なりきりムーブしようとするけど結局素が出る… 作:アールスミス
え?ヒースたちとの下り?終わってませんよ?
だって真島さんにはエピオン使ってもらうつもりなので繋がってるふうな感じにしたいので
殺すのは最後にしてやる。です。
(朝の珈琲に)迷える戦士たち
あれからだいぶ感情を表現できるようになった……
思い返せばかなり時間が経ったと思う。
正直感情の希薄な原因はZEROの使用なのではないかとも考えていた。
確かに使った瞬間は昂りを感じることができたが効果が切れた途端何も感じなくなる。一時的な要因というやつなのかもしれない。
あれからナンバーズも襲ってこないし、通常時で苦戦することはほぼない。ZEROを使う場面がないのだ。
パートナーとも連携がとれている。zeroに頼らない戦いができていると感じる。
我ながら成長と回復が早いと思う。
「そろそろ朝だよ……起きて」
千束の声が寝室に響く。
俺も気の抜けた生活が遅れるようになったものだ…
数年前までは寝室に他人を師匠以外の人間を入れるなど絶対になかったことだ。
「 ああ、すまない。先に起きていたか」
「 ううん、私が早起きしただけー」
彼女は師匠に似ている。
俺の世界に色彩を与えてくれたことに感謝しかない。
「今、珈琲を淹れる。待ってろ」
先生に教えてもらった通りミルを使い豆を挽く。
前に教わったがお湯は何度かに分けて淹れるのがコツだそうだ。
サーバーにコーヒーがポツポツと溜まっていく。
都内では始発が動き出す時間。
街にはポツポツと人が増え始める。
俺はこの時間帯が好きだ。
悠久に続く平和のように思えるこの静寂。
「最近はうなされなくなった?」
窓から外を眺める千束が振り向きざまに問いかける。
しばらくZEROの使用を控えてきた為か…確かに、最近は悪夢を見ることはない。
「ああ、ないな」
「まあそうだよね〜久しぶりにあんな寝顔みたかも!」
どうやらそこそこな時間千束は俺の部屋にいたらしい。
「写真に収めているのであれば消しておけよ。中原には渡すな。SNSにも流すなよ」
「ミズキには渡さないし、アップなんてのは絶対ないヨー、これは私が集めてるだけー」
人の寝顔を写真に集める趣味とは…
千束がドカッとソファーに腰掛けテレビをつける。
ニュースでは電波塔の事件から10年、既に延空木も完成間近と報じられていた。
「もうだいぶ経つのか………」
「そうだね………それでも今は天気もいいし私も健康!今日も日本は平和です!それでいいんじゃない?」
ニカッと微笑む彼女に淹れたてのコーヒーの入ったカップを渡す。
熱々のまま千束はコーヒーを口に運ぶ。
「おおおっ!美味くなったねー」
「何年やってると思ってる。それに豆もいいヤツだ」
「それでもだよー私が褒めてるんだからさ!少しは照れたりしなって!ねーねー!顔赤いんじゃなーい!?……………そうでもないか…まぁそこの反応は昔から変わらないよねー」
何をいうか、この女と相対すると内心平常心を保つので精一杯なのだ。
それに顔は表情筋が力んでいるだけだ…感情のままに生きることにおいてはかなり成長したはずだ…そう心の中で愚痴る。
二人がコーヒーを飲み一息ついていると、
テーブルにおいてあるスマートフォンがなり始める。
「風見です。おはようございます。何がありましたか?先生」
『ああ早朝にすまないな。問題発生だ。千束はいるか?』
先生からの電話に俺は千束に目をやる。
その目線を見て千束はまたかと、気だるそうな反応を見せる。
「ええ、まだセーフハウスで待機してます。変わりますか?」
『いや、一緒に聞いてくれ。今回は二人一緒に稼働してもらう』
二人一緒に…相当な案件でのトラブルということか……それとも……
「了解しました。詳細の説明を頼みます」
スマートフォンの通話をスピーカーモードに変更する。
もちろん通話をスピーカーにしても徹底した防音のため部屋外には漏れることはない。
『簡単に説明すると人質奪還と犯行グルーブの無力化制圧、生きたまま全員捕らえろだ』
やることが多いな。
生きたまま全員か……
「それにしても人質ですか……」
『ああ、その人質なのだが…………』
先生の言葉が詰まる。
「なにか人質に問題でも?」
『人質はリコリスだ』
なるほど、大方任務に失敗し身柄を拘束され俺達が尻拭いということか…
それにしても犯行グループを生きたまま捕らえろ……か……
何にしても裏がありそうだ。
それに訓練されたリコリスだ。そう簡単に敵に捕まるミスを侵すとも思えない。
「罠…という可能性は?」
『現在、主力チームが先行しているそうだ。DA絡みのってのはなさそうだが…何にせよ上はどうしても敵の情報がほしいそうだ』
