なんか団長たちの万能な姉になってたんだけど、とりま全力で推し活を楽しむわ。 作:時長凜祢@二次創作主力垢
襲ってきた魔物達は明らかに強化された魔物達だった。
攻撃力もタフさも上がっており、倒すまでに時間がかかってしまったものだ。
だが、私が使うアラドヴァルの火力や、モルガンさんの火属性の援護のおかげで、現れた魔物達は悉く地に伏せ、その意識を散らしていけた。
「討伐じゃなくて気絶で収まっちゃってるね。」
「普通、あれだけ燃やされたり斬られたりしたら命がなくならないことはないよね?」
「ああ。どうなってんだ、この島の中。」
しかし、一部始終を戦いながら把握していたモルガンさん達は、困惑した様子で辺りを見渡している。
それに倣うようにして、私もあたりに視線を巡らせた。
確かにみんなの言う通りだ。これだけのダメージを受けたにも関わらず、魔物達は1体も命を落としていない。
気絶だけに収まっていると言うのもなかなかおかしな状況だ。いったい何が起こって……ん?
「シアンちゃん?どうかしたの?」
不意に視界に入り込んだ気絶した魔物のウィンドラビット。そこから感じ取れた風の元素に、私は目を細める。
私の様子に気づいたシエテが、疑問の声を上げたが、すぐに私はそれをスルーして、倒れ込んでいるウィンドラビットに近寄った。
「……何?私はこのコアもどきと縁が強いわけ?とんだ保有スキルだな。」
ダウンしているウィンドラビットに触れ、そのままゴロンとヘソを上に向けるように転がしてみれば、そこにはうっすらと輝きを放つ宝石のようなものが生えていた。
ウィンディアと契約したことにより、コアの気配も感じ取れるようになってしまったため、それがコアのなり損ないであることはすぐにわかった。
「……風の元素の暴走を引き起こしている何かがこの島にあり、それを浴びた魔物達は、自身だけじゃ処理できないレベルの元素を取り込んでしまってオーバーフロー……暴れて発散しようとしても、入り込んでくる元素は全て使い切ることはできず、体内で結晶化……エレメントや宝珠、ジーンに落ち着くはずのそれが、コアのカケラへと変質して体内に残り、結果的に過剰な属性元素供給が発生して凶暴化……ってところか。」
「「「!?」」」
最悪だと思いながらも、自身が把握できる範囲で推測を交えながらも、今回の原因を口にする。
私の言葉を聞いたシエテ達は、驚いたような表情を見せて私の方へと視線を向けてきた。
「ウィンディア。この結晶は分解できそうか?」
「ちょっと待ってね……。うん。これならなんとかできそうだ。」
「じゃあ、分解してくれ。そうすれば魔物達は大人しくなるはずだ。まぁ、私の推測が正しければ……だがな。」
私の指示を聞いて、ウィンディアはウィンドラビットの体に根を張る結晶へと手を翳す。
そして、風元素の操作を行い、その結晶を分解して取り込んだ。
その瞬間目を覚ましたウィンドラビットは驚いた様な様子を見せた後、私達に目を向けて、慌ててその場から逃げ出した。
どうやら、読みは当たったらしい。
「……落ち着いたみたいだね。あの子。」
「だな。ったく……ウィンドラビットすら星晶獣化しそうになるとかとんでもない島だなここ。」
「この様子だと、島全体に星晶獣もどきが集まってるってことになるんじゃないか?」
「でしょうね。なかなか骨が折れそうな依頼になりそうです。」
リューゼとセーレの言葉に、モルガンさん達がマジか……と言わんばかりの表情を見せる。
まぁ、島全体に星晶獣もどきが沢山いるとなると、そんな表情もしたくなるな。
「ウィンディア。他の魔物の体にも結晶化した風の元素があるはずだ。分解してくれ。
吸収に関しては、ウィンディアの匙加減で……と言いたいところだが、自身の元素保有範囲を超えるようだったら無理に吸収しなくていい。」
「了解。じゃあ、ちょっと回収してくるよ。」
とんでもない依頼を引き受けたもんだと思いながら指示を飛ばせば、ウィンディアはすかさずコアもどきを全て回収し始める。
……オーバーしそうだったら私が止めるか。ウィンディアの様子は把握できるしね。
「ん。これくらいかな。」
「終わった?」
「うん。さぁ、先に進もうか。」
