なりきりムーブしようとするけど結局素が出る… 作:アールスミス
というか最新話不穏過ぎる……
「千束、挽きたての豆だ。絞田のとこに寄るんだろ?これを持っていけ」
「ん、あんがと。たまにはおじちゃんに顔出しに行けばー?」
紙袋に入ったコーヒー豆を千束に手渡しながら話題に出た絞田組を思い浮かべる。
思えばシエスタに恩があって俺にも関わりができたわけだが……
「騒がしいのは苦手だ……」
「あー」
「お前がその豆渡すだけでいいだろう……」
「よろしく言っておくよ」
「頼む。それに井ノ上に今日は業務レクチャーをするんだろう?」
「そそ、今日はたきなにリコリコの通常業務を教えないとねー」
ガサゴソとバックパックに荷物を詰めていく。
「それにしても…今回のたきなの異動の辞令…「黙ってろ」……うん。でも、たきなは知るべきなんじゃない?」
千束が言いかけた事、それは良くない事だ。
「それは知らん。俺の管轄外……と言いたいが…お前と俺の予想が大体合っているのなら……」
「なら?」
千束のバックパックに手をかけた手が止まる。
「井ノ上には言わない方がいい。俺たちからはな…井ノ上が自分で調べて選択するべきだろう……あの時のアイツにミスはなかった。あの場での最善だ。おそらく本部だな……」
「まあヒイロは似たようなとこいたもんね…わかるか……」
あとはあの女が仕組んだな…
バックパックを背負い立ち上がる千束を見送る。
ドアが開き外では井ノ上が待っているのが見えた。
「んじゃあ!ヒイロ!行ってくるね!」
「ああ……」
いつも彼女と俺のやりとりはこんなものだ。ただそれが続くようにする。それが俺の今のやるべき使命。
千束とたきなが外回りに出てしばらく。
リコリコに一通の架電がはいる。
電話を取ったのはミカだ。
『楠木です。セカンドのリコリスの受け入れ感謝します』
「いや、コチラも人手が増えて助かる」
『さっそくですが……先日の事件の件で……』
俺は聞き耳を立てる。
電話越しでもある程度は聞き取れる。
先生とおそらくdaの長官との会話……
「なに?1000丁だと?奴ら戦争を始める気か?」
先生が驚く。
確かにそんな量の銃が用意されればどんなバカでも戦争でも起こす気でもあるのかと錯覚するだろう。
『いえ、初めからフェイクの可能性があったと……』
「フェイク?売人もあの場にいたろ?DAは尋問の一つや二つできなくなったのか?」
『いえ、あの機銃斉射で証人は全員死亡しております。
その先を調べるのに一度千束とそのバディをお借りしたい…』
「いまの千束のバディはたきなだが?…」
『おや?彼が千束との関係を解消したんですか?」
「まあ、そういうことだ」
『そうですか?意外ですね。それに千束と彼でDAの切り札となっていたのですから……彼だけでも…とは言えませんか…彼女があの世から化けて出てきそうですから…面倒事はごめんですからね……ハァ……わかりました。一応コチラで対処できるところまでは…必要とあればそちらの戦力をお借りします』
「わかった……」
『また連絡します』
先生が受話器を置きこちらに振り返る。
「聞いていただろ」
「ああ、だが俺は情報を集めるより……」
手元の銃を握りしめる。
「こちらの方がいい…」
「それもそうか……」
一方その頃
「そうか…ヒー坊は今日もこんかぁ……」
顎を撫でる老人、後ろには黒いスーツの男たちが控えている。
向き合うは千束、たきな。
両者とも黒いソファーに深々と座る。
「坊ちゃん…アレから笑うようになりやした?千束の姐さん」
側近と思われる黒服に千束が挨拶がてら答える。
「んー?まあーそこそこかなぁ…あ、ハイこれヒイロから上物だってさ」
紙袋を千束は老爺に渡す。
「悪りぃな千束。いつもいつも」
「いいのいいの〜お得意さんだしね〜」
老爺は袋の中身を開けて香りを嗅ぐ。
「ほぉ〜これは上物だ」
老爺の様子を見たたきなが背中のバックパックから拳銃を抜きかけるが千束にノールックで抑えられる。
「イエメンのだって。挽きたてだってさ!」
老爺の持つ紙袋の中身がコーヒーということがわかり中腰気味のたきなは再びソファーに腰を下ろす。
「そうかい!そうかい!そんで、そちらは?」
「うちの新人のたきなさん!」
「「よろしくゥ!たきなさん!」」
「それで?坊ちゃんはいつ!うちを継ぐんでしょうか⁈」
側近の一人が千束に迫る。
