なんか団長たちの万能な姉になってたんだけど、とりま全力で推し活を楽しむわ。 作:時長凜祢@二次創作主力垢
セーレたちと共に、研究施設の調査を続けていると、やけに広い空間に出た。
その空間は、この研究施設内の奥の方にあった場所だったので、視界が暗く、あまり良いとは言えない。
「なんだここ?なんかめっちゃ寒気すんだけど。」
「寒気って言うよりは嫌な予感か?」
「あまり長居はしない方が良さそうですね。」
「ああ……。」
とは言え、調べたくてもこれだけ暗いと空間の概要がよくわからない。どこかに明かりをつける場所はないだろうかと思うけど、既に放棄されている研究施設に電気なんて通ってんのか?
当然の疑問を抱きながらも、空間に一歩足を踏み入れる。その瞬間、バチンッと言う無機質な音と共に、視界が眩しい光に塗り潰された。
「うっわ……。」
「なんなんですか……これ……?」
「あ〜……どう見ても、製造工場のようなナニかだな……。」
あまりにも眩しくて、一瞬だけ目を閉じてしまい、慌てて辺りを見渡せるように目を開ける。
暗い場所から明るい場所に放り投げられた際に起きる特有現象のせいで、すぐには何も映り込まなかったが、何度も瞬きを繰り返していたら、その光に視界が慣れ、見えなかった世界が見えてくる。
それにより見えたのは、大量の魔物がカプセルのような檻に閉じ込められたまま、眠りに着いている景色だった。
ベリアル曰く、これはいわゆる製造工場のような何かとのことらしいが、これだけの量の魔物が、コア片を取り込ませる星晶獣化の実験に使われていたってことなのか……。
「……生命活動はほとんど感じ取れませんね。」
「まぁ、実験により二度と目を覚ますことがなくなってしまった魔物がほとんどだろうからねぇ……仕方ないと言やしかたないような気もするな。」
「コア片と言えど、その力の強さに耐えきれなくて事切れるってか。」
「そう。まぁ、そもそも通常の魔物にコアを取り込ませることが間違いなんだよ。明らかな異物に体が耐え切れるワケがない。キマイラは、うまいこと適応したらしいが、暴走状態だったんだろう?」
「……ああ。攻撃の一つ一つがわかりやすくて、食らったらヤバイが躱せば大したことがないって感じだった。本来のキマイラなら、あそこまで大振りな攻撃は連発しないだろうさ。」
「つまり、適応しても意味はないってワケだ。コストを考えて既存の魔物にコアを埋め込み戦力にする研究を行うのは、別におかしなことじゃないが、結局は失敗だな。」
やれやれと溜息を吐きながら肩をすくめるベリアル。あの探究心の塊は、とんでもないことまで考えつくよな……と軽く呆れ気味な声音で言葉を紡ぐ。
それに内心同意をしながら、辺りにある魔物入りカプセルを近くで見つめた。
……あそこに割れたカプセルが一つあるな。あれにキマイラが入ってたのか?
「ふむ……調べた感じ、ここにいる魔物は全てコアに適応することができないままに終わりを迎えてしまった存在だけが残ってるみたいですね。」
「そりゃそうだろう?一つのコアに含まれてる力を考えれば、当然の結果と言える。それはカケラでも変わらない。完全なコアに比べたらマシかもしれないが、それでも莫大なのは同じなんだから、魔物程度が耐え切れるワケがない。まぁ、それでもここまで原型をくっきりと留めてるのを見ると、終わりを迎えたのは最近のような気もするけどね。」
そう言ってカプセルのような檻に目を向けるベリアルの赤紫の瞳には、同情と憐れみの光が宿っていた。
まともな生を謳歌することができず、長い年月閉じ込められたまま、命の終わりを迎えてしまったこの子たちの現状は、彼にもそんな感情を抱かせてしまうほどだったようだ。
まぁ、でも、確かに何もできず、実験のためだけに囚われて、結局は失敗作だと捨てられたようなものだし、悪魔でも同情するってことか。
冷静に分析をしながらも、未だに生存している魔物はいないか確かめる。
だって、もし生存していたら、また被害者が出てしまう可能性だってあるんだから、始末をつけとかないといけないっしょ?
