屍喰鬼と殺人鬼   作:ユニ@カスリンガー

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お菓子と化け物

《ハッハー、久々に食べた人間は最高だよ! おっ!言葉も元に戻ってきた》

 

「ぼ、僕は捕食者なの?」

 

《うん! その通りだよ。ただ君と僕はちょっと特別でね、まぁその内分かるよ》

 

「いったい君は何者なの!?」

 

《今度教えてあげるよ、今は帰ろうね、じゃあね 僕》

 

「待って! まだ僕は・・・・・――――」

 

 

 

 

 

 

 

「少しお話良いかな?その為にこいつを始末したのだがね」

 

「・・・・・・・ 良いですよ。俺なんかで良ければ、」

 

「ありがたい」

 

 ストンッ

 

 そういって近くの石段に座る仮面の男。よく見ると仮面がア〇パ〇マ〇のお面じゃないか、いつ変えたんだろう?

 

「立って話すのも無粋だ。君も座りたまえ」

 

 促されるまま隣に座る。相変わらず右手には大佐の首を持っている。そして大佐の顔にも仮面が付いていて、仮面には「ご臨終」と書いてあった。

 

「そうだ!」

 ポイッ!

 

 っと投げ捨てられる大佐の顔面、そしてポケットにゴソゴソと手を動かし何かを取り出した。

 

「アメちゃん舐めるか?」

 

「えっ?」

 

「まぁ遠慮するな、ソーダとコーラとメロンとグレープとレタス味どれが良い?」

 

 最後の味に対する疑問は置いておいて俺は質問に答える事にする。

 

「あの、獣のような子供についてですけど、分かりません。」

 

「ふむ、そうか。君から獣の匂いがしたので君なら分かると思ったが・・・・」

 

 そういって再びポケットに手を入れる。

 

「チューイングガムだ食べたまえ」

 

 そう言って1枚「ほれ」っと突き出してくる。何これ?

 疑問視だった俺の顔を見て嫌がってると思ったのか『ちゅーいんぐがむ』って奴をそのまま口に運んだ。あぁこれも食べ物なのか

 

「おっと、名を言っていなかったな、私は『フリード=フユ=オンサ』だ。フリードと呼んでくれ。」

 

 そう言うフリードを見ると再び仮面が変わっていた。ピエロに仮面に『食欲全開』と書かれていた。

 

「まぁ分からないなら、しょうがあるまい、ん!?」

 

「??? どうかしましたか?」

 

「珍しいな!『ねるねる』食べる?」

 

「ご遠慮します」

 

 この後、この人のズボンのポケットから更に4倍近いお菓子が出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

「むにゅ・・・ くはぁぁぁ! ここどこ?あっ!にぃの基地の近くだ」

 

 テテテテーっと走るリョウ。流石兄弟と言うべきか結構な足の速さだった。基地周辺に着くとシュウが知らない人と喋っていた。

 

「何をおしゃべりしてるのかなぁ~?」

 

 興味本位で覗いてみると思わぬ出来事が起きた!それを見たリョウは急いで飛び込んだ。

 

 

「あっ!? グミ食べるかい?」

 

「いや大丈夫ですから、お気遣いなく」

 

「わぁぁグミだぁぁぁぁぁ!」

 

「あっ!リョウ お前家に帰ったんじゃ?」

 

「???」

 

「いや、何でもないよ」

 

 そう言って頭を撫でる。良かった。お前が無事ならそれで良い

 満面の笑みでリョウを撫でるシュウ。しかし、それを隣で見ていたフリードは戦慄した。

 

「シュ、シュウ君 この子はいったい!!?」

 

 取り乱したかのように聞くフリード、顔の仮面は般若の様なものに『騒然』と書いてあった。

 

「こいつは俺の弟です。俺のたった一人の・・・・・」

 

 それを聞きフリードは更に混乱したかのように独り言を言い始めた。

 

「餌と餌の子供じゃなかったのか?、いや、奴隷の格好だし餌同士の子供のはずだ、ならやはり・・・・・・」

 

「フリードさん?」

 

「悪いね!シュウ君急用が出来た。私は旅に戻るよ。まぁこれでも二人で食べたまえ」

 

 そう言ってどこかに走り去ってしまった。

 

 

 

 

 

「そうかい、あの子かい、この時代の『獣の血を継ぐ者』は・・・・・・」

 

 動揺と興奮とドキドキが混ざったかのような感覚、きっとこれは何かが起きる。フリードはそう察した。

 

 

 

 

「にぃ、この『ポテットチップス』って何?」

 

「ジャガイモのお菓子だよ・・・・・・ここで食べてて」

 

「うん!」

 

 そういって袋を開けて渡すシュウ

 

「ちょっと待ってて俺向こう見てくるから」

 

 まっすぐ基地の目の前に横たわるシンジの遺体。それが右手に握っていたネックレスを手に取る。そして語りかける。

 

「シンジ、おやすみ、もう死んだんだから、いびき掻くなよ」

 

 そういって戻るシュウ。別れはすんだ。

 

「シンジ見ててくれ・・・・・ 俺がリョウを守るから」

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