「え?あ、ちょいちょいちょい⁈継ぐ?どうゆうこと?」
「そりゃあ、いつものごとくヒー坊がうちのカシラになるっていう話だよ。史恵…あーシエスタの仕業だよ…まあ組としてもヒー坊がカシラになるってんなら安心だし。ヒー坊の隣にはまあ千束が座るわけだから、そりゃあ行く末も安泰だわな。ほれこの手紙。ヒー坊と千束のことが書いてんだろ?」
えー何やってんのーと心の中でシエスタへの不満を溜め込む千束。
そして今までは冷やかしで言われていた姐さん呼びもあながち間違いではないのかと……手紙を読み察した。
その一方でたきなは緋色の身辺にヤクザ出身というステータスを勘違いしていた。
「まあ、ヒー坊にはまあ気が向いたら伝えてくや、千束」
アハハハと乾いた笑いで千束はごまかしながら席を立ち上がる。
「今日は見送りいいからね。たきなさんに業務教えてるから」
「そーかい。気ぃ付けてな」
「では、今後ともご贔屓に〜」
外に出るとたきなが横で待っていた。
「あ、あの粉〜ヤバい粉だと思ったでしょぉ〜?」
千束がたきなを煽る。
「撃ち殺しそうでした」
「冗談だって!」
少し強めに千束はたきなの肩を叩く。
「そういえば、ヒイロさんってヤクザの跡取りなんですね?反社組織と繋がりがあるのですか……」
「え?あ、ちがうよ!アレはヒイロのお師匠さんの話!」
ムスっとしたたきなの肩を持ちながら公園に移動する。
「ヒイロさんのお師匠さん?」
千束はベンチに腰掛ける。
「ヒイロのお師匠さん、シエスタ・アオイさん」
「シエスタ…アオイ…」
「裏ではリコリスみたいなことしていて表向きは探偵だったんだって…それでね絞田のおじちゃんと関わったんだってさ。その時に妙に気に入られちゃったらしくてね?兄妹の契りって奴?交わしたらしいのよ」
「それで、それがヒイロさんとなんの関係が?」
「うーん?それがねー」
たきなの疑問に千束は口元に手を当てながら答える。
「シエスタさん自分に何かあった時全部ヒイロに〜って」
「なるほど…」
「色々してくれてるんだよー?リコリコにだってさ。喫茶店立てたのおじちゃんの会社だし。ちっさい頃のヒイロを見てる部下の黒い人たちがヒイロをカシラ?って奴にしたくてたまらないみたいだけどねー」
千束はほんと映画だよねーと付け足す。
「それda知ってるんですか?」
「どうだろ?」
確かにと千束も思い浮かべる。まあ街の小さなヤクザの一つにdaが感知するとも思えないが……
「まあ、ヒイロさんも大変なんですね。わかりました。それともう一つ、あと千束姐さんってなんです?」
「え?」
千束はヒイロのことを話していたらまさか自分に飛び火するとは思ってなかった。
「親分さんもずいぶん千束さんにも馴れ馴れしかったですし…姐さんって千束さんも…その、契りというのをを交わしてるんですか?」
「ち、契りぃ?いや、あの…その…ですね…」
契り…千束の中でさまざまな想像が繰り広げられる。
「それに家族じゃないのに姐さんって…なにか別のニュアンスでも?」
「いや、ちょい…まっ…」
みるみるうちに顔を赤らめる千束に無自覚に質問という名の死球をぶつけるたきな。
そこに救いのアラームが鳴り響く。
千束は勢いよく立ち上がる。
「もうこんな時間だ!警察署に行かないと!この話はまた今度ね!」
「ちょっと待ってください!まだ話は終わってません!」
千束は火照った顔を冷やすように走る。
後ろからは、たきなが静止するように叫びながら追いかけていくのであった。
千束とたきなを見守る影
「あの子ずいぶん大きくなったのね…緋色の……大丈夫かなぁ…うまくやれているだろうか…」
この言葉は誰にも聞こえず都会の人ごみの中にかき消されるのであった。
次回戦闘まで行くかな…
1話終わりですかね。
ヤクザのおじちゃんたちただの保護者……
シエスタを筆頭に緋色と千束をくっつけて組が安泰するって言う……
最近ウルトラマントリガーを見ました。
カルミラさんいいね。
千束さんがヒイロォォォ!私のヒイロォ返せぇぇっ!って言ったり
たきなが私の千束を返せぇぇ!風見緋色ォォォっ!って言ったりしてもいいかな(ヤンデレというより脳が破壊されてる…
最後に出てきた人誰かな……
人工心臓のくだりをやりたいからなぁ…
もうしばらく出さないようにしたい。
フラッグとイナクトのディフェンスプレートってディフェンスする気あるのかと思ってます。