程なくしてウィンディアはコアもどきを全て回収してきた。コアもどきを回収された魔物達は、私達に視線を向けては一目散に逃げていく。
様子からして、こっちにボコられた記憶はハッキリと残っているようだ。
あの逃げ出し方は、完全に怯えた生き物の逃げ出し方だった。
「……めちゃくちゃスムーズに魔物の異変の答えが出るってどうなんだ?」
「シィちゃんすごい……。」
「あはは……シアンちゃんは強力な助っ人だったみたいだねぇ……。」
「「それな。」」
背後で若干引いているような声が聞こえてきたが無視しよう。
今はただ、やるべきことを。
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……あれからしばらくの間、島の中を歩き回ってみた。
そうするとどんどん出てくる星晶獣もどき化した凶暴化魔物達。
襲ってきた魔物達をひたすら倒すと言うゲームのクエスト道中のような状態が、まさかここまで再現されるとは思いもよらなかった。
しかも、全てが中ボスやレアボスレベルの魔物ばかりと言うクソゲー感は、なんとも言えない気分だった。
しかも、ゲームとは違い、魔物が登場する量に限界がなく、もはや無双ゲーム状態だった。
まぁ、風属性ばかりが出てくると言う救済があったおかげで、私は特に負担を被ることはなく、ひたすら燃やしまくれたわけだけど。
「……大丈夫か?お前ら。」
「あ……ははは……俺は、ちょっとマズいかも……。」
「わたしはすでに限界間際DEATH……。」
「……気のせいでしょうか?リップル様の『です』が別の意味の『です』に聞こえたような気がするのですが。」
「気のせいじゃないとおもうぜ?オレやセーレ、シアンちゃんやモルガン、それとお邪魔虫ことウィンディアは特に影響はないが、ヒューマンであるそこの2人は、風をメインの属性として使っているせいで属性の制御がガタガタになってるみたいだからねぇ……。
なんでお邪魔虫は平気なんだよ。制御できずにさっさと消滅したらいいのにさ。」
「うわぁ……辛辣だなぁ、リューゼ君は。まぁ、それはそれとして、おれはすでにシアンちゃんと契約してるし、彼女を支えると決めてるから、途中下船はするつもりないよ。
シアンちゃんも契約を承諾してくれたし、彼女が必要としなくなるまではずっとついて行くさ。
例えどこかに強制的に下ろされても、風だからすぐに追いつけるしね。」
「……………。」
「……そんな目をしても、ウィンディアと契約を切るつもりはないからな?」
さっさと捨てろと言わんばかりの視線を向けてきたリューゼに契約は切らないからな?と告げれば、彼は拗ねたような表情を見せる。
不満そうにされても、自身の属性不足を補うのに必要なんだから仕方ないだろ。
そんなに嫌なら風属性を引っ提げてこい……と一瞬告げそうになったがなんとか堪えた。
だって、そんなこと言ったら本当に引っ提げてきそうだし……。
「!シアンちゃん。」
「……ああ。この先に何かあるな。」
そんなことを思っていると、ウィンディアから静かに名前を呼ばれる。
同時に感じ取ることができた、これまでとは比べ物にならない程の高濃度風元素の渦の塊に、私達が向かっている方角に何かあることがわかった。
急いでそこに向かうために足を運ぼうとしたら、背後から腕を掴まれた。
驚いて振り返ってみると、そこにはシエテがおり、私の手首をガッツリと掴んでいた。
隣にいるリップルは、モルガンさんの手を掴んでいる。
「ちょ、ちょっとまずいよ!?わたし絶対に制御できなくなる!!下手したら元素の過剰吸収でオーバーフローを引き起こして死ぬ!!」
「……ストップだよ、シアンちゃん。向こうに何かあるのはわかるけど、まずは俺達の意見を聞いてもらえるかな。」
なんでシエテに腕掴まれてんだよ!?推しに触られるとか死ぬが!?と内心で荒ぶってしまったが、シエテがあまりにも真剣な表情をしているため、なんとかその衝動を抑え込む。
シエテがこんな表情をする……と言うことは、間違いなくこの先に行くには覚悟を決めた方がいいと言うことだ。
話だけは聞いた方がいい。聞いた方がいい……のだが……!!
