なんか団長たちの万能な姉になってたんだけど、とりま全力で推し活を楽しむわ。   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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バーテン仕事と乱入者

 衝撃的な出会いの翌日。

 昨日の出来事をシェロに話したら、めちゃくちゃ微笑ましいものを見るような表情で頑張ってくださいと言われ、頭を抱える第二ラウンドに突入する状態に陥った私は、気を紛らわせるために、シェロから斡旋された依頼をこなし、なんとか冷静さを取り戻しながらも、今日の仕事をこなしていく。

 休憩中は、アクセサリーを作るのが得意な私に目をつけたシェロが、人が秘めている属性を解放したり、強化することができるようなアクセサリーを作ってみてはどうかと言ってきたため、彼女が持ってきた材料を使い、何となく例の耳飾りシリーズを作ってみたけど、うん、思った以上に好評だった……。

 

 “これは商売になりますよ〜!”と、にっこにこで売買契約を結んできたシェロには、正直苦笑いしかこぼせなかったが、必要な材料はシェロが用意してくれるらしいので、とりあえず引き受けることにしたけど……うん。

 グラブルのゲームに強化アイテムの耳飾りシリーズが追加されたの、私のせいだったのか……。

 

 いや、私のせいって何だよ。ただゲームの知識を元に作っただけだろ。

 あれ?確かにゲームの知識を持ち込んだのは私だったが、作れんじゃね?って思って作ってみたら成功しちゃって、それで商品として売られることになって………?ん?タイムパラドックス……?

 

「まぁ、売れるもんなら普通に売りますが……。あー……強化アイテムとしてじゃない、ちょっとしたおしゃれアイテムとしてのアクセサリーも作ってみっかなぁ……」

 

「シアンちゃん?何か流れ的に副業がめちゃくちゃ増えていく予感しかしないんだが?」

 

「シアン様……。仕事熱心なのは素晴らしいことですが、お気を確かに。」

 

「2人からツッコまれるとは思わなかったんだが?」

 

「シアン様。たまにド変態キングと同じような口調になるのは従者としてはいかがなものかと思います。」

 

「おい、コラ、セーレ。ド変態キングって何だよ。」

 

「そのままの意味ですが?」

 

「あ゛?」

 

「そこ。喧嘩すんじゃないよ。」

 

 今にも衝突しそうな悪魔2人を制しながら、すでにオープン準備が整っているバーラウンジにて、荷物の中に入ってた一枚の紙を取り出し、羽ペンを使ってイラストを描いていく。

 やっぱアクセサリーといやぁ、無難にブレスレットか?だが、ブレスレットみたいなでかいアクセはいらないって言う人もいるだろうから、指輪やブローチ、ネックレスやピアス、イヤリングやパワーストーン的なお守り系なんかもあった方がいいか。

 売る際はシェロに売ってもらう一般販売枠と、個人個人の注文を受注して作成する注文販売枠の二つを設けて、様々な需要に応えられるようにして……。

 んー……販売するなら、これで問題はないが、材料をどうするか……。

 

「……なぁ、セーレ。オレの気のせいじゃなかったら、シアンちゃん、商売モードに入ってないか?」

 

「奇遇ですね、ベリアル。僕も同じことを考えておりました。」

 

「仕事ヤり過ぎじゃないか、この子?」

 

「やり過ぎですね。そこまで必死に働かなくとも、僕らがいると言うのに……」

 

「マジでそれ。何とか止められないもんかねぇ……」

 

 ……コソコソするつもりがあるのかないのか、2人の会話はもろ聞こえである。

 別にいいじゃないか仕事増やしたって。自分の家や騎空艇を会得するためには、かなりのルピがいるんだぞ。

 だったら稼げるだけ稼いで行かなきゃ話しにならないだろう。

 

「……あー……シアンちゃん。頑張ってるところ悪いが、そろそろオープンする時間が来るぜ?」

 

「とりあえず、一旦は手を止めて、今日のバーの仕事をこなしませんか?」

 

「ん?ああ……言われてみればそうだな。アクセサリーは、またあとで考えるか。」

 

「ヤらなくてよくないか?」

 

「やらなくてもよろしいのでは……?」

 

「2人して止めんなし。」

 

 ちっとも働き過ぎじゃないし。好きなことやってるだけだし。

 セクハラパワハラクソ上司クソ残業企業のOLに比べたら、好きな時に好きなことをして、好きなだけ休んで、好きなだけ楽しめるこっちは何倍もマシだし。ホワイトだし。

 

「今日は貸切じゃないから、客が大量に流れてきそうだな……。リューゼとセーレも女性人気が高いから、2人を目当てにやって来る人も間違いなく現れる。

 そうなるとクソみたいな下心垂れ下げて客を狙うアホ親父も現れるから、気をつけないとな。」

 

「ああ……たまにいますよね……。酔っ払いに絡まれてる可哀想な女性……」

 

