なんか団長たちの万能な姉になってたんだけど、とりま全力で推し活を楽しむわ。 作:時長凜祢@二次創作主力垢
誰が出てきたのかは、章の部分でわかります。
よろず屋に覚えのある人が出没しました
セーレたちとなんとか研究施設を脱出し、そこで出会した改造ヒドラも片付けることができたため、ひと段落したソロイベント。
おかげで味方についてくれた存在が二人もできたため、少しは戦力も仕事の幅も広がった頃、私は、新たな出会いを経験することになった。
「よろず屋のお手伝いとか、よくやるねぇ、シアンちゃん。」
「海が見える場所で暮らすのが夢だったから、このアウギュステで生活するためにも、お金を貯める必要があるんだよ。」
「なるほど。マイホームを買うための臨時スタッフ業ですか。」
「だが、あまりにも働きすぎじゃないかい?よろず屋から斡旋される依頼の遂行。空いてる時間は、彼女が経営している宿泊施設の臨時スタッフ。休憩時間は勉強をして、経営に必要な知識を身につける。そんで、それが終わったらすぐに休んで、また翌日になったらこの作業の繰り返し。遊ぶ時がほとんどないじゃないか。」
「確かにそうかもしれないけど、夢を叶えるためなら普通にこなすよ。弟たちにも、いつか自宅に招いてあげるからって約束してるしな。」
「夢なんてセーレに叶えて貰えばイイじゃないか。金が欲しいなら金が欲しいと望めばイイし、家が欲しいなら家が欲しいと望めばイイ。こんな手札があるってのに、なんでわざわざ苦労してまで……。そもそも君って15歳だろう?15歳がやるような作業じゃないとオレは思うんだけどねぇ……。」
「私は、自分でできる範囲なら、どれだけ時間がかかろうともやり遂げたいんだよ。そんな簡単に望みを叶えたりなんかしたら、絶対自分がダメになるだろ……。」
「……僕としては、むしろそうなってしまうほど依存させることこそが生き甲斐なのですが。」
「余計に却下だ。堕落を狙うんじゃない。」
その日は、いつものように、よろず屋であるシェロから魔物退治の依頼をいくつか回してもらい、それをこなしていた。
もちろん、仕事は完璧にこなした。セーレとベリアルが一緒にいてくれたおかげで、これまで以下の労力で終わらせることができたし、内心ホクホク状態である。
この二人がついてくるようになった時はどうしようかと思ったが、素直に説明したら、ちゃんとシェロは納得してくれたし、なんなら、この二人を私の騎空団のメンバーとして登録してくれた上、ちゃんと仕事をこなすならと、一緒に雇ってくれたんだから、感謝しかないな。
ついでに、人手が増えたからと、回してくれる仕事も増やしてくれたし、本当にシェロカルテ様々である。
「私に回してくれた仕事はこれで全部だな。追加で仕事があれば少し回してもらって、仕事がないのであれば、シェロの宿屋の手伝いに戻るとするか。」
「ええ……?まだ仕事するのか?」
「シアン様は真面目な方ですね。その真面目さは一つの美点となるでしょう。貴方も少しくらい学んだらどうなんです?」
「真面目に生きるなんて堅っ苦しいだけだろうに。何事も気楽に自由気ままにヤるのが健康的だぜ?その方が仕事も捗るし、何より息苦しくないだろう?」
「はぁ………。本当に貴方は不真面目の塊ですね。僕には理解しかねます。」
呆れるセーレと、ウゲェ……と言いたげなベリアルの姿に、私は少しだけ苦笑いをする。
この二人はいったいどこまで正反対なんだろうか……?仕事に関しての考えは、セーレは真面目でベリアルは不真面目。
誠実さだと、セーレが誠実でベリアルが不誠実……と言った感じだろうか?
セーレの方が言葉は丁寧で上品だし、ベリアルは全くの真逆をいくかのように、丁寧さに欠ける上、下品さも含んでいる。
ここまで真逆の性格や言動をしていると言うのに、よく一緒に過ごせたなぁ……。
「聞いてよシェロちゃん。つい最近、うちの連中に声をかけたのに、集まったのは三人だけだったんだよ?美味しいご飯も用意してあるから、みんなで仲良く食べながら近況報告をし合おうよって誘ったのに。」
「おやおや〜……また全員集まらなかったんですね〜……。」
「そうなんだよー……。まぁ、三人も来てくれたのは嬉しいんだけどね?どうせならみんなで集まりたかったのにさぁ……。なんでみんな集まってくれないんだろう……。そんなに俺ってば人望ない?」
「そんなことはないと思いますが〜……。」
「たまには全員集合して記念撮影とかしたいよ……。」
「「「ん?」」」
二人のトイフェルのやり取りを眺めながら、今日の仕事の報告と、新たな仕事の確認を兼ねて、シェロが待っている場所へと足を運んでいたら、彼女が誰かと会話している声が聴こえてきた。
いや、誰かじゃない。誰かじゃないなこれ。めちゃくちゃ聞き覚えのある諏○部さんボイスだよこれ。
あまりにも唐突な出来事に、私は少しだけ混乱する。え?もしかしなくても、推し活始めることができちゃうのか?
