なんか団長たちの万能な姉になってたんだけど、とりま全力で推し活を楽しむわ。   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 名前がヒンメルからシアンに変わります。意味は青なので、グラブルの世界には合ってるんじゃないかな……?


悪魔との取引

 セーレたち曰く、悪魔と呼ばれているこの二人は、どうやら空の民に分類する存在で、かつてはトイフェルと呼ばれている種族だったようだ。

 トイフェルと呼ばれる種族は、現在活発に動けるのはこの二人だけであり、他の同族は今、どうしているのかわからないのだとか。

 で、ここに閉じ込められていた理由は、普段は意思疎通ができないトイフェルと交流することができる術式を見つけたルシファーに、研究に協力しろと言われたため、喚び出されたら喚び出した存在の望みを叶えることが義務である二人は、その望みを叶えるために協力をしたところ、トイフェルの力を抑え込み、動きを封じる術式も見つけていた彼の手により昏睡状態に陥ってしまったからとのことだ。

 

 なんともまぁ厄介な目に遭ったみたいで……と告げたら、げっそりしたような表情を二人はして、肯定するように頷いた。

 ベリアルに至っては、自身の能力をベースに、完全に同じ存在……いわゆる、クローンのような存在であるあの変態堕天司を創られたのだから、災難以外の何ものでもない。

 わかってくれる?と問われ、思わず頷いてしまうくらいには疲れている様子があった。

 そんな二人が言う取引……と言うのは、漫画や小説、ゲームなどにある悪魔との契約のことだろうか……。

 

「……取引……って?」

 

「お、話聞いてくれる?」

 

「それは助かります。ああ、安心してください。決してあなたに実害が発生するような取引ではありません。」

 

 セーレの言葉にとりあえず頷く。話を聞いてみて、こちらでも対処できるようなものであれば、協力をする形で問題はないだろう。

 

「簡単に言うと、ここから外に出るために協力してほしいんです。」

 

「出口がすぐそこなのはわかってるんだが、この研究施設、オレらを出さないようにするためか、いろいろ仕掛けがあるんだよ。その上、オレらの能力は、銀髪の小僧のせいで駄々下がり中。術式を完全に解除するには、もう少し時間がかかりそうでね。」

 

「そこで、僕らはあなたに協力してもらいたいんです。戦えないわけではないのですが、能力の低下によりかなり時間がかかってしまうので、少しでも時間を短縮させるためにも、明らかに強力な力を持ち合わせているあなたに手伝っていただきたい。」

 

「手伝ってくれたら、次はオレらがキミに協力する番。キミと一緒にいれば、オレらを閉じ込めた銀髪の小僧や、オレのモドキと相対する可能性も高そうだし、何よりオレは、キミのことを個人的にも気に入っちゃってね。キミの日々に協力するから、そっちにも協力してほしいってワケ。」

 

「悪くない話でしょう?」

 

「こう見えてオレらは何でもこなせる。戦闘に家事に夜の火遊び。他にもやれることはいくらでもあるが、一番のアピールポイントはやっぱり能力値かな。」

 

「あ、火遊びのくだりは気にしないでくださいね。この変態キングが欲求不満なだけですので。能力値がアピールできると言うのは、僕も同じです。家事全般なんのその。いろんな仕事の心得もあります。」

 

「どう?オレらと手を組まないか?」

 

「正確には契約ですけどね。僕らは、誰かと契約を結ぶからこそ、本来の能力を解放することができるので。」

 

 ……やっぱり悪魔となると契約なのか……と少しだけ考える。

 そう言えば、星晶獣も契約を結ぶことにより本来の能力を解放することができるようになったなと思い出す。

 悪魔との契約……それにより能力の制御、解放を行うと言う特性は、彼らを参考にしたからできたのだろうか?

 まぁ、そもそも悪魔なんて存在自体がイレギュラーな気もするが、それを言ったら、特異点になる主人公たちの姉として存在する私もイレギュラーなわけで……え?もしかして私がいるから発生した別の種族?

 だとしたら勘弁してくれと思ってしまう。同時に、そんなイレギュラー同士が顔を合わせる……と言うことは、この二人と私は行動するべきだからこそ発生した現象なのでは……とも考える。

 よくあるじゃん。二次創作とかでイレギュラーとしてトリップとか転生とかしちゃった主人公が、既存の物語に行っちゃった結果、イレギュラーの敵キャラが出てきて、それを主人公が倒さなくちゃいけなくなるとかさ。

 あれと同じ類だと言うのなら……いや、まぁ、こっちは味方になる感じだけど、それと似たような展開の類なんだとしたら、彼らと一緒に行動を取るのが最適解なのでは……。

 

 うーん……と軽く思案して、どうするべきかを考える。契約するべきかしないべきか……戦力としてはあっても問題なさそうだけど悪魔だろ?

 大丈夫?契約したら最後、魂持っていくよ的な話にならない?

