいなくなっているのに気付き、更に部屋から出た形跡があったのでとっても心配した。フジキセキに伝えて捜索してもらおうと考えたが、オリ主なら理由もなく勝手に出ていくわけがないとオリ主を信じて待つことにした。
 心配で寝れなくなっていると、オリ主の足音がして安心した。笑顔で布団から抜け出して正座をして待ち構える。
 帰ってきたオリ主はそれを目撃すると全てを察した顔で何も言わずに正座した。明日は休みですし、いっぱいお話しましょうか?

ミホノブルボン……朝起きると魂が抜けたような顔のオリ主と気持ちよさそうにオリ主を枕にして眠るニシノフラワーを見て首を傾げた。
 トレーニングに行く前にオリ主から録音機の音声を聞かされて思考がバグる。そのあとトレーナーにあって顔を合わせられずにいるとあの傷痕は何だと言われて戸惑っているとジャージを脱がされて更に思考がバグる。バグった結果、出たのはビンタだった。多分一番の被害者。

ミホノブルボンのトレーナー……数日前にライスシャワーのトレーナーが担当ウマ娘とウマピョイ疑惑をかけられて落ち込んでいるのを励ましたりとかミホノブルボンを怪我させずに厳しいトレーニングさせる方法やバカどもの対処、日々の業務などなど、疲れが溜まって今回の忘れ物に繋がった。
 オリ主をキチンと見分けれそうだったのに数日前の自身の発言が原因で気付かなかった。
 オリ主の傷痕を見て曇る。次の日に傷痕を確認しようとミホノブルボンを脱がそうとしてビンタされた後にオリ主を紹介されて無事に晴れる。その少し後で話を聞きつけたたづなさんから肩ぽんされる。

セイウンスカイ……親しいウマ娘からニシノフラワーとミホノブルボンが一緒にお出かけをしたと聞いたが偶然部屋を出た時間が一緒で、その後は別行動だと思っていた。
 その日にニシノフラワーのトレーナーが学園内にいたことを思い出し、1人は危ないよと忠告しに行ったら楽しそうな顔でお出かけの内容を語られて大ダメージをくらった。弱ったところでずっと大切そうに持っていたミホノブルボンのぱかプチを渡されて追撃をもらった。しかしそのぱかプチのもふもふですぐに寝た。
 起きた後でぱかプチが話しだし、混乱したがキチンと紹介を終えた。オリ主からお出かけの詳細を聞いて、自分の勘違いを正した。その日は眠れなかった。
 オリ主とは時間があればお昼寝に付き合ってもらうようになる。

突然興奮するデジたん……あー!いけません!あー!あー!これはいけません!これはウマダッチです!あー!なんだか男とウマ娘のいけない気配をこんな夜中に感じちゃいました!あー!

起こされたタキオン……ニシノフラワーからのお願いで研究続きだったためとても眠く、すぐに鎮圧した。

オリ主豆知識……ぱかプチ状態と子どもモードならエネルギーを使うことで部位の強化ができるがリアルモードだけはエネルギーをフル使用しているため強化が出来ない。

セイウンスカイとデジたんの後書きが一番の難産ってマ?
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