テラでDJやってたけど感染したのでオペレーターになります。   作:ヘルメットのお兄さん

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碌に書いてないのもあるのに書かないよう我慢してたけど駄目でした。


日常
新しいオペレーターが入職しました。


「注目!」

 

 ロドス内の訓練室、そこでは教官の一人であるドーベルマンが行動予備隊A4を集めていた。

 

「今日は新しくロドスに入った新人のオペレーターとの合同訓練だ、彼は特殊な事情があってオペレーターとなったが皆通常通りに訓練するように」

 

「「「はい!」」」

 

 A4の面々が返事をするとドーベルマン教官は新人を呼びに部屋を出た。

 

「なんだか今日のドーベルマン教官、嬉しそうだったね!」

 

 カーディが待機している面々に話しかけるとそれぞれが反応を見せる。

 

「うーん……オレはよくわからなかったけど、カーディちゃんはわかるの?」

 

 射撃担当のアドナキエルはそうなのだろうかと反応し

 

「そういえば訓練の前、ドーベルマン教官が凄く大きい人と話しているのを見たんですけどその時のドーベルマン教官がまるでアイドルと出会ったかのような反応をしていました」

 

 医師見習いであるアンセルはここに来る前の事を話し

 

「もしかして凄い大物でも来るのかな? だとしたらカーディは失礼のないようにしないといけないな」

 

 術師のスチュワードは何かやらかしそうなカーディを先んじて咎め

 

「でもメイ……カーディが言うなら……嬉しい事があったんでしょう……」

 

 隊長のメランサが肯定するとドーベルマンが訓練室に戻って来る。

 

「では、入ってきてくだ……入ってこい」

 

 既に口調が怪しいドーベルマンが新人を呼ぶと訓練室に中腰で男が入ってきた。

 

「でっ……」

 

「嘘……」

 

「おっきぃ……」

 

 スチュワード、アンセル、カーディが三者三様の反応見せた。

 メランサは目の前の新人の印象は巨大という二文字が脳裏に映った。

 細身だが身長は200を超えかねない程大きく、首にはヘッドホンをかけておりロドスのオペレーターとしての制服の下に縦縞のTシャツを着こんでいる。灰色の髪は後ろで結ばれており目はサングラスをかけていた。

 

「どうもー、コードネームはN.N、本名はオルフェ。よろしくね」

 

 N.Nと名乗った男は笑顔で手を振るとドーベルマンは資料を持ちながら毅然とした態度を見せる。

 

「N.Nは基本的に前衛オペレーターとして行動してもらう、今回の訓練は市街地戦、そしてN.Nを敵と想定したシュミレーションを行う為メランサはそれを想定した作戦を立ててみろ」

 

「わ……わかりました……!」

 

 その後一通りの説明を終えたドーベルマンは全体を俯瞰できる場所に移動し、N.Nも待機するため移動してしまい、作戦を立てる為A4はひとまず集合した。

 

「えっと……そ、それじゃあ作戦を考えます……」

 

「さっきドーベルマン教官からN.Nさんについての訓練用の資料を貰ったけど……今回は軍から奪った強力な音響兵器を持った相手から援軍が来るまで陣地を防衛するという状況らしいね」

 

「音響兵器ー? それってズババーンってすっごい音が鳴るのかな!?」

 

「……どうやらN.Nさんは音を利用して相手の装甲を内部から破壊する事ができるらしいね、今回の作戦は盾を持ったカーディちゃんは気を付けた方が良いと思う」

 

「アーツの力ですか? でしたら……どこまでが射程かは予想できませんがなるべく遠くから狙うのがいいかもしれません」

 

 その後5分ほどの議論を終え、結局相手の行動が未知数な以上カーディとメランサが受け、アンセルの治療を貰い前線を維持しながらアドナキエルとスチュワードの二人が倒すという所謂セオリー的な作戦となった。

 

「総員! これより訓練を始める! 仮想敵は行動を開始せよ!」

 

 ドーベルマンの声により作戦が始まり、仮想敵であるN.Nが大槌を構え現れた。

 

「(……? あのハンマー、スピーカーみたい……)」

 

 メランサは大槌のヘッドに違和感を覚える、二重丸のようなデザインは何故か機能性を感じた、いや、あれは二重丸というよりはスピーカーの……

 

「メランサちゃん!」

 

 気を取られている隙に既にN.Nは大槌を振りかざしておりメランサに直撃する寸前でカーディが割り込むことに成功するが、長身から繰り出された一撃は重く、盾も斜めを超えて真上からの攻撃だったからかカーディは早くも膝をついてしまう。