やっぱり推しに触られ続けんのは無理!!離せ!!離してくれ─────っ!!
「……それはそれとして、シエテさん。手首離してもらえます?ちょっと痛いので。」
「え!?あ、ごめん!!俺は加減したつもりだったんだけど痛かった!?」
内心がドカンと爆発してしまい、思わず痛くもない手首を痛いからと偽り、シエテに手を離してもらう。
力加減はしたんだけどと慌てて謝罪してくるシエテに少しだけ良心が痛んでしまったが、マジで推しに触られ続ける状況は許容できなかった。
こっちこそすみません!!実際はマジで痛くなかったんです!!でも心臓がもたなかったんです!!
「……で、話とはなんですか?できれば早く原因を回収したいんですけど。」
なんとか冷静さを取り繕いながら、ストップをかけてきたシエテに話とは何かを問いかける。
早く原因を回収したいのは事実だ。原因さえなければ、ここはこうまで荒々しい島にはならなかったはずだから。
「気持ちはわかるけど、本当に行く気なのかい?こっから先は間違いなく、俺とリップルちゃんは足を運ぶことができない領域になってくるけど。」
「……なんだって?」
早く解決したいのにと思いながらシエテの言葉を待っていると、彼はこの先は自分とリップルが向かうことができない場所になると告げてきた。
その言葉にモルガンさんがすぐに反応する。シエテとリップルが足を運ぶことができない領域と言う言葉の意味が、少しだけわからないようだ。
「理由はリップルちゃんが言った通りだよ。俺も弱いわけじゃないからね。元素の把握はそれなりにできるんだ。
で、本能的にここから先に俺とリップルちゃんは足を運んだらまずいって感じてるってこと。
風属性の元素濃度が高過ぎて、リップルちゃんは間違いなくオーバーフローを起こすし、俺もまともに動くことができなくなる。
それなりに抵抗力はあると思うけど、俺でもオーバーフローを起こす可能性があるから、ついて行くことができないんだよ。」
「……つまり、戦力のダウンになるため、足を運ぶのは考えた方がいい……と言うことですか?」
「そう言うこと。これだけ元素濃度が高いとなると、ここに来るまでに出会した魔物以上に強力な魔物もいる可能性があるし、しっかりと準備を整えて、戦力を補うことを考えた方がいいと思うなぁ……」
シエテの忠告に、私とモルガンさんは黙り込む。
戦力のダウンを取り、このまま向かうべきか、それとも一旦引き返して火属性を整えるか……どちらかを選ばなくてはならないようだ。
どうしたものかと考えていると、向かおうとした方角から咆哮のようなものが聞こえてきた。
私達は慌てて行こうとしていた方角に目を向ける。向かおうとした先は深い森。
薄暗くて先の景色は見えず、鬱蒼と木々が生い茂る荒れた道しか確認ができない。
「……どうやら、かなりの大物も奥にいるみたいだし、やっぱり人数が減った状態で向かうのは考えた方がいいんじゃない?」
咆哮に反応して視線を森の奥の方へと向けていると、シエテは再び忠告するように、向かうのは考えた方がいいと告げてきた。
それを聞き、私は少しだけ思案する。そして、すぐ側にいたモルガンさんへと視線を向けた。
彼の意見を聞くように。
「……少し待っててくれ。
すると彼はどこからかガラスペンと、瓶に入ったインクを取り出した。