だそうだ……
千束も仕方ないというジェスチャーを取る。
「了解、現地へ向かう」
ヘルメットを取りバイクのキーを取る。
「千束、行くぞ」
ヘルメットを千束に投げ渡す。
「えーもうちょっとだけコーヒー飲ませてよー近いんでしょー」
「時間がない、行くぞ」
「はいッはいッはいッはいッ!…あっ、あと一口っ!」
エレベーターを使わず階段を駆け下り駐車場に止めてあるバイクに跨がる。
後ろには千束を乗せる。
「つかまっていろ!」
「もち!」
しっかりと千束が腰に手を回し掴まることを確認すると、フル・スロットルで飛び出す。
あたりはまだ交通量が少ない。緋色はそのままどんどんギアを上げアクセルを開けていく。
まだゴーストタウンに近い街中を猛スピードで駆け抜ける疾走感が背中の感触を忘れさてくれた。
現地へ到着すると近くのビルには既に先生が狙撃する位置に待機していた。
バイクを適当なところに停め各自インカムを装着する。
「風見、錦両名現着」
『確認した。 両名とも非常階段から6階へ向かえ』
「ろっ、六階~ッ?!」
流石にビルの6階まで駆け上がるのは俺と千束どちらも可能であるがしんどい。
軽口は叩けるが……
「これ、結構キツイかも……」
嘘つけ…ケロッとした顔で言うな。
『人質と犯人グループはその壁の裏だ』
「「了解」」
お互いに拳銃を抜き壁に沿って窓際に向かう。
窓際からなかの状況を覗く。
しかし奥でなにか光るものを見つける。それは光に反射した大口径のマシンガンの銃口であった。
なんの迷いもなく銃口がこちらを向き……
「マズイ!」
「えっ?きゃっ?!」
千束に覆いかぶさるように伏せる。
俺たちの真上を口径の大きいマシンガンの弾丸がガラス窓を破り何発も通り過ぎていった。
撃ったのはセカンドリコリス。
状況を確認すれば犯行グループは制圧。その場で確認できるものは全員死亡。
呆気なく俺たちの任務はおじゃんと言うわけだ。
「ちよっ、重いよヒイロ!大丈夫だって」
怪我はないようだ。
ホッとする。そういった感情も久しぶりだ。少し照れてもいるのだろうか。彼女の顔に目を向けることができない。
「まあ、ありがと…」
「気にするな……」
互いに目は合わせようとしない。
「それにしても派手にやったな」
「すごいねホント!スダダダダッて斉射!」
どうやら人質のリコリスは無事なようだ。
『……ハァ……撤収だ。お前たちの存在は今日なかったことにしろ』
狙撃ポイントを見るとすでに先生がライフルを片付けて担いでいる姿が確認できた。
「来た損だったね…」
何故か膨れっ面の千束、そんなに任務がなくなって残念なのか……まあ確かに呼ばれただけだしな。
「そんなにドンパチがやりたかったのか」
「そぉゆうことじゃないってば!」
「せっかくヒイロが淹れたのに絶対今から帰ってもコーヒーも冷めてるし!それならこう、活躍したほうがなぁって」
「また淹れてやる」
時間を見ればまだまだ出勤には時間があるしもう一杯程入れる時間もあるだろう。
「風見、錦木両名帰投します。帰るぞ」
千束にヘルメットを投げ渡す。
「さぁ!帰ろー!」
バイクにまたがりエンジンを掛ける。
現場を振り返ればもう処理班が到着し弾丸、銃の硝煙、死体などをすべて回収処理する。
見ればもうそこで何があったのかわからない。
こうやって日本での出来事は消されていくのだ。
すべてをなかったコトに。
これが俺たちの守り続けるイツワリの平和。
そしてこのイツワリの平和がもうすぐ、暴かれるのを俺たちは知らない。
「あっ!チョコレートあったっけ?」
千束、締まらないから今は言わないでくれます?
「ストックは……ない。この間お前が食べたので最後だ」
「ええーコンビニ寄ろうよ!」
駄々をこねるように後ろで揺れる。
というか危ないだろ……
「わかったから揺れるな」
まあ機嫌を直すのが先だな……
コイツ接客だし………
少しフラつきながらバイクは進んでいく。
向かうはコンビニ…………
私の中での喫茶物はごちうさです。
リゼ先輩こっちに来れますよ!
次回緋色と千束のコンビ解消です。
たきなにNTRされるゥー
緋色くん人称の地の文が結構豊かにかけてるでしょうか?さじ加減がむずい。
こう豊かになりつつある的な感じが無理。書いてたら一気にギャグキャラのツッコミになる……
まあなんでこうなってんのかは冒頭の予想通りです。
あ、吉松さんは緋色のことまじで潰してぇと思ってます。
逆にヒースは千束が邪魔なんですね。
あれこれ?コイツらで潰し合わないか?
まあそんな感じです。
ディバイダーとか絶対実弾受けたら爆発すると思います。