「まぁ、ここじゃそんなヤツらは手を出せないけどね。基本的に女はみーんな、オレとセーレに夢中で、他の野郎なんか眼中にないし。

 ただ、その分カウンターにいるシアンちゃんが狙われやすくなるのが難点だな。」

 

「頭にチ※コ詰まってて、下半身に全部支配されてるような変態共なんて別にどうでもいいっての。

 まぁ、あまりにも度が過ぎたり、しつこくセクハラして来るわ、客の迷惑をかけるわなクソ野郎は客じゃないから店外に蹴り飛ばすけどな。

 シェロからも許可をもらってるし、そんな連中は、とことん追い払うさ。」

 

 カクテルに使う材料の在庫は十分。つまみを作るための材料も問題なし。

 あとは、どれだけ客が来るかどうかだな。

 

「んじゃ、開店しますかね。今日はどれだけルピ稼げるかなぁ……」

 

 どうせならクソ客連中からはたっぷりと搾り取って、二度とこんな店来るかって言われるレベルに嫌がらせはするか。

 酔っ払えば、そんなクソ客が表に顔を出すだろうしな。

 

 

 …………………

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 ……なんて意気込みながらの開店だったんだが、今のところ考えたようなクソ客は現れていない。

 開店した瞬間入ってきた客達はみんなマナーがいいし、イケメンな店員がウェイターをしてるっつーちょっとした賑やかしに関しても何らかのトラブルは発生していない。

 時折りここは執事喫茶かホストか?ってツッコミたくなるレベルの接客をリューゼとセーレがこなすから、ちと女性客が多いくらいか。

 

「お姉さん、すごいねー!こんなに可愛いカクテルを見たの初めてかも!」

 

「だよね!?しかもめちゃくちゃ飲みやすい!」

 

「そう言ってもらえてよかったよ。最初、お二人さんが選んで飲んでいたカクテルの反応から、甘くないカクテルや、ウィスキーなんかの酒の風味が強いもんは少々苦手そうに見えたんでね。

 もしや……と思って甘めで酒の風味が弱めのもんを用意してみたが、どうやら正解だったらしい。」

 

「そんなのわかっちゃうの!?」

 

「すっご!?あの一杯だけで!?」

 

「まーね。バーテンダーってのは、お客さんを見る仕事でもあるんでね。少しでもいい気分で、尚且つ気持ち良くカクテルを楽しんでもらうためなら、人間観察だってするもんだよ。」

 

「へぇ〜!バーテンダーさんってすごい!」

 

「あ、じゃあ、バーテンダーさんのおすすめのカクテルください!」

 

「んー……じゃあ、あそこで女性客をメロメロにさせてるイケメン2人をイメージしたカクテルなんてどう?

 ブレンドによっては酸いも甘いも自由自在でね。まぁ、ベースは甘めのカクテルなんだけど。」

 

「「え!?飲みたい!!」」

 

「オーケイ。じゃあ、すぐに用意させてもらうよ。」

 

 そんなことを考えながら、私は目の前にいる女性客二人組の相手をこなす。

 この2人は、元はリューゼとセーレ目的で来店していたらしいんだが、バーにはあまり入ったことがないのか、とりあえず目についた安めのカクテルを注文してきた2人組だ。

 だが、2人が頼んできたそれは、ちょっと口に合わなかったらしく、少しだけ表情を顰めていた。

 その様子から、もしやと思い甘めのカクテルを初来店のサービスだと偽って、提供してみたら大当たり。

 女性客だとこう言う系が好きだろうって基準があるからな。その基準通りだったわけだ。

 んで、それが功をなしたのか、2人の意識がリューゼとセーレから私の方へと向けられたもんで、何気ない雑談を口にして、ちょいとばかりお金を拝借ってな。

 

「どうぞ。ルヴィニット・ノアルナーに、ノーブルモンド・グラナードです。

 2人が持つ、雰囲気違いの赤い瞳……そして、2人が持ち合わせている特性をイメージしたカクテルで、ルヴィニットは甘めのベリーとチョコレートリキュールが合わさったデザートのような重めの甘さが特徴だな。

 次に、ノーブルモンドはカシスベースのサッパリとした甘さと、少しのミントによる清涼感が特徴だ。」

 

 少しの違いがある赤のカクテル。

 グラスに注ぎ、それぞれに合わせたフルーツなどの飾り付けをおこなって2人組の前へと静かに置く。

 光を反射して、透き通った赤のカクテルを見つめては、目をキラキラと輝かせていた。

 

「どちらも飲みやすく、甘めのカクテルが好みである2人でも十分飲むことができると思うよ。

 でも、飲み過ぎは要注意。いくら魅力的で飲みやすく、いくらでもイケちゃうカクテルだとしても、アルコールの度数は少し高めでね。

 あの2人はいわば、少しずつ自分の望む方へと堕落させることを生き甲斐としている一つの毒。

 少しの摂取ならば薬となるが、過剰に摂取したら狂わされる。それはカクテルも同じだ。

 少しだけ飲むのであれば気持ち良く楽しめるけど、飲み過ぎた瞬間堕落する。」

 