ガラスペンとインクにはそれぞれ独特な魔力が込められており、普通のものではないことがすぐに理解できた。
「
「ああ。俺達コーラル・エリスピリット全員が使える使い魔でな。魔力は指紋と同じで、個人個人が全く違うものを持ち合わせているから、それを利用した何かを作ることはできないかと模索した結果、生み出すことができたものだ。
まず、このガラスペンとインクは魔術道具の一つで、うちにいる魔術道具の作成に長けている団員が作り上げた魔力を流し込める器でな。
持ち主となる魔術師がこれに自身の魔力を流し込むことにより完成する代物だ。」
そう言ってモルガンさんは、その場でガラスペンの先にインクをつけ、空中に魔法陣を描き始める。
素早く描かれたそれは、すかさず光を放ち、魔力塊が生じると同時に、その姿を1匹のグリフォンへと変えた。
「うわ!?」
「はは。まぁ、最初は驚くよな。なんせ、グリフォンは割と出没することがる魔物の内の一種。
いきなりそんなものが現れたら誰だってそうなる。だが、怖がらなくていいぞ。これが、俺の
「……これが。」
「ああ。触ってみるか?」
堂々と佇み、私の方を見てくるグリフォンの姿を何度か瞬きして見つめた私は、静かにグリフォンに歩み寄り、そっと片手を伸ばす。
するとグリフォンは私の片手に鼻を近づけ、何度か確認するように匂いを嗅いだあと、その頭を手のひらに押し付けてきた。
「な……撫でることができた……。」
「むしろ懐かれてるな。初対面で俺の
「いつもは撫でることはできても、渋々撫でられてやってんだぞな雰囲気なのにね。シィちゃんすごい。」
……どうやら、私はかなり珍しい状況だったようだ。
めちゃくちゃ撫でさせてくれるんだけど……と思いながら、優しく触り続けていると、モルガンさんの
……ちょっと重い。
「……これは予想外だったな。」
「めちゃくちゃ懐いてる。」
モルガンさんとリップルが目を丸くしながら驚く中、グリフォンを少しだけモフらせてもらってからそっと離れると、グリフォンがめちゃくちゃ私を見てくる。
しかし、もう撫でるつもりはないとわかるなり、名残惜しげに鳴いたのち、モルガンさんの方へと歩み寄った。
「……いろいろ予想外なことがあったが、この
自身の魔力の形が
今回は連絡用に出した感じだな。ウチの団員には、火属性のエキスパートはかなりいるから、シエテとリップルの穴を埋めるために2人程召集する。
お前ら2人はその2人と入れ替わる形でディワクエイダム号へと戻ってくれ。」
しばらくして、騎空艇がある方角から2人の青年が現れる。それは、コーラル・エリスピリットに乗っていた2人組だ。
「モルガン!!グリフォンが飛んできたけど何かあったのか!?」
「いや、これは何かあった……と言う状況ではなさそうですね。どうやら、私達は召集されたようです。」
やってきた2人は、すぐにモルガンさんへと歩み寄り、現状の整理を行う。
2人の発言を聞いたモルガンさんは、静かに頷くだけで肯定し、シエテとリップルに視線を向けた。
「今回の魔物達の暴走は、ここから先にある森の最奥にあることが確認できたんだが、あまりにも風属性の元素濃度が高過ぎて、シエテとリップルが足を運ぶことができなくてな。しかも、奥の方には何か大物の魔物がいる可能性が出てきた。
