「ねえ、お願いがあるんだけどいいかしら。レースには関係のない、個人的なものだけれど」
「いいよ、俺にできることなら」
そんな何気ないやり取りが、彼と彼女を繋ぎ止めていた。
アドマイヤベガは変わっていった。喪ったものを受け入れて、生きてみようと顔を上げた。
トレーナーだった彼はずっと見ていた。惑う背中を見守って、止まるとその背を押してやった。
変わって、変われなくて。もらって、もらって。わからなくて、わかっていると思い込んでいて。
それでも、と一歩を踏み出す。
そんな不器用なふたりの話。ただひたすらに想いの話。
*Pixivの方にも同作品を掲載しています。ハーメルンでは8/5~8/9までの毎日二話投稿の予定です。
「いいよ、俺にできることなら」
そんな何気ないやり取りが、彼と彼女を繋ぎ止めていた。
アドマイヤベガは変わっていった。喪ったものを受け入れて、生きてみようと顔を上げた。
トレーナーだった彼はずっと見ていた。惑う背中を見守って、止まるとその背を押してやった。
変わって、変われなくて。もらって、もらって。わからなくて、わかっていると思い込んでいて。
それでも、と一歩を踏み出す。
そんな不器用なふたりの話。ただひたすらに想いの話。
*Pixivの方にも同作品を掲載しています。ハーメルンでは8/5~8/9までの毎日二話投稿の予定です。
昔馴染みの公園にて | |
夕陽揺蕩うトレーナー室にて | |
月に一度の | |
産声あげて | |
カレン対談 | |
たづな対談 | |
確かにひとつ私の想い | |
動かぬはずの扉の向こう | |
一歩、あなたの方へと踏み出して | |
一歩、きみの方へと踏み出して |