はやる気持ちを抑えながら、少しだけ歩く速度を上げる。うん、なんかこんな歌あったな。
「あ、シアンさ〜ん!お帰りなさいませ〜。」
「ん?」
そんなことを考えながら、シェロがいる場所に足を運んでいると、私の方へと目を向けるなり、笑顔でこちらに手を振って来た。
対して、彼女と親しげに言葉を交わしていた男性は、初見である私の姿にキョトンとした目を向けながら、何度か瞬きを繰り返していた。
男性の髪型はかなり独特で、着ている服の色は白と赤、その下には黒の鎧を着込んでおり、独特な形の剣を提げている。
はい、間違いなく私の推しのシエテですね、ありがとうございます!!
「ああ、ただいま、シェロ。……客が来てたのか?」
「はい〜。ご贔屓にしてくださってる騎空団の一つをまとめている団長さんですよ〜。近くに来ていたようで、こちらに足を運んでくださったんです〜。」
「へぇ……。ああ、これ、今日の仕事の報告と、足りなくなっていた素材の山な。新しい仕事とかあったりする?」
「シアンさんに回せる本日の仕事は終わりですよ〜。いつもありがとうございます〜。」
内心かなり興奮しながらも、平常心を保ちながら、なんとかいつものように言葉を口にする。
こちらの興奮は、なんどか誤魔化すことができているようで、シェロも笑顔でお疲れ様ですと返してくれた。
その言葉に小さく笑みを返したのち、視線をシエテの方に向ける。
「あー!!」
「ヒェッ!?」
それとほぼ同時に、シエテが大きな声を上げて、私の腰にある剣を指差し始めた。
急な声に驚いて固まっていると、シエテが私の元に寄ってくる。
「君、その剣どうしたの!?」
「あわわわわ……!!」
「シエテさ〜ん?シアンさんが困っているので、離れてくださいますか〜?」
「あれ、シェロちゃん?ちょっと普段より声音が低いんじゃな〜い……?」
「当然です〜。彼女は、現在私が雇っているよろず屋の従業員さんなので〜……。私の従業員を困らせるのはやめてくださいね〜?」
シェロが少しだけ怒り気味な声音で言葉を紡ぎ、いつもの笑顔がどことなく怖く感じる中、私に寄ってきたシエテは引きつった笑みを浮かべながら、「シェロちゃんのところの従業員ちゃんなんだね……」と小さく呟く。
しかし、すぐに頭を切り替えるように目を瞑った後、再び私に視線を戻して口を開いた。
「いきなり驚かせてごめんねー。俺は、シエテ。十天衆と呼ばれるあらゆる武器の精鋭を集めた騎空団の頭目を務めている、全空一の剣士だよ。天星剣王とも呼ばれてるんだ。よろしくね!」
シアン
推しの一人であるシエテとまさかの出会いを果たしてしまった特異点たちの姉。
自身が持ち合わせている剣であるクルージーンカサドヒャンに反応したシエテに近寄られ、普段の彼女とは思えない反応をしてしまった。
シエテ
シェロが滞在していた場所の近くに来ていたので、ついでに世間話も兼ねて、必要物資を買いに来ていた天星剣王。
合流したシアンが腰に携えていた武器であるクルージーンカサドヒャンに気づき、武器コレクターの血が騒いだので話しかけたらシェロに怒られた。
リュゼ=ベリアル
仕事をしまくるシアンの姿にかなり不満げな様子を見せていたが、それ以上にシエテに対しての彼女の反応に不満を抱く。
言葉は紡いでいなかったが、その時の彼の表情は真顔だった。
セーレ
仕事をこなすシアンの様子に感心しながら、肯定的な意見を見せる……が、可能ならば自分を使うことで堕落して欲しい。
シエテと接触した彼女の様子よは、かなり驚いて固まっていた。
シェロカルテ
よろず屋の仕事をこなしていたら、シエテに突撃されたハーヴィンの女性。
シエテに近寄られた際に見せたシアンの姿には、珍しいものを見たと目を丸くした。
恋愛√のアンケートです。シアンには誰との恋愛√を辿って欲しいですか?
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ベリアル√
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シエテ√
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ロベリア√
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シエテ、ロベリアサンド
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ベリアル、ロベリアサンド
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ベリアル、シエテサンド
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ベリアル・オリジン√(オリキャラ恋愛)
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セーレ√(オリキャラ恋愛)
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Wベリアル√
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悪魔サンド
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逆ハーレムend
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双子&ビィガード────!!!!