そのため、弱体化している2人を連れて行くわけにも行かないと判断し、お前達を召集させてもらった。
ちゃんとグリフォンを飛ばした際につけた魔刻印に気づいてくれたようで何よりだ。」
そして、2人を呼び寄せた理由を話しては、口元に笑みを浮かべる。
モルガンさんの様子を見た2人組は、一瞬だけキョトンとした表情を見せたが、すぐに笑みを浮かべた。
「俺達がモルガンの魔刻印に気づかないわけねーだろ。」
「意味だってすぐにわかりますよ。何年の付き合いがあると思っているのですか?」
「騎空団発足する前からだから……まぁ、15年だな。」
「その通り。だからわかるっつの。」
「幼馴染みですからね。」
……どうやら、この3人は幼馴染み同士だったようだ。道理でモルガンさんはどこかリラックスしたような状態で会話をこなしているのかと、少しだけ納得する。
昔馴染みと言葉を交わすと、ここまで肩の力が抜けるものなのか……。リアルの方……って言ったら今がリアルだが、とりあえずゲームの世界にいなかった時のリアルの方では、違いが出るような友人と一緒にいた記憶はないため、少しだけ驚いてしまった。
「では、シエテとリップルは騎空艇の方へと戻ってくれ。こっから先は、俺達だけで行く。」
「わかったよ、モル兄。」
「……まぁ、俺達が抜けても、補充できるならなんとかなるかな。じゃあ、先に戻ってモルガン君の騎空艇の護衛に回らせてもらうよ。
シアンちゃんも、モルガン君も、俺達と入れ替わりでメンバーになった君達も気をつけて行くんだよ。
間違いなく大物が森の奥にいるからね。厳しいようだったら命を優先して逃げてね。」
モルガンさんの言葉を聞き、シエテとリップルの2人が騎空艇の方へと走って行く。
それを見送った私達は、しばらくの間無言になったあと、静かにその場で顔を合わせた。
「じゃあ、向かう前に連携のため、自己紹介だけはしといてくれ。」
「それもそうだな。んじゃあ、まずは俺から。俺はモルガンの幼馴染みの1人で、火属性を得意としてるルーク・サーベンティだ。
使役する
「私はモルガンの幼馴染みの1人であるベリル・ペトリファイドです。
使役する
なんらかの拍子にお見せすることになるかもしれませんが、怖がらないでくださいね。」
モルガンさんの言葉を聞き、すかさず自己紹介をしてくる2人組。
ルークさんとベリルさんと言うらしい。……一瞬、テ○ルズ オ○シリーズに出てくるキャラと同名だな……と思ってしまったが、すぐに頭を切り替えて、私は静かに頷いた。
「私はシアンです。ザンクティンゼルで育ち、2人の下の子がいる者です。
プラチナブロンドの青年がセーレ。隣にいる赤い髪の青年がリューゼ。それと、騎空艇内で契約を結ぶことになったウィンディアがある意味
能力値や姿形は全くもって
私の言葉を聞き、3人は確かに……と呟く。まぁ、そんな風に使用することはできるけど、どちらかと言うと戦闘に特化してるし、明らかに下位の存在ではないのだから、そんな反応にもなるだろう。
「シアンさんは
「そうですね……どちらかと言うとあります。」
「では、此度の依頼が終わった時にでも、ウチの道具作成技術持ちであるリアニスに話を通してみると言うのはいかがでしょう?
