なんか団長たちの万能な姉になってたんだけど、とりま全力で推し活を楽しむわ。 作:時長凜祢@二次創作主力垢
『実はですねぇ……近隣、アウギュステの海に大量発生している魔物がおりまして〜……その魔物を倒せば、こちらが必要としているものも手に入りますので、そちらの大幅討伐を行なってほしいのですよ〜。』
『へぇ……そりゃ大変なことで。魚を獲る人らにとっちゃ、魔物の大量発生は、獲りたい魚の横取りによる不漁とか、怪我の発生に繋がるから迷惑なことこの上ないな。』
『そうなんですよ〜。お願いできますか〜?』
『もち。任せといてくれ。』
───と、シェロと話したのはつい数十分前。現在の私は、彼女に言われた場所である、アウギュステの漁港にやってきていた。
そこにいたのは大量のカニ。名前は一ポチオーバーキルばっかしていたせいで何だったか忘れたけど、よく出てくるアレだった。
いやぁ、かなりの量がわんさかいる!何度も何度もぶっ飛ばしてるけど、なかなか減ってくれないときた!
「……何で大量発生したんだよこいつら。」
あまりにも予想外の量に軽くうんざりする。最初のうちはカニ鍋作れたりしてとか思っていたが、こうまで多いとなると、そんな風に言ってられなくなってしまった。
アウギュステのトンチキイベントだけでいいって、海洋系魔物の大量発生なんてさ。
「はぁ……ったく、一掃するか……。」
そんなことを思いながら、私は背に背負っていたアラドヴァルを鞘から外す。
これ、炎を纏っているだけあり、火属性の武器になるから、水属性の魔物相手には少々効き難いんだが、放つ技の火力は、クルージーンカサドヒャンよりはるかに上で、流石、太陽神ルーが持ち合わせていた武器を基にしてるだけある。
「まぁ、だからと言って、その火力まで再現しなくてもいいけどなぁ!!」
叫ぶように言葉を放ち、アラドヴァルに魔力を回して一振りすれば、そこから放たれるのは広範囲の炎。
使う場所を間違えれば都市すらも焼き尽くしてしまうこの槍の力は、制御するのがなかなか難しいらしいが、父さんの手紙に書かれていたように、私は制御の仕方を知っている。
なぜ知ってるのかはわからない。教えてもらったのか、それとも独学なのか……ただ、不思議とこの槍には何かしら意志のようなものが存在しているような感覚があり、それに従っていれば火力を最大限引き出しながらも、余計な犠牲は出さなくても済む気がする。
まぁ、使えるならいいか……。
そんなことを思いながら薙ぎ払いと切り上げ、突きを組み合わせてアラドヴァルを振り回す。
同時に発生する炎の斬撃は、大量発生している魔物を悉く燃やし、切り裂いていく。
槍って突くだけの武器じゃないんだな。
「大半は倒せたが、まだわんさかいやがるな……めんどくさ……」
いくらやってもわんさかいる魔物に軽くうんざりしながら、私はアラドヴァルに込める魔力量を上げる。
島に影響が及ぶことがなく、同時に、必要なアイテムを壊すことがない、ギリギリの範囲にまで上げたそれにより、アラドヴァルが纏う炎は、遥かに強大なものへと変化する。
「一気に燃やしてやるさ。焼きガニにでもなってな!!フレイムバイレエグゼキューション!!」
それを確認したのち、私が放ったのは、アラドヴァルを持っている時に使用することができる奥義技であるフレイムバイレエグゼキューション。
先程まで使っていた火属性の斬撃やら刺突やらを行なっている通常攻撃とは違い、高火力の乱舞技となっている。
ゲームではシステム上、ブッパした奥義は全体ではなく単体になっていたが、ここは現実。
そのため、剣舞のように舞いながら、槍を振り回して斬撃を放ち、全体的に魔物を一掃することもできるというわけだ。
まぁ、私のこの乱舞攻撃は、乱舞中の火力はそこまで高くないと言うか、大ダメージになると言うわけでもなく、雑魚を一掃する程度の火力しか持ち合わせていない。
だか、この攻撃の終わりに放つことが可能な攻撃は、みみっちいダメージとは程遠い最高出力のものになる。
「これでしまいだ!!燃え尽きろビーム!!」
───ちなみにこれはおふざけである。ほら、たまにあるだろ?特に某スマホの型月ゲームであるF●Oとかのレア演出時のおふざけ台詞。