 

「……魂がどうこうって言ったから警戒しちゃったか?」

 

「あり得そうですね……。」

 

「気にしなくてイイぜ?オレら悪魔は魂を見ることができるが、回収したりはしないからさ。」

 

「昔は魂を代償にとか普通にありましたが、それは、等価交換に使えるものがそれしかなかっただけですからね。まぁ、気に入った魂を手に入れたいと思うことは何度もありましたが、仮に魂をもらうとしても、食らうためではなく、死後、同族へと変わってもらうためですから、警戒する必要はありませんよ。」

 

「………人間やめて悪魔になんの?」

 

「作り替えるのは得意だからねぇ。まぁ、だが、ちゃんと人間として終わるまでは手を出したりしないさ。だから安心していいぜ?」

 

 それ、遠回しに死後は手を出すかもしれないから覚えておけって言ってないか?なんてことを一瞬考えてしまう。

 だが、まぁ、ちゃんと終わりを迎えることができるなら、別にいいか……。死んで悪魔になるってのはちょいと気になるが……まぁ、何とかなるだろ。

 

「あー……死んだら私がアンタらの同族になるってのは確定してないんだよな?」

 

「ええ。(狙ってはいますが。)」

 

「確定してないな。(狙っちゃいるが。)」

 

 ……なんか見えないかっこの中に不都合な言葉が混ざっているような気がしてならない。

 けど、まぁ、この巡り合わせには何か意味があるんだろうし、話は受けた方がいいのかもしれない。

 

「……オーケイ、わかった。アンタらと手を組む。悪魔の同族になるならないは、今は考えても意味ないだろうし、ひとまずはアンタらに協力するよ。ただ、協力するのはいいんだが、一旦この研究施設の調査だけはさせてくんない?」

 

「フフッ……交渉成立。久しぶりの契約者を得られそうだよ。」

 

「調査に関しては問題ありませんよ。むしろ、僕らはそれなりにこの施設に詳しいので、是非とも協力させてください。」

 

「じゃあ、とりあえず契約を……あ、キミの名前聞いてなかった。」

 

「………今気づいたの?」

 

「久々に人を見つけたのですっかり忘れてました。僕らの名前は教えていたので、すっかり知ってる気になってましたね。」

 

「…………。」

 

 えーーー……と………大丈夫か?この悪魔たち……。

 と、とりあえず、私の名前も教えておかないとな……。

 

「私の名前はシアン。ザンクティンゼルと呼ばれる島出身のヒューマンで、今はよろず屋を営んでるハーヴィンの女性の元で臨時スタッフのようなことをしてる。」

 

「シアン様ですね。」

 

「じゃあ、シアンちゃん。早速だが、契約をしても?」

 

「ああ。」

 

「ありがとうございます。では、パパッと済ませちゃいますね。」

 

 こちらが同意する言葉を紡げば、二人はその場で魔力を一気に解放する。

 その足元には二つの紋様……これは……どう見ても悪魔学の本に載っていたセーレのシジルと、ベリアルのシジルだ。

 本物のシジルとか初めて見た……と驚いて固まっていると、目の前に二人の手が差し出される。

 

「七十二柱の一柱、序列68の王ベリアル。」

 

「七十二柱の一柱、序列70の君主セーレ。」

 

「「我らは今ここに、新たな契約を望む。」」

 

「同意するならば、我らの手を取り同意の言葉を。」

 

「拒絶するのならば、沈黙を以て応えよ。」

 

「「汝が選べる道筋は二つ。10の間に未来を決めよ。」」

 

 10の間に……とは、10を数え終わるまでに決めろと言うことだろう。

 手を取らず沈黙を選べば契約はなしとなり、手を取り同意することを告げれば、契約を結ぶことになる。

 悪魔との契約……ろくなことにならないような気がしなくもないけど、意味があるなら後悔はしたくない。

 選ばず後悔するか、選んで後悔するか……どちらを選ぼうとも後悔するなら、有益な方を選んだ方がいいだろう。

 まぁ、契約するとくちにした以上、それを違えるつもりもないんだけどね。

 そんなことを思いながら、私は差し出された二人の手に、自身の手を静かに重ねる。

 

「契約に同意する。ここに契りを。」

 

 その瞬間、私は無意識のうちに契約に同意する言葉を口にした。

 多分これ、悪魔の手を取ると言う行動自体が契約に応じるためのトリガーだったな?

 まるで、自分の意識が一時的に乗っ取られたような錯覚を覚えた。そのことに驚いていると、セーレとベリアルに重ねた手を握り締められる。

 

「同意の意思を確認した。これより契約をここに交わす。」

 

「我らトイフェルの王と君主。これよりシアンを契約者として認めよう。」

 

 頭に響くような声と、一気に高熱を出したかのような暑さを感じ、意識が急激に遠のいていく。

 体から力は抜け、視界に移る地面はゆっくりと距離が近くなっていく。

 しかし、私が地面にぶつかる前に、ふわりと別の体を抱き止められ、ダメージを受けることはなかった。

 

「おっと……。」

 

「あ〜……まぁ、契約って僕らの力を流し込むようなものですからね。急に流されたらぶっ倒れちゃいますか……。」

 

「それは仕方ないな。なんせ、異物が入り込むようなモンだし。」

 

「とりあえず、一番安全な場所に向かいましょうか。彼女が目を覚ますまで、僕らは無防備になってしまいますから。」

 

「だな。外に出なければ、余計な敵の接触はないし。」

 

 意識が薄れる中、聞こえてきた二人の悪魔の言葉。

 契約は異物が入り込むようなものって……それ、早く言ってくんね……?

 

 

 




 シアン
 二人の悪魔と出会し、契約を結んだ特異点たちの姉。
 契約とはいわゆる悪魔との繋がりを得る行為であるため、急な異物混入により意識を失う。

 セーレ
 シアンに契約を持ちかけた悪魔その①。
 契約者には忠実で、どんな願いも叶えることができ、世界中のいろんなところに一瞬にして転移する能力を持つ。
 シアンの魂は狙ってる。

 悪魔ベリアル
 シアンに契約を持ちかけた悪魔その②。
 契約者に対しても嘘をつく特性を持つが、シアンと契約した際に、キミにだけは嘘をつかないと言う内容を含ませたため、彼女にだけは忠実で誠実。
 シアンの魂は狙ってる。

恋愛√のアンケートです。シアンには誰との恋愛√を辿って欲しいですか?

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