十分な魔力量と技術さえあれば、誰でも使用できる能力なので、これから先の道行も便利になると思うのですが……」
「お。それいんじゃね?見た感じ、シアンはその技術の基礎はあるっぽいしよ。」
「それもそうだな。帰ったら話を通してみるか。」
そんなことを思っていると、なぜか私も
あれ?と一瞬首を傾げるが、連絡係としても、ちょっとした支援としても使える能力ではあるため、まぁ、いいか……と頷き返した。
「よし。では、話も終えたことだし、目的地へと向かうか。」
「おっしゃあ!燃えてきたぜ!!話によると、大物がいるってんだろ?久々に体を本格的に動かしたかったんだよなぁ……!!」
「燃えるのは構いませんが、突っ込んでいくのだけは勘弁してくださいよ。回復が追いつかなくなりますから。」
「それは言えてるな。確かにルークはコーラル・エリスピリットの数少ない前衛だが、ちゃんと防御や回避もしてくれ。
魔物のヘイトを稼いでくれるのは助かるし、防御に特化した魔術も使用することができるのはわかるが、飛ばし過ぎるとこちらの支援が間に合わない。」
「そんくらいわーってるっつの。シアン。俺は攻撃と防御を両立できるから、いざと言う時は盾になってやるから、安心してくれ。」
「ありがとうございます。ですが、無理だけはしないでくださいね。」
「はは!シアンにまで言われちまうか!まぁ、盾役が戦闘不能とか洒落になんねーしな。なるべく無茶だけはしねーようにするよ。」
カラカラと朗らかに笑うルークさんを見て、あ、この人間違いなく兄貴タイプの人だ……と考える。
オラオラアニキ系とか、どこぞの西海の鬼かな?いや、あっちは元姫若子だし、元からオラオラは………してなかったのか?
「それじゃあ、向かうとしよう。油断はしないようにな。」
「おうよ!」
「「わかりました。」」
くだらないことを考えた思考をすぐに切り替え、モルガンさんの言葉を合図に、私達は目の前に続いている薄暗い森の中へと走り抜けて行く。
この先にはいったい何が待ち受けているのか……そんなことを考えながら。
シアン
魔物達が暴走していた原因を発見し、自身にも余計な縁と遭遇率があることを把握して舌打ちをしそうになった特異点達の姉。
シエテに腕を掴まれ、プチパニックを起こしたが、なんとか表には出さないようにして、風属性の暴走の大元がある森の奥へと向かう。
モルガン
魔物達の暴走の原因をあっさりと見破ったシアンに驚きつつも、すぐに頭を切り替えたコーラル・エリスピリットの団長。
シエテの忠告を聞き、風属性に有利に出ることができる火属性のエキスパートを2人呼び寄せ、シアンと共に森の奥へと向かう。
ルーク・サーベンティ
緋色の長い髪に、赤い瞳を持つガタイのいい青年。モルガンの幼馴染みで20歳。
モルガンと同じく火属性を得意としており、今回の大元へ向かうための戦闘に参加することとなった。
性格は熱血なアニキタイプで、異世界から転移してきたシアンから、どことなく戦国とは……?な異能バトルじみた某ゲームの銀髪眼帯な西海の鬼たる青年を想起させた。
ベリル・ペトリファイド
焦茶色の髪に、琥珀色の瞳を持ち合わせている敬語の青年。モルガンの幼馴染みで20歳。
モルガンと同じく火属性を得意としており、同時に回復スキルも持ち合わせているため、今回の戦闘に参加することとなった。
性格は冷静で落ち着きのあるインテリタイプで、年下のシアンにも敬語で接する。
なんとなくシアンは、某マフィア漫画に出てくるパイナ……霧の守護者達っぽいな……と思っていたりする。
シエテ&リップル
森の最奥に行ったとしても、自分達では足手纏いになると本能的に感じた風属性組。
それを聞いたモルガンにより、ルークとベリルの2人と入れ替わる形で撤退を余儀なくされてしまった。
恋愛√のアンケートです。シアンには誰との恋愛√を辿って欲しいですか?
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ベリアル√
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シエテ√
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ロベリア√
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シエテ、ロベリアサンド
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ベリアル、ロベリアサンド
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ベリアル、シエテサンド
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ベリアル・オリジン√(オリキャラ恋愛)
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セーレ√(オリキャラ恋愛)
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Wベリアル√
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悪魔サンド
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逆ハーレムend
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双子&ビィガード────!!!!