 気をつけてね?と穏やかに笑いかければ、女性客は少しだけ赤くする。

 あれ?と思いながら首を傾げると、背後からクスッと小さく笑う声が聞こえてきた。

 すぐに視線を背後へと向けてみれば、いつのまにか近寄ってきていたリューゼが小さく笑い声を漏らしている。

 

「シアンちゃん、ヤるね〜?サラッと女の子達にそんなことを言っちゃうなんてさ。

 これなら、いつかオレ達の同胞になったとしても、普通にヤってイケそうだ。どう?こっち側に来てみないか?」

 

「いきなり現れんなリューゼ。」

 

「いきなりってひどいな。」

 

 話しかけてきたリューゼにツッコミを入れていると、セーレも私の元へとやって来る。

 彼は先程私が女性達に作ったカクテルの方へと視線を向けては、何度か瞬きをしていた。

 

「……いつの間に僕達をイメージしたカクテルを作ったんですか?」

 

「それそれ。オレもその話を聞きにきたんだよ。」

 

「だって推し活は万国共通だろ。推しイメージのカクテルとかあったらオタクやファンってのは次々食いつくもんだよ。」

 

「推し活もろもろは置いとくとして、リューゼのはベリーとチョコレートリキュールで作ったカクテルで、僕はカシスベースでミント入り……なかなか特徴を捉えてますね。」

 

「確かに。オレとセーレのイメージにぴったりだ。今度試飲させてよ、シアンちゃん。」

 

「はぁ?……まぁ、構わないけど……。」

 

 なぜか悪魔2人からイメージカクテルに関して褒められたため、少しだけ困惑する。

 勝手に作っただけなんだが、ここまで褒められるとは思わなかったな……。

 

「美味しい!」

 

「ルヴィニット、本当にデザートみたい……!甘くて飲みやす〜い!」

 

「ノーブルモンドは本当に爽やか!こんなカクテル初めて飲んだ!」

 

「お気に召していただけたようで何よりだよ。」

 

 まぁ、何にせよ、作ってみたオリジナルカクテルは大成功だったようだ。目の前の女性達がものすごく喜んでいる。

 念の為に仕込みに仕込んでおいて良かったな。

 

「リューゼさんやセーレさんイメージのカクテル!?」

 

「え!?飲んでみたい!!」

 

「おっふ……」

 

 なんてことを考えていると、女性客達が一斉にイメージカクテルを飲みたいと言い出した。

 状況からして、リューゼとセーレの2人がこっちに向かう際、目で追っていたところ、私が2人のイメージカクテルを作っていた話を聞き、同時に飲んだ女性客達の反応を見て、食いついてきた感じだろう。

 

 私も私もと次々にルヴィニットノアルナーとノーブルモンド・グラナードを注文され、てんやわんやになりながらもそれらを作成していく。

 うーん……どの世界でも割と推しイメージのカクテルは飲みたいオタクとファンは共通でいるんだな。

 

「わー……なんかすっごく忙しそうに仕事してるね、シアンちゃん。ゆっくりお話しもしたかったんだけど、時間を改めた方が良かったかな……?」

 

「ん?ヒェッ!!?」

 

「やっほー。」

 

 くぁwせdrftgyふじこlp!?!?

 

 声にならない呪文のような羅列文字が脳裏を過る。

 忙しくお酒を作っていたら、不意打ちで現れたグラブル界の推しであるシエテに、思わず手を止めてしまった。

 客の前であると言うのに、流石にこれは表情を崩さないように我慢することができなかった………。

 

 

 

 




 シアン
 オタクやファンが推し活する気持ちがよくわかるので、需要あんだろとリューゼとセーレの2人をイメージしたカクテルを作って功を成した特異点達の姉。
 ……だが、不意打ちで現れたグラブル界の推しのシエテに大混乱した。

 リューゼ(ベリアル・オリジン)&セーレ
 いつのまにか自分達イメージのカクテルが作られていたことにびっくりした悪魔達。
 不意打ちで現れたシエテのせいで、間抜けな声を出したシアンには笑ってしまった。

 シエテ
 シアンと話すためにバーに足を運んだら、思った以上に多忙そうだったので、時間を改めた方がいいかな……?と思った天星剣王。
 自分の姿を見た瞬間悲鳴を上げたシアンに困惑した。


恋愛√のアンケートです。シアンには誰との恋愛√を辿って欲しいですか?

  • ベリアル√
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  • ベリアル、シエテサンド
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  • Wベリアル√
  • 悪魔サンド
  • 逆ハーレムend
  • 双子&ビィガード────!!!!
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