なんか団長たちの万能な姉になってたんだけど、とりま全力で推し活を楽しむわ。 作:時長凜祢@二次創作主力垢
「なるほど〜。シアンさんはご自身の両親を探してザンクティンゼルからやって来たんですね〜……」
「ああ。本当は、一緒に自分の弟たちも連れて行きたかったんだが、まだあの子たちは力がちょいと弱くてね。危ないから私一人でこっちに来たんだ。まあ、いずれあの子らも旅に出るだろうし、もし見かけたら何かしら協力をしてやってくれ。可能なら、私にも協力してもらいたいところなんだが……」
「もちろん構いませんよ〜。依頼の斡旋、物品の売買、何でもござれのよろず屋にお任せあれ〜。」
シェロカルテと出会い、買い物ついでに自分の目的をシェロカルテに話せばにこにこと笑顔を見せてながら、シェロカルテは私に協力をすることを口にしてくれた。
それによっしゃと内心でガッツポーズをする。まさか、ここまであっさりと人脈をゲットできるとは思わなかった。
いや、まあ、シェロカルテはよろず屋なだけあって、協力をして欲しいと告げれば手を貸してくれるとは思っていたけど、ここまでサラッといくとは思わなかったのである。
「そう言えば、シアンさんは何やら珍しい武器をお持ちですね〜。そちらの武器はどうされたのですか〜?」
「この武器は、空の果てに辿り着いた父さんが送って来た武器なんだ。いずれ旅に出て、弟たちと共に、自分の元に来いって理由で送られて来た。まあ、その下準備として、私は今一人でいるんだが……。」
「そうだったんですね〜。どちらも、凄まじい力が秘められている武器で、扱うにはかなり鍛錬が必要になるものなのに、送ってくると言うことは、シアンさんなら扱えると信じられているんでしょうね〜。」
「だとしたら嬉しいけどね。」
シェロカルテから告げられた、使えると信じられたから送られて来たんだろうと言う言葉に小さく笑う。
扱うのはかなり難しい武器だが、私なら扱える……か。そう思ってもらえているなら、本当に嬉しいものだ。
「なぁ、シェロカルテ。」
「はい。何でしょうか〜?」
「私に斡旋できる依頼ってあるか?あるなら引き受けたいんだ。魔物退治でも護衛でも、やれることはやるつもりだからさ。家を買うにせよ、宿屋に泊まるにせよ、お金は必要になってくるから少しずつでも足しにしていきたいんだよな。」
「もちろんありますよ〜。それと、宿屋に関してはご心配なく〜。私、よろず屋の他にもいくつか事業をやっておりまして、こっちのアウギュステにも泊まれる場所を経営しているんですよ〜。そこを手伝ってくださるならば、シアンさんを従業員の一人として扱い、特別に宿屋にある一室を無償でお貸ししますよ〜。」
「マジ?だとしたら助かるよ。そうそう、こう見えて私、料理も菓子作りもカクテルを作るのも得意なんだ。身につけることができる技術や、興味が湧いた技術は一通りマスターしていてね。よろず屋の他にもやる仕事があるならいつでも言ってくれ。手伝うよ。」
「本当ですか〜!?とても助かります〜!実はですね〜……時期によってはかなり多忙な上、人手不足になることがありまして〜……お手伝いしてくださる方がいると心強いです〜!」
「そうか。なら交渉成立だな。手伝いとかはするから、さっきの条件で働かせてもらえると私も助かる。」
「お任せください〜。あ、そうそう。私でよければ、シアンさんのお家探しを手伝いますよ〜。海が見える家がいいのですよね〜?」
「ああ。海が見える家に住むのも夢の一つでね。弟たちも、海に興味を持ってるから、いつでも海が見えたり、海に行けたりする家があったらいいなって思ってるんだ。」
「なるほど〜。条件は把握いたしました。その夢のお手伝いもいたしますね〜。」
「ありがとう。もし、ある程度改装すれば、海が見えるバーとかも経営できそうな場所があったら、優先的に教えてもらえるか?」
「わかりました〜。そのような家がありましたら、しっかりとお教えしますね〜。」
まさか、こんな依頼もあっさりと引き受けてくれるとは思わなかった。だが、まあ、ありがたいものである。
その分、シェロカルテの仕事はしっかりと手伝わないとな。じゃないと、私の方ばかりメリットを得ることになる。
「では、シアンさんのことを、私の仕事を手伝ってくださる臨時従業員として登録しておきますね〜。そうすれば、シアンさんも働きやすいと思いますので〜。」
「ああ。そうだ……よろず屋の仕事を手伝う中、合間合間にちょっと抜けて、父さんたちのことを調べたいんだけど……」
「もちろん大丈夫ですよ〜。ただ、場合によっては抜けられると困る時がありますので……」
「もちろん、大丈夫な時だけ離れるよ。仕事をサボるわけにはいかないしね。」
「ありがとうございます〜。では、これからよろしくお願いしますね〜。」
「ああ。世話になるよ、シェロカルテ。」
「シェロで構いませんよ〜。シェロカルテって、ちょっと長いので。」
「そうか?じゃあ、シェロって呼ぶわ。私のことは、シアンとでも呼んでくれ。」
「はい。では、早速登録次第お仕事を手伝ってくれますか?」
「いいよ。何をすればいい?」
「実はですね〜……少しだけ品切れしているものがありまして〜……。全部、アウギュステで集めることができるものですので、一緒に集めて欲しいんですよ〜。」
「オーケイ。何が必要か教えてくれ。」
なんと言うか、思ったより凄いことになってしまったような気がしてならないが、働かせてもらえる上、宿屋の部屋を一室無償で使わせてくれるようなのでよし。
その分お金を貯めやすくなるし、十分貯まったら使わせてもらった分のお礼も返そう。
そんなことを思いながら、私は目の前にいるこれからの上司と話を進める。
……まあ、アウギュステから離れる際、ついて来て欲しいと言われたらちゃんとついていくし、アウギュステ内で任せたいものがあるから任せていいかと言われたら、すぐにそれを引き受けようか。
さて……どんな日常になるのやら。
シアン
アウギュステでシェロカルテと接触し、流れのままに彼女の仕事を手伝う臨時従業員として雇ってもらうことになった特異点たちの姉。
仕事を手伝う代わりに部屋を無償で貸してもらえると言う話はかなりありがたいものだったので、すぐに引き受けた。
これから先、シェロカルテと行動を取ることになるのだが、その行く先々で推しに出会しまくることをまだ知らない。
シェロカルテ
我らがよろず屋シェロカルテ。アウギュステで出会したシアンの夢の話を聞き、自分の仕事の手伝いをしてくれるなら、その夢を叶えるための手伝いをすることを提案し、臨時従業員としてよろず屋で雇うことにした。
シアンを雇った理由の一つは、相当な実力を持ち合わせていなければ扱い難いと本能的に察知することができた武器、アラドヴァルとクルージーンを見て、問題なく扱えるほどの実力を持ち合わせていることを見抜けたため。
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