被害はなるべく最小に。それが一番である。それに、あのキマイラもそんじょそこらの騎空士じゃ手に負えない存在だった。
私は何とか生き残れたが、それなりにキツかった印象がある。もし、あれ以上に厄介な星晶獣モドキが現れたりしたら、間違いなく私も無事では済まないだろう。
最悪、命を落とす可能性だってある。その場合、私はグランやジータのように、魂を共有できるような存在なんていないのだから、そのまま終わりを迎えるだろう。
まぁ、この悪魔たちとの縁が生き残らせてくる可能性はなきにしもあらずだが、誰だって死にたくないワケだから、考えないようにするか。
とにかく、厄介な星晶獣モドキがいた場合、その被害がどれだけひどくなるかわからない。
なら、少しでも片付ける方が何倍もマシと言うものだろう。無事で済むかはわからないけど。
そんなことを思いながら、いくつかカプセルのような檻を見て回っていると、一際でかいそれを見つけてしまった。
こんなでかいもんに何入れてんだよ星の民……と思いながら視線を上に向けてみると、そこには赤い体と複数の首を持つ蛇のような存在がいた。
「Oh……」
「シアン様?」
「なんか見つけたのか?」
思わず言葉が狂ってしまう中、セーレとベリアルが不思議そうな声音で話しかけてくる。
すぐに目の前にある檻を指差してやれば、2人もうっわ……と小さな声を漏らした。
うん、そりゃ漏らすよな。だって目の前にいんの、明らかにヒドラだし。
「星の連中、こんな奴まで……」
「キマイラですらヤバイとしか言えないと言うのに……。」
「シアンちゃん。なんかあったらまずい。こっちにおいで。」
「ああ……。」
調べているうちに、それなりに高い位置にまで上がっていた私に向かって、ベリアルが両手を広げておいでと言ってくる。
その声に応えるようにして、現在立っている足場を蹴り上げて、軽く跳躍をする。
目指すのは両手を広げてるベリアルの腕の中。まさか、私が素直に飛び降りてくるとは思わなかったのか、彼は一瞬目を丸くしたのち、慌てて私の着地点となる場所に移動してきた。
同時に私の体は彼の腕の中へと綺麗に収まり、ベリアルは私の体をしっかりと抱きとめたのち、その場でドテンッと尻餅をつく。
「……まさか、素直に飛び降りてくるとは思わなかったな。」
「あんな馬鹿でかい存在を見たあとで階段をトントン順番に降りてられるかっての。」
「まぁ、気持ちはわからなくもないですね……。」
セーレたちと言葉を交わしながら、ヒドラがいた方へと目を向ける。
ヒドラの動く様子はない。……が、あまり見て良い気分がするものでもない。
なんせ、ヒドラは特異点たちにとって因縁が強い魔物だ。そんな存在を見て、のんびりとできるほど私は図太くない。
「……とりあえず、この空間一帯には何かしら仕掛けといて、まとめて破棄する方がいいかもな。」
「何かって言うと?」
「……爆弾とか火薬か?」
「なるほど。まぁ、確かにずっとここを残すのも気が引けますし、命を終えているこの魔物たちも、浮かばれませんからね。まとめて焼却する方がいいかもしれません。」
「ちょっと過激な気もするが、一理あるな。確か、この研究施設には爆弾を作るのにちょうどいい素材もあったはずだ。大規模な爆発を起こすための道具をそれで作るとしよう。」
「破壊する際は、爆破音とか聴こえないようにした方が良いですね。外に出たら僕らの本来の能力も使えるようになると思うので、隠蔽はお任せください。」
「…………隠蔽はお任せくださいって、側から聞いたらヤバイセリフだな。」
「…………言えてるな。」
なんにせよ、やるべきことは決まったから、さっさと必要なものを集めて、ここを壊すための準備を進めるとしよう。
そう考えながら、ベリアルたちに爆破を大規模にするための道具が作れそうな場所に案内してほしいと告げる。
二人はすぐに頷いて、私をその部屋へ案内するために歩き始めた。
それについて行くように、私も歩みを進める。背後の空間に、少しだけ視線を向けて、嫌な予感に表情を歪めながら。
……シアンたちが立ち去った空間。誰もいないそこは、ただひたすらに静寂のみが漂う。
しかし、そんな静寂漂う空間を破るように、魔物の唸り声が響き渡った。
その唸り声の主は、ギラギラとした鋭い眼光が宿る瞳で、シアンたちが立ち去っていた方向を睨みつけていた。
彼女が抱いた嫌な予感……それは、明確に姿を現し始め、徐々に彼女たちに歩み寄る。
あらゆる命を破壊し尽くす……ただ、その一心で。
シアン
調査をしてみた結果、嫌なものを見てしまった特異点たちの姉。
嫌な予感を抱きながらも、コアを埋め込まれた魔物たちを弔う意味でも、研究施設を何とか壊すために動く。
リューゼ=ディライト=エルトロス
ヒドラを見て表情を歪めたシアンが、自分のおいでと言う言葉に素直に従って自身がいる方向目掛けて飛び降りてきたことに驚きながらもちゃんとキャッチしたトイフェル族の王。
研究施設を爆破すると言う考えに至ったセーレとシアンに軽く苦笑いをしながらも、ずっとここに閉じ込められるより、ちゃんと自然に還る方がいいと考え協力する。
セーレ
シアンと共に研究施設の破壊を提案したトイフェル族の君主。両手を広げ、おいでと言ってきたベリアルめがけて飛び降りたシアンにはかなりびっくりした上、なぜ僕の方じゃないんです!?と軽く妬いていた。
恋愛√のアンケートです。シアンには誰との恋愛√を辿って欲しいですか?
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ベリアル√
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シエテ√
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ロベリア√
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シエテ、ロベリアサンド
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ベリアル、ロベリアサンド
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ベリアル、シエテサンド
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ベリアル・オリジン√(オリキャラ恋愛)
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セーレ√(オリキャラ恋愛)
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Wベリアル√
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悪魔サンド
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逆ハーレムend
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双子&ビィガード────!!!!