それみたいなノリでちょっと言ってみたり。〇〇ビーム!って言っちゃうぐだ鯖とか、ぐだ鯖じゃないけどモリ●ティー光線!!とか言っちゃう青年とかいたからね。
普段はこんな言葉を使ったりはしない。ただ、あまりにもカニが多すぎてな。ヤケクソになった。
……私が放った最高火力の火炎放射ならぬ灼熱の何かは、触れた魔物を次々と燃やし尽くしながら、真っ直ぐとその場を駆ける。
最終的に着弾したのは、このカニたちの中でも明らかにでかい体躯を持ち合わせているカニ。
爆発音すら立てることなく、それを貫いた炎は着弾と同時に消え去り、後にはぷすぷすに焦げた焼きガニだけが残された。
「でっかいカニは黒焦げまっくろくろすけガニになっただけですんだが、それまでに触れたカニは溶けてないこれ?加減したんだけどな……。まぁ、地面とか周りの自然には被害出てないみたいだし、溶けちまったカニに関しては、シェロに謝るか……。必要素材、十分取れるといいんだが……」
でかいカニの生死を確認したのち、周りにいた雑魚ガニの状況を見て、少しばかりやっちまった感を覚える。
まぁ、でもやるべきことは終わらせることができたみたいだから良しとしようか。
しっかし、アラドヴァルって本当におかしな能力値を持ち合わせているは……。
加減してもこれとか、ちゃんと力を身につけてる人間じゃないと扱いきれないって言われているのにも納得だわ。
そんなことを思いながら、私はアラドヴァルに込めていた魔力を止める。
すると、炎は瞬く間に消え去り、後には熱を帯びた槍だけが残る。
まぁ、この槍も程なくして熱がなくなるんだけどさ。
「うわ〜……すごいですね〜……。」
熱がなくなったアラドヴァルを、鞘の中へと戻していると、背後から聞き慣れた声が聞こえてくる。
すぐに視線を後方に向ければ、そこには案の定シェロがおり、びっくり仰天と言った表情を見せながら、目の前に広がる焼きガニ祭りの惨状を見つめていた。
「加減してブッパしたはずなんだが、思った以上に火力出てな……。悪い。結構派手にやらかした。」
「大丈夫ですよ〜。大量発生していたスニッパーとランページシェルを間引いて欲しいと言う話も上がっていましたので〜。にしても、本当にシアンさんが使うアラドヴァルは高火力の武器ですね〜……。ただならぬ気配を感じてはいましたが、これほどまでとは〜……。」
「私も驚いてるよ。ったく……こんな武器を15の娘に渡すとか、私の親は何やってんだか……」
「ですが、完璧に制御しているじゃないですか〜。まぁ、ちょっと魔力を込める量が強すぎたみたいですが、周りの自然や地面には被害を出しておらず、魔物だけを的確に貫いているのは、流石だと言えますよ〜?」
「そうか?まぁ、それならいいんだが……。」
それはそれとして、やっぱり火力は高過ぎるだろ……と口から出そうになった文句は何とか飲み込み、蜘蛛の子を散らすように逃げ帰るかなり減ったカニ……スニッパーとランページシェル……?は、そそくさと海に帰って行く。
なんか、逃げ惑う様子からこんなところで暮らしていられるか!!的な感情を感じてしまったんだが……よかった……のか……?
シアン
シェロカルテのよろず屋を手伝うことにしたのちの特異点たちの姉。
基本はクルージーンカサドヒャンを振るうが、状況に応じ、クルージーン以上の火力を誇るアラドヴァルを使用する。
太陽神ルーが使用していた槍と言われていただけあり、その槍に魔力を流し込めば、炎を利用した攻撃が可能になり、同時に火属性の攻撃が一気に上がる。
魔力を込める量により、火力を変化させることができ、本気で魔力を込めた場合のアラドヴァルを使うと、島一つは間違いなく消し去るレベルの力になるため、調節して使っている。
シェロカルテ
シアンに仕事を斡旋したはいいが、あまりにも高い火力により、間引き対象だったスニッパーとランページシェルが軽く溶解してしまってる様子を見てびっくり仰天。
しかし、それでも島や地形にダメージを与えない繊細な調節を施したことがわかったため、シアンを褒めた。
必要な素材ですか〜?たくさん取れましたので、在庫いっぱいになりましたよ〜。
恋愛√のアンケートです。シアンには誰との恋愛√を辿って欲しいですか?
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双子&ビィガード────!!!!