 

「おっ……おっもい……!!」

 

「っ! カーディはそのまま耐えて……! 斬ります!」

 

 メランサが即座に背後に回り剣を振り抜くとN.Nは姿勢を変え柄で剣を受けると一歩下がり互いに体制を立て直す、しかしN.Nが大槌を構えようとした瞬間回避姿勢を取り、ドーベルマンがそちらを確認するとアドナキエルが射撃による妨害を行い始めていた。

 ドーベルマンは行動の阻害を評価していると2.5メートルほどの距離からカーディに向かってN.Nが横に構えスイングをすると易々と届いてしまった。

 

「うぐっ……!」

 

 カーディはまたも防ぐことに成功するが

 

 ドゥンッッ!! 

 

 低い重音と共に衝撃波がカーディを貫いた。

 

「うわぁっ!」

 

 幸いか盾のおかげか軽傷で済んだが余りの爆音に耳を塞いで目を回している。

 メランサは視線がカーディとN.Nを交互に移り決断が遅れていた。

 

「メランサ! アンセルの治療範囲までカーディを!」

 

 スチュワードがN.Nに飛ばした術弾の牽制と激励で我に返るとメランサは剣を振りN.Nを弾き飛ばし後退りさせた、そのまま徐々に下がりカーディを連れようかという時にアラーム音が鳴った。

 

「そこまで! 行動予備隊A4はカーディを起こしたら集合、N.Nはそのまま私の方に来るんだ!」

 

「はい!」

 

 訓練が終わるとメランサは気が抜けてその場にしゃがみこんだ、ふとN.Nを見ると大槌を下ろしこちらに手を振ってからドーベルマン教官の方へ向かって行った。

 

「カーディさん、起きて下さい」

 

 治療の為近づいたアンセルがカーディの傷を治すとカーディを起こす。

 

「ううん……あれ? 訓練は!?」

 

 ガバリと身を起こしたカーディはキョロキョロと周囲を見渡すが訓練が終わったことを悟るともう一度寝そべった。

 

「わー! N.Nさんすっごい強かったよ! まだ手がビリビリしてるもん!」

 

「カーディ寝っ転がらないで! 起きたらドーベルマン教官の所に集合するんだから!」

 

「わわっ、そうだった!」

 

 そうして集合したA4隊はドーベルマンの元へ向かうとドーベルマンは厳しい態度で話し出した。

 

「全員集まったな? 今回の訓練は規定時間まで防衛する事だったが任務は達成できた、少々反省点も見つかったが今回の訓練の結果を含め今後の訓練内容を作成する、心するように!」

 

「「はい!」」

 

 そうして行動予備隊A4と新人オペレーターN.Nの訓練は終わった。

 

 

 

 

 

 

 その後、チームと別れメランサが暗い表情で廊下を歩いていると先程訓練で戦ったN.Nとすれ違った。

 

「やあメランサさん、さっきの切り込みは良かった。思わず気圧されちゃったよ」

 

 サングラスをかけ笑いながら話すがメランサの表情は優れなかった。

 

「あの……えっと……その、すみません……N.N……さん」

 

「オルフェでいいよ、謝る事は無いのにどうしたの」

 

「いえ……時々、私が隊長でいいのかなって思う時があって」

 

「そうなの? 誰かに決められたのならそれだけの才能を認められたからだと思うけど」

 

「それは……そうなのかもしれないですけど、時々思うんです。以前……チームメンバーのカーディが励ましてくれて、もう一度頑張ってみようとは思っているんですけど、それでも今日みたいに失敗しちゃうと落ち込んでしまうというか……」

 

「ふうん……まぁ、俺としては反省が出来て、もうやらないっていう心構えができるだけ立派に隊長をできていると思うけどね」

 

「え?」

 

「落ち込んで反省するっていうのはチームメイトを傷つけたくないし期待に応えたいからなんじゃないの? チームの事を思ってるなら立派に隊長やってると思うんだけどなぁ」

 

「……」

 

 ふと、以前も隊長になった時自己嫌悪に陥った時、カーディが必死に励ましてくれたことを思い出すと思わず下を向いて笑みを浮かべた。

 その様子に慌てだしたのか焦った声が聞こえ始めたのを聞いてますます笑みが浮かんでしまって、

 

「いえ、大丈夫です。ありがとうございました、オルフェさん」

 

 そう言ってメランサは礼をするとその場を去りカーディの元へ向かった。

 

「……焦った……何か地雷踏んだかと思った……あぁ、そうだ…この後ドクターに呼ばれてるんだった…」

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